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ポートフォリオとは? 言葉の定義や各業界での使い方を解説

著者:   bizocean事務局

ポートフォリオとは? 言葉の定義や各業界での使い方を解説

ポートフォリオという言葉は、使われる業界によって「作品集」「金融商品の一覧、組み合わせ」「学習の成果物」といったようにさまざまな意味を持ちます。

今回は、ポートフォリオの意味や重要性を、業界ごとに解説します。そもそもの意味や語源も解説するので、ぜひ参考にしてください。


ポートフォリオとは

まずはポートフォリオの基本的な意味を、語源と併せて見ていきましょう。語源も一緒に理解することで、使い方や重要性への理解が深まります。

ポートフォリオの語源

ポートフォリオの語源は、イタリア語の「Portafoglio(ポルタフォリオ)」です。Portaは「運ぶ」「支える」「保つ」、Foglioは「紙」「紙幣」を意味し、この組み合わせからPortafoglioは「財布・札入れ、書類入れ」という意味になりました。

Portafoglioを日本語で直訳すると「紙ばさみ」「書類入れ」などで、「書類がまとまったファイル」のような意味になります。

英語では、紙幣を持ち歩くという意味で「Wallet(財布)」に近い言葉です。欧米には、紙ばさみに資産の明細書を保管していた文化もあり、紙幣や資産がまとまった状態を指すようにもなりました。

就職活動や営業先で求められるポートフォリオの意味

ポートフォリオは、一般的に「作品集」という意味で用いられます。クリエイターが自身の実績や作品をまとめた集合体のことです。

また金融や投資の業界では、主に「投資ポートフォリオ」という用語で使われます。この場合の意味は、金融商品の組み合わせや、投資家が保有する資産の構成内容などです。

いずれにせよ、情報や成果物をまとめたり、相手に自分の能力をアピールしたりするために使うものだと考えれば良いでしょう。


各業界におけるポートフォリオの使い方

ポートフォリオは、業界によって細かな概念や使い方が異なります。以下の3つの業界別に具体的なポートフォリオの使い方をみていきましょう。

  • 金融業界での使い方
  • 教育用語としての使い方
  • クリエイティブ業界での使い方

それぞれどのような違いがあるか、比較してみてください。

金融業界での使い方

金融業界でいうポートフォリオは、投資家が保有する金融商品の一覧や、それらの組み合わせを指します。どのような金融商品を用いて、資産をどのような割合で配分するか考える時に、「投資ポートフォリオを組む」というような文脈で使われます。

金融商品とは、一例として以下のようなものがあります。

  • 現金・預金
  • 株式
  • 債券
  • 不動産

教育用語としての使い方

教育分野では、ポートフォリオは学習成果物を保存・蓄積して整理・分析し、学習や指導の改善に活用するものを指します。生徒一人ひとりが作成する、「パーソナルポートフォリオ」が代表的です。

パーソナルポートフォリオは、生徒がレポートや試験用紙、動画や写真を保存する媒体です。テストでは測れない「生徒の質」を評価する個別の評価ツールとして、学校教育や自己啓発に広く利用されています。

クリエイティブ業界での使い方

クリエイティブ業界でのポートフォリオは、写真家、デザイナー、プログラマー、動画クリエイターなどが自身の成果物をまとめた作品集という意味です。作品経歴や、実績を示すための履歴書のようなものが該当します。

具体的には印刷物のデザインやホームページのような制作物が挙げられます。使用する開発言語や技術など総合的スキルを表すときに重要です。

昔ながらの紙媒体だけでなく、近年ではインターネット上で作成・閲覧できる「ポートフォリオサイト」が主流です。


各業界におけるポートフォリオの重要性

続いては以下3つの業界ごとに、ポートフォリオの重要性についてみていきましょう。

  • 金融業界
  • 教育業界
  • クリエイティブ業界

金融業界でのポートフォリオの重要性

金融業界では、ポートフォリオによって金融商品の一覧を可視化し、定期的に見直すことで、リスクヘッジを可能にします。

自身の運用状況が明確になることで、経済状況の変化や運用方針の変更の際にも、見直しがしやすくなるでしょう。

金融業界におけるポートフォリオは金融取引の指標としても機能する、投資家にとって重要なものなのです。

教育業界でのポートフォリオの重要性

教育業界におけるポートフォリオは、学習プロセスを可視化し、自己アピール力アップやキャリア形成に重要です。生徒だけでなく、評価する側の教師や指導者にも役立っています。

生徒はポートフォリオを使用し、振り返りや計画、自己アピールに活用します。教師や指導者にとっては、結果だけでなく、学習の過程やプロセスをみて評価をするためのものです。

クリエイティブ業界でのポートフォリオの重要性

クリエイティブ業界では、採用試験や評価選考の応募書類としてポートフォリオを提出することがあります。
これが名刺代わりとなり、制作姿勢や方向性、品質の高さをプレゼンテーションできるでしょう。

また、SNSやウェブサイト上で自身の活動実績を発信することも可能です。ポートフォリオが新たな仕事に繋がるきっかけになるかもしれません。

ポートフォリオは、自分の作品や実績を相手に伝えるための非常に重要なツールです。
作品を単に羅列するのではなく、誰に向けて、どんな作品をメインにアピールするかを考慮した構成と見せ方の工夫が求められます。利用シーンごとに戦略を練ることが必要です。


ポートフォリオのまとめ

ポートフォリオは情報や成果物をまとめたり、相手に自分の能力をアピールしたりするために使うものです。しかし場合によっては特定の業界ならではの意味があり、重要性も異なります。

「ポートフォリオ」という言葉を聞いた時は、まずどのような業界の話題で使われているのかを確認すると良いでしょう。

自分が「ポートフォリオ」という言葉を使いたい場合も同様です。状況に応じた適切な使い方を意識し、ビジネスシーンでのやりとりや会話を円滑に進めてください。


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bizocean事務局

bizocean(ビズオーシャン)とは、トライベック株式会社が運営する「仕事の面倒を失くして、新しいビジネススタイルを提案する」をモットーとしたビジネス情報サイト。主なサービスに「bizocean(ビズオーシャン)」、「書式ガイド」、「incore」などがある。

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