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【イベントレポート】DX 総合EXPO 2025 秋 東京に参加しました!

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【イベントレポート】DX 総合EXPO 2025 秋 東京に参加しました!

今回取材した「DX 総合EXPO 2025 秋 東京」は、「AI World」「ビジネスイノベーション Japan」など複数の展示会と複合的に開催され、出展企業・団体数200社以上、7つの構成展から成る大規模なイベントとなりました。最新サービスをデモ体験できる展示や、AIなどのトレンド理解を目的に、企業経営者やバックオフィス部門担当者など幅広い来場者が訪れました。

DX推進の必要性がますます強調される中で、ペーパーレス化以上の成果をどのように実現するか、社内が一丸となって定着させるにはどうすればいいかなど、昨今は悩みも複雑化しています。

本イベントは、出展企業から直接説明を受けたり疑問を解消できたりする貴重な機会となりました。今回は、開催2日目を取材した様子をお届けします。


DX 総合EXPOとは

「DX 総合EXPO」は、企業の業務効率化・働き方改革・経営基盤の強化を実現するDXソリューションが一堂に集まる、日本最大級の総合展示会です。年に数回、東京や大阪などで開催されており、年々規模が拡大しています。

人事・総務・経理・法務などのバックオフィス部門、マーケティング、営業など、企業活動の各領域におけるDX推進のサービス・製品や、豪華講師陣によるセミナーを通じてDXとビジネスの最新トレンドを学ぶことができます。公式サイトでは、オンラインセミナーや動画アーカイブ、出展企業の製品資料(ダウンロード可能)なども提供しています。

「DX 総合EXPO 2025 秋 東京」は幕張メッセで開催されました。なお、12月には大阪で開催予定です。

  • 名称:DX 総合EXPO 2025 秋 東京
  • 開催日時:2025年10月29日~31日
  • 会場:幕張メッセ
  • 主催:DX 総合EXPO 実行委員会
  • 主な来場者:企業の人事・総務・経理・法務などバックオフィス担当、DX推進担当、マーケティング、営業、経営者など

DX総合EXPO2025 冬 in 大阪:会場:インテックス大阪 期間:2025年12月17日~19日


会場の様子

幕張メッセの会場はかなりの広さですが、出展ブースがずらりと並び、多くの来場者と担当者の熱気に包まれています。電源とWi-Fiが使えるテレワークラウンジがあり、来場中でも仕事ができて便利。

「人事・労務」「経理・財務」「法務」「マーケティング」「営業」「業務改革」「情報システム」のエリアごとに出展ブースが分かれています。幅広いサービスを展開している企業は複数のエリアに出展することも。

近年、特に注目の的となっているのが生成AI。AI支援を行っている企業はもちろん、大手SaaS・クラウドサービス提供企業の中にも、AIを独自に活用した製品・サービスをリリースしているケースを多く見かけたのが今年の特徴です。


出展ブース

出展ブースにてbizocean取材班は、DXの最前線にいる担当者の方々にインタビュー。今回の出展の「イチ推し」ポイントから今後の展開までお話を聞きました。

株式会社TOKIUM

TOKIUMは「未来へつながる時を生む」という志のもと、経費精算や請求書管理などの領域で AIとプロスタッフが連携して経理業務の自動運転を支援する「経理AIエージェント」などのサービスを提供しています。

出展内容

あらゆる経理”作業”をAIが代替する「経理AIエージェント」の展示に多くの来場者が注目しました。「AIで結局何ができるか分からない」という問い合わせが多くある中で、同社のクラウドサービス・SaaSとAIが連携し、膨大なデータを参照して最適解をスピーディに見つけ出す仕組みをデモとともに解説。AI導入の不安を払しょくする内容が高く評価されていました。

今回の「イチ推し」

請求支払、経費精算、契約管理、帳票発行、電子帳簿保存法に対応した文書管理など、複数のクラウドサービスを1つのデータベースで一元管理できるTOKIUM。組織変更の際も、共通マスタのメンテナンスは一度で済む手軽さが特長です。

ここへ「AIエージェント」が新たな戦力として登場。AIがSaaSを操作し、人の手を介さずに業務を自動化することによって、出張手配、事前申請、突合といった定型的な経理作業からビジネスパーソンを解放します。

TOKIUMは、10年以上にわたる8,000人以上のオンラインオペレーターによる豊富な実績とデータ処理ノウハウを基盤としており、実用性の高いAIエージェントを早期に提供可能です。

今後の展望

TOKIUMはAIエージェントの開発を通じて、提供するサービスの価値そのものが転換しています。SaaSとAI、人の力を最適に組み合わせることで、業務効率化にとどまらない「作業自体を手放す」ことを目指す同社は、2026年までに20種類以上のAIエージェントを提供予定。その革新性にさらに注目が集まります。

株式会社ヒューマンテクノロジーズ

株式会社ヒューマンテクノロジーズは、クラウド勤怠管理・人事給与システム「KING OF TIME」を提供しています。こちらは勤怠・人事労務・給与計算を一元管理できるサービス。勤怠管理DXのパイオニア的存在として、業界でもっとも豊富な打刻手段や、連携サービスの幅広さを誇り、勤怠管理を軸とした業務効率化・生産性向上を追求しています。

出展内容

主軸サービスの「KING OF TIME 勤怠管理」を実際に画面操作して体験できるデモスペースが来場者の関心を集めました。勤怠管理は企業の独自ルールに則ることが多いほか、フレックスなどの変形労働やシフト制などパターンが複雑化することにより、紙のタイムカードやExcel管理から抜け出せないという声が多くあります。そんな中、シンプルに洗練された画面設計の「KING OF TIME 勤怠管理」は、従業員が習得しやすく社内に定着しやすいと評判です。

今回の「イチ推し」

「KING OF TIME 勤怠管理」の強みは、機能の使いやすさと豊富さを兼ね備えた「現場適応力」。システムの導入がスムーズかつ、自社の就業規則に合わせてカスタマイズしていけるため、運用工数や手作業部分を大幅に削減できます。打刻手段もパソコンやスマホ、ICカード、システムログ、アプリ等があるほか、認証も顔・指紋・指静脈など多様な方法が揃っています。

また、同システムに蓄積されている勤怠集計データは、給与計算やWEB給与明細の発行、36協定基準の残業実態の把握、労働生産性の分析などにもシームレスに活用することができます。

加えて、圧倒的なコストパフォーマンスも人気の理由。初期費用が0円で、勤怠・人事労務・給与計算・データ分析のすべての機能が一律300円(1人月額。利用人数により変動)で利用できることで顧客から高く評価されています。

今後の展望

法改正や顧客の要望を反映しながら、最新技術を取り入れてアップデートを重ねていく「KING OF TIME」。顧客が自社のニーズに合わせて活用の幅を広げられるよう、勤怠管理と親和性の高い入退室管理、ビジネスチャット、従業員のメンタルヘルスを取り扱う外部サービスとの連携性も高めています。「KING OF TIME」のデータベースを柔軟に活用してもらうためにWEB APIを公開するなど、顧客の利便性に貢献し続けています。

今後も「勤怠を起点とした人事労務DX」を推進し、企業の働き方改革を支えるプラットフォームとしての進化が期待されます。

One人事株式会社

One人事株式会社は、「すべての働く人を笑顔に。」をパーパスに掲げ、人事労務DXの面から企業の成長を包括的に支援する人事・労務管理システム「One人事」を提供しています。HR領域で30年以上の経験・実績を有し、有償利用ユーザー数が60万人を超えるなど、業界内で高い知名度を誇ります。一般企業向けのほか、官公庁・自治体などの公的機関向けの製品も展開中です。

出展内容

入社から退職までの人事業務を一元化し、労務・勤怠・給与・ワークフローなどの日常業務の効率化から、評価・育成・配置などを支援するタレントマネジメントまで、人材情報を戦略的に活用できるワンストップ人事労務システム「One人事」の全体像を紹介。

多くの企業がペーパーレス化を目的とした人事DXを進めていますが、別々のクラウドシステムをAPI連携して利用することより、運用・保守コストの増大や人材情報の分散といった課題に直面しています。

「One人事」はOne ID、One UI、One DBという独自の設計思想を持ち、社内の誰もが・いつでも・素早くデータ管理できる環境を整備。1回のデータ入力で全機能に即時反映でき、マスタデータを常に最新の状態に保てます。また、ユーザーからは「シンプルな画面設計で使いやすい」という感想が出ています。

今回の「イチ推し」

「One人事」は労務・勤怠・給与・ワークフローからタレントマネジメントまで、人事業務を一元化できる統合型の人事労務ステムです。分断されがちな人事データをシームレスに連携し、入力の手間や管理工数を削減。従業員情報をリアルタイムで可視化し、人的資本経営や戦略的人材活用を支援します。

また、スモールスタートで導入したい企業のニーズに応えて、必要な機能だけを組み合わせるプランもフルパッケージプランも用意。

取材に応じていただいた担当者の方からは「人材管理・人材戦略は答えがない領域だからこそ、やりがいがあります」とお聞きしました。

今後の展望

同社は、人口減少により深刻化する労働力不足を見据え、企業の人事部門の視点から持続的な企業成長を支援することを目指しています。さまざまな事業継続のリスクを乗り越え、戦略人事へとシフトできるよう、人事労務DXの新たなスタンダードをリードすることを掲げています。

鈴与シンワート株式会社

鈴与シンワート株式会社は、3,000社以上の導入実績を誇る大規模企業向け統合HCMソリューション「POSITIVE」、バックオフィス業務DXシステム「奉行シリーズ」「SuperStream-NX」など代表される、多彩な業務ソリューション&人事給与アウトソーシングサービスを提供する企業です。管理部門の業務効率化からグローバル展開に至るまで、多くの企業のDXを長年にわたり支えてきました。

出展内容

展示ブースでは、人事部門のベストパートナーであり続ける方針を裏付ける、豊富な実績と最新トレンドを融合したサービスラインナップを展開。

人事・給与・就業管理、ワークフローといった基幹人事システムが揃う「POSITIVE」は、大規模運用が可能な機能、グローバル展開の人財管理やグループ企業の業務を集約・標準化するシェアードサービスに適しています。多言語・多通貨対応やマルチカンパニー対応という機能も特長で、海外拠点を持つ企業から高い評価を得ています。

また、企業活動の様々な業務を最適化する「奉行シリーズ」、「SuperStream-NX」など、企業規模やニーズに応じたソリューションや、それらと連携して利用できる人事給与アウトソーシング&電子明細・電子年調申告サービスの「S-PAYCIAL」も来場者から関心を寄せられていました。

今回の「イチ推し」

同社の「イチ推し」は、パッケージ製品と人事給与アウトソーシングサービスを連携させることによって生まれる価値、すなわち「システムの機能性」「運用の効率化」「一元的なサポート」を同時に実現できる”ワンストップソリューションそのもの”です。

人事・労務に関する手続きのプロセスが膨大になりやすい企業にとって、パッケージの導入と連携するアウトソーシングサービスは、業務負荷の高い作業を解放してくれる便利な仕組み。また、問い合わせやサポートが必要になった時、複数のシステムやベンダーに分散させず、窓口として同社1社がすべて担当できる点も強みです。

今後の展望

DX人材不足に悩む企業に対し、システムと運用の両面から支え、企業成長を支えるパートナーとしての地位を確立していく方針です。

グローバル企業やグループ企業のある企業では発生しがちな、複数の会社をまたぐことによる各部門間の連携不足、属人化、処理時間の増大。これらの課題に対して、定常業務の自動実行プロセスの一括設定や並列処理を可能とし、国内外のグループ経営基盤の整備をサポートしていくことが期待されます。


セミナー・講演

「DX 総合EXPO」ではセミナー・講演会も多数開催されます。今回は残念ながらセミナーの取材はできませんでしたが、講師陣も錚々たる顔ぶれ。組織マネジメント論、AI活用のプロフェッショナルな知見、「仕事とは何か」といったさまざまなテーマの講演、大手企業や官公庁における実例など、魅力的な内容です。


こんなものも発見

会場を歩く中で、こんな看板を見つけました。夕方から始まる「HAPPY HOUR」!来場者の息抜きスペースとなっていて、ドリンクが提供されていました。一日中参加していた方も、ここでほっと一息。

他にも、出展ブースを巡るほどガチャも回せる「ビズクルガチャ」といったゲーム感を楽しめる工夫が凝らされていました。


まとめ

「DX 総合EXPO 2025 秋 東京」は、企業が直面するさまざまな経営課題・業務課題を具体的に解決するソリューションや学びを体系的に得られるイベントでした。

セミナーでDXの本質や戦略的経営の理解を深めるほか、ブース内の商談や電子名刺の交換も可能で、実務につながる出会いも期待できます。停滞しがちなDXを前進させたい企業にとって「次の一歩」が踏み出せる機会がそろっていると言えるでしょう。

「自社にとって適切なDX」を見つけることができれば、必ず業務も組織も変わります。もし今、「どこから手を付けたら良いか分からない」と感じているのであれば、それは変革のスタートラインに立っていることであり、チャンスです。まずは最新のサービス・解決策に触れ、同じ悩みを持つ他社の事例を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

<bizocean DX比較>

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