このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして、対応ブラウザでご覧下さい。

ルーティンとは? 期待できる効果や継続のコツを解説

著者:   bizocean事務局

ルーティンとは? 期待できる効果や継続のコツを解説

ルーティンとは日々継続的に行うことで習慣化された所作や動作のことです。過去にはスポーツ選手のプレー前のルーティンが話題となったこともあります。ルーティンを生活の中に取り入れることで、集中力アップ、業務効率化などさまざまな心身へのメリットに期待できます。

この記事では、ルーティンの基礎知識から、実際の具体例まで幅広くご紹介しています。これからルーティンを取り入れてみようと思っている方はぜひ参考にしてください。


ルーティンとは

ルーティンとは日々継続的に行うことで習慣化された所作や動作のことです。まずはルーティンの意味から詳しく解説します。

ルーティンの概要・意味

ルーティンとは「決められた所作や動作を定期的に繰り返すこと」です。「日課」と呼ばれることもあります。

定められた動作を毎回同じタイミングで行うことで、集中力の高まりに期待ができ、どんな場面でも変わらないパフォーマンスが発揮できるようになります。
ルーティンは、仕事や生活をより円滑に進めてくれる重要なものだと言えるでしょう。

ルーティンワークとは

ルーティンワークとは「仕事上で、同じことを繰り返し行う定型業務」のことです。あらかじめ決められた特定の手順やプロセスに従って行われます。

業務が定型化されておりマニュアル化しやすいため、イレギュラーな出来事が起こりにくく誰が担当しても同じ品質を一定に保ちやすい特性を持ちます。その業務や業界になじみがない人でも比較的覚えやすく安心して取り組めるでしょう。

その反面、業務自体が単調になりやすく、モチベーションの維持が課題となるケースもあるようです。


ルーティンの効果

ここではルーティンを行うことによって得られる、以下の効果についてそれぞれ解説します。

  • 集中力が高まりやすい
  • 気分の切り替えにつながる
  • 習熟度が高まる
  • ミスを減らして効率化できる

集中力が高まりやすい

仕事の中にルーティンを取り入れることで、目の前のやるべき作業に集中しやすくなります。
同じときに同じ行動をすることで、ストレスや緊張がかかる場面でも普段と変わらない心の状態で取り組めるのです。

たとえば、重要な商談のようなプレッシャーがかかる場面の前には、気持ちがリラックスするようなルーティンを取り入れてみましょう。緊張による余計な思考にとらわれることなく、自分のするべきことに集中できるようになります。

ポイントは、自分なりに落ち着く方法を、決まったタイミングで行うことです。リラックスするための方法はそれぞれで異なります。深呼吸をする人もいれば、音楽を聴くことで心が落ち着くという人もいるでしょう。

気分の切り替えにつながる

始まりと終わりが明確なルーティンは、仕事のメリハリをつけたいときやオンオフを切り替えたいときにも有効です。

たとえば以下のような、仕事の合間でもすぐに行えるようなルーティンを自分の中で持っておくのはいかがでしょうか。

  • コーヒーを飲む
  • 目をつぶって小休憩を入れる
  • ストレッチをする

それほど時間や手間のかからないルーティンを作れば、集中力が切れた時はもちろん、ミスやトラブルといった不測の事態が起こった際にもスムーズに気持ちの切り替えを行うことができるでしょう。

習熟度が高まる

日常生活にルーティンを取り入れることは、スキルアップにもつながります。たとえば勉強や運動などをルーティン化して、毎日継続して行ってみましょう。ルーティン化することで自然と反復練習ができ、技術や能力の向上に期待できるでしょう。

また、勉強や運動など何かの結果に繋がるものは、続けることで結果が良くなっていくのを計測することができます。

自分で少しずつ取り組んだ結果が実感できることで、自分が目的のための能力を持っていると認識する力(自己効力感)が高まります。それによってさらに課題に積極的に取り組むといった好循環につながるでしょう。

ミスを減らして効率化できる

ルーティンを継続することで、作業手順やプロセスが自然と身につき、ミスの発生が少なくなるのもメリットです。

また、同じ作業を繰り返すことで、効率的にタスクを遂行する方法を見つけることができ、時間やリソースの浪費を防ぐことができます。その結果、品質や生産性の向上にも繋がるでしょう。


ルーティン化を成功させるには

ルーティン化を成功させるためには、以下のポイントを意識することが重要です。

小さなルーティンからこなしていく

ルーティンを身につけるためには、最初は小さなことから始めることを意識しましょう。大きな目標だと課題も多くなるため、身体にとっての負担に加え、「やらなければならない」というプレッシャーがやる気を低下させてしまう可能性があります。

たとえば、以下のようなルーティンは比較的気軽に始められるものです。

  • 朝起きたら5分ストレッチをする
  • 仕事前に1杯のコーヒーを飲む
  • 通勤時に好きな分野のラジオを聴く
  • 集中したい時の直前に深く呼吸する

ここで大切なのは、「日々続けていられる状態にすること」です。
小さいことからコツコツ始めましょう。

時間や場所を決める

ルーティン化するために「いつ」「どこ」で行うのかは重要なポイントです。

たとえば勉強をルーティン化することを目的とする場合、自分の集中力が続く時間に絞って勉強をすることで継続しやすくなるでしょう。

また、自分が集中できる「場所(環境)」の選択も大事です。
たとえば自分の勉強部屋に好きな漫画や趣味のグッズなど、集中力を低下させるものがあると気が散るかもしれません。勉強する部屋を固定する、勉強に必要ないものは置かないといった対策を取るようにしてください。

もし、時間と場所を決めても結果に繋がらなかった場合や、作業がはかどらないと感じたときは、その時間や場所が自分に合っていないのかもしれません。再度、「いつ」「どこで」ルーティンに取り組むのかを検討しましょう。

仕組みに落とし込む

やる気はあっても、忙しさや疲れでルーティンに取り組むことを後回しにしてしまうことも出てくるでしょう。対策として、状況や環境に左右されずに取り組めるよう仕組み化をしておくこともおすすめです。仕組み化するためのコツは以下のとおりです。

  • 手順や段取りに時間がかかるものは避ける
  • 日々の生活動線の中に取り入れる
  • モチベーションに左右されづらい内容で行う

ルーティンを行うまでの準備に時間がかかったり、行ってからの手順が多かったりするとやる気を失ってしまう可能性があります。どんな状況下でも継続して行える、シンプルなものを選びましょう。

また、自分の生活習慣とセットにしたり、その時々の感情に左右されない内容にしたりすることでも簡単に取り入れやすくなります。

ツールやアプリを活用する

ルーティンを確立させるのが自分だけでは難しいと感じたら、ツールやアプリを使って、習慣化のサポートをしてみましょう。たとえばアプリの中には以下のような機能があります。

  • アプリがカレンダーと共有できる
  • 設定した目標に対して進捗がグラフ化される
  • 同じ目標を持つメンバーでチームを組み、その日の達成写真を投稿しあえる

カレンダーと共有できたり、設定した目標に対し進捗を目で確認できたりすることで、どのくらい取り組めたのかが把握しやすくなります。
モチベーションの維持にも役立つでしょう。

また、同じ目標を持つ仲間で達成写真を投稿しあうことで、「私も頑張ろう」とより意欲的に取り組めます。こうしたツールやアプリは多くの種類があるため、ぜひ自分に合っていて続けられるものを見つけてみてください。


参考にしたいルーティン事例

どういったルーティンから始めたらいいのか迷っている方向けに、ルーティンの事例を3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

モーニングルーティン

モーニングルーティンとは、具体的には以下のようなものです。

  • 朝日を浴びる
  • 白湯を飲む
  • 5分だけ掃除する

朝は忙しく、時間が取れないことが多いものです。気軽にできるモーニングルーティンを取り入れることで身体のリズムが整い、1日を気持ちよく始められます。

ナイトルーティン

ナイトルーティンは以下のようなものが挙げられます。

  • 読書
  • 日記を書く
  • 寝る前のストレッチ

ナイトルーティンを行うことで疲労回復や、夜の寝つき・朝の目覚めがよくなる効果に期待ができます。最初は無理なくできそうなものにしておくことで、日中忙しく疲れて帰ってきても継続しやすいでしょう。

著名人のルーティン

著名人や有名人の、ユニークなルーティンを真似するのも良いでしょう。

  1. ランチは偶然居合わせた人と一緒にとる
  2. 重要な交渉前は自身をマッサージする

1.は、Apple 最高経営責任者のティム・クックが取り入れているルーティンです。決まった人とではなく、たまたま居合わせた人と食事をすることで、アイデア・着想のきっかけにしているといいます。

2.は、ロシア大統領・プーチンが取り入れているルーティンです。
交渉前に自分でマッサージを行うことで、「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが作られやすくなり、不安や緊張を和らげられると言われています。
交渉のような重要な場面でも気分を落ち着かせ、交渉をお互いにとっていい形で進めることに期待ができるのかもしれません。

2人に共通するのは、自分の身体や心がわくわくしたりリラックスできたりする環境や状態が自分でわかっていて、その状態に近づけるためにルーティンを行っているということです。


ルーティンに関するまとめ

ルーティンは、仕事において作業の効率化や集中力を高めてくれる効果があります。また、生活の中で取り入れることで自身の気持ちの切り替えにも有益といえます。

ただしルーティンの効果を感じるためには、ある程度の期間、継続して行うことが重要です。時間がなかったり忙しかったりして後回しにすることがないように、気軽に行えるものからぜひ取り入れてみてください。


この記事に関連する最新記事

おすすめ書式テンプレート

書式テンプレートをもっと見る

著者プロフィール

author_item{name}

bizocean事務局

bizocean(ビズオーシャン)とは、トライベック株式会社が運営する「仕事の面倒を失くして、新しいビジネススタイルを提案する」をモットーとしたビジネス情報サイト。主なサービスに「bizocean(ビズオーシャン)」、「書式ガイド」、「incore」などがある。

この著者の他の記事(全て見る

bizoceanジャーナルトップページ