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小売・卸売業等にとって経営の命である在庫管理上の書式10撰

著者:小橋川会計事務所 所長  小橋川 淳一


在庫管理申請書明細書コスト管理

達人の専門分野について

経歴で一番のポイントは、大きな企業から小さな会社まで、様々な規模の法人をお客様としてお付き合いさせていただいたことにあります。その中には、外資系の企業や公益法人なども含まれており、このような経験を踏まえているので、様々なご要望にお応えできると自負しております。専門分野は、経理実務・税務申告業務を中心として、経営計画策定・資本政策・労務管理・上場準備・株式価値算定など多岐に渡っております。

経歴概略

小橋川淳一
小橋川会計事務所
公認会計士・税理士

東京都立大学(首都大学東京)卒業。外資系大手監査法人において、上場企業の経理・財務を中心とした監査・コンサルティング業務に従事したのち、新規開業から中堅規模の企業に対する会計事務所に活動の場を移す。これを機に一から事業を立ち上げていく起業分野業務ならびに中堅企業の管理体制等に対するお手伝いといった業務が主となる。また、企業における財務・経営管理担当者等に対して講師も行う。

あなたを導く~達人の視点~

商品在庫は、売上を生み出す金の卵です。日々の数量管理はもちろんのこと、ある時点でその在庫に本当に価値があるか、常に監視することが大切です。
数量管理には、日計表作成から実地棚卸(商品を実際に数える作業)までを行う必要があります。これによって、欠品や過剰在庫といった失敗を減らせます。一方、価値管理のためには、陳腐化(流行から遅れたもの)や機能的減価(機能が劣化することでその価値を失うこと)の評価を、自社で実施することが重要です。
無駄な在庫(デッドストック)を倉庫から追放するには、このような日々の管理業務が欠かせません。今回公開するテンプレートは、在庫管理を効率的かつ的確に実施していただきたいという思いから、私自身の経験に基づいて改良に改良を加え、利用度を高めたものです。ぜひ奮ってご活用ください。もちろん自社に合わせてどんどん改良をして下さればそれこそが私の本望です

小売・卸売業等にとって経営の命である在庫管理上の書式10撰

1
単品在庫管理表

おすすめ度:10点

活用のツボ

・商品の箱・棚等に貼って、管理してください。
・日々の数量の出入りと在庫高が一目で分かるようになります。
・処理者のサインを入れることで、原因不明となる差異の防止に役立ちます。

2
棚卸原票01

おすすめ度:10点

活用のツボ

・実地棚卸時に使用します。
・確認担当者が実物を確認したうえで、必要事項を記入していきます。
・終了後、棚卸済票を保管場所に貼付し、棚卸原票はもれなく回収します。

3
(棚卸原票)コントロールシート

おすすめ度:10点

活用のツボ

・棚卸原票と同時に使用します。
・棚卸原票の書き損じ・未使用等があった場合、その枚数を確認して無効票がないように管理します。
・原票は全て事前番号登録しておきます。

4
実地棚卸リスト

おすすめ度:9点

活用のツボ

・頻繁な出入りのない商品は、実地棚卸における商品毎の現状を数量とともに示すこの表が有効です。
・また、上記棚卸原票の総括的な一覧表として使うことも可能です。

5
棚卸差異調整表

おすすめ度:8点

活用のツボ

・実地棚卸において必ず帳簿上の数値と合致するとは限りません。
・その時は、即座に原因分析を実施してください。
・事件性などの問題や改善すべきことを調査し、適切に対処してください。

6
棚卸資産廃棄処理申請書01

おすすめ度:10点

活用のツボ

・現状を視察・調査し、商品価値があるなしを判断してください。
・価値のないものは、保管料が無駄となるので監督長稟議のうえ、廃棄処理します。
・こうした稟議処理には会計税務上も申請書が欠かせません。

7
商品別在庫日計表

おすすめ度:8点

活用のツボ

・商品サイクルが短期間である場合、効率的な倉庫運営が必要となります。
・その場合、在庫数を極力減らしてください。
・発注・納品予定を厳密に管理するために有効な表です。

8
商品増減明細表

おすすめ度:8点

活用のツボ

・商品の増減理由は多岐に渡り、会計上もその処理は異なります。
・原因が一目で分かるように細かく原因別に分類した書式です。
・こうした要因は企業毎に異なるので改良を加えると有効です。

9
商品評価損算定シート

おすすめ度:8点

活用のツボ

・自社商品の評価をどう考えればよいか分からない場合に、使用します。
・上記の場合、経過期間による取扱基準が有効となります。
・一旦合理的基準さえ決まれば、在庫価値を常に的確に掴めます。

10
商品標準原価算出表

おすすめ度:7点

活用のツボ

・日々取引があり、月次決算処理などでスピードが求められる場合に、使用します。
・妥当な標準価額を算出することで機動性を確保できます。
・特に、粗利益や商品毎の利益率の算定に有用です。

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著者プロフィール

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小橋川 淳一

小橋川会計事務所 所長

監査法人にて公認会計士として上場企業・外資系企業など監査業務等に従事。その後、中小企業を顧客とする会計事務所を開業、会社法に準拠した高いレベルの会計・税務・コンサルティング業務を行っています。

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