感謝の気持ちを伝える! ハガキでのお礼状書き方ガイド【シーン別例文あり】
お礼状をハガキで送りたいのに、書き方やマナーがわからず困っていませんか?
この記事では、お礼状をハガキで送る際の書き方を、ビジネスやプライベートのさまざまなシーンに合わせて例文付きで詳しく解説します。
さらに、書くときのポイントや、縦書き・横書き別のハガキのレイアウト例についても紹介しましょう。すぐに使えるテンプレートもご用意したので、ぜひ参考にしてください。
ハガキで送る際のお礼状の書き方
ここでは、お礼状をハガキで送る際の書き方をシーン別に紹介します。
ビジネスシーンで送るお礼状
ビジネスシーンで送るお礼状の書き方について、次の状況別に紹介します。
- 取引先への往訪後のお礼
- 取引先宛に来訪のお礼
- 面接を受けた後のお礼
- 仕事の紹介や推薦をもらったときのお礼
- お中元・お歳暮をいただいたときのお礼
それぞれの書き方と例文を紹介するので、参考にしてみてください。
取引先への往訪後のお礼
取引先を訪問した後のお礼状を書く際は、訪問の感謝を表すとともに、今後の関係強化への意欲を文章に表します。継続的な関係を築くためにも、気持ちが伝わる内容を意識しましょう。
拝啓
○○の候、貴社いよいよご隆盛のこととお喜び申し上げます。
さて、先般は突然ご訪問させていただいたにもかかわらず、お忙しいなか貴重なお時間を賜り、誠にありがとうございました。しかもご熱心に当方の説明をお聞きくださり、ご芳情誠にうれしく、改めて厚くお礼申し上げます。
これをご縁に、何かございましたらまた参上いたしたいと存じますので、その節は、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中を持ちまして、お礼申し上げます。
敬具
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取引先宛てに来訪のお礼
取引先が来訪された際は、足を運んでいただいたことについてのお礼と、来訪時の内容を簡単に含めましょう。
拝啓
この度は、お忙しい中、弊社にご来訪いただき心から感謝申し上げます。
おかげさまで、◯◯◯と◯◯◯に関するご意見も頂戴し、良い時間が過ごせたと私どもも大いに喜んでおります。
今後とも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
またのご来訪を従業員一同、心よりお待ちしております。
この度は本当にありがとうございました。
敬具
面接を受けた後のお礼
面接を受けた後のお礼状では、面接内容の要点を記載しつつ、自分がその会社で働きたいという熱意も伝わるように意識しましょう。
拝啓
この度は、お忙しいところ貴社の面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
面接では、貴社のビジョンと取り組みについて深く理解することができ、非常に刺激的で有意義な時間を過ごすことができました。
私の経験とスキルが、貴社のチームに貢献できると確信しております。
もし機会をいただければ、貴社の一員として力を尽くしたいと考えております。末筆ながら、貴社の更なる発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
仕事の紹介や推薦をもらったときのお礼
クライアントや取引先から別の仕事先を紹介・推薦してもらったときにもお礼状を送ります。すでに関係性のある取引先なので、その関係値に合わせて言葉遣いやニュアンスは調整してください。
拝啓
先日は○○株式会社の△△様をご紹介いただき、心より感謝申し上げます。貴社のご厚意により、新たな商談の機会を得ることができ、非常にありがたく思っております。
商談が進展しましたら、改めて結果をご報告させていただきます。このような貴重な機会をいただき、本当に感謝しております。
取り急ぎ、お礼の言葉とともにご報告まで。
敬具
お中元・お歳暮をいただいたときのお礼
お中元やお歳暮をいただいたときのお礼状では、時節のご挨拶も含めておくようにしましょう。
拝啓
盛夏の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご交誼にあずかり、厚くお礼申し上げます。
さて、このたびは、結構なお品をご恵贈いただきまして、誠にありがとうございました。
御芳志の程厚く御礼申し上げます。平素は色々とご配慮を頂いておりますのにかえって恐縮に存じます。まずは失礼ながら書面にてとりあえず御礼申し上げます。
敬具
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プライベートなシーンで送るお礼状
プライベートなシーンでお礼状を送る際の書き方を、次の状況別に紹介します。
- 結婚祝いをもらったときのお礼
- 出産祝いをもらったときのお礼
結婚祝いをもらったときのお礼
結婚祝いをもらった方へのお礼の文例です。いただいた品に合わせて内容は変えてください。
また、新居に招いたり、食事のお誘いを入れたりして、結婚後も変わらぬお付き合いをしたいという文章を入れると良いでしょう。
この度は、心温まるお祝いの品をありがとうございました。いただいた△△は、デザインも気に入り、私も○○さんもさっそく使用しています。
さて、新居も整い、新しい生活が始まりました。是非、■■さんも新居まで遊びに来てください。
この度は本当にありがとうございました。
出産祝いをもらったときのお礼
出産祝いをいただいたときにもお礼状を送りましょう。今後の良好な関係が構築できるように、素直なお礼の気持ちを伝えることを心がけてください。
先日は、○○に素敵なお洋服を贈っていただき、心より感謝しております。
早く着せてみたいと楽しみにしています。
○○は日に日に成長しており、そのすべてが私たちにとって新鮮で喜ばしい瞬間です。
初めての子育てで不安も多いですが、家族三人で幸せな時間を過ごしていければと思います。
また、お近くにいらした際は、ぜひ我が家にもお立ち寄りください。
季節の変わり目ですので、どうかご自愛ください。
お礼状をハガキで書くときのポイント
ここでは、お礼状をハガキで書くときのポイントを紹介します。
気持ちが伝わりやすい構成を意識する
お礼状をハガキで送る際にも、基本的な構成は同じで構いません。気持ちが伝わりやすい構成を意識するのが大切です。
構成は、時候の挨拶、お礼の言葉、本文(感想など)、結びの順序が一般的です。とはいえハガキはスペースが限られているため、文章は心を込めながらも簡潔さを重視しましょう。
下書きをしてから清書する
お礼状をハガキで書く際、書き損じや誤字脱字は失礼に当たります。また、修正テープの使用はマナー違反とされるため、間違いがないように下書きをしましょう。
下書きをすると、誤字脱字のチェックだけでなく、文章の流れや言葉遣いを事前に確認できます。下書きを参考に清書をすることで、確実かつ正確にお礼状を書けるでしょう。
関係性によってはハガキは失礼に当たる
親しい間柄であれば、お礼状をハガキで書くのも問題ありませんが、ビジネス関係や格式のある場合には、ハガキは失礼に当たる場合もあります。
特に企業や団体、重要な人物に対しては、便箋を用いた正式なお礼状が望ましいです。
もし、ハガキを使用する場合はマナーへの配慮を示すためにも、文末に「ハガキにて失礼します」という一文を加えましょう。
【縦書き・横書き別】ハガキの書き方・レイアウト
ここでは、ハガキの書き方やレイアウトの例を、縦書き・横書きそれぞれで紹介します。
縦書き
縦書きのお礼状はかしこまった印象を与えられます。縦書きで書くときのレイアウトは、右上に頭語を入れる、左下に差出人を入れる、という点に注意しましょう。
横書き
横書きのお礼状は、カジュアルな印象を与えるので親しい間柄のハガキに適しています。横書きでは改行が多くなるので、途中で単語が切れないようにしましょう。
また、余白もそろえると、レイアウトがきれいになります。
まとめ
お礼状をハガキで送る際の書き方のポイントは、次のとおりです。
- 気持ちが伝わりやすい構成を意識する
- 下書きをしてから清書をする
- 関係性によってはハガキは失礼に当たる
基本的なお礼状の構成で書くのが一般的ですが、文章を書くスペースが少ないので簡潔にまとめましょう。誤字脱字は失礼に当たるので、下書きをしてから清書をするのがおすすめです。
また、ハガキでのお礼状は関係性によっては失礼に当たります。ハガキで送る際は、文末に「ハガキにて失礼します」などの言葉を加え、マナーへの配慮を示しましょう。