【第1回】ヒューリスティック評価×アクセスログ分析-多角的なサイト評価アプローチとは
データとUX、両輪で見えた「成果が出ない本当の理由」
あなたの会社のコーポレートサイト、最後にきちんと「診断」したのはいつだろうか。問い合わせが増えない、離脱率が高い、採用応募が来ない――そんな悩みを抱えながらも、「どこから手をつければいいのか」がわからず、結局サイトを放置してしまっている企業は少なくない。トライベック株式会社が2024年6月に実施した調査では、自社のウェブサイト運営に取り組めている企業は5割程度に留まるという結果が出ている。一方で、企業ウェブサイトは顧客や投資家、求職者との重要な接点であり、放置すればブランドイメージの毀損や機会損失に直結する。本セミナーでは、ヒューリスティック評価とアクセスログ分析を組み合わせた多角的なアプローチにより、サイトの課題を定性・定量の両面から明らかにする手法を紹介する。
登壇企業
トライベック株式会社
2001年設立。ウェブコンサルテーション・インテグレーションサービス、デジタルマーケティング支援事業を展開。調査分析から戦略策定、システム開発・運用支援まで一気通貫したデジタルマーケティング支援を提供している。
このセミナーで得られること
- VUCA時代におけるデジタル環境の変化と企業サイトが直面するリスクの理解
- ヒューリスティック評価による専門家視点でのユーザビリティ診断手法
- アクセスログ分析を活用した定量的なユーザー行動分析の実践方法
- 定性・定量を組み合わせた多角的なサイト評価アプローチの具体例
- 実際の企業事例に基づくサイト改善プロセスと成果指標の設定方法
こんな方におすすめ
- コーポレートサイトのリニューアルを検討しているが、現状課題を明確にできていない方
- アクセス解析ツールは導入しているが、データを活用しきれていないマーケティング担当者
- ユーザビリティ改善に取り組みたいが、どこから着手すべきか悩んでいるウェブ担当者
- 定性・定量の両面からサイトを評価し、説得力のある改善提案を行いたいコンサルタント
- 中小・中堅企業でデジタルマーケティングDXを推進する立場にある経営者や責任者
1. VUCA時代に直面する三つのコミュニケーションリスク

急速に変わるデジタル環境において、企業が直面するリスクは増大している。情報の拡散力、多様性、不確実性という3つの視点から、コーポレートコミュニケーションを取り巻く課題を整理する必要があるのではないだろうか。
トライベック株式会社:本日はお集まりいただきありがとうございます。それでは、ヒューリスティック評価×アクセスログ分析-多角的なサイト評価アプローチとは、ということで、セミナーを始めたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いします。
今日のお話の全体像ですけれども、皆さん耳にされたことがあるかと思いますが、今まさにVUCAの時代と言われております。これは変動性・不確実性・複雑性・曖昧性、これらのアルファベットを取った言葉です。
物事の不確実性が高く、将来の予想が困難な状況を意味しておりますが、これはコロナ禍前から言われております。本日は、このような急速に変わる環境において、UI/UX視点でのヒューリスティック調査に加え、データ分析視点によるアクセスログ分析という定性・定量両面でのアプローチについてご紹介いたします。
まず、情報通信量と情報消費量について調べた調査となります。

2010年から2025年にかけて約90倍増加しているというデータとなります。コロナウイルス感染拡大後に一気に増加していることが、これらからわかると思います。
在宅勤務でしたり、オンライン授業やオンライン会議が主流となっていたりして、外出自粛などで動画配信サービスを利用する人が増えたことで、データ量の増加につながったと考えられております。
続いて、VUCA時代におけるコーポレートコミュニケーションを取り巻く3つのリスクをまとめております。
まずは1つ目に、インターネット上の情報の拡散力や影響力が高いといった点で、このリスクは組織のイメージや評判に影響を及ぼす可能性があります。
2つ目に、情報の多様性や複雑性、つまり様々な人が情報を発信して交流することで、ウェブ上のコミュニケーションが非常に難しくなってきていると言えます。
3つ目に、インターネット上の情報の不確実性や曖昧性として、ネット上では真偽不明な情報や誤解を招くような情報が多数存在しております。これが企業・団体・組織の情報や活動に対する誤った認識を生み出すリスクがあります。
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