脱定型文!印象に残る年賀状に
ステップ2で年賀状の基本構成をつかんだら次は言葉選びです。年賀状の挨拶となる決まり文句を「賀詞」といいますがお届けする方によって自分の立場は親族、友人、上司、部下、取引先など変わりますので、相手によって使い分けをしていくのが理想です。もし使い分けが出来ない場合は、誰に対しても失礼のない賀詞を選んでいきます。
また、賀詞それぞれ与える印象が違いますので具体的に賀詞の種類をご紹介していきたいと思います。自分らしい賀詞を選んで素敵な年賀状にしていきましょう。
賀詞の種類
一文字の賀詞→部下、同僚、目下の方、友人へ(目上にはNG)
「寿:おめでたいこと、祝い」
「福:幸せ」
「賀:祝い」
「春:新年、年の初め」
「禧:喜び」
「吉:めでたい」
「和:なごやか」
「慶:よろこぶ」
二文字の賀詞→部下、同僚、目下の方、友人へ(目上にはNG)
「賀正:正月を祝う」
「迎春:新年を迎える」
「寿春:新年を祝う」
「初春:新年、年の初め」
「頌春:新年をたたえる」
「慶春:新年を喜んで祝う」
「賀春:新年を祝う」
「喜春:新年を喜ぶ」
「献春:春をたてまつる」
「芳春:春かおる」
「慶賀:喜び祝う」
「萬福:多くの幸福」
「祥鳳:めでたい事が起きる前触れ、兆し」
四文字の賀詞→上司、取引先、目上の方へ(目下にもOK)
「謹賀新年:謹んで新年をお祝い致します」
「恭賀新年:うやうやしく新年をお祝い致します」
「謹賀新春:謹んで初春をお祝い致します」
「恭賀新春:うやうやしく新春をお祝い致します」
「恭賀新歳:新年を丁重にお祝い申し上げます」
「敬頌新禧:うやうやしく新年の喜びを称え申し上げ奉ります」
「慶禧萬福:良い事が多くあるようお祈り致します」
「新春万福:新しい年に幸福の多い事をお祈り致します」
「笑門来福:笑顔でいられるよう幸福をお祈りします」
「春光楽楽:春の光はうきうきして楽しい(新春のお喜びを申し上げます)」
「嘉祥陽春:美しくあたたかな春をお喜び申し上げます」
「永寿嘉福:長寿と幸運をお祈り申し上げます」
文章の賀詞→万人向け
「明けましておめでとうございます」
「新年おめでとうございます」
「新春のお慶びを申し上げます」
「謹んで初春のお慶びを申し上げます」
「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」
「謹んで年頭のご祝詞を申し上げます」
「謹んで年始のご挨拶を申し述べます」
*「新年あけましておめでとうございます」は、賀詞の重複になっており避けられていますが、正しいという意見もありますのでどちらでもかまいません。
英語の賀詞→万人向け(正式には向きません)
「A Happy New Year:よい新年を」
「A Start of a New Year:新しい年の幕開け」
*上二つは「よいお年を」というニュアンスなので、クリスマスカード等に使い、年が明けてから届く年賀状には使いません。
「Happy New Year:新年おめでとう」
「May the new year be filled with happiness:今年もあなたに幸福あれ」
「New Year’s Greetings:新年のご挨拶」