Google Workspaceとは? 主な機能や他のグループウェアとの違いを解説
Google Workspaceとは企業が業務を円滑に進めるために開発された、クラウドベース型のグループウェアです。全部で10種類以上のアプリケーションが搭載されています。
本記事では、Google Workspaceの基本的な情報やほかのグループウェアとの違い、料金プランなどについて説明します。
導入を検討中の方は、どんなメリットを享受できるかも参考にしてみてください。
Google Workspaceとは
Google Workspaceは、Googleが企業に向けて提供する統合型クラウドベースのグループウェアサービスです。
Gmail、Googleドライブ、Googleカレンダーなど、業務に必要な機能が一つのパッケージに統合されています。
直感的な操作性と高い生産性向上効果により、多くの企業に選ばれている魅力的なサービスです。
Google Workspaceの主な機能
Google Workspaceの主な機能は、主に以下の3種類です。
- コミュニケーション機能
- コラボレーション機能
- スケジュール管理機能
ここではそれぞれの機能にはどのようなアプリケーション・機能があるのかご紹介します。
コミュニケーション機能
Gmail、Google Meet、Google Chatの3つは、リアルタイムでのコラボレーションを促進する主要なコミュニケーションツールです。
Gmailは高度なスパムフィルター機能を持ち、Meetはビデオ会議の録画や字幕機能を提供、Chatはチームでの素早い情報共有を可能にします。
それぞれの機能の特徴は以下の通りです。
アプリケーション |
特徴 |
Gmail |
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Google Meet |
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Google Chat |
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コラボレーション機能
ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドは、同時編集と自動保存機能により効率的な共同作業を実現するコラボレーション機能です。
複数人が同時に編集でき、変更履歴の管理や、コメント機能によるフィードバックも容易に行えます。
それぞれの機能の特徴は以下の通りです。
アプリケーション |
特徴 |
Google ドライブ |
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Google ドキュメント |
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Google スプレッドシート |
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Google スライド |
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スケジュール管理機能
カレンダー、フォーム、サイトは、日程管理やデータ収集、情報共有など、業務効率化を支援する多様なツールです。
カレンダーは会議室予約機能も備え、フォームはアンケート作成と集計を自動化、サイトはコーディング不要でWebサイトを作成できます。
それぞれの機能の特徴は、以下の通りです。
アプリケーション |
特徴 |
Google カレンダー |
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Google フォーム |
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Google サイト |
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Google Workspaceと他のグループウェアとの違い
ここでは、Microsoft 365とオープンソース型グループウェアとの違いを紹介します。
違いを理解し、Google Workspaceの導入を検討する際の参考にしてください。
Microsoft 365との違い
Google Workspaceは、Microsoft 365よりもクラウドネイティブな設計と直感的な操作性が特徴です。
オフライン機能やモバイル対応も充実しており、Microsoft 365と違ってどこでも快適に作業できる環境を提供してくれます。
オープンソースのグループウェアとの違い
Google Workspaceは、オープンソースのグループウェアと比べて高度なセキュリティと継続的な機能更新が提供されます。
24時間365日のサポート体制や、99.9%の稼働率保証など、企業利用に適した信頼性の高い点がオープンソース型グループウェアと大きく違います。
Google Workspaceの料金プラン
Google Workspaceには無料版と有料版があり、プランによっても使える機能などが異なります。
ここではGoogle Workspaceの無料版と有料版の違いとプランごとの違いについて見ていきましょう。
無料版と有料版の違い
有料版と無料版では、サポートの有無やセキュリティ機能などに違いがあります。それぞれの違いを以下の表で説明します。
機能 |
無料版 |
有料版 |
企業ドメインの使用 |
利用不可 |
利用可能 |
セキュリティ機能 |
標準的なセキュリティ機能 |
2段階承認プロセス・迷惑メールフィルタなどを搭載 |
管理コンソール |
利用不可 |
利用可能 |
データ容量 |
15Gまで |
Basic Starterプラン:30G Business Standard:2TB Business Plus:5TB |
共有機能 |
ユーザーごと作ったグループへの共有可能 |
同じドメイン内全員へ一括共有可能 |
サポート |
基本的に無し |
電話やチャット・メールなどでのサポートあり |
Google Workspaceの有料版は、無料版と比べてビジネス向け機能とストレージ容量が大幅に拡張されているのが分かります。
カスタムドメインのメールアドレス使用、高度な管理機能、拡張されたストレージ容量などが有料版の主な特徴です。
プランごとの違い
Google Workspaceのプランは、Business Starter、Business Standard、Business Plus、Enterpriseの4つです。
Business Starter、Standard、Plusは、機能と価格のバランスにより、企業規模や需要に応じた選択が可能です。
ストレージ容量、ビデオ会議の参加人数上限、セキュリティ管理機能などが各プランで異なり、企業のニーズに合わせて選択できます。
Enterprise プランで提供しているのは、大規模企業向けにカスタマイズ可能な高度なセキュリティ機能です。データ損失防止(DLP)、高度な端末管理、eDiscovery機能など、企業の機密情報を守るための機能が充実しています。
Business Standardからは、予約ページなどほかの機能もあります。すべて知りたい方は柔軟な価格プラン オプションの比較 | Google Workspaceをご覧ください。
プラン |
Business Starter |
Business Standard |
Business Plus |
Enterprise |
価格 (1ユーザーあたり) |
¥680 |
¥1,360 |
¥2,040 |
問い合わせ |
機能 |
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引用:柔軟な価格プラン オプションの比較 | Google Workspace
Google Workspaceのメリット
Google Workspaceを導入するメリットとして以下の5つが挙げられます。ここではそれぞれのメリットについて詳しく説明します。
- 生産性の向上
- チーム間での連携が円滑になる
- 柔軟な働き方が実現する
- コスト削減につながる
- 継続的な機能改善が受けられる
生産性の向上
直観的に操作できたりオンラインでタイムリーに業務進捗を確認できたりするため、生産性の向上が期待できます。
AIを活用した機能(スマートリプライ、スマートコンポーズなど)も日常的なタスクを効率化してくれるので、ユーザーの作業時間の削減も期待できます。
チーム間での連携が円滑になる
リアルタイムの共同編集機能により、チームメンバー間のコラボレーションがスムーズな点もメリットです。
ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどで複数人が同時に作業でき、アイデアの共有や意思決定のスピードが向上します。
柔軟な働き方が実現する
クラウドベースのサービスなので、場所や時間を問わず仕事ができる環境を提供してくれます。
モバイルデバイスにも対応しており、外出先やリモートワーク時でも快適に業務を遂行できます。
コスト削減につながる
サーバー管理や保守にかかる運用はすべてGoogleが行うため、管理にかかる時間や人件費などのコストを削減できます。
ライセンス管理が簡素化され、必要に応じて柔軟にユーザー数を調整できるため、コスト最適化を図ることができます。
継続的な機能改善が受けられる
Googleによる定期的なアップデートにより、常に最新の機能とセキュリティ対策が提供されます。
ユーザーからのフィードバックを基に機能が改善され、使いやすさが向上し続けているのです。
Google Workspaceで新しい働き方を実現しよう
Google Workspaceは、効率的で柔軟な働き方への変革を実現するための強力なツールです。
クラウドベースの設計、充実した機能、高度なセキュリティ、そして柔軟な拡張性により、企業の生産性向上とデジタルトランスフォーメーションを強力に支援してくれます。
Google Workspaceを導入することでチーム間での連携が円滑になったりコスト削減につながったりする点は大きなメリットです。
導入を検討中の方はぜひ今回の記事を参考にプランを選択し、運用してみてください。