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第1回 年賀状の書き方 『できるビジネスパーソンの年賀状の書き方』

著者: 人材育成コンサルタント&カウンセラー  大迫 由美子


調査会社によると年賀状を88%が「送る」と回答。送り方は「年賀ハガキ」が9割超、次いで「携帯メール」「PCメール」と続きます。「メール」の割合が多くなる一方で「メールよりもハガキの年賀状をもらう方が嬉しい」と思う人は9割を超えています。大切な習慣とする年賀状のやり取りの、効果的な書き方をお伝えします。

年賀状の作成は計画的に

「年賀状のやり取りは、大切な習慣の一つ」と考えつつも、一方で「年賀状の準備は面倒だ」と感じている人が多い現状です。後まわしにして年末ギリギリになり、「儀礼的な年賀状」とならぬように早めに計画を立て取り掛かりましょう。

①11月中〜12月上旬:年賀状差出人リストを作成 
②12月上旬:喪中の場合は挨拶状を送付 
③12月上旬〜:年賀状作成 
④12月15日〜25日年賀状受付開始と元旦に届く差出期限を把握
⑤1月1日〜10日:この期間に差出人に届くようにする
⑥1月11日〜立春:年賀状を出せなかった方に「寒中見舞い」を出す
⑦1月中旬:年賀状の整理》年賀ハガキは差出人リスト数に加え、返信用にある程度用意しておきましょう。

年賀状を戦略的ツールへ

年賀状は季節の挨拶状として誰もが親しみのあるものです。会う機会のない旧友や恩師とも1年に1回のやり取りで繋がることのできる特別なツールが年賀状です。
ビジネスパーソンとしては、仕事上でこの特別なツールを使わない手はありません。ずっと繋がっている人から繋がりたい人へ、過去に交流した方の中で繋がりたい相手やこれからお世話になる取引先に。

年賀状一枚であなたの印象を強めることが可能であり、それをきっかけに大きな仕事に繋がることも考えられます。これまで年賀状の送り先が「友人」「家族・親戚」「同僚・クラスメイト」「上司・先輩」としていた方も、今年はリストアップの幅を広げてみてはいかがでしょうか。

年賀状の送り方

年賀状の送り方は、上位から「年賀ハガキ」「携帯メール」「PCメール」となっていますが、どれか一つのツールに限らず、いくつかを使うケースが増えています。若年層は「携帯メール」で年賀状を送る割合が高く、年齢を重ねた層ほど「年賀ハガキ」の割合が高くなります。

「メール」で送る理由として、「簡単に送れる」「年明けの瞬間に送れる」「作成するのが簡単」「住所を知らないから」と「安易・簡単・便利」というキーワードが感じ取れます。ともすると手抜きの印象を相手に与えかねない「メール」の場合、一人一人に対して感謝の気持ちが伝わる文章、出し方の工夫をされると、ビジネスツールとして活かすことができるでしょう。

もらって嬉しい年賀状で印象力をアップする

今まで印象に残った「年賀状」を挙げてもらうと、「手書き」の年賀状や、心のこもったメッセージに感動したというエピソード、「版画」「手作りハンコ」「絵」「写真」を楽しみにしている人が多いようです。
印刷された文字は読まず、手書きのところだけ読むという人も少なくありません。普段会えない人からの年賀状は相手の近況を知る貴重な機会。何より新年にふさわしいご挨拶として、
(ア)縁起の良い明るい内容にする、
(イ)いつでも相手の幸せを願って書く、
(サ)相手よりも先に出す、
(ツ)相手を思う一言を添える 
など大迫流年賀状のポイントで年賀状を見直してみましょう。

人脈管理は日頃の名刺管理から

年賀状は交換した名刺を基に書きますが、書く前には会社名だけでなく部署名、担当者名、役職を把握しておくことが必要です。部署の移動や役職が変わることもあるでしょう。日頃から関係する方を意識して常に新しい情報で管理したいものです。またその方と名刺交換をした日付、場面、印象に残ったことなどを記しておけば年賀状に添える一言も書きやすくなりますね。

できるビジネスパーソンは人脈管理で年賀状の経費・作成時間・効果のムダ・ムラ・ムリを減らします。更に、繋がりたかったけれども機会を逃していた人ともコンタクトを取るチャンスを作ります。年明けが楽しみになる年賀状づくりに是非トライください。

ガイドのポイント

  • 繋がる営業ツールとして差出人をリストアップする
  • 作成準備は計画的に
  • 相手に対する感謝の気持ちを忘れずに、心を込めて丁寧に

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著者プロフィール

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大迫 由美子

人材育成コンサルタント&カウンセラー

人材育成コンサルタント&カウンセラー。就労支援と自立支援をメンタルからフォロー。「人間力」をテーマに「自己肯定感」を高めるビジネスマナーとコミュニケーション研修、プロ養成講座を開講。

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