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決算書のこの点に注意を払うと経営に活かせます

著者:   株式会社プロス


前回、決算書を有効的に活用されていないという事実は実感できたでしょうか?
今回は、決算書のこの箇所にちょっと注意を払っていただくと経営に活かせると思われることを掲載させていただきます。
それは、

1.先ず、今の売上が何%落ち込むと損益がトントンになるのかを知っておくことは大変重要です。
そのためには

経営安全率=売上高−(注)損益分岐点売上高×100(%)

売上高

(注)損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 付加価値率
(注)固定費とは、
売上の増減に関係なく固定的に発生する費用で
人件費・減価償却費・金利等により構成されています。
(注)付加価値率 = 付加価値÷売上高

を抑えておきましょう。

この経営安全率は
 ・高いほど、余裕があり、安全で倒産しずらい体質です。
 ・中堅中小企業の調査データによると
    優良企業  = 18% ・・・・・ 合格点
    黒字企業平均=  8%
 ・・・・・ 達成目標
    赤字企業平均= △7%
  が目安の数字になります。

「8%」以下の企業は「これから」企業
「マイナス」の企業は「緊急手術」企業といえるでしょう。

2.次に会社にとって返さなくてよいお金の比率を知っておくことは、
安心して経営の舵取りをしていく上で大変重要です。
そのためには、

自己資本比率=自己資本×100(%)

総資本

を抑えておきましょう。

この自己資本比率は
 ・経営安全率と同じく、高いほど余裕があり。
安全で倒産しずらい体質といえましょう
 ・中堅中小企業の調査データによると
    優良企業  = 53% ・・・・・ 合格点
    黒字企業平均= 27% ・・・・・ 達成目標

    赤字企業平均= △4%
  が目安の数字になります。

「10%」以下の企業は「これから」企業
「マイナス」の企業は「緊急手術」企業といえるでしょう。

3.また、キャッシュフローの状態を知っておくことも資金改善を図る上で大変重要なことです。
  そのために

営業キャッシュフォローと上積みキャッシュ高の状態から以下のことを抑えてください。

 

営業CF

上積みC

プラス

マイナス

プラス

合格

本業の資金繰りを借入れや資産の売却で補っていて、根本的な治療が必要

マイナス

本業ではお金が残っているが、投資や銀行返済のバランスを欠いている

緊急手術

以上の3ポイントを自社の決算書から分析していただいてこれからの経営に活かしていってください。

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