第2回 あなたのビジネスに活かすための準備編
暑中お見舞いを出すと決めると、すぐにデザインや文案の作成に入るのではなく、一呼吸置いて、ちょっとした準備にとりかかりましょう。
何かといえば、暑中お見舞いを出すことによってどんな結果をもたらしたいのか、何のために出すのか、といったコンセプト(機会と目的)を設定することが重要です。
多くの場合はこのステップがないばかりに、社交辞令的な印象や、成り行きに任せることになってしまうのです。
せっかく出すのであれば、あなたの時間と資源を無駄に使わず、有効活用して行きましょう。
ここに、効果的な書き方のポイントがつまっています。

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暑中お見舞いのコンセプト(目的と機会)を決めよう
前述の本来の目的をベースにしたうえで、暑中お見舞いを出すことを、あなたにとって何の機会にしたいのか考えてみましょう。
- 最近なかなか接点を持てなかったお客様と、つながりを作り直す機会
- いつもご愛顧いただいているお客様に感謝をお伝えし、近況を気遣う機会
- 夏のイベントをお知らせする機会
- ビジネス上の変化をお知らせする機会
- 存在を思い出していただく機会
- 信頼関係を構築するきっかけ
いかがでしょうか?
「暑中お見舞い」を出すことによる可能性に、気づき始めているのではないでしょうか。
これを整理し、目的別に関係先を分類して書式に埋めていきましょう。
暑中お見舞いを出す相手ごとに、目的を考えておこう
暑中お見舞いを出す機会を書き出していくと、誰にでも同じ内容になるとは限りません。むしろ、異なる場合のほうが多いのではないでしょうか。
相手との関係により内容が異なってくる場合には、書式の例示ように、相手先との関係性ごとに設定すると整理できます。
気軽にリラックスして、こんなことが起きたらうれしいことを書き出していきます。分類が必要なければ、一つの目的と感想を設定すれば大丈夫です。
例 | クレームをいただいたお客様 |
目的 | 暑中の体調への気遣いをお伝えするとともに、信頼回復につなげる機会 |
感想 |
そこまで気遣ってくれてうれしい |
アイデア・キーワード | 改めてお詫びと今後の対応姿勢 おかげさまで |
読み終わったときに相手に言って欲しい、感想を決めよう
暑中お見舞いは、簡潔に表現していくものと言われています。
手にとってくださった方が読み終えたときに、どんな感想を持っていただきたいのかを考えておくと、焦点が定まり、その感想を持っていただくための内容が決まってきます。
このちょっとした目的意識が、気持ちとなり、言葉になって相手に届けられるのです。
目的や感想を意識しながら考えていくと、発想が膨らみ、書きだす前から送付する相手との交流が、あなたのなかに生まれてきます。
これを文面だけでなく、一言メッセージにも込めていくことができます。