第1回 知っておきたい「残暑お見舞い」の基本

季節の挨拶状を出そうと思っても、意外と暑中お見舞いと残暑見舞いのどちらに当てはまるのか、違いは何なのか、分かりにくいことがあります。
挨拶状はタイミングが大事。タイミングを逸してしまっては、かえって失礼になる場合もあるのです。
遅く来た丁寧なものより、タイミングに合ったはがきのほうがうれしいもの。
この機会に、残暑お見舞いを出すタイミングや、基本構成をしっかり押さえておきましょう。
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残暑お見舞いを出す時期~いつからいつまで?~
毎年梅雨明けの頃、本格的な夏がやって来ます。 毎年一年で最も暑い時期に、日頃お世話になっている方や知人などへ、ご機嫌や健康を気遣って出すのが暑中見舞い。 残暑見舞いは、暦では最も暑い時期を過ぎた秋になっても、まだ暑いという意味でお出しするものです。
暑中お見舞い |
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残暑お見舞い |
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このところ9月中旬以降も残暑が続きますが、暦が一つの基準となっています。
基本的な構成を理解しよう
季節の挨拶状には基本的な構成があり、残暑お見舞いでは以下のようになります。
- 季節の挨拶
- お礼状を兼ねている場合にはお礼を伝える(※日頃ご無沙汰している場合には、お詫びの言葉)
- 安否を気遣う
- 当方の近況報告
- 先方の健康を祈る
- 日付(※年号を入れ、日にちは省略するのが一般的。「令和◯◯年晩夏」「令和◯◯年八月」など)
- 著名(※季節の挨拶状では、はがきの場合でも著名は裏面にも書くのが基本)
基本的な文例を紹介
残暑お見舞い申し上げます。
立秋とはいえ暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
最近は暑さのあまりに早朝から活動するようになり、おかげさまで早起きの習慣ができました。
猛暑がもうしばらく続くようですので、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
今後も引き続きよろしくお願い申し上げます。
〇〇年八月
〇〇〇〇(署名)
残暑お見舞いの文例~慣用句の応用~
盛夏を過ぎた今も、暑さが残っている言葉を使って表現します
- 立秋とは名ばかりのこの暑さですが
- 暑さももう少し
- 今年の残暑は格別でございますが
- 例年にない厳しい残暑ですが
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