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給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の書き方

著者: 税理士  辛島 政勇


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作成のポイント

■ 控除対象配偶者とは?
■ 扶養親族とは?
■ 寡婦とは?

書式の説明
給料の支払いを受ける人が、給料の支給者に対して提出する書類。配偶者や扶養親族の氏名・人数等を記載します。扶養親族がいない場合も提出する必要があります。

控除対象配偶者とは?

控除対象配偶者とは、どういった配偶者を言うのでしょうか?控除対象配偶者とは、旦那さんと生計を一にしておりその年の所得が38万円以下の配偶者のことをいいます。
皆さんもよく会話の中で奥さんの年収が103万円を超えると扶養から外れる、といったことを聞いたことがあるかもしれません。
これは、給料の額面金額103万円というのは、所得になおすと38万円になるからです。
では、奥さんがネットオークションなどで物を売って年間103万円収入を得ていた場合はどうでしょうか?
これは、給料ではないので、103万円からその物の仕入や必要経費を引いたあとの金額が奥さんの所得となります。
つまり、仕入代金や必要経費が65万円以上なければ奥さんは、控除対象配偶者に該当しなくなります。

扶養親族とは?

扶養親族とは、どういった親族を言うのでしょうか?扶養親族も控除対象配偶者と同じで生計を一にしておりその年の所得が38万円以下の親族のことをいいます。
例えば、従業員さんが地方にいる両親を扶養親族とすることはできるでしょうか?常に生活費や医療費等を送金しているような状況であれば扶養親族とすることができます。
では、国民年金をもらっている両親を扶養親族とすることはできるでしょうか?
65才未満の両親であれば年間108万円、65才以上の両親であれば年間158万円以下の受給額であれば扶養親族とすることは可能です。
これも108万円、158万円をそれぞれ所得になおすと38万円になるからです。

寡婦とは?

旦那さんと死別や離婚をされ再婚されていない方や旦那さんの生死が不明な方は、次のいずれかの要件を満たすと寡婦控除を受けることができます。①扶養親族又は生計を一にする子がいること、もしくは、②年間の所得が500万円以下(給料だけの場合は、額面金額が6,888,889円以下)であること(ただし、②の要件は離婚された方には適用されません)。従って、不公平な気がしますが未婚のシングルマザーの方は受けることができません。寡婦控除は、記入漏れが多いので気をつけてもらいましょう。

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著者プロフィール

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辛島 政勇

税理士

税理士・行政書士として月10社超の会社設立サポート実績!商工会議所主催の創業塾の講師も努める起業支援のスペシャリストです。

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