第2回 リアル感のある事業計画書の書き方
専門家に学ぶ!シーン別事業計画書の書き方
ストーリー性のある経歴を書こう
○○年○○株式会社に入社
○○年営業部長
○○年○○会社に入社
○○年取締役就任
・・・
など、会社名と役職を羅列しているだけではいけません。
ベンチャー企業の場合は、「部長ができます」よりも「具体的にどんなスキルと経験があるか」が重要です。
具体的にどんな仕事でどんな成果を出したのか? |
どんなエピソード(特に苦労話)があったか? をストーリー性をもって表現しましょう。 |
売上予測の精度を上げよう
以下のような手順です。
手順1: | 「売上高=」の複数の等式を考える 売上高 = 平均単価 × 来客数 × 営業日数 = 市場規模 × シェア率 = 商品1 + 商品2 + 商品3 + ・・・ = 従業員1 + 従業員2 + 従業員3 + ・・・ |
手順2: | 相互の等式にギャップがあれば修正する |
手順3: | 最も現実的な等式を採用する |
手順4: | 楽観/中道/悲観シナリオの複数を想定する |
手順5: | 事業計画書ではどのシナリオを基本線とするかを選ぶ |
ただし、売上予測はほぼ必ず下振れします。
計画比50%に終わっても生き残れるぐらいの保守的なコスト計画であるべきです。
人件費は月給だけではないのでご注意を
「人件費」と一口に言っても、
会社側が支払う支出は月給だけではありません。
■法定福利費
20万円の月給であっても、社会保険と雇用保険などの会社負担分は23000円以上かかります。
■福利厚生費
上記の法律で決められた範囲以外に、残業の夜食代、慰安旅行など。
■賞与
月給の0.5か月~4か月分ぐらいはかかります。
■採用費
人材紹介のサイトや会社に支払うコストで年俸の30%が目安です。
■教育費
研修費用など。
「人件費」の目安は月給の1.6倍~1.8倍として
保守的に見積もりましょう。
作成のポイント
■ストーリー性のある経歴を書こう
■売上予測の精度を上げよう
■人件費は月給だけではないのでご注意を
書式の説明
事業計画書とは、新規事業計画を提案する際に、新規事業計画の概要を記載するための計画書