無料のCTIシステムのおすすめ13選! 選ぶ際の注意点と活用方法を解説

CTIシステムは、電話システムとコンピューターを連携させ、顧客情報の自動表示や通話録音、着信の自動振り分けなどを行うシステムです。
無料のCTIシステムを活用することで、費用を抑えながら、オペレーターの負担軽減やスムーズな顧客対応が期待できます。
本記事では、無料で利用できるCTIシステムに着目し、そのメリットや選定時のポイントを詳しく解説します。CTIシステムの導入を検討している方に向けて、無料のCTIシステムの種類や導入のコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
無料のCTIシステムを活用するメリット
無料のCTIシステムを導入することで、企業はさまざまなメリットが得られます。
ここでは、無料のCTIシステムを活用する4つのメリットを詳しく解説します。
- コストを抑えられる
- 手軽に利用できる
- 基本的な機能を無料で利用できる
- 自社に合ったシステムを選べる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
コストを抑えられる
無料のCTIシステムを活用すれば、ライセンス費用やシステム構築費用は必要ありません。
初期費用・運用費用が削減でき、少ない負担でCTIを導入することが可能です。そのため、中小企業やスタートアップでも気軽に導入できるでしょう。
限られた予算内で、手作業によるミスの軽減や問い合わせ時間の短縮化、顧客満足度向上を実現できるのは、CTIシステムの大きな魅力です。
手軽に利用できる
多くの無料のCTIシステムはクラウド型で提供されており、インターネット環境があれば、手軽に利用できます。面倒なシステムのインストールや維持管理は不要で、すぐに利用を開始できるのが特徴です。
また、オペレーターの増減にも柔軟に対応でき、拡張性が高いのもメリットでしょう。
繁忙期などの業務量が増加した際にはユーザー数を増やすというように、自社のビジネスに合わせて効率的に運用できます。
基本的な機能を無料で利用できる
多くの無料プランでは、顧客情報の自動表示や通話録音、着信の自動振り分けなどの機能が標準で提供されています。
顧客対応に必要な基本的な機能は備わっているため、無料プランであっても、十分な業務効率化が期待できるでしょう。
自社に合ったシステムを選べる
無料のCTIシステムは多数存在するため、それぞれの企業のニーズに最適なシステムを選択できます。
例えば、インバウンド特化型やアウトバウンド特化型など、業務形態に合わせて最適なシステムを導入することが可能です。複数のシステムを比較検討することで、最も適したシステムを見つけられるでしょう。
自社の業務に適したシステムを低コストで導入できるのは、大きなメリットです。
無料で利用できるCTIシステム13選
ここでは、無料で利用できる代表的なCTIシステムを比較し、その特徴を解説します。
自社に適したシステムを選ぶ際の、参考にしてください。
lisnavi
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 5,000円〜 |
初期費用 | 100,000円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
lisnavi(リスナビ)は、電話業務の効率と生産性を飛躍的に向上させるアウトバウンドコールシステムです。リスト管理や分析ダッシュボード、外部システムとの連携により、架電から実績確認までの一連の業務フローを大幅に合理化します。
コストを抑えつつ、本格的なCTIシステムを導入したい企業に最適で、電話営業やカスタマーサポートの生産性向上に貢献します。
ftel
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 5,000円 |
初期費用 | お問合せ |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
ftel(エフテル)の魅力は、CTI機能を搭載し、手軽に導入できる点です。物理回線不要でセキュアな環境を提供し、場所を選ばず、低コストで利用開始可能。通話録音、IVR/ACD、SMS連携、自動架電など、豊富な機能で業務効率の向上を実現します。
既存システムとの連携もスムーズで、顧客対応の質を高められるでしょう。
CT-e1/SaaS
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | - |
初期費用 | 300,000円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアル |
CT-e1/SaaS(シーティーイーワン サーズ)は、コスト効率に優れ、コールセンター業務を強力に支援するクラウド型サービスです。ACD、IVR、通話録音といった標準機能に加え、ダッシュボードやボイスメールなどの豊富な機能を標準搭載し、追加料金なしで利用できます。
CRMとの連携や、AIソリューションの活用も可能です。
CALLTREE
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | - |
従量課金 | - |
月額費用 | - |
初期費用 | - |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
CALLTREE(コールツリー)は、テレマーケティングのプロが開発したクラウド型CTIシステムです。自動・予測発信機能による架電効率の向上、顧客情報のリアルタイム共有、トークスクリプトの最適化など、業務を効率化する豊富な機能を提供しています。
SSL暗号化技術により、個人情報が保護されているので、セキュリティ面も安心・安全です。
CLEX
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 6,000円〜 |
初期費用 | 25,000円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
CLEX(クレックス)は、コンタクトセンターで有用な機能をワンパッケージにした、クラウド型のCTIシステムです。LINE連携により、同時に複数の顧客対応を行ったり、画像でやり取りしたりとスムーズな対応を実現します。自社の業務に合わせて、画面設計のカスタマイズが可能。
IVR、CRM、統計レポート、録音など、多様な機能が備わっています。
broad connect
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | - |
従量課金 | - |
月額費用 | 30,000円〜 |
初期費用 | 75,000円〜 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
broad connect(ブロードコネクト)は、IP回線と携帯回線のハイブリッド発信で通話料を削減し、高い接続率を実現します。オートコール、メモテンプレート、リアルタイムKPI分析など、テレマーケティングの効率を向上させる独自機能を多数搭載。
現役SV監修の使いやすい管理画面と手厚いサポートで、企業の営業力強化に貢献します。
Comdesk Lead
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 6,000円〜 |
初期費用 | 0円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
Comdesk Lead(コムデスクリード)は、IP回線と携帯回線の両方を利用できる、国内唯一のCTIシステムです。通話品質向上とコスト削減、接続率アップを実現。通話録音、自動文字起こしに加え、ChatGPTによる通話内容の自動要約機能は、業務効率と応対品質を飛躍的に向上させる独自の強みです。
さまざまなシステムとの連携やカスタマイズ性も高く、企業の電話業務を強力に支援します。
DREAM CALL NEXT
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 4,000円〜 |
初期費用 | 0円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
DREAM CALL NEXTは、管理者・アポインターともに業務を効率化できる、営業支援コールシステムです。再架電機能、オートコール発信、モニタリング・ウィスパリング機能、全通話録音機能といった多彩な機能が搭載。
オペレーター分析やステータス割合などの分析機能も備わっており、対応品質の向上が期待できます。
TramOneCloud
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 800円〜 |
月額費用 | 5,000円〜 |
初期費用 | 0円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
TramOneCloud(トラムワンクラウド)は、豊富な機能を網羅したオールインワンのクラウドPBXシステムです。高品質の音声通話、リモートワーク対応、スマートフォンアプリ連携、通話録音、AI音声認識など、現代のビジネスに必要な機能を標準搭載。
パーク保留、転送、代理応答など、従来のPBX機能もクラウドで提供します。
カイクラ
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 31,000円〜 |
初期費用 | 181,000円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
カイクラは、通話の自動録音やAIによる音声認識・文字起こし機能を備えたコミュニケーションプラットフォームです。着信時に顧客情報を表示したり、顧客対応メモを残せたりと、電話業務の効率化を支援する機能が充実。
豊富な機能と、顧客との円滑なコミュニケーションを促進する独自の強みは、企業の業務生産性向上に貢献するでしょう。
アポ放題
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 10,750円〜 |
初期費用 | 3,300円〜 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
アポ放題は、テレマーケティング特化型のCTIシステムです。スマートフォン1つで場所を選ばずに架電できるため、自宅やカフェ、公園でもテレアポが可能です。オフィス移転や増員時も回線追加が不要。ワンクリック発信や顧客管理、自動通話録音、会話分析チャートなど、効率と成果を追求する機能が満載です。
これらの充実した機能により、営業活動の生産性を飛躍的に向上させます。
BlueBean
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 5,000円〜 |
初期費用 | 5,000円 |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
BlueBeanは、プログラミング不要でコールセンターを簡単に構築できる、クラウド型サービスです。インバウンド・アウトバウンド両対応に加え、予測発信、全通話録音、IVR、リアルタイムモニタリング、AI連携など、多機能に対応しています。
クラウド型CTIのため、必要な設備はインターネットとPCのみで、手間も費用もかかりません。
Zendesk for service
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド/SaaS |
従業員規模 | 50名〜 |
従量課金 | - |
月額費用 | $19〜 |
初期費用 | なし |
無料プラン/トライアル | 無料トライアルあり |
Zendesk for serviceは、AIを活用したコールセンターシステムです。24時間365日の電話サポートを提供。AIエージェントが電話の一次対応を行い、半数もの問い合わせを解決します。サポート担当者はAIからのリアルタイムな回答提案で、迅速かつ正確な対応が可能です。
通話内容の自動文字起こしや要約により、業務効率の向上が期待できるでしょう。
無料のCTIシステムを選ぶ際の6つのポイント
無料のCTIシステムを選ぶ際は、さまざまな観点から比較検討することが重要です。
ここでは、無料のCTIシステムを選ぶ際の6つのポイントを解説します。
- 必要な機能が利用できるかを確認する
- 利用人数や期間の制限を把握する
- 他システムとの連携可否を確認する
- 導入のしやすさを比較する
- セキュリティ対策の有無を確認する
- サポート体制の充実度をチェックする
各ポイントについて、見ていきましょう。
必要な機能が利用できるかを確認する
無料のCTIシステムを選ぶ際は、無料プランに含まれる機能を把握し、将来的に必要となる機能も考慮して選ぶことが重要です。
完全無料で使えるシステムの場合、有料のシステムと比べて機能が少ない傾向があります。自社のニーズに合わせて、必要な機能が無料プランに含まれているかを確認しましょう。
事業拡大に伴い必要となる機能も考慮して選ぶことで、システムの乗り換えコストを抑えられます。
利用人数や期間の制限を把握する
導入する際には、ユーザー数や容量の上限、無料で利用できる期間の制限を確認しましょう。
利用人数や容量の上限を超えると、追加料金が発生したり、システムが利用できなくなったりする可能性があります。また、無料で利用できる期間が短い場合、システムの導入や運用に時間がかかり、十分な効果を得られないかもしれません。
無料プランの制限事項を把握し、自社の利用規模やスケジュールに合ったシステムを選びましょう。
他システムとの連携可否を確認する
システムを選ぶ際は、既存システムとの連携可否を確認し、さらなる効率化の可能性を検討しましょう。
例えば、顧客情報をCRMと連携することで、オペレーターは顧客の購入履歴や過去の問い合わせ内容を画面で確認できます。これにより、保留時間の短縮や問い合わせ内容に合わせた、的確な回答が可能です。
また、顧客対応履歴や販売情報などのデータを一元管理できるため、業務効率の向上や顧客分析の精度向上にもつながります。
導入のしやすさを比較する
システムを導入する際には、自社のIT環境や予算、要件を事前に把握しておくことが大切です。そのうえで、クラウド型かオンプレミス型か、導入にかかる時間とコストを比較して検討しましょう。
クラウド型は、導入が容易で初期コストは安いのですが、カスタマイズの自由度が低いという特徴があります。一方、オンプレミス型は、自社に合わせたカスタマイズが可能ですが、導入に時間とコストがかかります。
それぞれの特徴を理解し、自社にとって最も適した導入方法を選択しましょう。
セキュリティ対策の有無を確認する
CTIシステムでは、顧客情報などの機密データを扱うため、セキュリティ対策が不可欠です。そのため、無料のCTIシステムを選ぶ際は、データの暗号化や不正アクセス防止策の実装状況を評価する必要があります。
具体的には、データ暗号化や二要素認証、アクセス制御などのセキュリティ機能が実装されているかを確認しましょう。セキュリティ対策が不十分な場合、情報漏洩といった重大なリスクにつながる可能性があります。
無料のCTIシステムであっても、セキュリティの確保は欠かせない要素です。
サポート体制の充実度をチェックする
サポート体制が十分に整っていない場合、システム導入後のトラブル発生時に業務が長時間にわたって停滞してしまう可能性があります。
そのため、導入を検討する段階で、トラブル時の対応スピードや問い合わせ対応時間の長さをチェックしましょう。
また、FAQ や利用マニュアルが充実しているかも、ユーザビリティの観点から重要なポイントです。充実したサポート体制があることで、安心してシステムを運用できます。
無料のCTIシステム活用時の注意点
無料のCTIシステムを活用する際は、いくつかの注意点があります。
ここでは、無料のCTIシステム活用時の3つの注意点を解説します。
- 機能や利用範囲の制限を理解する
- ベンダーの信頼性を見極める
- 実際の業務を想定したテストを実施
各注意点について、見ていきましょう。
機能や利用範囲の制限を理解する
無料のCTIシステムは、利用できる機能や容量が制限されている場合があります。
無料のCTIシステムを検討する際には、無料プランでどこまでの機能が利用でき、どの程度のデータ容量が割り当てられているかを把握することが不可欠です。
オペレーターの増員やシステムの機能拡張が必要になる場合は、有料プランへの移行が必要となる可能性があります。
現在の自社のニーズだけでなく、将来的な事業の成長も見据えながらシステムを選びましょう。
ベンダーの信頼性を見極める
無料のCTIシステムを活用する際は、企業の実績や安定性をチェックし、サポート品質を事前に確認することが肝要です。
無料プランを提供している企業のなかには、事業の継続性が不透明な企業も存在します。
そのため、ベンダーの企業規模や導入実績、財務状況などを確認し、長期的に安定したサービス提供が可能かを見極めましょう。
特にサポート品質が低い場合、トラブル発生時に適切な対応が得られず、業務に支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。
実際の業務を想定したテストを実施
CTIシステムを利用する際は、本番環境に近い形でトライアルを行い、使い勝手の良し悪しを見極めることが大切です。
実際の業務を想定したテストを行うことで、システムの機能や操作性、パフォーマンスを確認できます。オペレーターの使い勝手や、顧客対応のスムーズさを評価し、自社の業務に適しているかを判断しましょう。
また、トライアル運用のテスト結果を基に、運用ルールの設定やオペレーターの教育計画を立てることも可能です。これにより、導入後のミスマッチの防止につながります。
自社に合った無料CTIシステムを選んで、活用しよう
無料のCTIシステムを活用することで、低コストで業務効率化を実現できます。
ただし、無料プランには機能や利用範囲の制限があるため、自社に必要な機能を備えているか確認し、導入することが大切です。また、導入前のテストやベンダー評価を行い、長期的な運用も視野に入れて選定することが求められるでしょう。
自社に適した無料のCTIシステムを選び、活用することで、コスト削減と業務効率化、顧客満足度向上を同時に実現できます。ぜひ、無料のCTIシステムを上手に活用し、コールセンター業務の最適化を図ってください。