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海外向けファイル転送サービスのおすすめ9選|選び方とセキュリティの注意点を解説

海外向けファイル転送サービスのおすすめ9選|選び方とセキュリティの注意点を解説

グローバルビジネスの拡大に伴い、海外の取引先との安全で高速なファイル転送の需要が急速に高まっています。そこで、従来のファイル転送サービスではなく、海外向けのサービスを活用するのがおすすめです。

本記事では、海外向けファイル転送サービスの選び方や比較のポイント、利用するメリット、利用時の注意点を詳しく解説します。おすすめの海外向けファイル転送サービスも紹介していますので、サービス選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


海外向けファイル転送サービスの選び方と比較ポイント

海外とのファイル転送には、国内利用とは異なるセキュリティや転送速度などの課題があります。

そのうえで、海外向けファイル転送サービスを選ぶポイントは、以下のとおりです。

  • セキュリティレベルと必要な機能で選ぶ
  • データセンターの場所と転送速度で選ぶ
  • 料金プランと費用対効果で選ぶ
  • 操作画面の分かりやすさと対応言語で選ぶ

ここでは、上記のポイントについて詳しく解説します。

セキュリティレベルと必要な機能で選ぶ

海外とのファイル転送では、暗号化方式、ウイルスチェック、IPアドレス制限など、自社が求めるセキュリティ機能がそろっているかを確認しましょう。特に国際間の通信では、データが複数の国を経由する可能性があります。そのため、強固な暗号化技術(AES256ビット以上)が必須です。

監査ログ機能があれば、万が一のインシデント発生時に「いつ誰が何をしたか」を詳細に追跡でき、原因究明が迅速に行えます。また、ヒューマンエラーによる情報漏洩リスクを低減するには、誤送信防止機能や上長承認ワークフローも効果的です。

データセンターの場所と転送速度で選ぶ

利用するファイル転送サービスが、主な転送先となる国や地域に近い場所にデータセンターを持っていると、物理的な距離が短いため、高速通信が期待できます。複数の国に分散してサーバーを設置しているサービスなら、グローバルで安定した速度が保たれ、速度差も最小限に抑えられるでしょう。

CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)技術を採用しているサービスは、世界中どこからでも高速アクセスが可能です。多くのサービスが無料トライアルを提供しているため、実際の利用環境で転送速度をテストするのが望ましいでしょう。

料金プランと費用対効果で選ぶ

ユーザー数や転送量に応じた柔軟なプランがあるかを確認し、自社の利用規模に合った最適なものを選ぶことが大切です。月額固定制や従量課金制など、料金体系はさまざまなので、将来的な利用拡大も視野に入れて、慎重に比較検討してください。

単純な料金だけでなく、サポート体制やセキュリティ機能を含めた、総合的な費用対効果で判断するのが重要です。海外拠点の増加に伴うユーザー追加時の料金や、データ転送量超過時の追加費用も把握しておきましょう。

操作画面の分かりやすさと対応言語で選ぶ

海外の担当者も利用するため、直感的で分かりやすいインターフェースと多言語対応が必須の要件です。英語、中国語、スペイン語など、主要言語に対応しているサービスなら、現地スタッフも迷うことなく利用可能でしょう。

また、シンプルなドラッグ&ドロップ操作でファイルを送受信できるサービスなら、ITリテラシーを問わず、誰でも使いこなせます。マニュアルを見なくても基本操作が分かるかどうかを、無料トライアル期間中に必ず確認するのが望ましいです。


海外向けファイル転送サービスおすすめ9選

海外向けファイル転送サービスは、それぞれ独自の強みを持っているため、企業規模や利用目的によって最適な選択肢が異なります。セキュリティ、転送速度、料金体系、サポート体制など、さまざまな観点から比較検討することが重要です。

ここでは、グローバルビジネスに適した海外向けファイル転送サービスを厳選してご紹介します。

クリプト便

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 ~100名程度
従量課金 -
月額費用
900円〜
初期費用 -

クリプト便は、海外との大容量ファイル送受信に最適なファイル転送・共有サービスです。表示言語は日本語、英語、中国語に対応しています。金融機関など、極めて高いセキュリティが求められる業界で広く採用されているシステムです。

Webメールのような直感的な操作画面で、誰でも簡単に大容量ファイルの送受信や共有が行え、海外の取引先とのスムーズなやり取りを手助けします。大切なデータを海外へ送る機会が多い企業にとって、その信頼性と使いやすさは大きなメリットとなるでしょう。

Cmosy

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 20円/GB
月額費用
500円〜
初期費用 -

Cmosy(クモシィ)は、Google Workspaceの拡張サービスで、その利便性とセキュリティ機能が強みのソリューションです。海外の取引先など、Googleアカウントを持たない相手とも安全にファイルをやり取りできます。これにより、アカウント作成の手間をかけずにスムーズな情報共有を実現します。

また、社外共有を制限したまま、ドライブから直接パスワードを付けてのファイル送信が可能です。ほかにも、社外メンバーの期限付与や社外に出たファイルの監視といった、企業のコンプライアンスに配慮した機能が充実しています。

EASY FILE EXPRESS

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用
1,000円~
初期費用 0円

EASY FILE EXPRESSは、特にコストと使いやすさを重視するなら、有力な選択肢です。海外の取引先とのやり取りに欠かせない、通信経路の暗号化や操作ログの保存といったセキュリティ機能が万全に備わっています。

誰でも直感的に使えるシンプルな操作性も魅力で、海外の担当者とのスムーズなやり取りが可能です。また、PPAP(パスワード付きzipファイル)からの脱却を目指す企業にとって、より安全なファイル転送方法を提供します。

オフィス宅ふぁいる便

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用
3,000円~
初期費用 20,000円

オフィス宅ふぁいる便は、セキュリティと利便性の両方を満たしているため、海外とのやり取りにおすすめです。言語は日本語以外に、英語と中国語に対応しています。

通信経路の暗号化やアップロード後のウイルスチェック機能、操作ログの保存といったセキュリティ対策が充実。海外との機密性の高いやり取りでも安心して使えます。また、簡単に使えるシンプルな操作性は、言語の壁を越えたスムーズなファイル送受信を可能にするでしょう。

セコムあんしんファイル送信サービス

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 10円〜
月額費用
20,000円〜
初期費用 20,000円〜

セコムあんしんファイル送信サービスは、海外との機密性の高いファイル転送に適したソリューションです。クラウド上に保存したデータは、国内最高水準のセキュリティを誇るセコムのデータセンターで保管されます。これにより、海外とのやり取りでも、情報漏洩のリスクを最小限に抑えられるでしょう。

大容量データ(最大2GB)の転送に対応し、日本語と英語の2か国語対応もしているため、海外の取引先ともスムーズなやり取りが可能です。また、上長承認機能やファイルダウンロード認証など、誤送信や不正アクセスを防ぐための機能も充実しています。

デカメール

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用
2,750円〜
初期費用 -

デカメールは、海外とのやり取りにも利用可能な大容量ファイル転送サービスです。ダウンロードページ、受け取りページが日本語・英語への切り替えに対応しているため、海外のユーザーとも安心してファイルを受け渡せます。

海外の取引先にも、会員登録や専用ソフトのインストールを求めることなく、スムーズなやり取りを行えます。また、海外とのやり取りでは、通信環境が不安定な場合もありますが、ブラウザベースで使えるため、比較的安定した通信が期待できるでしょう。

GigaCC OKURN

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用
-
初期費用 -

GigaCC OKURN(ギガシーシー オクルン)は、海外とのやり取りにも適したファイル転送特化型サービスです。1ファイルあたり100GBという圧倒的な大容量を送信可能。加えて、送信通数に制限もないため、大容量のデータを頻繁に送受信する海外の取引先とのやり取りに最適です。

上長承認(ワークフロー機能)や、ファイル送信時の強制ZIP暗号化、宛先制限など、管理者がセキュリティを強化するための機能も豊富に備わっています。これらの機能は、海外との機密性の高いやり取りにおいても、安心して利用できる環境を提供します。

FileTransmission System

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用
-
初期費用 -

File Transmission System(FTS)は、海外との大容量ファイル転送にも対応したファイル転送システムです。このサービスの強みは、英語に対応している点にあり、海外の取引先とのやり取りをスムーズに行えます。

また、送信確認機能や多彩な送信条件の設定、ワンタイムパスワードの付与、誤送信防止機能など、セキュリティと利便性を両立させる機能が豊富です。これらの機能により、機密性の高い情報を海外へ送信する際も、安心感を得られます。

Intelligent Folder

項目 内容
提供形態 クラウド/サービス
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用
-
初期費用 -

Intelligent Folder(インテリジェントフォルダ)は、海外とのファイルのやり取りにも使えるクラウドサービスです。画面表示やヘルプは、日本語・中国語・英語の3ヶ国語に対応。ユーザー数が無制限なため、企業の規模や利用人数を気にすることなく、全社員が安全にファイルを共有できます。

機能面では、ファイル名だけでなく、文書内のテキストも検索可能な全文検索機能が非常に便利です。さらに、アクセス権限、暗号化、IPアドレス制限、アンチウイルス、監査ログといったセキュリティ機能も充実しており、安心して海外と機密性の高いやり取りに向いています。


海外向けファイル転送サービスを利用するメリット

ここまで、海外向けファイル転送サービスの選び方やおすすめサービスを紹介しました。では、そもそも海外向けのファイル転送サービスを利用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

海外向けファイル転送サービスを利用するメリットは、以下のとおりです。

  • 大容量ファイルを、高速かつ安定して転送できる
  • 高度なセキュリティで、情報漏洩を防げる
  • 国内外の拠点間で、スムーズに共同作業を進められる

ここでは、上記のメリットについて詳しく解説します。

大容量ファイルを、高速かつ安定して転送できる

専用の海外向けファイル転送サービスは、地理的に離れた海外拠点へも大容量データを遅延なく、スムーズに転送できます。国際間の通信に最適化されたインフラを利用するため、一般的なクラウドストレージやメール添付と比較して通信が高速です。

また、数GBを超える動画ファイルや設計データなども、通信が途切れにくく、安定した送受信が可能となります。帯域幅の自動調整機能により、ネットワークの混雑時でも安定した速度で転送を続けられる仕組みです。

高度なセキュリティで、情報漏洩を防げる

海外向けファイル転送サービスでは、通信経路や保存データが強力に暗号化されています。そのため、第三者による盗聴や不正アクセスを防げるのがメリットです。IPアドレス制限や多要素認証機能により、許可された正規ユーザーのみがファイルにアクセスできます。

また、ファイルごとのパスワード設定やダウンロード期限の設定を行えるので、より厳格な情報管理が可能です。国際的なセキュリティ基準に準拠したサービスなら、各国の規制要件も満たせるでしょう。

国内外の拠点間で、スムーズに共同作業を進められる

最新のファイルを一元管理できるため、世界中の関係者全員が常に、同じ情報を基に作業を進められます。バージョン管理機能があれば、ファイルの誤った更新や編集ミスといったトラブルを未然に防ぐことが可能です。

複数人が同時にアクセスしても安定した性能を保つため、タイムゾーンの異なる拠点間でもストレスなくプロジェクトを進行できます。また、コメント機能やレビュー機能により、言語の壁を越えた効率的なコミュニケーションも円滑になります。


海外とのファイル転送における注意点

海外とのファイル転送には、国内利用では意識しない特有のリスクや規制が存在しているため、注意しなければなりません。

海外とのファイル転送をする際の注意点は、以下のとおりです。

  • 転送遅延やデータ消失のリスクを把握する
  • 各国のデータ規制(GDPRなど)を遵守する
  • 自社のセキュリティポリシーに適合するかを確認する

ここでは、上記の注意点について詳しく解説します。

転送遅延やデータ消失のリスクを把握する

個人向けサービスやメール添付では、海外への大容量ファイル転送時に、遅延や失敗が頻発する可能性が高いです。通信速度は物理的な距離に大きく影響するため、海外とのやり取りでは、国内以上の遅延が避けられません。

また、転送中に接続が切れるとデータが破損し、重要な業務データが消失するリスクが常に存在します。そのため、ネットワークの不安定な地域への転送では、バックアップの準備が欠かせません。

各国のデータ規制(GDPRなど)を遵守する

EUのGDPR(一般データ保護規則)のように、個人データの国外移転に関する法律への対応が不可欠です。規制対象国にデータを転送する場合、現地の法律に準拠したデータ保護措置が求められ、違反すると事業に悪影響を及ぼすでしょう。

違反した場合は高額な罰金が科されるリスクがあるため、利用サービスの準拠状況の確認が極めて重要です。中国のサイバーセキュリティ法やロシアのデータローカライゼーション法といった、各国独自の規制にも注意が必要となります。

そのため、データ処理契約(DPA)の締結や、標準契約条項(SCC)の採用など、法的要件を満たす対策を講じましょう。

自社のセキュリティポリシーに適合するかを確認する

自社の情報管理基準を満たすサービスを選ばないと、深刻なセキュリティインシデントにつながる危険性があります。アクセスログの取得や監査機能の有無など、内部統制に必要な機能が備わっているかを詳細に確認することが重要です。

暗号化のレベルやサーバーの管理体制が、自社の求めるセキュリティ水準に達しているかを評価します。

また、データの保管場所や、バックアップ体制についても、ポリシーとの整合性をチェックしましょう。加えて、トラブル発生時の報告体制や、データ削除の手順も、事前に確認しておくべきポイントです。


最適な海外向けファイル転送サービスで、グローバルな連携を加速しよう

海外向けファイル転送サービスは、グローバルビジネスの成功に欠かせません。遅延なくデータを転送でき、セキュリティレベルが高く、リアルタイムで共同作業を行えるのが大きなメリットです。

サービスを選ぶ際は、セキュリティレベルと機能は十分か、データセンターの場所と転送速度、料金プランなどを総合的に評価しましょう。

また、海外とのファイル転送では、転送遅延やデータ消失のリスクを理解したうえで、各国のデータ規則と自社のセキュリティポリシーに対応させることが必要です。本記事の内容を参考に、自社に適した海外向けファイル転送サービスを選定し、安全でスムーズなファイル共有を実現させましょう。


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