カスタマーサクセスツールのおすすめ20選|費用相場や料金体系を解説
顧客の解約を防ぎ、継続利用を後押しする手段としてカスタマーサクセスツールが注目されています。カスタマーサクセスツールとは、顧客の利用状況を可視化し、解約防止や継続利用の支援を効率化するツールです。
新規の顧客獲得を主目的とするCRMやSFAとは異なり、既存顧客の成功と定着に重点を置く点が大きな特徴といえるでしょう。一方で、導入にあたっては、実際にどの程度の費用がかかるのかを把握することが欠かせません。
本記事では、カスタマーサクセスツールの導入を検討する担当者に向けて、費用相場や料金体系、費用対効果の考え方まで詳しく解説します。
【この記事のポイント】
- カスタマーサクセスツールの費用相場は、無料から数十万円程度の初期費用と、利用規模や機能に応じた定額制や従量課金などの料金体系に基づく月額費用で構成されている。
- 導入にあたっては、基本の月額料金だけでなく、初期設定のサポート費用やオプション機能の追加費用、運用を担う社内担当者の人件費といった隠れコストにも注意が必要である。
- 費用対効果を高めるためには、自社の課題と目的を明確にして必要な機能を絞り込み、スモールスタートで効果を測定しながら適正な予算のツールを選定することが重要である。
カスタマーサクセスツールの費用相場
カスタマーサクセスツールの費用は、導入時にかかる初期費用と、毎月発生する月額費用の2つで構成されています。金額はツールの機能や管理する顧客数、利用人数によって幅がありますが、おおまかな相場を把握しておけば予算の見通しを立てやすくなるでしょう。
ここでは、以下のそれぞれの相場を詳しく解説します。
- 初期費用の相場
- 月額費用(ランニングコスト)の相場
- 企業規模・利用人数別の費用目安
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 無料〜数十万円程度 |
| 月額費用(ランニングコスト) |
|
初期費用の相場
初期費用は、無料〜数十万円程度が相場となっており、ツールの規模や導入形態によって大きく異なります。小規模なチーム向けのプランでは、初期費用が無料に設定されているケースも多く、初期コストを抑えて導入できるでしょう。
一方で、大規模向けのプランや、導入支援がセットになったプランでは、数十万円の初期費用が発生するケースもあります。初期費用に含まれる主な作業は、アカウント発行や初期設定、既存データの移行、担当者向けの初期トレーニングなどです。
エンタープライズ向けでは、専任担当者による導入支援費が月額費用とは別に発生する場合もあるため、契約前に見積書の内訳を必ず確認しておきましょう。
月額費用(ランニングコスト)の相場
月額費用は、課金タイプによって金額の算出方法が変わります。従量課金型の場合、1ユーザーあたり月額3,000〜10,000円程度が相場です。利用人数が増えるほど総額も比例して増加するため、想定人数をもとに試算しておきましょう。
月額固定型では、1社あたり月額10,000円〜数十万円程度が目安となり、搭載機能や管理する顧客数によって金額は大きく変動します。大規模かつ高機能なエンタープライズ向けのプランは要問合せとなっているケースが多く、個別の見積もりで総額を確認しておくのが望ましいです。
月額費用は契約している限り継続的に発生するコストであるため、1年後や3年後の総額まで見据えて予算を組むことが欠かせません。
企業規模・利用人数別の費用目安
カスタマーサクセスツールの費用は利用人数に応じて増減するため、スタートアップと大企業とでは月額コストに大きな差が生まれます。数名程度の小規模なチームであれば、月額数万円以内に収まるケースが一般的です。一方、数十名規模で利用する場合は、月額十万円以上が目安になることも珍しくありません。
また、ツールによっては、利用人数が増えるほど1人あたりの単価が下がるボリュームディスカウントを設けています。そのため、規模が大きい企業ほど、1ユーザーあたりの費用が割安になる場合もあります。
このように、導入規模によって最適な料金プランや費用感は変化するため、自社の利用人数を明確にしたうえで複数のツールを同じ条件で比較することが大切です。
カスタマーサクセスツールの料金体系と費用の決まり方
カスタマーサクセスツールの費用は、ツールごとに採用している料金体系によって決まり方が変わります。同じような機能を備えたツールでも、料金体系が違えば自社にとっての総額は大きく変わるでしょう。そのため、金額の大小だけを見るのではなく、どのような仕組みで費用が決まるのかを理解しておくことが肝心です。
ここでは、代表的な4つの料金体系について、それぞれの特徴と向いている企業を解説します。
- 月額定額制(サブスクリプション型)
- ユーザー数・アカウント数による従量課金型
- 定額と従量を組み合わせたハイブリッド型
- 機能・プラン別の料金グレード
月額定額制(サブスクリプション型)
月額定額制は、毎月一定額を支払う料金体系です。利用量や利用人数にかかわらず費用が固定されるため、予算管理がしやすい点が最大のメリットといえるでしょう。
人数が増えても料金が変わらない仕組みのため、利用規模が大きい企業ほど1人あたりの負担は割安になります。反対に、少人数での利用にとどまる場合は、割高に感じられるかもしれません。
毎月の支出額が読みやすく、年間予算も立てやすいため、コストを固定して安定的に運用したい企業に適した体系です。社内で稟議を通す際にも、金額が明確な定額制は説明しやすい選択肢となるでしょう。
ユーザー数・アカウント数による従量課金型
従量課金型は、利用人数やアカウント数に応じて料金が決まる仕組みです。使った分だけ費用を支払う形になるため、無駄なコストが発生しにくい料金体系といえます。
利用人数が少ないうちは費用を大きく抑えられるので、まずは一部の部署だけで試したい企業やスモールスタートを考えている企業に最適です。ただし、人数の増減に併せて費用も変動する点には注意しましょう。
組織が拡大してユーザー数が増えると、コストが当初の想定以上に膨らむ可能性があります。契約前に将来的な利用人数を見積もり、増員した場合の月額まで試算しておきましょう。
定額と従量を組み合わせたハイブリッド型
ハイブリッド型は、基本料金にあたる定額部分と、利用量に応じた従量部分を組み合わせた料金体系です。
基本機能は定額でカバーしつつ、一定量を超えた分だけを従量で支払うため、無駄のない費用配分を実現しやすくなります。利用量が月によって変動する企業や、繁忙期と閑散期の差が大きい企業と相性がよい体系といえるでしょう。
一方で、定額と従量の両方が同時に発生する分、総額の見通しが立てにくくなる点には気を付けなければなりません。自社の平均的な利用量と、ピーク時の利用量の双方を把握したうえで総額を試算してみてください。契約時には、従量部分の単価と課金が始まる基準を必ずチェックしておきましょう。
機能・プラン別の料金グレード
多くのカスタマーサクセスツールでは、搭載する機能に応じてプランがグレード分けされています。当然ながら、上位プランになるほど月額費用は高くなる仕組みです。
下位プランは、顧客管理やヘルススコアの表示といった基本機能に絞られており、価格を抑えて導入できる点が魅力といえるでしょう。一方、高度なデータ分析やシナリオに沿った自動化、外部システムとの連携などは上位プランに限定されているケースが少なくありません。
自社が必要とする機能がどのグレードに含まれているかを事前に確認すれば、過不足のないプラン選びが可能です。機能一覧表を取り寄せ、必要な機能に印を付けながら比較してみてください。
見落としがちな追加コスト・隠れコスト
カスタマーサクセスツールにかかる費用は、公式サイトに掲載されている月額料金だけではありません。実際に運用を始めると、以下のような見えにくいコストが積み重なっていきます。
- 初期設定・導入サポートの費用
- オプション機能・カスタマイズの費用
- 運用・保守にかかる社内コスト
ここでは、見落としがちな3つの追加コストについて詳しく見ていきましょう。
初期設定・導入サポートの費用
月額費用とは別に、初期設定や導入支援に対してサポート費用が発生するツールは少なくありません。オンボーディング費用やセットアップ費用といった名称で、数万円から数十万円が請求されるケースもあります。
導入時のデータ移行や運用フローの設計を提供元に依頼する場合は、別途コンサルティング費用がかかると考えておきましょう。手厚い導入サポートは、社内にノウハウがない企業にとって心強い存在です。
ただし、その分だけ総額は高くなるため、自社に本当に必要なサポート範囲を見極めることが欠かせません。見積もりを取る際は、月額費用と初期サポート費用を分けて提示してもらうと比較しやすくなります。
オプション機能・カスタマイズの費用
基本プランに含まれない機能をオプションで追加する場合、その都度追加費用が発生する仕組みが一般的です。例えば、外部システムとの連携機能やアンケート配信機能などは、オプション扱いになっているツールも見受けられます。
自社の業務フローに合わせて画面や機能をカスタマイズするなら、別途開発費用が上乗せされると考えておきましょう。カスタマイズは使い勝手を高める一方で、費用だけでなく開発期間も必要になります。
オプションを次々と追加していくと総額が膨らみ、当初の予算を超過するリスクがあります。あらかじめ本当に必要な機能だけを洗い出し、優先順位を付けたうえで選定しましょう。
運用・保守にかかる社内コスト
費用の中で特に見落とされがちなのが、運用や管理を担う社内担当者の人件費という見えないコストです。ツールは導入して終わりではなく、設定変更やデータ分析、社内への活用促進といった運用工数が継続的に発生します。
担当者が他業務と兼任している場合、想定以上に業務負担が大きくなる可能性があります。運用が回らないまま放置されると、費用を払い続けているだけの状態に陥りかねません。
また、社内で運用しきれない場合は外部への委託が必要となり、さらに追加のコストが発生する点にも留意すべきです。導入前に、月あたりどの程度の工数を確保できるのかを見積もっておきましょう。
費用で選ぶカスタマーサクセスツール20選
ここからは、費用面に注目しながらカスタマーサクセスツールを20選ご紹介します。ひとくちにカスタマーサクセスツールといっても、料金体系や搭載機能、無料トライアルの有無はサービスごとに異なります。
自社の予算規模や利用人数、解決したい課題と照らし合わせながら比較することが、自社に最適なツールを選ぶポイントです。お試しプランの有無も併せて掲載していますので、導入候補を絞り込む際の参考にしてみてください。
| ツール名 | お試しプラン有無 | 費用 |
|---|---|---|
| Helpfeel | 無料デモ | 要問合せ |
| ヘルプドッグ | 30日間無料トライアル |
|
| Flipdesk | 要問合せ |
|
| coorum | 無料デモ | 要問合せ |
| DMMチャットブーストCV | - | 月額・初期費用:0円 (成功報酬型) |
| Growwwing | 30日間無料体験 |
|
| QANT Web | 要問合せ | 要問合せ |
| Adobe Marketo Engage | 要問合せ | 要問合せ |
| KiZUKAI | 要問合せ | 要問合せ |
| Asklayer | 無料プラン |
|
| Gainsight | 要問合せ | 要問合せ |
| Onboarding | 要問合せ | 要問合せ |
| TieUps | - | 要問合せ |
| openpage | 要問合せ | 要問合せ |
| Re:lation | 10日間無料トライアル |
|
| AIto | 10日間無料トライアル |
|
| Salesforce Service Cloud | 30日間無料トライアル |
|
| Magic Success | 無料デモ | 要問合せ |
| commune | 要問合せ | 要問合せ |
| EmotionTech CX | 要問合せ | 要問合せ |
※各システムの料金や無料プランなどの仕様は執筆時点のものです。最新情報は必ず各公式サイトをご確認ください。
Helpfeel
公式サイト:https://www.helpfeel.com/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド/SaaS |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
Helpfeel(ヘルプフィール)は、独自の特許技術と先進の生成AI、さらにVoC分析を融合させ、顧客や従業員が抱える疑問の「自己解決」を圧倒的に加速するAIナレッジデータプラットフォームです。
最大の特徴は、特許技術である「意図予測検索」です。ユーザーが文字を入力している途中であっても、スペルミスや表記揺れ、さらには抽象的で曖昧な言い回しから「本当に聞きたいこと」を予測し、求める回答へ瞬時に導きます。また、対話型AIエージェント「Agent Mode」を搭載。FAQに登録されていない複雑な疑問に対しても、社内にあるPDFやWord資料などを横断的にRAG検索し、信頼性の高い回答を自動生成して提示します。
導入時のサポート力も強みであり、独自のメソッドと専属チームによる伴走により、確実に成果が出るまで徹底的に支援。900サイト以上の豊富な導入実績を誇り、サポート窓口の逼迫をスマートに解消します。
ヘルプドッグ
公式サイト:https://helpdog.ai/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド |
| 料金体系 | 月額固定 |
| 費用 |
|
ヘルプドッグは、FAQサイト、AIチャット、フォームをすべて揃え、問い合わせの「前から後まで」をカバーするオールインワンのAIカスタマーサポートシステムです。最大の特徴は、月額39,800円(税別)という圧倒的な低価格でありながら、記事数やPV、ユーザー数をすべて制限なしで利用できる驚異的なコストパフォーマンスにあります。
機能面では、日本語特化の辞書とAI検索で入力途中から答えを予測する「先回りスマート検索」を搭載し、検索速度0.02秒という驚異的な高速レスポンスを実現。また、AIがFAQサイトの弱点を毎日チェックして優先度付きで改善案を提示する「AIサイト診断」や、FAQの下書きを自動作成する「AIライティング」など、運用負荷を激減させる機能が満載です。
手厚い専任コンサルタントの伴走も用意されており、他社システムからの乗り換えでコストを半分以下に抑えつつ問い合わせを削減した実績も多数あります。
Flipdesk
公式サイト:https://materialdigital.jp/service/flipdesk/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 月額固定 |
| 費用 |
|
Flipdesk(フリップデスク)は、サイト訪問者の閲覧履歴や購買データなどの行動履歴をリアルタイムに分析し、個々のユーザーに合わせた最適なアプローチを可能にするWeb接客ツールです。
30種類もの豊富なターゲティング条件を備え、カゴ落ち防止や初回訪問者の離脱防止など、ユーザーの状態に応じたキャンペーンやクーポン訴求をベストなタイミングで自動実行します。サイト自体の改修は不要で、基本タグを1つ設置するだけでスピーディに施策を実行できる手軽さも大きな魅力です。直感的な管理画面と豊富なテンプレートにより、専門知識がなくても自社でスピーディにPDCAを回せます。担当者が1人だけの少人数体制であっても、無理なく成果を出せる環境が整います。
80万PVまで月額50,000円(税別)というコストパフォーマンスに加え、EFOやヒートマップなどの一気通貫のオプションも充実。1,600社以上の実績に基づく確かなサポートで、顧客体験とコンバージョン率を確実に高めます。
coorum
公式サイト:https://coorum.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
coorumは、ファンコミュニティの構築を通じて顧客の本音データを自然に集め、確実な事業成果へとつなげる「ホンネデータプラットフォーム」です。単なる問い合わせ対応や受動的なサポートの枠を超え、ユーザー同士や企業との能動的な交流を促す接点を創出できる点に大きな特徴があります。
コミュニティ内で自発的に生まれる顧客の声(UGC)を収集し、購買履歴などの既存データと統合して分析することで、企業の「思い込み」を排除した深いインサイトを導き出します。可視化された本音は、購買動機を高める販促施策や新商品の開発・改善、LTV(顧客生涯価値)の向上、そして顧客の要望を先回りしたカスタマーサクセスへと幅広く還元可能です。
UCC上島珈琲やカインズなど各業界の有名企業にも採用されており、LTVの大幅拡大や調査コスト削減などで確かな成果を上げています。顧客をパートナーとして共創型のビジネスを推進する上で、極めて頼もしいツールと言えるでしょう。
DMMチャットブーストCV
公式サイト:https://chatboost.dmm.com/cv/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 成果報酬型 |
| 費用 |
|
DMMチャットブーストCVは、LINEを活用してLP離脱ユーザーとの接点を創出し、成果を積み上げる完全成果報酬型のチャットマーケティングシステムです。特筆すべきは、初期費用、月額のシステム利用料、さらに日々の運用費用までもが「すべて0円」という点です。あらかじめ合意したCPAに基づく成果報酬制のみで稼働するため、広告予算の高騰や無駄なコストを心配することなく安全に導入できます。
また、単なるツール提供にとどまらず、コミュニケーションの立案やシナリオ・クリエイティブ作成、入稿、さらには改善分析まで専門チームがすべて一貫して代行・伴走します。自社に運用のノウハウやリソースがなくても、丸ごと委ねるだけで平均110%のCV純増を狙うことができます。
チャットを通じて得られた未顧客の生の声は、多様な軸で分析可能なダッシュボードに反映されるため、サイト全体の改善や新たなマーケティング施策のヒントとしても大いに役立ちます。
Growwwing
公式サイト:https://www.growwwing.jp/index.html
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 月額固定 |
| 費用 |
|
Growwwing(グローウィング)は、サブスクリプションビジネスにおけるLTV最大化を目指す、能動的なカスタマーサクセス活動を包括的に支援するプラットフォームです。
別途Salesforceを契約する必要がなく、標準ライセンス内に「Salesforceプラットフォーム」が内包されているため、極めて強固なセキュリティと高品質なUIをそのまま活用できるのが大きな特徴です。サービス利用状況や行動履歴の一元管理はもちろん、メンバーの成功体験を再現・標準化する「プレイブック機能」を搭載。データに基づくタスクの自動指示により、属人化を解消して組織全体の活動レベルを早期に引き上げます。
また、ツールの提供にとどまらず、ミッション整理やアクション設計など自社の業務形態に合わせて徹底的に寄り添う伴走型オンボーディング支援も用意。年次解約率を10%から3%に低減した実績もあり、確かな事業成長をスピーディに実現します。
QANT Web
公式サイト:https://qant.jp/product/web
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
QANT Webは、Webサイト上の行動データをリアルタイムに解析し、ユーザーが疑問を抱き問い合わせをする前の「つまずき」を先回りして解消する画期的なWebサポートプラットフォームです。
特筆すべきは、お困りごとの発生ページを特定し、実際のユーザー行動を動画で再生してつまずいた理由を直感的に把握できる機能です。さらに、特定のページや状況に応じて最適なFAQを自動表示するサポートウィジェットを、開発工数のかからないノーコードで手軽に実装・改修できます。また、チャットボットやコールといった既存チャネルへ連携する柔軟なハブとしての役割に加え、LLMにより問い合わせフォーム入力中の文章から先回りで答えを予測提示する先進機能も搭載しています。
HDI格付け三つ星企業の約3割に導入されており、大規模サイトほど大きな効果を発揮。タグ設置のみでスピーディに開始でき、サポート部門だけで改善のPDCAを完結させ、自己解決率を劇的に引き上げます。
Adobe Marketo Engage
公式サイト:https://business.adobe.com/jp/products/marketo.html
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 月額固定 |
| 費用 | 要問合せ |
Adobe Marketo Engageは、パーソナライズされた顧客エンゲージメントの拡大と、予測可能な収益成長を支援する、AI搭載のエンタープライズ向けマーケティングオートメーションです。
大きな魅力は、日常のワークフローに組み込まれた「エージェント型AI」のパワーにあります。ジャーニー作成やスマートリストの作成、プログラム検証といった複雑な運用業務をAIに任せることで、マーケターの作業負荷を削減。さらに、メールやWeb、イベントなど多様なチャネルをまたいだ一貫性のあるメッセージ配信を、直感的な操作で大規模に実行可能です。
CRMとの双方向の接続により、高度なリードスコアリングによる見込み顧客の特定や、顧客データのリアルタイム同期といった営業部門との強力な連携も実現。蓄積されたプロファイルデータから精度の高いターゲットセグメントを構築し、B2Bマーケティングの成果を最大化します。
KiZUKAI
公式サイト:https://kizukai.com/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
KiZUKAIは、データ管理から高度な顧客分析までを自動化し、組織の右腕として実務を強力に支える、小売業に特化した先進的な生成AIプラットフォームです。売上データを見ても要因が特定できず「報告」だけで終わってしまう会議や、本部と店舗の意識の溝、属人化した知見といった小売現場が直面する課題を解決します。
最大の強みは、売上変動の「なぜ」を客数や単価、在庫などの構造からAIが自動分解し、具体的な「次の一手」まで導き出す「生成AIレポート」機能です。さらに、経営層、本部、SV、店長といった各役職に最適化されたAIエージェントが、それぞれの立場に応じた具体的なネクストアクションを即座に提示します。
日常の対話から判断の理由や施策背景を自動でタグ付けして蓄積し、個人の勘や経験を組織の代替不可能な資産へ昇華。現場を煩雑なスプレッドシート管理から解放し、全社でデータ根拠に基づく納得感のある店舗施策を実行へと導きます。
Asklayer
公式サイト:https://asklayer.io/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | ハイブリッド |
| 費用 |
|
Asklayerは、Webアンケートによる市場調査や見込み顧客の獲得、事前の自動顧客セグメンテーションをスマートに実現するツールです。専門知識や面倒なコーディングは一切不要で、直感的なクリック操作だけで、自社のブランドイメージにマッチしたアンケートを数分で構築できます。
最も優れているのが、ページの表示速度を一切阻害しない圧倒的な軽さです。競合システムと比較してダウンロードサイズを3分の1に抑え、約3倍の高速ロードを達成。サイト全体の表示が完了した後に遅延してスクリプトを読み込ませるため、SEOに影響を与える心配もありません。
また、回答内容に応じた分岐ロジックや購入後の自動SMS送信など、複雑で洗練されたシナリオ設計も思いのまま。NPS計測や実用的なレポート抽出などプロ向け機能も豊富です。WixやShopify、WordPressといった主要プラットフォームとコード1行で簡単に統合でき、手軽な永久無料プランから安心して開始できます。
Gainsight
公式サイト:https://www.gainsight.co.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
Gainsightは、データの可視化から組織連携、既存顧客からの収益最大化まで、カスタマーサクセスに必要なあらゆる活動を網羅した世界標準のオールインワンプラットフォームです。
製品活用ログや契約情報などを一元化してヘルススコアで可視化。データの変化から解約リスクや拡大機会の予兆を察知すると、次のアクションを「Playbook」として自動でアラート指示し、対応の属人化を防ぎます。
さらに、デジタルとハイタッチを組み合わせた顧客体験を提供するほか、サクセスプランやプロジェクト管理、顧客サーベイなどすべてのプロセスを一つに統合可能です。対話データからすれ違いを自動検知する「Staircase AI」や、ポータル構築用の「Customer Hub」、学習用の「Skilljar」といった先進機能群も完備しています。感覚に頼らないデータ主導型アプローチにより、既存顧客からの売上拡大とチームの生産性向上を両立させます。
Onboarding
公式サイト:https://onboarding.co.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
Onboardingは、既存のWebサービスにタグを1行挿入するだけで、ガイドやポップアップ、チュートリアルを「あと乗せ」で表示できるノーコードUI/UX改善プラットフォームです。エンジニアの工数や外注の手間をかけることなくビジネスサイドのみで迅速な画面改修ができるため、プロダクト体験の検証サイクルを劇的に加速させます。
早期の利用定着を促してLTV向上へとつなげるほか、セルフオンボーディングを確立させることで、サポート部門の対応工数や初期トレーニングの負荷を圧倒的に削減。導入企業においては、電話問い合わせの27%削減や対応工数の7割削減、ROI3倍といった目に見える確かな成果が続々と生まれています。
機能活用レポートによる定量分析に加え、顧客専用チャットや定期的なミーティングなど、専任チームによる手厚い伴走支援も用意。国際セキュリティ規格であるISMS認証も取得しており、極めて安全な体制で自走を強力に後押しします。
TieUps
公式サイト:https://tieups.com/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
TieUpsは、プロフィール作成ツール「lit.link」を核に、企業・ファン・クリエイターをつなぎ、能動的な「推し行動」を促進するコミュニティ型のカスタマーサクセスプラットフォームです。
散らばる活動導線やSNS、個人の実績やポートフォリオを一箇所に整理・可視化するハブを提供することで、ブランドの認知向上とファン接点の構築にかかる企業側の運営工数を劇的に削減します。さらに、400万人以上のクリエイターを273の細緻なセグメントで検索できる独自のデータベース「リットリンクコラボ」を備え、知名度だけに依存せず、自社と親和性の高いパートナーやコミュニティの迅速な開拓を強力に支援します。
ファンが能動的に応援・発信したくなる環境を整えることで、出会いからコラボレーション、収益機会の最大化までを一気通貫で最適化。限られたリソースでも、顧客ロイヤルティを確実に高め、強固な共創関係を築き上げます。
openpage
公式サイト:https://www.openpage.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
openpageは、受注率向上と営業プロセスの再現性強化を同時に叶え、顧客の購買体験を科学するデジタルセールスルームです。商談前後のアジェンダ、提案資料、議事録、さらには動画マニュアルや進行タスクなどを個社ごとの専用ページにワンストップで集約可能。最大の特徴は、非エンジニアでもWord感覚で操作ガイドや記事を簡単に制作できる「ノーコードCMS」を備えている点にあります。
さらに、招待した顧客がいつ・どのコンテンツを閲覧、ダウンロードしたかを詳細に可視化するタイムライン機能や、NPS収集に寄与するポップアップアンケートなども網羅。商談時の提案・検討用ページとしての活用にとどまらない、受注後のテックタッチを推進するカスタマーサクセスポータルや代理店販売向けポータルの構築までシームレスにカバーします。
顧客側の意思決定を能動的に支援しながら、営業現場の対応工数を削減し、組織全体の営業力を仕組み化します。
Re:lation
公式サイト:https://ingage.jp/relation/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 |
|
Re:lation(リレーション)は、メールや各種SNS、電話といった多様な窓口からの問い合わせを1画面に集約し、チームのやり取りと進捗状況をリアルタイムに一元化できるプラットフォームです。
単なる顧客対応に留まらず、受信したメッセージから画面を遷移することなくダイレクトにタスクを生成し、一連の業務フローまで完結できる仕組みが特徴的です。個々の案件ごとに社内限定のメンション付きコメントで即座に相談し合えるため、確認待ちの手間や対応漏れ、二重返信といったミスを根本から防止します。さらに、AIによる受信メールの文脈分析と最適な返信案の自動作成、ナレッジデータからボットとFAQサイトを同時に構築する機能など、実務の徹底的な効率化を支援する先進機能が満載です。
6,000社以上の導入実績があり、月額15,000円からという低コストで導入できるほか、10日間の無料トライアルで実際の操作感をじっくり試すことが可能です。
AIto
公式サイト:https://mediatalkgai.studio.site/aito
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 |
|
AIto(アイト)は、顧客からのあらゆる問い合わせ対応を自動化し、組織の新たなメンバーとして自律的に稼働する次世代型のAIエージェントです。
一般的なチャットボットやFAQ(Web)のみならず、電話(ボイスボット)やメールの自動返信まで含めたマルチチャネルの顧客接点を、一つのAIで完全に一元管理できる独自性が光ります。ChatGPTやClaudeといった複数の最先端生成AIから、状況に合わせて最適なモデルを自動選択できる仕組みを備えており、まるで人間が応対しているかのような自然で的確な回答を実現できる点も魅力です。
さらに、散らばった社内マニュアル等のPDFファイルを管理画面にアップロードするだけでナレッジを集約でき、24時間365日、最新かつ正確な情報に基づく一貫した対応が可能です。コンタクトセンターの老舗企業が開発した実用性と、問い合わせ件数を最大70%削減する確かな実績を、10日間の無料トライアルから検証できます。
Salesforce Service Cloud
公式サイト:https://www.salesforce.com/jp/service/cloud/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 月額固定 |
| 費用 |
|
Salesforce Service Cloudは、世界No.1を誇る統合プラットフォームを基盤に、人とAIエージェント「Agentforce」の協働により次世代の顧客サポートを実現するCRMシステムです。
コンタクトセンターから現場まであらゆるチャネルをカバーし、AIがリアルタイムに最適なレコメンデーションや自動生成されたケース概要を提示する統一ワークスペースを提供。担当者を煩雑な業務から解放して処理時間を短縮します。サードパーティのナレッジをシームレスに統合してAI回答の信頼性を高めるEnterprise Knowledgeも実装されています。
さらに、Slackと強力に連携。コンソールから離れることなく社内の専門家と即座に協力体制を構築できる「スウォーミング」機能を搭載し、インシデントへの迅速なチーム対応を可能にします。質を保ちつつサービスコストを削減し、ケースの30%削減など確かな成果へとつなげます。
Magic Success
公式サイト:https://magicsuccess.tech/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
Magic Successは、SaaS企業のカスタマーサクセス(CS)に特化し、顧客データ基盤とAIをオールインワンで提供する先進的なAIワークスペースです。
プロダクトデータやSFAの統合に加え、日々の打ち合わせなどの非構造化データを自動集約する「AIミーティング」が持ち味。AIが「顧客のアウトカム進捗」や解約リスク、拡大チャンスを自律的に分析・可視化します。また、自然言語でデータの入力や検索が行える「AIチャット(Copilot)」を備え、現場を面倒な作業から完全に解放。1人あたりの担当顧客数が倍増するほどの効率化により、チャーン50%削減やアップセル向上などの高い成果に直結します。
専門チームによる要件定義と初期設定代行により、最短2週間という驚異のスピードで実運用をスタート。型化を促すCS実践トレーニングも無償提供し、データの可視化にとどまらない、強いCS組織の構築を伴走支援します。
commune
公式サイト:https://commune.co.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 月額固定 |
| 費用 | 要問合せ |
commune(コミューン)は、顧客との信頼関係を深め、ファンの熱量を高めることで、ロイヤルティ向上や共創を促すコミュニティプラットフォームです。
購買・SNS・来店などの行動データと、コミュニティ内で生まれる顧客の声(VoC)や体験談(UGC)をAIで統合・分析し、圧倒的な解像度で顧客理解を深められるのが大きな魅力です。さらに、LINEと連携したエンゲージメントプログラムの実行や、蓄積されたデータを既存CRMと連携して360度で可視化する仕組みなど、顧客との接点を多面的に構築するプロダクトが揃っています。
戦略設計やKPI管理だけでなく、日々のコンテンツ制作や運営代行まで、専任チームが成果の創出までワンストップで伴走する手厚い支援体制も用意されています。カルビーやベースフードなどのリーディングカンパニーに多数導入されており、定期便の継続率95%やLTVの1.8倍向上といった確かな事業成果を支え続けているツールです。
EmotionTech CX
公式サイト:https://emotion-tech.co.jp/cx/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | サービス |
| 料金体系 | 要問合せ |
| 費用 | 要問合せ |
EmotionTech CXは、顧客の声(VoC)を収集・分析し、合理的な満足感にとどまらない感情面での「心の満足」を徹底的に追求して顧客体験を改善するマネジメントプラットフォームです。
同サービスを特徴づけるのが、独自の特許技術を活用したカスタマージャーニーマップ分析です。アンケート回答データを高精度に解析し、「最も優先して解決すべき課題」を明確な数値で見える化。顧客ごとの属性やリピート状況に応じた細緻な分類を行うことで、ピンポイントで改善ポイントを特定できます。さらに、アンケートの回答データをトリガーにして、KARTEやSalesforceなどの外部ツールと連携。Web接客の最適化や顧客への迅速なフォローなど、顧客の反応に基づいたシームレスな改善アクションを実行可能です。
NPSに最適化された調査設計を、知見を備えた専任コンサルタントが徹底的に伴走サポートする体制も魅力です。
カスタマーサクセスツール導入による費用対効果
カスタマーサクセスツールは、決して安い買い物ではありません。だからこそ、支払う費用に対してどれだけのリターンが得られるのかを事前に把握しておく必要があります。
ここでは、以下の4つの費用対効果について詳しく見ていきましょう。
- 解約を防ぎ、チャーンレートを改善できる
- 顧客対応を効率化して工数を削減できる
- アップセル・クロスセルにつなげられる
- LTV(顧客生涯価値)の向上につながる
解約を防ぎ、チャーンレートを改善できる
カスタマーサクセスツールを導入すると、顧客の利用状況が数値として可視化されます。ログイン頻度や機能の利用率などを追うことで、解約の予兆を早い段階で把握できる点が大きなメリットです。
利用頻度が落ちてきた顧客を自動で検知し、担当者が先回りしてフォローする運用も実現できます。顧客が不満を口に出す前に対処が可能なため、チャーンレートの改善につながるでしょう。
解約率の低下は継続的な売上の維持に直結するため、費用対効果を高める大きな要因といえます。まずは現在の解約率を把握し、改善目標を設定するところから始めてみてください。
顧客対応を効率化して工数を削減できる
カスタマーサクセスツールでは、顧客情報や過去の対応履歴を一元管理できるため、担当者間の情報共有がスムーズになります。「この顧客に誰がいつ何を伝えたのか」を探す時間を減らせるだけでも、日々の工数は着実に削減できるでしょう。
利用開始からの経過日数に応じたメール配信など、定型的なフォロー業務を自動化できるツールも多く存在します。自動化によって生まれた時間を、重要顧客への個別対応に振り向けられる点は見逃せません。
さらに、対応の属人化を防げるため、担当者の異動や退職があっても顧客対応の品質を維持しやすくなります。引き継ぎの負担も軽減され、担当者が変わってもスムーズな対応を続けられるでしょう。
アップセル・クロスセルにつなげられる
顧客の利用データを分析することで、上位プランや追加サービスを提案すべき最適なタイミングが見えてきます。例えば、契約プランの上限近くまで機能を使い込んでいる顧客は、アップグレードの有力候補といえるでしょう。
データにもとづくアプローチは、勘や経験だけに頼った提案とは異なり、顧客のニーズを的確に捉えられます。その結果、アップセルやクロスセルの成功率を高められるのは大きな利点です。
また、既存顧客を対象とした売上拡大は、新規顧客の獲得ほど多くのコストを必要としません。効率的な収益向上に寄与するため、導入費用の早期回収を後押ししてくれるでしょう。
LTV(顧客生涯価値)の向上につながる
解約防止とアップセルの相乗効果によって、顧客1社あたりのLTVを継続的に高められます。LTVとは、1社の顧客が取引期間全体を通じて自社にもたらす利益の総額を示す指標です。
契約期間が長くなり、契約単価も上がれば、LTVも上昇します。LTVの向上は長期的な収益基盤の強化に直結するため、ツール費用を上回るリターンが見込めるでしょう。
また、LTVという共通の指標で効果を測定すれば、投資対効果を定量的に評価しやすくなります。導入前と導入後のLTVを比較できるよう、現状の数値をあらかじめ記録しておくことが重要です。
費用面から見たカスタマーサクセスツールの注意点
カスタマーサクセスツールは費用対効果の高い投資になり得る一方で、選び方を誤ると無駄な支出に終わってしまいます。特に費用の面では、契約前に確認しておくべき落とし穴がいくつか潜んでいるでしょう。
ここでは、費用の観点から押さえておきたい4つの注意点を詳しく解説します。
- 安さだけで選んで失敗しないようにする
- 料金体系の変動や追加課金に注意する
- 社内の運用体制を事前に整える
- 導入後の効果測定を前提に選ぶ
安さだけで選んで失敗しないようにする
費用の安さだけを基準にツールを選んでしまうと、必要な機能が不足し、十分に活用できないという失敗を招きかねません。
安価なツールは搭載機能やサポート範囲が限定的な場合が多く、自社の課題を解決しきれないリスクがあります。月額数千円のツールを導入したものの、欲しかった分析機能がなく乗り換えることになれば、かえって余計な費用と時間がかかるでしょう。
重要なのは目先の金額ではなく、支払う費用に対してどれだけの成果が得られるかというコストパフォーマンスです。自社の目的を達成できるかどうかを選定の基準にすることが欠かせません。無料トライアルを活用し、実際の使い勝手を確かめてから判断するのも有効な方法です。
料金体系の変動や追加課金に注意する
従量課金型のツールを選んだ場合、利用人数の増加にともなって費用が想定以上に膨らむ可能性があります。そのため、契約時点の人数だけで判断せず、1年後や3年後の組織規模まで見込んで試算しておくことが望ましいです。
また、契約後にオプションを追加したり、プランを変更したりすることで、費用が増加するケースも珍しくありません。データ保存容量の超過や、API連携の回数に応じた追加課金が設定されているツールもあります。
料金体系を理解しないまま契約すると、運用開始後に想定外のコストが発生しかねません。契約書や利用規約をあらかじめ細かく精査し、追加課金が発生する条件を必ず確認しておきましょう。
社内の運用体制を事前に整える
どれほど高機能なツールを導入しても、運用できる社内体制がなければ費用に見合った効果は得られません。機能の一部しか使われないまま契約だけが継続する状態は、実際の運用現場において発生しがちな事例です。
導入前に運用担当者と責任者を明確にしておけば、ツールを社内に定着させやすくなります。その際、誰がデータを確認し、誰が顧客へのアクションを起こすのかまで決めておくことがポイントです。
さらに、運用ルールや活用目的を関係部署と共有しておくことも欠かせません。投資を無駄にしないためにも、体制づくりを導入計画に組み込んでおきましょう。
導入後の効果測定を前提に選ぶ
費用対効果を判断するには、導入後に効果を測定できる指標をあらかじめ設定しておくことが重要です。解約率やアップセル率、問い合わせ対応にかかる工数といった数値を、導入前の状態と併せて記録しておきましょう。
継続的に計測することで、ツールの投資価値を客観的に評価することが可能です。数値をもとに効果を検証できなければ、契約を継続すべきか、見直すべきかを判断するのも難しくなります。
レポート機能やダッシュボードを備えたツールを選べば、改善サイクルを回しながら費用対効果を高められます。測定結果を定期的に社内へ共有する運用まで含めて設計しておきましょう。
費用対効果を高めるツールの選び方
同じツールを導入しても、選び方によって得られる成果は大きく変わります。費用対効果を高めるうえで大切なのは、価格表を見比べる前に自社の状況を整理しておくことです。課題と目的が明確であれば、必要な機能や適切な予算も自然と定まってきます。
ここでは、費用対効果を高める製品選定のポイントについて詳しく見ていきましょう。
- 自社の課題と導入目的を明確にする
- 必要な機能から適正な費用を見極める
- 予算と料金体系の相性を確認する
- サポート体制と費用のバランスを見る
- スモールスタートで費用を抑えて始める
自社の課題と導入目的を明確にする
ツール選定に取りかかる前に、解約防止や業務効率化など、解決したい課題を明確にすることがポイントです。「解約率を年間で3ポイント下げる」といったように、具体的な数値目標まで落とし込めると理想的でしょう。
目的が曖昧なまま導入すると、多くの機能を持て余し、費用に見合った効果を得られない結果になりかねません。自社の課題を整理する過程で、必要な機能や、それらに見合った適正な予算も見えてきます。
まずは現場の担当者にヒアリングを行い、日々の業務で何に困っているのかを洗い出してみてください。特定した課題に優先順位を付けておけば、複数のツールを比較する際にも判断基準を保ちやすくなります。
必要な機能から適正な費用を見極める
自社に本当に必要な機能をあらかじめ洗い出しておけば、過剰な機能に対する無駄な支出を避けられます。多機能なツールほど月額費用は高くなりやすいため、機能の数ではなく、自社の課題解決に必要かどうかを軸に選ぶことが大切です。
「あると便利な機能」と「なければ困る機能」を分けて整理すると、優先順位がはっきりし、ツール選びの精度も高まります。必須機能が明確になっていれば、複数ツールの費用を同じ基準で比較できるでしょう。
また、比較表を作成し、必須機能をすべて満たすツールのなかから最もコストパフォーマンスに優れた製品を選ぶ方法も有効です。機能要件を策定する際は、曖昧な表現を避け、できるだけ具体的な言葉で書き出してみてください。
予算と料金体系の相性を確認する
自社の予算規模や利用人数に合った料金体系を選ぶことで、支払う総額を最適化できます。利用人数が多い企業には月額定額制、少人数で始めたい企業には従量課金型が割安になりやすい傾向です。
同じ機能を備えたツールでも、料金体系の違いによって年間コストが数十万円単位で変わってきます。まずは自社の利用人数を把握し、それぞれの体系で年間総額をシミュレーションしてみてください。
また、将来的な組織拡大まで見据えて料金体系を選んでおけば、後々の予期せぬコスト増加も防げるはずです。年間契約による割引が用意されているツールもあるため、支払い方法の選択肢も併せて確認しておきましょう。
サポート体制と費用のバランスを見る
導入や運用に不安がある場合は、サポートの手厚さと費用のバランスを確認したうえで選定することが大切です。カスタマーサクセスツールのなかには、専任の担当者が付いたり、定例ミーティングを実施したりするサービスも存在します。こうしたサポートが充実したツールは費用が高くなる傾向にありますが、社内への定着を促す投資と考えることもできるでしょう。
一方、社内にツール運用の知見が蓄積されている企業であれば、サポートの範囲を絞って費用を抑える方法も効果的です。また、問い合わせ手段が電話なのかチャットなのか、対応時間帯はいつまでかといったサポート条件もチェックしておきましょう。
自社の運用体制やITスキルに応じて、必要なサポート水準を過不足なく見極めることが肝心です。
スモールスタートで費用を抑えて始める
はじめから全社導入を目指すのではなく、最小限のプランや無料トライアルから始める方法もあります。限定的な範囲でツールを試すことで、初期の費用リスクを大きく抑えられるでしょう。
小さく導入して効果を検証したうえで対象範囲を広げていけば、投資の失敗を避けながら着実に運用を拡大できます。特定の部署や顧客セグメントに絞って運用を開始し、成果が確認できた段階で全社への展開を検討するのがおすすめです。
スモールスタートは社内の合意形成もしやすく、稟議を通す際の根拠としても有効です。まずは無料トライアルのあるツールをいくつか試し、実際の操作性や機能を検証してみましょう。
カスタマーサクセスツールの費用対効果(ROI)を試算する方法
費用対効果を社内で説明するには、感覚ではなく具体的な数字が必要になります。ROIを試算しておけば、ツールにかける費用が妥当かどうかを客観的に判断できるでしょう。
ここでは、稟議の場でも使える、費用対効果の試算方法を詳しくご紹介します。
- 削減できる工数を金額に換算する
- 解約防止による売上維持効果を見積もる
- 投資回収期間の目安を計算する
削減できる工数を金額に換算する
まずは、ツール導入によって削減できる作業時間を算出してみましょう。削減できる時間に担当者の時給を掛ければ、工数削減の効果を金額として表せます。
例えば、月に20時間の削減が見込め、担当者の時給が3,000円であれば、月あたり6万円の削減効果として換算可能です。金額に置き換えることで、ツール費用と直接比較して投資の妥当性を判断しやすくなるでしょう。
数値で効果を示せるため、稟議や社内提案の場面でも説得力のある根拠として活用できます。削減時間の見積もりは、実際に業務を担当している社員へのヒアリングをもとに算出してください。
解約防止による売上維持効果を見積もる
次に、解約率の改善によって維持できる顧客数を見積もってみましょう。維持できる顧客数に1社あたりの年間売上を掛け合わせれば、解約防止による売上維持効果を試算できます。
例えば、年間の解約社数が20社、1社あたりの年間売上が50万円だとして、解約を2割減らせれば200万円の売上維持効果が生まれる計算です。解約防止による効果は単年で終わらず、翌年以降も継続して蓄積される点が見逃せません。
長期的な視点で見ると、当初の想定を上回る大きなリターンにつながる可能性もあります。維持できる売上額をツール費用と比較し、投資対効果を定量的に評価してみてください。
投資回収期間の目安を計算する
最後に、投資回収期間を計算してみましょう。初期費用と年間の月額費用を合計した総費用を、月々の削減効果や売上維持効果で割れば、投資回収に要する期間の目安がわかります。
例えば、総費用が120万円、月あたりの効果が20万円であれば、回収期間は6か月という計算になります。回収期間が短いほど費用対効果が高いと評価でき、複数ツールを比較する際の共通基準としても有効です。
投資回収の見通しを具体的に示せれば、経営層や上司に導入の妥当性を説明しやすくなります。試算の前提条件も併せて提示しておくと、より納得を得やすくなるでしょう。
カスタマーサクセスツールの費用に関するよくある質問
ここでは、カスタマーサクセスツールの費用に関して担当者からよく寄せられる3つの質問に答えていきます。
- 小規模企業でも導入できる費用感?
- 無料ツールと有料ツールは何が違う?
- 稟議で費用の妥当性を説明するコツはある?
小規模企業でも導入できる費用感?
カスタマーサクセスツールのなかには、月額数千円から利用できる小規模向けのプランを用意している製品も多くあります。そのため、小規模企業でも十分に導入は可能です。ユーザー数が少ないうちは、利用人数に応じて料金が変わる従量課金型を選ぶことで、月額の負担を最小限に抑えられるでしょう。
また、無料トライアルや無料プランを活用すれば、初期費用をかけずに導入前の操作感や機能を確認できます。システムを選定する際は、大企業向けの高機能なプランを無理に選ばず、自社に必要な機能を見極めることが大切です。
自社の規模と課題に合ったプランを選べば、小規模企業でも無理のない費用でツールを運用できます。まずは1〜2名で使えるプランから試し、必要に応じて利用範囲を広げていくとよいでしょう。
無料ツールと有料ツールは何が違う?
カスタマーサクセスツールは、無料と有料で利用できる機能やサポート内容に違いがあります。
無料ツールは顧客情報の管理といった基本機能に限定されるのに対し、有料ツールは高度な分析や自動化機能まで備えている点が大きな特徴です。ヘルススコアの算出やシナリオに沿った自動フォローなどは、有料ツールならではの機能といえるでしょう。
無料ツールはコストがかからない反面、サポート範囲や登録できるデータ量に制限が設けられている場合があります。本格的に運用しようとすると、機能や容量に物足りなさを感じる場面も出てくるかもしれません。
まずは無料で試し、機能が不足してきた段階で有料プランへ移行するという段階的な進め方も有効です。無料ツールを使う際は、後から有料版へデータを引き継げるかどうかもチェックしておきましょう。
稟議で費用の妥当性を説明するコツはある?
稟議を通す最大のポイントは、導入によって得られる工数削減や解約防止の効果を金額に換算して示すことです。「業務が楽になる」といった定性的な説明よりも、「年間200万円の売上維持につながる」といった具体的な数値のほうが、費用対効果を明確に伝えられます。
併せて投資回収期間を提示すれば、経営層も導入による効果を判断しやすくなります。競合他社の導入状況や、導入しなかった場合に想定されるリスクを添えるのも効果的です。
さらに、最小構成のプランから小さく始める提案なら費用リスクが低く、承認を得やすい手法といえます。効果を確認したうえで利用範囲を拡張する前提を示し、決裁者の懸念を解消することが重要です。
カスタマーサクセスツールの費用を理解して、最適な一社を選ぼう!
カスタマーサクセスツールの費用は、初期費用や月額費用だけで判断できるものではありません。初期設定のサポート費用やオプション費用、社内の運用工数まで含めた総額で捉えることがポイントです。そのうえで、料金体系の仕組みと自社に必要な機能を理解すれば、課題と予算に合ったツールを見極められるでしょう。
月額定額制と従量課金型のどちらが割安になるかは、利用人数や利用量によって異なります。また、導入のみを目的にせず、解約率や工数といった指標で効果を測定する前提で選ぶことも欠かせません。費用と効果の両面から比較検討を行い、自社にとって最適なツールを見つけましょう。