短期資金繰り表（月次資金繰り表）を作ってみよう！

■ 営業収入予算欄に金額を入れる！
■ 営業支出･資金調達予算欄に金額を入れる！
■ それぞれの実績欄に金額を入れて比較する！

資金繰り表01（月次）

営業収入予算欄に金額を入れる！

営業収入項目の予算欄に金額を入れてみよう・・・
まずはその月に予想する現金による売上高をいれる→その月の売掛金の現預金による回収予定額を入れる→その月に期日が到来する手形入金予定額をいれる。もし手形を割引いてもらう予定なら、その割り引き予定額も入れる。ココでの注意点は、金額はすべて損益計算書でいう当月発生額ではなく、実際入金額であるということ。例えば売上の欄は、請求書を発行した額や商品を引き渡した額ではなく、現金受取や預金に振り込まれてくる金額を予想して入れます。そしてもう１つの注意点は、回収の予想は実際の見込額よりも少し堅い目な（少なめ）額を入れておく方が安全経営につながります。

営業支出･資金調達予算欄に金額を入れる！

営業支出･資金調達の予算欄に金額を入れてみよう・・・
その月の現金仕入予定額をいれる→その月の買掛け支払予定額を入れる→その月に期日到来の手形決済額をいれる→経費支払い予定額をいれる。経費項目名は損益計算書の勘定科目を参考に代表的な項目を選んで表記し、少額経費はその他にまとめていれましょう→特別な設備等の支払い予定があればいられる。ココでの注意点は収入項目と同じく、経費なども支払う額に注目すること。そして、見込み額は少し堅い目（多め）に入れておく方が安全経営につながります。→その後、借入金の増減予定額を調達欄と返済欄にいれますが、この時点で収支がマイナスになってしまったら事前改善策を考えます。

それぞれの実績欄に金額を入れて比較する！

次に実績欄にその月の実績額を入力していきます。
そして、実績額の記入が終わったら、必ず予算額との比較をしましょう。
収入項目について、予測がどの程度達成できたか、どの程度狂いがあったか、特に予測額より実際額が小さければ、原因を明確にし、改善策とともに備考欄に書き込みましょう。
支出項目について、予測がどの程度達成できたか、どの程度狂いがあったか、特に予測額より実際額が大きければ、原因を明確にし、改善策とともに備考欄に書き込みましょう。
これらを毎月繰り返すことで、より精度の高い予算が組めるようになり、仮に資金不足が起きそうな場合にも、事前に資金調達等の対策がとれ、安定経営につながるのです。