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目標管理これだけは押さえたい

著者:TCCマネジメント 代表  田辺 晃

4月から新年度となる企業も多いことと思います。新たな年度にはまた新たな目標を立て、業務を遂行していくこととなります。

これから4回にわたり、効果的で目標達成を確実に約束する目標管理の方法についてご紹介していきます。

組織の活力を高め、業績の向上につなげるためにご活用いただければ幸いです。


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まず最初に・・・目標管理をどう捉えるか

企業は何のために目標管理を行うのでしょう。それは、「社員を望む方向に向かわせ、しっかり働いてもらうため。社員から見れば、自分のやっていく方向がわかり、自分がどのように頑張ればいいのかを知るため。」・・・おそらくこのような答えが一般的であると思います。
しかしここで、「社員が自分の役割に納得し、遂行することにワクワク感を感じ、達成の喜びを予感して、やる気を高めるため。同時に企業の業績向上に資するため。」と、捉えなおしてみてはいかがでしょうか。
社員がやらされ感を持たず、自分のものであると共感できるように目標を設定し、フォローアップしていくことができれば、必ずその目標は達成されることでしょう。

その目標はなんのため?目標の目的を明確に

目標設定では、下流方向にばかり意識が向きがちです。しかしあえて上流方向に考えることをお勧めします。
その目標は何のためにあるのか? 上位者のあるいは会社の目標とどう結びついているのか? 達成することによって何が実現するのか? これらを明確にしましょう。 
加えて、達成することで、部下は何を得ることができるのか? と、部下から見た目的も明確にしておきましょう。
このようなことを上司と部下の間で共有するようにします。部下がよくわからなければ説明したり、分かるようにガイドしたりすることこそ上司の役割です。
これらによって、部下にとっての「やらされ目標」から、「自分の目標、やりたい目標」に変わります。

目標はSMARTに!

目標は確実に推進を管理できるものでなくてはなりません。それにはSMARTな目標とします。それは
Specific(具体的に):だれが読んでもわかる、具体的な表現や言葉で書き表すこと。
Measurable(測定可能な):目標の達成具合を誰でも判断できるように、数値化すること。
Achievable(達成可能な):願望ではなく、達成可能な現実的な内容であること。簡単すぎず、困難すぎず、担当者の力量に応じて設定します。
Related(関連した):担当者の業務の範囲内であること、部署や会社の目標に関連したものであること。
Time-bound(時間的制約):達成期限があること。
つまり「目的が明確」で、かつ「何を、どれだけ、いつまでに」を決めるのです。

どう進めるか、アクションプランを設定する

目標設定だけで、それを達成することはできません。達成に向けての行動が必須です。そしてそれを明確にした地図がアクションプランです。
目標が大きいほど、困難性が高いほど、その地図は有用です。といっても最後まで詳細に設定することには限度があり、やってみなければならないことも多々あります。よって、大きな流れをイメージすることでもいいでしょう。しかし最初の着手の部分、何をどうやることでどう始めるのか、ここは念入りに設定します。
このとき部下を巻込み、当人のアイデアを入れるようにしましょう。これで部下にとって「自分の計画」ができていきます。アクションプランができると目標達成は半分約束されたようなものです。

中間、最終チェックの重要性

目標管理では定期的な進捗状況チェックが不可欠です。
アクションプラン通り進んでいるか、そして進んでいないとしたら、どうすればいいのか、あるいは方向を変える必要はないか、こんなことを上司と部下が一緒になって考えます。
ここで実施しやすく、管理しやすくするために、中間目標をアクションプランの中に設定しておくことをお勧めします。日々の業務の中ではアクションプランに従って、中間目標を目指して進めます。部下はプチ達成感も味わえます。
そして、期間終了後にも振り返りを行います。不備な点があれば、次はどうすればもっとうまくいくのか、リベンジプランを考えます。
このような積み重ねが、業務の質を高めていきます。

ガイドのポイント

・目標管理には、社員のモチベーションアップの視点も加えよう。
・目標はアクションプランとセットでSMARTに設定しよう。
・中間チェックと最終チェックを確実に行うことが業務の質を高める。

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著者プロフィール

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田辺 晃

TCCマネジメント 代表

TCCマネジメント代表、「やる気引出しプロデューサー」。コーチングやNLPの要素を織り交ぜた企業活性化、人材育成関係コンサルティングが好評。中小企業診断士、認定コーチ、NLP準トレーナー。

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