経費精算システムの費用相場|システムの費用を比較
経費精算システムの導入を検討する際、多くの方が最も懸念されるのは費用面ではないでしょうか。システムの料金体系は、提供形態や機能、利用人数によって大きく変動するため、自社の運用規模に見合った最適なプランを見極めることが重要です。
本記事では、クラウド型とオンプレミス型の費用相場や、コストを決定する要素、費用対効果を高める選び方まで詳しく解説していきます。業務の効率化とコスト削減を両立させたいと考えている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事のポイント】
- 経費精算システムの費用相場はクラウド型かオンプレミス型かによって初期費用や月額費用が大きく異なるため、自社の運用規模に見合ったコスト構造を正しく理解する必要がある。
- システムの料金は利用人数や機能の複雑さなどの要素で大きく変動するため、目先の導入費用だけでなく、長期的な視点で総所有コストを見据え、自社に適した製品を選ぶべきである。
- システムの導入や運用にかかる費用は、IT導入補助金などの公的支援の活用や最低限の機能への絞り込みを行い、法改正対応などに伴う追加費用にも注意して効果的に抑えるべきだ。
経費精算システムの費用相場と内訳
経費精算システムの費用相場は、クラウド型とオンプレミス型で以下のように大きく異なります。
| クラウド型 | オンプレミス型 | |
|---|---|---|
| 初期費用の相場 | 無料~10万円程度 | 数十万円~数百万円程度 |
| 月額・維持費用の相場 |
|
|
自社に合ったシステムを選ぶためには、こうした初期費用や月額費用といったコスト構造を正しく理解することが欠かせません。
ここでは、クラウド型とオンプレミス型の料金体系の違いを踏まえながら、導入時に発生する費用の相場や内訳について詳しく見ていきましょう。
初期費用の相場
経費精算システムの初期費用は、クラウド型とオンプレミス型で大きな差が生じます。自社サーバーを構築するかどうかによってコスト構造が変わるため、導入前に両者の違いを把握しておくことが大切です。
ここでは、それぞれのタイプにおける初期費用の目安や特徴について詳しく解説していきます。
クラウド型の初期費用
クラウド型の初期費用は、無料から数十万円程度が相場となっています。自社専用のサーバー構築が必要なく、アカウント発行や初期設定のみでスピーディに運用を始められる点が大きな魅力です。
ベンダー側のサーバーを利用する仕組みであり、ハードウェア購入などの多額な初期投資を避けられます。ただし、導入時の設定代行や従業員への操作トレーニングをベンダーに委託する場合は、別途数万円から十数万円の支援費用が発生するケースも珍しくありません。
自社のIT担当者のスキルや導入スケジュールを踏まえて、外部サポートの必要性を判断することが重要です。
オンプレミス型の初期費用
オンプレミス型の初期費用は、数十万円から数百万円程度が一般的な相場です。自社専用のサーバー機器やソフトウェアライセンスを購入する必要があり、設置や構築の作業も伴うため、どうしても導入コストは膨らむ傾向にあります。
さらに、自社の複雑な業務フローに合わせた独自のカスタマイズ開発を行うケースが多く、クラウド型と比較して高額になりやすい点も特徴の1つです。既存の基幹システムと密接な連携機能を持たせる場合は、詳細な要件定義や開発費として、さらに数百万単位の費用が上乗せされる可能性もあります。
予算計画を立てる際は、目先の金額だけでなく、長期的な資産価値や総所有コストを見極める姿勢が欠かせません。
月額・維持費用の相場
システム導入後も継続的に発生する月額費用や維持費用は、長期的なコスト管理において見逃せない要素です。クラウド型とオンプレミス型では、ランニングコストの考え方や内訳が大きく異なります。
ここでは、それぞれのタイプにおける月額・維持費用の相場について詳しく見ていきましょう。
クラウド型の月額費用
クラウド型の月額費用は、3万円から5万円程度で利用可能なシステムが多く見られます。「50名まで月額固定」のように一定の人数上限が設けられているプランも存在するため、自社の将来的な採用計画を見据えた選択が不可欠です。
一方で、ユーザー数単位で料金を設定しているケースもあり、その場合の費用相場は1ユーザーあたり300円から600円程度となります。実際に利用する従業員数に応じてランニングコストが変動するため、無駄のない運用を優先したい企業に向いているでしょう。
サーバーの保守管理費やシステムの定期的なバージョンアップ費用は月額料金に含まれており、突発的な追加の維持費を抑えられるのもメリットの1つです。なお、電子帳簿保存法に対応したタイムスタンプ機能などを利用する際は、基本料金とは別に月額数千円のオプション費用が加算される点に注意してください。
オンプレミス型の保守・維持費用
オンプレミス型の保守・維持費用として、システムのアップデートや障害対応のために、年間ライセンス費用の15%程度が発生するのが一般的です。
加えて、サーバー維持費や社内運用担当の人件費がランニングコストの大きな比重を占めます。大規模運用になれば、これらの保守・メンテナンス費用や人件費に関連する総費用が、数百万円から数千万円に達するケースも少なくありません。
オンプレミス型はクラウド型のような月額料金は発生しないため「運用コストがかからない」という誤った印象を持たれがちです。しかし実際には、保守契約費やインフラ費、運用人件費を合算して総額で比較する、包括的な視点が求められます。
その他導入にかかる追加費用
経費精算システムの導入時には、基本料金以外にもさまざまな追加費用が発生する可能性があります。
ここでは、導入時に見落としがちな以下の追加費用について詳しく見ていきましょう。
- オプション機能費用
- 導入サポート・初期設定費用
- データ移行費用
オプション機能費用
基本料金に含まれない高度な機能を利用する際は、別途オプション費用が発生します。機能ごとに月額数千円から数万円が相場として加算されるため、導入前に内訳を精査しましょう。
特に、国税庁が定める電子帳簿保存法の要件を満たすための認定タイムスタンプ付与機能などは、有料オプションとなるケースが非常に多いのが実情です。利用するオプションが増えるほど月額費用も膨らんでいくため、自社の経理業務において本当に不可欠な機能を特定する必要があります。
便利そうだからという理由で安易に追加するのではなく、費用対効果を冷静に判断しましょう。
導入サポート・初期設定費用
導入サポート・初期設定費用は、自社での初期設定が難しい場合にベンダーの専門的な支援を受けるための費用です。相場は10万円から30万円程度となっています。
ただし、初期構築費用にこの支援が含まれるケースも多く、特にバランス型のプランでは外部サポートが標準装備されているのが一般的です。
サポート内容は、システム内の複雑な承認フローの構築や勘定科目のマッピング、従業員向け操作説明会の実施など多岐にわたります。自社の担当者がマニュアルを見て設定できる場合は不要ですが、確実かつ早期にシステムを定着させたい場合は有用な初期投資となるでしょう。
データ移行費用
旧システムやExcelから過去の経費データを、新しいシステムへ正確に移行する際にもコストが生じます。移行するデータの件数や、フォーマット変換作業の複雑さによって、ベンダーに支払う委託費用は大きく変動しますが、おおよそ数万円から数十万円程度かかるのが一般的です。
一方で、CSVファイルを用いた一括インポート機能が備わっているシステムを選び、自社でデータ加工作業を行えば、この費用をゼロに抑えることも可能でしょう。移行対象のデータ量や自社リソースを踏まえて、最適な方法を選択することが大切です。
経費精算システムの費用を決める要素
先述したように、費用の差が一番大きく出るのはクラウド型かオンプレミス型かの違いですが、それ以外にもいくつかシステム費用に差が出るポイントが存在します。
ここでは、費用を左右する主要な要素について詳しく見ていきましょう。
- 従業員数・利用ユーザー数の規模
- 会計ソフトとの連携方式の違い
- ワークフロー機能の複雑さ
- スマホアプリ対応の有無と費用
- 電子帳簿保存法対応・タイムスタンプ
- サポート体制とセキュリティ要件
- 交通系IC・クレカ連携の有無
従業員数・利用ユーザー数の規模
システムの利用人数は費用を決定する大きな要素の1つであり、クラウド型では登録ユーザー数に比例して月額のランニング料金が変動します。経費精算の頻度が低いパートやアルバイトのアカウントをどう扱うかによって、年間のトータルシステムコストは大きく変わってくるため、慎重な検討が欠かせません。
アクティブユーザー課金や定額制プランを自社の実態に合わせて適切に選択すれば、使用していない無駄なアカウント費用を削減できます。自社の雇用形態や経費申請の頻度を分析したうえで、最もコストパフォーマンスの高い課金方式を選びましょう。
会計ソフトとの連携方式の違い
CSVファイルを手動で出力して会計ソフトに取り込む標準的な方式であれば、システム間の追加開発費用はかからず、無料で利用できるケースがほとんどです。一方で、API連携を用いて会計ソフトと自動で仕訳データを同期する場合は、初期のAPI連携設定費用や月額数千円のオプション料金が加算されることもあります。
さらに、自社独自のオンプレミス型会計システムと連携させる場合は、個別の要件定義や開発が必要となり、数百万円規模のカスタマイズ費用が発生する可能性も否定できません。連携方式の選択は、日々の業務効率と導入・運用コストのバランスを見極めながら判断することが重要です。
ワークフロー機能の複雑さ
承認ルートが「申請者から直属の上長へ」といったシンプルな一段階であれば、最も安価な基本料金内の標準機能で十分に対応可能です。一方、「金額によって承認者が変わる」「複数部門をまたぐ」など、複雑な条件分岐を設定する場合は、上位プランの契約が必要となり、必然的に費用が上昇します。
稟議書や各種社内申請など、経費精算以外のワークフローも統合できるシステムを選ぶことで、全社的なシステムコストの最適化に寄与するでしょう。自社の組織構造や承認プロセスをあらかじめ整理したうえで、過不足のない機能レベルを精査することが大切です。
スマホアプリ対応の有無と費用
スマートフォンから領収書の撮影や経費申請が行える機能の有無は、システムの月額料金や契約するプランのグレードに直結する要素です。スマホアプリからの申請機能は標準搭載されているケースが多いものの、領収書の金額や日付を自動入力する高精度なOCR機能は有料になりやすい傾向があります。
外出先での隙間時間に経費申請を完了させられるため、営業担当者の残業代や経理の確認作業といった目に見えない人件費を抑えるのに効果的です。モバイル対応の必要性を踏まえ、導入コストと利便性のバランスを判断しましょう。
電子帳簿保存法対応・タイムスタンプ
国税庁の「電子帳簿保存法一問一答」に準拠し、データの真実性を確保するための認定タイムスタンプ機能は、有料オプションになることも多いのが現状です。その費用は、月額固定(数千円)や、付与回数に応じた従量課金(1件あたり数十円)など、システムによって料金体系が大きく異なります。
タイムスタンプの代わりに、訂正削除の履歴が残るクラウドシステムを選択すれば、法的要件を満たしつつ、運用コストを軽減することが可能です。自社の運用方針に合った対応方法を適切に選ぶことで、法対応とコスト抑制を両立させられるでしょう。
サポート体制とセキュリティ要件
メールやチャットによる基本的な問い合わせサポートは無料であるケースが多い一方、専任担当者による電話対応やコンサルティングを希望すると、月額費用が上がる傾向にあります。
また、IPアドレス制限やシングルサインオン(SSO)など、高度なセキュリティ要件を求める場合は、エンタープライズ向けの高額プランが必要になることが一般的です。
金融機関並みの厳しいセキュリティ基準を満たすシステムは料金が高めに設定されていますが、重大な情報漏洩リスクを低減するための保険として機能します。自社のセキュリティポリシーを照らし合わせ、どの程度の守りが必要なのかを改めて整理してみるのがよいでしょう。
交通系IC・クレカ連携の有無
Suicaなどの交通系ICカードや法人クレジットカードの利用履歴を自動取得する機能は、入力の手間を大幅に省ける便利なものですが、オプション費用がかかるケースが少なくありません。
もっともこの機能は、単なる業務効率化にとどまらず、ガバナンス強化にも直結します。カード会社とのAPI連携によって日付や金額の改ざんを物理的に防ぎ、電子帳簿保存法が求める「真実性の確保」にも強力に寄与するのが大きな特徴です。
月額数千円の追加投資で、経理担当者の突合チェックに費やす多大な人件費を抑えられるため、総合的な費用対効果が非常に高いと言えるでしょう。
自社の経費申請パターンを踏まえて、導入を前向きに検討してみてください。
費用対効果を考慮した経費精算システムの選び方
経費精算システムを導入する際は、単に価格の安さだけで判断するのではなく、費用対効果を総合的に考慮する必要があります。主に以下のポイントを意識してシステムを選ぶことで、導入後の満足度を高められるでしょう。
- 自社の規模に合う料金プランを選ぶ
- 必要な機能と費用のバランス調整を考える
- 長期的な視点でのトータルコストを見据えておく
- 無料トライアルでの費用対効果を検証する
ここでは、システムの選び方について、具体的なポイントを解説します。
自社の規模に合う料金プランを選ぶ
利用人数が50名未満の中小企業であれば、1ユーザーあたり数百円の従量課金プランを選ぶことで、初期費用と月額費用を最小限に抑えられます。一方、従業員数が100名を超える場合は、アカウント数が増加しても月額料金が変わらない定額制プランを検討すると、総コストが安くなるケースが多いです。
また、将来の事業拡大や人員増加を見据え、ユーザー追加時の費用負担が少ない柔軟な料金体系を持つシステムを選ぶことも大切です。現在の規模だけでなく、数年後の組織像を具体的に想像しながら判断しましょう。
必要な機能と費用のバランス調整を考える
自社の経理課題を洗い出し、「必須機能」と「あれば便利な機能」を明確に切り分けることで、過剰な機能による無駄なコストを削減できます。例えば、海外出張がない企業であれば、多言語・多通貨対応などのオプションを省いたシンプルなプランで十分でしょう。
高機能なシステムは利便性が高い反面、費用も跳ね上がる傾向にあります。そのため、実際に短縮される業務時間(人件費)と月額費用のバランスを冷静に比較検討することが欠かせません。機能の充実度と価格の折り合いを丁寧につけていく姿勢こそが、適切なシステム選びの鍵です。
長期的な視点でのトータルコストを見据えておく
システム選定時は導入時の初期費用だけで判断せず、5年・10年といった長期的な視点での総所有コストを比較することが重要です。月額の利用料金だけでなく、将来的な保守管理費用やオプション追加時の費用も含め、運用全体で発生しうるコストを把握しておきましょう。
前述のとおり、オンプレミス型であってもサーバーの維持費やリプレイス費用などのランニングコストは発生します。そのため、「オンプレミス型=ランニングコストがかからない」「クラウド型=毎月のコストがかかり続ける」といった費用面だけの安直な比較ではなく、自社の事業展開や求める要件に対してどちらが適しているかを見極める視点が不可欠です。
- 【オンプレミス型が適しているケース】独自の高度なセキュリティ要件が求められる場合や、社内の既存システムと複雑な連携が必要な場合に適しています。また、利用規模が変動しにくく、長期間にわたって一定の負荷で安定した運用が見込めるビジネスモデルにおいて強みを発揮するでしょう。
- 【クラウド型が適しているケース】事業の成長や従業員の増加に合わせて柔軟にシステム規模を拡大したい場合や、保守運用にかかる社内IT人材の負担を削減し、コア業務に集中させたい場合に適しています。テレワークなど、多様な働き方に迅速に対応したい企業にとってもおすすめの選択肢と言えるでしょう。
無料トライアルでの費用対効果を検証する
本格導入の前に、30日程度の無料トライアル期間を利用するのが望ましいです。実際の業務フローでシステムが稼働するかをテストすることで、ミスマッチによる無駄な投資の失敗を防げます。
現場の従業員に操作してもらい、マニュアルなしで直感的に申請できるかを確認しておきましょう。そうすることで、導入後の教育コストやヘルプデスクの負担を正確に見積もれます。
また、無料トライアル中に、電子帳簿保存法における「可視性の確保(検索機能など)」が国税庁の要件通りに動作するかを実機で検証しておくことも重要です。机上の検討だけでは見えてこない課題を洗い出すプロセスは、将来の失敗を回避するための貴重な機会となるでしょう。
【費用で比較】経費精算システム10選
ここからは、実際に市場で提供されている経費精算システムのなかから、費用面で比較検討しやすい10製品をピックアップしてご紹介していきます。
各システムの提供形態や従業員規模、料金体系を比べることで、自社に最適なシステムを効率的に選べるでしょう。特徴や強みも併せて解説していきますので、ぜひシステム選定の参考にしてみてください。
freee支出管理 経費精算Plus
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | 650円/ユーザー |
| 月額費用 | 10,000円~ |
| 初期費用 | 0円 |
「freee支出管理 経費精算Plus」は、経費精算業務や領収書の回収を徹底的に効率化したい企業におすすめのプランです。
費用面では、基本料金と実際にシステムを利用した人数に応じた従量課金を組み合わせた料金体系となっています。基本料金は年額払いで90,000円(税抜)、月額払いで10,000円(税抜)に設定されています。
ユーザー料金は、その月に経費精算や各種申請の申請・承認を行ったユーザーのみ1人あたり月額650円(税抜)が発生する仕組みのため、毎月の利用人数にばらつきがあっても無駄なコストがかかりません。なお、購買申請の利用については無料となっています。
機能面では、AI-OCRを利用した領収書の電子化、法人カードの明細取得、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応など、業務効率化に必要な機能が網羅されています。事前にユーザー枠を年単位で購入する制度も用意されており、自社の予算や運用に合わせた柔軟な導入が可能なシステムです。
マネーフォワード クラウド経費
公式サイト:https://biz.moneyforward.com/expense/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | SaaS、クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | お問合せ |
| 月額費用 | 2,480円~ |
| 初期費用 | 0円~ |
「マネーフォワード クラウド経費」は、直接的なシステム利用料の安さに加え、間接的なコスト削減効果が高いのが特徴です。
従業員数が50名以下であれば、年払いで月額2,480円からとリーズナブルに利用できます。自動課金に移行しない、クレジットカード登録不要の「1ヶ月無料トライアル」が用意されており、事前に手軽に費用対効果を確認できる点も安心です。
最大の魅力は「見えないコスト」の大幅な削減です。電子帳簿保存法の要件を満たしているため、領収書の原本保管が不要となり、物理的な管理負担や紙代・印刷代を削減できます。申請作業はスマホで完結し、領収書の自動読み取り(OCR)や交通費の自動計算機能によって手入力の手間とミスを防止します。
さらに、多数の会計ソフトと連携して仕訳データを自動作成できるため、経理担当者の作業時間も短縮されます。
また、初期費用・年会費無料の「マネーフォワード ビジネスカード」を併用すれば、明細の自動連携でさらに入力工数が削減できるだけでなく、最大3%のポイント還元で経費そのものを有効活用できます。手頃な基本料金と業務全体のコスト削減を両立できる最適なツールです。
invox経費精算
公式サイト:https://invox.jp/expense/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | 300円/ユーザー |
| 月額費用 | 1,980円~ |
| 初期費用 | 0円 |
「invox経費精算」は、初期費用0円、ユーザー数無制限で月契約からはじめられる、業界最安水準のクラウド経費精算システムです。最大の特徴は、実際に利用した分だけ課金されるムダのない料金体系と、サービス開始以来「値上げなし」を掲げている点です。
月額基本料金は、小規模向けの「ミニマム」プランで1,980円(税込2,178円)、ワークフローを備えた一番人気の「ベーシック」プランでも9,800円(税込10,780円)と低コストに設定されています。
ユーザー料金は、その月に実際に経費精算を行ったアクティブユーザーのみ1人あたり月額300円(税込330円)が発生する仕組みのため、利用頻度にばらつきがあってもコストを最小限に抑えられます。また、AIによる領収書のデータ化も「アクティブユーザー数×30件/月」まで無料で利用できます。
さらに、2サービス分の基本料金でinvoxが展開する5つのサービスを利用できるシステムもあり、将来的なバックオフィス全体のDXを見据えた導入にもおすすめのツールです。
rakumo ケイヒ
公式サイト:https://rakumo.com/product/gsuite/expense/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | SaaS |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | - |
| 月額費用 | 300円/ユーザー~ |
| 初期費用 | 0円 |
すでにGoogle Workspaceを利用している企業に特におすすめなのが、「rakumo ケイヒ」です。最大の魅力は圧倒的な導入コストの低さにあり、初期費用は無料で、1ユーザーあたり月額300円(年額3,600円)という非常に手頃な価格で導入できます。
低価格でありながら、経理業務を効率化する機能が充実しているのも特徴です。AI-OCR機能による領収書の自動データ化や、交通費の自動計算・定期券区間の自動控除機能により、申請者の手入力の手間やミスを未然に防ぎます。
また、電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しており、領収書のペーパーレス化による物理的な管理コストの削減も実現可能です。
さらに、Google Workspaceとの連携により、ユーザー管理や認証を共通利用できるため、システム管理者の運用負担も軽減されます。初期費用を抑えつつ、申請業務やシステム管理にかかる見えないコストも削減できる、費用対効果の優れたシステムです。
バクラク経費精算
公式サイト:https://bakuraku.jp/expense/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | お問合せ |
| 月額費用 | 30,000円~ |
| 初期費用 | お問合せ |
「バクラク経費精算」は、最先端のAIを活用して、申請から承認までの業務を圧倒的に効率化するクラウド型システムです。
費用面では、月額3万円(税抜)からの料金体系となっており、年間契約の12ヶ月分一括払いにて利用を開始できます。詳細な料金は利用者の状況に合わせて最適なプランが提案されるため、自社の規模や課題に寄り添ったシステム導入が可能です。
最大の特徴は、強力なAIエージェントによる業務負担の削減です。複数枚の領収書を一度に撮影するだけでAIが自動分割して読み取るほか、税率ごとの仕訳分割や、社内規定に沿った一次チェック・自動承認までも実現します。経理業務の作業量を75%削減した事例もあり、システム費用を上回る高いコストパフォーマンスが期待できます。
電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応し、シリーズ累計15,000社以上の導入実績と99%以上の継続率を誇る、信頼性の高いツールです。
ハーモス経費
公式サイト:https://hrmos.co/keihi/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | SaaS、クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | - |
| 月額費用 | 29,000円~ |
| 初期費用 | 0円 |
「ハーモス経費」は、初期費用0円、月額29,000円(税別)から利用できる、コストパフォーマンスに優れたクラウド型経費精算システムです。月額費用は利用人数によって変動する仕組みとなっています。
最大の魅力は、基本プランに含まれる機能の充実度です。経費精算はもちろん、高精度なAI-OCRによる領収書や請求書の自動読み取り、電子帳簿保存法やインボイス制度への完全対応、さらには汎用ワークフローまで標準搭載されています。
そのため、将来的に業務効率化の範囲を広げても料金が変わらず、他社システムと比較してトータルコストを抑えやすいというメリットがあります。
また、100種類以上の会計ソフトとの連携実績があり、導入から運用開始後まで回数無制限の通話サポートを受けられるなど、価格以上の安心感も兼ね備えています。「ハーモス勤怠」など、同シリーズとの連携によるバックオフィス業務全体の一元化を見据えた導入にもおすすめのツールです。
freee支出管理 Full
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | 650円/ユーザー |
| 月額費用 | 19,800円~ |
| 初期費用 | 0円 |
「freee支出管理 Full」は、経費精算から請求書の受取や支払依頼まで、会社の支出管理領域全体を盤石かつ効率的に構築したい企業向けの最上位プランです。
費用面では、基本料金が年額237,600円(税抜)に設定されており、この料金のなかには年間600件までの受領請求書と、請求書以外の受領証憑(領収書など)の処理枠があらかじめ含まれています。
ユーザー料金は、その月に経費精算や各種申請の申請・承認を行ったアクティブユーザーのみ、1人あたり月額650円(税抜)が発生する従量課金制を採用しているため、月によって利用人数が変わっても無駄なコストがかかりません。なお、購買申請は無料で利用可能です。
機能面では、AI-OCRによる電子化や法人カード連携、法令対応といった基本機能に加え、債務・費用管理やAPI連携、IT導入補助金の活用も可能です。組織の支出管理プロセスを一元化し、抜本的な業務改革を目指す企業におすすめのシステムです。
Bill One経費
公式サイト:https://bill-one.com/exp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 従業員規模 | 10名以上 |
| 従量課金 | - |
| 月額費用 | お問合せ |
| 初期費用 | お問合せ |
費用面で比較検討する際、「間接コスト」の削減において注目したいのが、「Bill One経費」です。本システムの最大の特徴は、全社員に専用の「Bill Oneビジネスカード」を配布することで、企業から「立替経費そのもの」をなくせる点にあります。
これにより、毎月発生していた従業員口座への立替金の振込業務(振込手数料)や、小口現金の管理にかかる手間やコストを削減できます。また、スマートフォンなどからオンラインで提出・自動データ化された領収書と、カード決済の利用明細が自動で連携されるため、経理担当者の手入力工数や確認作業が大幅に短縮されます。
さらに、電子帳簿保存法やインボイス制度といった法対応もシステム側で行われるため、法改正のたびに発生する業務負荷を最小限に抑えられます。立替精算業務そのものをなくすという独自のアプローチにより、全社的な生産性向上とコスト削減、そして月次決算の早期化を実現できる画期的なツールです。
楽楽精算
公式サイト:https://www.rakurakuseisan.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | お問合せ |
| 月額費用 | 30,000円~ |
| 初期費用 | 100,000円 |
費用対効果と確かな実績で経費精算システムを選ぶなら、累計導入社数No.1の「楽楽精算」がおすすめです。利用する従業員数に応じて月額が変動する料金体系のため、無駄のないコストで運用できます。
直接的な費用だけでなく、業務効率化による「間接コスト」の削減効果が非常に高いのが特長です。AIによる領収書の読み取り(AI-OCR)や過去データからの申請データ自動作成、交通系ICカード連携、定期区間の自動控除機能により、申請の手間とミスを劇的に減らします。
さらに、各社のルールに合わせた自動仕訳や会計ソフトとの連携、請求書払いにおける振込データ(FBデータ)の自動作成にも対応しており、経理担当者の作業時間を大幅に短縮可能です。
また、現在の申請フォーマットや承認フローをそのまま電子化できる柔軟なカスタマイズ性を備え、電子帳簿保存法などの各種法対応も万全です。自社の運用を変えることなく全社的なコスト削減を実現できる、長期的に高い費用対効果を発揮するツールと言えます。
らくらく通勤費
公式サイト:https://rk2.mugen-corp.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | 0円 |
| 月額費用 | 6,000円~ |
| 初期費用 | 150,000円~ |
通勤費の管理に課題を感じている企業におすすめなのが、「らくらく通勤費」です。通勤費の申請から承認、計算、管理までを一元化できる業界シェアNo.1のクラウド型システムです。料金は管理対象人数やオプションによって変動しますが、月額6,000円からという手頃な価格で導入可能です。
本システムの最大の特徴は、通勤費特有の煩雑な業務を自動化し、間接コストを削減できる点です。住所周辺の複数駅からの経路を比較してわかりやすく表示するため、適正なルートでの通勤費支給が実現します。
また、手間のかかる運賃改定時の対象者一括再計算(約10分で完了)や、定期代の払い戻し時の手数料を加味した自動計算機能などを備えており、担当者の業務負担を劇的に軽減します。
紙やExcelでの管理から脱却することで、ペーパーレス化はもちろん、手作業によるミスや確認のための残業時間といった「見えないコスト」を大幅に削減できる費用対効果の高いツールです。
経費精算システムの導入により削減できるコスト
経費精算システムを導入すれば、さまざまなコストの削減が可能になります。月々のシステム利用料を払っても、それ以上の経済的メリットを得られるでしょう。
ここでは、経費精算システムの導入によって具体的にどのようなコストを削減できるのか、詳しく解説します。
- ペーパーレス化による経費削減
- 入力ミス・手戻り削減と人件費
- 監査対応にかかる労力とコスト削減
ペーパーレス化による経費削減
領収書や申請書の完全な電子化により、コピー用紙代やプリンターのトナー代、書類を郵送するための切手代といった物理的な消耗品コストを削減できます。
加えて、e-文書法および電子帳簿保存法の要件を満たして書類をデータ保存することで、法定期間(7年間)の書類保管に要していたスペース代や外部の倉庫代が不要になる点も見逃せません。
また、書類のファイリング作業や過去の証憑を段ボールから探し出す手間が省けるため、経理部門の目に見えない多大な作業時間コストを大幅に削減することが可能です。こうした業務の効率化は、人件費の最適化にも直結するでしょう。
オフィスの省スペース化にもつながるため、コストと環境の両面で一石二鳥の効果が期待できます。
入力ミス・手戻り削減と人件費
交通系ICカードやクレジットカードとの自動連携機能を活用すれば、従業員の手入力による金額間違いや経路ミスを物理的に防ぐことが可能です。また、システムによる自動チェック機能が規定違反を瞬時に検知するため、経理担当者が差し戻しに費やしていた確認作業の時間を格段に短縮できるでしょう。
経費精算にかかる全社的な作業時間を月間数十時間単位で減らせるため、結果として従業員の残業代や経理部門の直接的な人件費削減につながります。こうした目に見えない費用の低減は、企業の営業基盤をより強固なものへと変えてくれるに違いありません。
申請者と承認者の双方にとって負担が軽減され、本来の取り組むべき業務に集中できる環境が整うでしょう。
監査対応にかかる労力とコスト削減
電子帳簿保存法に対応した検索機能(取引年月日、金額、取引先)を備えているため、税務調査や内部監査時のデータ抽出作業を迅速に行えます。紙の領収書を1枚ずつ目視で確認するアナログな手法と比較して、監査にかかる時間と対応担当者の拘束コストを劇的に抑えられるのが大きな利点です。
承認履歴やタイムスタンプによる客観的な証拠がシステム上に残るため、コンプライアンスの強化と同時に監査法人のチェック業務の効率化が図れます。急な税務調査にも即座に対応可能な体制を構築し、企業の社会的な信頼性をより強固なものにしていくことが肝心です。
経費精算システムの費用に関する注意点
経費精算システムを導入する際は、表面的な料金だけでなく、見落としがちな追加費用や契約条件にも留意してください。特に以下の要素は、事前に確認しておきましょう。
- 電子帳簿保存法対応の追加費用
- スキャナ保存制度の要件と費用
- 法改正に伴うシステム改修費用
- ユーザー追加時の従量課金コスト
- 解約違約金やデータエクスポート費
- バージョンアップに伴う費用負担
ここでは、費用に関する注意点について、具体的に解説します。
電子帳簿保存法対応の追加費用
電子取引データの保存やスキャナ保存の法的要件(国税庁の規定)を完全に満たすためには、基本プランではなく、上位プランの契約が必要になるケースがあります。
システム自体は安価でも、訂正削除の履歴が残る機能やタイムスタンプ機能が別料金となっている場合も珍しくありません。結果的に月額費用が大きく膨らんでしまう恐れがあるため、事前に詳細な料金体系を把握しておくのが賢明です。
JIIMA(日本文書情報マネジメント協会)認証を取得しているシステムを選べば、要件確認の手間を大幅に省けます。ただし、認証済みの製品は、その分だけ利用料が割高に設定されている傾向が見受けられます。法令遵守の確実性と運用コストのバランスを、慎重に見極める視点が求められるでしょう。
スキャナ保存制度の要件と費用
紙の領収書をスキャナで読み取って破棄するためには、解像度(200dpi以上)や階調など、国税庁が定める要件を満たす専用機器の準備費用が必要です。スマートフォンで撮影した画像を利用する場合でも、画質チェック機能や自動補正機能を持つ、高性能なスマホアプリのオプション料金が発生するケースは少なくありません。
加えて、スキャナ保存の適正な運用ルール(事務処理規程)を社内で策定し、周知するための工数も無視できない要素です。専門のコンサルティングを外部に依頼すれば、数十万円程度のコストがかかる可能性もあります。制度対応の全体像を正確に把握したうえで、無理のない予算計画を立てることが重要です。
法改正に伴うシステム改修費用
インボイス制度や電子帳簿保存法の改正など、税制や法令が変更された際にシステムを最新の法要件へ対応させるための改修費用が発生する可能性があります。クラウド型であればベンダー側で自動かつ無償でアップデートされるのが一般的ですが、念のため、契約前にバージョンアップ費用の有無を確認しておきましょう。
一方、オンプレミス型や独自のカスタマイズを加えたシステムの場合は、法改正が行われるたびに自社で改修開発費を負担しなければなりません。長期的な運用コストを見積もる際は、こうした法改正への対応費用もあらかじめ織り込んでおくことが大切です。
ユーザー追加時の従量課金コスト
従業員数が増加した場合、従量課金制のプランでは、アカウント追加に応じて月額のランニングコストが増えていきます。そのため、費用が想定以上に膨らむリスクがある点に注意が必要です。
繁忙期や新卒採用の時期など、一時的にユーザー数が増加した月だけ、想定外の高額なシステム利用料が請求されるケースもあるでしょう。予期せぬコスト増に対応するためにも、あらかじめ余裕を持った予算管理が強く求められます。
また、退職者や異動者のアカウントを、速やかに無効化する運用ルールを徹底することが肝心です。もし管理を怠れば、使用していないIDに対して無駄な費用を延々と払い続けてしまうでしょう。アカウント管理のルール化は、コスト最適化の観点からも不可欠な施策と言えます。
解約違約金やデータエクスポート費
システムによっては、半年や1年などの最低契約期間が設けられており、期間内に途中解約すると残月分の利用料を一括請求されるなど、違約金が発生する恐れがあります。
また、他システムへの乗り換え時に、過去の経費データや領収書画像を電子帳簿保存法の要件を満たした状態で一括出力するために、別途手数料がかかるケースも想定しておかなければなりません。契約前に解約時の条件やデータ抽出機能の仕様を精査しないと、将来的なシステム移行に際して多額のコストを招く要因となります。
目先の導入費用だけでなく、特定のベンダーに依存しすぎるベンダーロックインから脱却するためにも、出口戦略まで見据えて検討することが賢明です。
バージョンアップに伴う費用負担
オンプレミス型システムの場合、OSやミドルウェアのサポート終了に伴う大規模なバージョンアップには、初期導入と同等の高額な費用がかかるケースがあります。クラウド型であっても、大幅な画面変更や新機能の追加時に、既存の自社システムとのAPI連携プログラムを修正するための開発費が生じるリスクは否定できません。
さらに、セキュリティ強化を目的とした強制的なアップデートにより、古いPCやスマホが非対応となる事態も考えられます。その結果、ハードウェアの買い替えコストが突発的に発生することも珍しくありません。
こうした将来的な出費も事前に視野に入れて、システム選定を行うことが重要です。
経費精算システムの導入・運用費用を抑えるコツ
経費精算システムの費用を、少しでも抑えたいと考える企業は多いのではないでしょうか。実は、公的支援の活用や料金プランの工夫、運用方法の見直しなどによって、導入・運用にかかるコストを大幅に削減することが可能です。
ここでは、システム費用を効果的に抑えるコツについて、以下のポイントから詳しく解説します。
- 導入時の費用負担を減らす方法
- 運用・カスタマイズ費用の削減
導入時の費用負担を減らす方法
IT導入補助金などの公的支援の活用
経済産業省が推進する「IT導入補助金」などを活用することで、ソフトウェア購入費やクラウド利用料金を国から補助してもらうことが可能です。
補助率は制度や条件によって異なりますが、1/2以内や2/3以内といった、導入企業にとってメリットの大きい内容が用意されています。ただし、補助金の対象となるのは事前登録されたITツールに限られるため、検討中のシステムが認定済みかどうかは、ベンダーに必ず確認しましょう。
また、申請には事業計画の策定や各種証明書の準備が必要となり、一定の手間がかかります。こうした申請業務を無料でサポートしてくれるベンダーを選べば、手続きをスムーズに進められるはずです。併せて、申請スケジュールも早めに把握し、余裕を持って準備に取りかかりましょう。
無料プランや少人数向けプラン活用
従業員数が10名以下の小規模な企業であれば、基本機能を完全無料で提供している経費精算システムを活用することで、導入コストをほぼゼロに抑えられます。
ただし、無料プランではデータ保存期間に制限が設けられているケースも珍しくありません。e-文書法が求める7年間の証憑保存要件を確実にクリアできるか、導入前の厳密なチェックが不可欠です。
また、まずは特定の部署のみで試験運用を開始するスモールスタートも賢い選択と言えるでしょう。部門限定の少人数プランから契約すれば、初期投資を最小限に抑えつつ、全社展開への足掛かりを作れます。
段階的な導入は、操作に不慣れな現場のリスクを減らせる点が大きなメリットです。実際に利用した社員のフィードバックを得ながら、本格的な全社導入のタイミングを判断しましょう。
年額一括払いによる月額費用の割引
クラウド型システムの場合、毎月支払いを行う「月払い契約」よりも、1年分をまとめて支払う「年額一括払い契約」のほうがトータルコストを抑えられる傾向にあります。
年払いを選択することで、月額料金が10%から20%程度割引されたり、導入時の初期費用が無料になったりする、お得なキャンペーンを実施しているベンダーも少なくありません。
ただし、年払い契約は途中解約しても残月分が返金されないケースが一般的です。そのため、事前の無料トライアルで自社の要件を十分に検証したうえで、慎重に契約期間を決定してください。もし長期間の利用が確定しているならば、積極的に検討したい支払い方法の1つと言えます。
運用・カスタマイズ費用の削減
自社に必要な最低限の機能への絞り込み
「多言語対応」や「複雑な事前稟議フロー」など、自社で使用頻度が低い高度な機能を含まないベーシックなプランを選ぶことで、月額費用を大きく抑えられます。
まずは、経費精算のプロセス自体を見直してみましょう。システムに合わせて自社の業務フローを標準化(シンプル化)すれば、高額なカスタマイズ開発費の削減につながります。
法的に必須となる「電子帳簿保存法対応の基本機能」を確実に押さえ、過剰な便利オプションを省くことが、コスト最適化のポイントです。最初は必要最小限の機能から導入し、必要に応じて段階的に追加していくとよいでしょう。
既存システムとのAPI連携で開発費抑制
自社独自の連携プログラムをゼロから開発するのではなく、システム側が標準で提供しているAPI機能を利用することで、開発工数と費用を大幅に圧縮できます。主要な会計ソフトと標準連携できる経費精算システムを選べば、追加の開発費用をかけずに、シームレスで正確な仕訳データの自動転送が可能となるでしょう。
API連携を利用する際は、通信の暗号化といったセキュリティの安全性が確保されているか、事前にチェックしなければなりません。e-GovのガイドラインやISMS認証の有無などを参考に、信頼できるシステムかどうかを見極めることが重要です。
標準連携の対応範囲が広いことは、将来的なシステム運用の拡張性を左右します。選定時には、現在使用している会計ソフトとの親和性を判断基準の一つにしましょう。
導入サポートを内製化して初期費削減
システムの導入費用を格段に削るなら、ベンダーによる数十万円の有償サポートに頼らず、自社内で初期設定を行う方法が有効です。無料のオンラインマニュアルや動画チュートリアルを活用すれば、外部コストをかけずに構築作業を進められます。
ITリテラシーの高い従業員をプロジェクトリーダーに任命し、社内ヘルプデスクを内製化することで、高額な導入コンサルティング費用も全面的にカットできます。設定段階では、国税庁の「電子帳簿保存法特設サイト」などを自ら参照し、法的要件を満たしたシステム設定(検索機能の確保など)を自社で完結させましょう。
このように自力で構築を進めることで、外部への支払いを抑えられるだけでなく、社内に運用ノウハウが蓄積される点も見逃せません。内製化によって得られた知見は、将来的なシステム改修やトラブル対応時にも役立ちます。
経費精算システムの費用のまとめ
経費精算システムの費用は、利用人数や機能によって大きく変動します。自社の規模や課題に合わせて最適なプランを選択することが、コスト削減の第一歩と言えるでしょう。
単なるシステムの利用料だけでなく、電子帳簿保存法やe-文書法に対応するためのオプション費用や、運用マニュアル作成などの隠れたコストも考慮しなければなりません。また、クラウド型とオンプレミス型の違いを理解したうえで、初期費用と長期的なランニングコストの両面から総合的に判断することが重要です。
導入前には無料トライアルを活用し、現場の使いやすさと国税庁の定める法的要件の適合性を入念に検証してください。長期的な視点で費用対効果が最大になるシステムを選び抜き、社内の生産性向上を実現しましょう。