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第2回 事業計画書の作成に向けたSWOT分析の有効性

専門家に学ぶ!シーン別事業計画書の書き方

著者:村井知光税理士事務所 税理士  村井 知光


SWOT分析というフレームワークについて

SWOT分析とは、企業における強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を分析・評価するフレームワークです。自社にとって機会を利用し強みを活かす方法を検討して、他社にはない競争優位な事業戦略を構築するために有効なフレームワークの代表例になります。

具体的には、自己の事業資源を分析して他社と比べて強みとなる部分、あるいは弱みとなる部分を抽出・評価し、外的要因たる機会(Opportunities)、脅威(Threats)については、経済状況、政治情勢・法律の改変、技術革新等によって生じる機会や脅威を把握・評価していきます。

事業計画書におけるSWOT分析の意義

SWOT分析は、起業の構想段階等、初期において用いられるフレームワークと思われがちです。しかし、事業計画書を作成・ブラッシュアップするにあたって、あらためてゼロベースでSWOT分析を実施し、常に最新の内的・外的環境に適合した競争戦略を再確認しておきましょう。

このSWOT分析により把握・構築することができた自己の競争優位な事業戦略を計画書の細部にまで反映させることによって読み手に統一感のある骨太の事業計画書であることを印象付けることが可能になります。

第三者を巻き込んだSWOT分析のススメ

金融機関等の第三者の評価に耐えうる事業計画書を作成・ブラッシュアップするという目的を実現するためには、SWOT分析においても可能な限り第三者の視点、提案、評価を反映させていくことをオススメします。具体的には、友人、家族、専門家等とともにSWOT分析を行なっていくのです。

とくに友人や知人とのSWOT分析は楽しくゲーム感覚で構いません。事業と距離を置いた一般人からのフィードバックは冷静で客観性に富んでおり、審査を前提とした事業計画書作りにはかならず役立つでしょう。

作成のポイント

  • ■SWOT分析というフレームワークについて
  • ■事業計画書におけるSWOT分析の意義
  • ■第三者を巻き込んだSWOT分析のススメ

書式の説明
紺色(ネイビー)を使用した「SWOT分析シート」のパワーポイントテンプレートです。企業の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会 (Opportunity)、脅威(Threat)の全体的な評価を記入する書き方になっています。企画書・提案書の作成時に、サンプルフォーマットとし てご利用ください。

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著者プロフィール

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村井 知光

村井知光税理士事務所 税理士

税理士、経営コンサルタントとしてIT・ソフトウェア業界を中心に多数の支援実績を有する。相談者の立場、目線に立ったわかりやすい実践的なアドバイス、きめ細やかなサポートが特色。

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