縦書きお礼状の基本マナーと書き方ガイド|シーン別の例文も紹介【テンプレートあり】
目上の方や取引先に縦書きのお礼状を送りたいけれど、具体的な書き方がわからなくて困っていませんか?
例えば、どのような言葉を使えば失礼にならないか、構成はどうすれば良いのかなど、多くの方が悩むポイントです。しかし、適切な手順を踏めば、誰でも丁寧で心のこもったお礼状を書くことができます。
この記事では、縦書きのお礼状の書き方を例文を交えて詳しく解説します。すぐに使えるテンプレートもご用意したので、ぜひ参考にしてください。
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手書きのお礼状を送る際、目上の方や取引先などに対しては、横書きではなく縦書きを選ぶのが一般的とされています。
縦書きのお礼状は、より丁寧な印象を与え、相手に感謝の気持ちを深く伝えやすいからです。
また、お礼状を書く際には、便箋と封筒は白無地のものを使用するのが良いでしょう。清潔感のある白無地の便箋と封筒は、フォーマルな場面で適切とされています。
とはいえ、縦書きの手紙を書く機会はあまり多くありません。そこで次の項目では、構成や書き方などを詳しく解説します。
縦書きする際の文章の構成
ここでは、お礼状を縦書きで書く際の文章の構成について解説します。
前文
まずは、手紙の挨拶として前文を入れます。頭語と時候の挨拶を述べて、相手の健康や安否を気遣った文章を入れるのが一般的です。
頭語
頭語と結語はペアが決まっているもので、文章の最初と最後に入れます。
頭語は、手紙の冒頭に用いる語で、相手に対する挨拶や尊敬の意を表現するために使うものです。一般的な頭語としては「拝啓」「謹啓」があります。
頭語の後には、メッセージやお礼状の内容が続きます。手紙の形式や文脈に応じて、適切な頭語を選ぶことが大切です。
時候の挨拶
頭語に続く時候の挨拶には、季節に合わせた挨拶や季節の情報を含む表現を入れましょう。季節ごとの例文は以下のとおりです。
春の挨拶
「桜の季節になり、新しい始まりを感じております。」
夏の挨拶
「夏の暑い日が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。」
秋の挨拶
「紅葉の美しい季節になり、秋の訪れを感じております。」
冬の挨拶
「寒さが厳しさを増してまいりましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。」
季節に合わせて使い分けてください。
主文
お礼状の主文は、感謝の気持ちを具体的に表現し、相手に対するお礼を伝える部分です。本文の最初にはお礼の言葉を入れて、具体的にお礼を伝えたい事柄について述べましょう。
まずは感謝の気持ちを表現して、相手に対してどれだけ感謝しているかを伝えるのが重要です。その後、何に対して感謝をしているのか、具体的な事柄を記載することで、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
また、助けてもらったことでの影響について述べると、より感謝の深さが伝わります。最後に今後も良い関係を築いていきたい旨や、再びお世話になりたいという意思を表現しましょう。
末文
最後に結びの挨拶を入れます。末文は手紙の最後に感謝の意を述べる部分です。改めてのお礼の言葉や相手の健康、活躍を祈る内容が適していますが、時候の挨拶や冒頭のお礼と同じ言葉が入らないように注意しましょう。
また、頭語に合わせた結語を記載します。「拝啓」に対しては「敬具」、「謹啓」に対しては「敬白」と決まった組み合わせがあるのでそれぞれ適したものを使用してください。
後付
末文の後には後付を記載します。後付には、日付・氏名・宛名を書きましょう。日付は手紙の文脈に合った形式で記載します。一般的には年月日の順番で記入します。
また、宛名は必ず敬称をつけて、自分の名前よりも大きく書いてください。
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縦書きのお礼状の例文
ここでは、状況別に縦書きのお礼状の例文を紹介します。
取引先からお中元をいただいたお礼
お中元をいただいた際のお礼状です。夏の季節に送るものなので、時候のごあいさつで暑さと相手への気遣いを書きましょう。
また、いただいたものに対して喜んで受け取ったという感謝の意を忘れずに述べるようにしてください。
退職する上司へのお礼
退職時に上司へのお礼を伝える際の例文です。退職のお礼状では、これまでお世話になったことや自分にとってどのような経験になったのかについて具体的に書きましょう。
しっかりと感謝が伝わるように、丁寧に記載するのが重要です。
友人から結婚祝いをもらったお礼
友人から結婚祝いをいただいたときの例文です。関係性に応じた言葉を使うのが重要です。堅苦しい言葉を使いすぎて、よそよそしくなることがないように意識しましょう。
内定先へのお礼
内定先へ、内定をもらったときのお礼状の例文です。新社会人としての決意表明や、今後の指導を仰ぐような内容を意識しましょう。
まとめ
目上の方や取引先にお礼状を送るときは縦書きで書くのが一般的です。とはいえ、縦書きのお礼状を送る機会は少なく、書き方に疑問が生じることもあるでしょう。
縦書きのお礼状を書くときは、前文・主文・末文・後付の構成を意識すると適切な失礼なく、感謝が伝わるお礼状が書けます。書き方に悩んだときは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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