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第2回 自己印象力アップには、心構えを怠らない

著者:株式会社グロウス・カンパニー・プラス 代表取締役  山岡 仁美


印象度アップの自己チェックリスト第1回第2回第3回第4回

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自分の役割へのスイッチをオンにすることが前提条件

皆さんは、なぜ自己印象力アップが必要とお考えでしょうか。と問うと、自分がよく見られたい、お客様や上席者など相手に不信感を与えないため、売上を上げるためにもまずは印象を良くする、などと答える方が少なくありません。
確かに、それらも理由づけの一つではあります。しかし、忘れてはならないのは、自分の役割・立場を踏まえているということです。そこから逸脱してしまっては、印象度アップはかないません。ディズニーランドのキャストたちに、ディズニーランドらしからぬ人はいるでしょうか。まずは、役割・立場を踏まえ、それを頭の中や心の底にとどめるのではなく、スイッチを入れ自己表現することが印象度アップのスタートとなるのです。

自己チェックはプロフェッショナルであるか、から始める

印象力アップの効用は、①自分の存在を相手に認めてもらえる②それにより相手からの信頼を引き出せることです。当然そのためには、相手に不快感を与えない・相手を尊重するということが欠かせません。しかもその相手とは、お客様や社外の人だけではなく、上席者はもちろん同僚・後輩・部下・他部署の人なども含まれます。つまり、印象力アップで、すべての対象者から信頼を引き出すことができるのです。
そのように考えると、そもそも自分がプロフェッショナルであるという自覚が欠かせません。プロフェッショナルの定義の一つとして、”自分を改善かつ強化できること”とあります。印象力アップにおいて、改善かつ強化できるための課題を抽出するつもりで自己チェックを進めましょう。

言葉”使い”ではなく言葉”遣い”

言葉遣いの”遣”という漢字に注目してみましょう。言葉遣い以外に、どのような単語で用いるでしょうか。「気遣い」「心遣い」「お小遣い」「遣唐使」「派遣」「思い遣り」…などが挙がります。その意味を考えると、どれも相手や状況に見合って応じるということです。お小遣いも相手によって中身が変わりますし、遣唐使も唐の国に応じられる人です。その、相手や状況に見合って応じるということを実現するには、尊敬語・謙譲語・丁寧語の敬語を使いこなせることや「恐れ入りますが」「お手数ですが」「よろしければ」などのクッション言葉を常用できる、否定的・拒絶的な表現ではなく肯定的・協調的な表現をするということも欠かせないのです。

基本動作がビジネスマナーに直結する

「基本動作」というと、背筋を伸ばした立ち姿勢や歩き方、お辞儀の角度など、なんとも堅苦しいイメージを感じるかもしれません。しかし侮ることはできません。なぜなら、あなたの基本動作が、あなたが信頼されるかされないかの、態度として形成されるのです。
例えば、いつも猫背で伏し目がちの動作の人は、”暗い””自信がなさそう”、いつも腕組み足組みしている人は、”横柄””偉そう”といった態度に映るものです。そして、基本動作で形成された態度をもって、挨拶や着席する・名刺交換をするなど、様々なビジネスマナーとして成されていきます。
日頃の挨拶や名刺交換、などをチェックしてみると、基本動作から改善が必要という課題が見つかるかもしれません。

強みを活かし弱みを払拭するアイデアをもつ

印象力アップを実現するには、単に自己チェックするだけでは不足があります。実現を目指すためには、自分の強みを活かし弱みを払拭するアイデアを持ち実践行動することが欠かせません。例えば、「敬語が苦手だとすれば、プライベートでも敬語を用いてみる」「身だしなみが完璧であれば、姿勢やお辞儀などの立居振舞を磨く」など、具体策を設けるのです。さらに、上司や同僚など、身近な第三者からのチェックと併用すると、印象力アップの確度がかなり上がってきます。

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著者プロフィール

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山岡 仁美

株式会社グロウス・カンパニー・プラス 代表取締役

航空会社勤務を経て、コンサルティング会社で人材開発事業部のマネージャー職から企業研修部門の統括部長までを務め、1,000社ほどのコンサルに携わった後、独立。年間登壇数200超の人気講師でもある。

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