情報セキュリティのおすすめツール5選|導入する必要性とは
近年、企業の情報セキュリティ対策はますます重要視されてきています。
セキュリティ対策を強化するには、ツールの導入が必要不可欠です。
本記事ではセキュリティツールが必要な理由や、おすすめの情報セキュリティツールについて紹介します。
これから導入を検討される方はもちろん、すでにセキュリティツールを導入しており、見直しを検討しているという方にも役立ちます。ぜひ参考にしてください。
セキュリティツールが必要な理由
セキュリティツールは情報の保護のために必要なものです。ただ保護するだけではなく、会社の業務に大きく影響を与えるため、必要となります。
具体的な理由について3つ紹介します。
必要な理由1 電子データが適切に保護されていないと正常な業務遂行に支障が発生する
サイバー攻撃を受けたりウイルス感染したりすれば、データの喪失や改ざんの被害を受ける恐れがあります。
被害に逢った場合、その対応に追われ、通常の業務に支障が生じてしまいます。
必要なときに必要な情報を利用できない、納期の遅延や本来あるべき品質を保てないなどのトラブルに発展すれば、顧客や世間からの信頼を無くしてしまうでしょう。
近年、パソコンなどの情報端末を業務に使用していない会社はほとんどありません。
情報端末を扱う以上、同時に情報の保護についても徹底する必要があります。
必要な理由2 セキュリティ対策が万全でないとビジネスの機会損失にかかわる
近年では、ランサムウェアによる被害が多数報告されています。
ランサムウェアに感染すれば、すべての端末やシステムが使用できなくなってしまいます。
ウイルス感染によりそもそも情報端末が使えない、復旧のため本来の業務時間で稼働ができないなどのトラブルが発生すると、その時間で生み出せるはずの成果を逃すことになってしまいます。
ウイルス感染による会社の損失は計り知れません。不測の事態が起こる前に、セキュリティ対策は先手を打つことが必要です。
必要な理由3 不正アクセスによるブランドイメージの失墜を防ぐ
ウイルス感染は端末が使用できなくなるだけではありません。個人情報や機密情報が漏洩する恐れもあります。
流出すれば社会的信用を失い、取引先との契約を打ち切られたり、取引をしにくくなったり、サービスや商品の売れ行きが悪くなるなど、情報漏洩によるダメージは計り知れません。
個人情報の保護に関しては社会の目も厳しく、一度流出してしまうとその信用を取り戻すことは非常に難しいでしょう。
セキュリティツールの活用方法
情報端末のウイルス感染を防ぐためのセキュリティツールにはいくつか種類があります。ここでは主な活用方法について具体的に3つ紹介します。
1. 現在発生している脅威から保護する
1つ目は、ウイルスからの保護を徹底することです。例えば、従来型のウイルス対策ソフト(ワクチンソフト)の導入がこれに相当します。
コンピューターウイルスの感染や不正な侵入が行われたことが確認されると、保存されているデータや接続されているネットワークの保護をしてくれるツールです。
不正なソフトウェアがデータベース化されており、広く被害が予想されるような攻撃への対策に役立ちます。
2. 脅威に近づけさせない仕組み
2つ目は、ウイルスに近づけさせない仕組みを作ることです。
近年の主なコンピューターウイルスの侵入源はインターネット上の不正なサイト、もしくは電子メールの添付ファイルです。
これらに接触する機会が減ることで非常に効果的なセキュリティ対策が見込めます。
しかしツールによっては、メールが使用できなくなってしまう、受信しなくなってしまうといった誤作動を起こすことがあり、業務に支障をきたす恐れもあります。
現在の作業効率は極力維持させつつ、脅威に近づけさせない仕組みを導入することで情報端末を保護します。
3. 脅威を事前に把握する
3つ目は、脅威につながるシステムやソフトウェアのリスクを把握することです。
不正なソフトウェアを仕込んだ攻撃だけでなく、正規のソフトウェアの脆弱性を利用して攻撃するケースも存在しています。
また、利便性のためにセキュリティ上の設定が甘くなっている場合には、そこに付け込んだ攻撃がおこなわれる場合もあります。
ソフトウェアの脆弱性はリリースから半年以上経った後に唐突に発見されることもあるため、これらは常に最新の情報を収集しておく必要があります。
情報セキュリティツールのおすすめ5選
セキュリティツールの必要性と活用方法をお伝えしてきました。ツールを導入するだけで、企業の重要なデータを安全に守ることができます。
ここでは、おすすめのセキュリティツールを5つ紹介します。導入を検討されている方や、現在使用しているツールに不満のある方はぜひ参考にしてください。
EPP
従来のウイルス対策ソフトと呼ばれたものを近年では、EPP(Endpoint Protection Platform)と呼ぶことがあります。
それぞれの端末にウイルス検出ソフトウェアがインストールされ、登録されたウイルスを検出すると保護する仕組みです。
また、偽サイトや不正サイトなど危険性のあるサイトへのアクセスをブロックしたり、不審なダウンロードを中止するなどのブラウザ保護機能を搭載しているものも増えています。
EDR
EPPでは検出が難しい領域への不正操作、ネットワーク上での不審な振る舞いを検出するツールです。
EDRはサーバやクラウド上の監視システムによって、管理下の端末やネットワークを監視・保護します。
近年猛威をふるっている標的型攻撃や、ランサムウェアへの対策の一つとして注目されています。
UTM(統合型脅威管理)
従来のファイアウォールや侵入検知・侵入防止などから保護する仕組みをまとめたものがUTMと呼ばれるものです。
一般的には、ファイアウォールにそれぞれの保護機能が拡張されています。
ネットワークを通じて拡散するタイプのウイルスや、マルウェアが作成したバックドアからの不正侵入といった、ネットワーク全体の対策・保護に役立つシステムです。
脆弱性検出ツール
サーバやネットワーク機能に対して疑似的な攻撃を仕掛けたり、現時点での設定を抽出し、どれだけリスクがあるのかを検出するツールです。
標準的な設定であれば、自動化ツールによって簡単に診断することができます。
しかし、特殊な構築をしている場合や特定の機能に絞った検証をしたい場合には、専門のエンジニアによるマニュアル診断が適切な場合もあります。
脆弱性検出は、あくまでリスクを検出するためのツールです。
もし検出された場合は、設定の変更やシステムの改修・対策を行う必要があります。
電子メールではないコミュニケーションツールの活用
こちらはツールではありませんが、電子メールからの脱却もセキュリティ対策の一つとして挙げられます。
電子メールは、現在求められているような高いセキュリティを意識する前の規格であることや、スパムメールが不特定多数に送りつけられるといったリスクがあります。
近年発達しているチャットツールやコミュニケーションツールは、電子メールよりも効率的で安全性も高いため、可能であれば電子メールに依存しないコミュニケーション方法を構築することも検討しましょう。
セキュリティツールのまとめ
今回はセキュリティツールの必要性と活用方法、おすすめのツールについて紹介しました。
企業におけるセキュリティツールの導入は、社内の大切な情報資産を守るためのものです。
ウイルス侵入や不正アクセスを可能な限り防ぎ、業務への影響が出ないように徹底しておくことが賢明です。
すでにツールを導入している企業も見直しが大切です。
足りていない機能はないか、二重になっている機能はないかといった機能面での見直しはもちろん、導入した後のメンテナンス不足や評価不足などの運用後の見直しも必要です。
ぜひ今一度、情報セキュリティについて社内で確認や新たな方法の導入を検討しましょう。
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