現代の防犯カメラ事情と活用法とは?
犯罪防止・捜査に大きく貢献。その他のメリットも!
近年、防犯意識の高まりから、至るところで防犯カメラを見かけるようになりました。
防犯カメラがあることで犯罪抑止効果や、犯罪や事件が起きた際に解決の手がかりになることが期待されます。
最近ではマーケティングへの活用など、幅広く利用されるようになってきています。
防犯カメラの効果
警察庁が発表した「令和元年の刑法犯に関する統計資料」によると、防犯カメラなどの画面が被疑者特定の一助となっていることが分かりました。
当資料によると、重要犯罪(殺人、強盗、放火、強制わいせつ、略取誘拐・人身売買)および重要窃盗犯(侵入窃盗、自動車盗、ひったくり、すり)の本件事件のうち、防犯カメラなどの画像が被疑者特定のきっかけになったケースが、ともに10%を超え、職務質問がきっかけとなった件数を上回っています。なかでもひったくりは、検挙された310件のうち103件が防犯カメラなどの画像がきっかけとなっており、全体の33%にも上りました。
防犯カメラの画像が被疑者特定、事件解決につながり、「安心」「安全」なまちづくりにひと役買っています。
防犯以外にもこんな使い道が!
防犯カメラの設置が浸透し、カメラの性能・技術が向上している昨今、その活用の幅が広がっています。映像を事後に確認するだけでなく、リアルタイムに人やモノの流れを把握することでマネジメントなどにも活用する動きが高まってきています。
防犯、監視だけでなくビジネスへの活用へと広がり、ますます利用価値が高まっていくと考えられます。
活用の事例はさまざま!~導入事例集~
カルチャースクール
各拠点の従業員が1~20名規模のカルチャースクールで、教室の使用状況の把握や、書庫の防犯対策のために防犯カメラを導入した事例です。
今までは、録画先をオンプレミスのレコーダーにしており、機器の故障などで映像が保存されていないことがありました。録画映像の保存先をレコーダーからクラウドへ移行したことで、映像の消失リスクを低減できました。
クラウド保存だと録画装置が不要なため導入コストが抑えられ、さらに、遠隔地からの監視もリアルタイムで可能になりました。
金融業
複数拠点を持つ金融系企業では、業務でお客さまの情報を取り扱うため、お客さまの資産を保護し、不正行為から守る一環として、安価で強固なセキュリティ環境下で遠隔利用できるカメラを導入しました。
指定したIPアドレスからのみアクセスできる制限機能を利用しセキュアな環境で活用できています。
食品製造業
某食品製造会社では、工場の作業状況の確認と従業員の勤怠管理で防犯カメラを活用しています。
導入前は本社から工場での作業状況を把握できずに困っていましたが、防犯カメラを導入したことで、本社からでも映像で現地の様子が見えるようになりました。遠隔からリアルタイムで状況を把握し、現場へ指示が出せるようになったことで、作業効率化につながりました。
クリニック
医療クレームとハラスメント対策のため、個室治療室に防犯カメラを設置し、常時録画可能な環境を作り、医院およびスタッフを保護につながりました。
また、ご高齢の方が多いため、会計時の金銭授受の手元を録画することにより、金銭トラブルが起きた際に原因の特定がスムーズに行えるようになりました。
個室治療室やレジへの防犯カメラの導入で、患者さまとのトラブル抑止になっています。
まとめ
事例のように防犯カメラをの映像をクラウド保存にすることで、遠隔地からの監視や指示出し、映像消失のリスク低減へと繋がっています。
また、レコーダー機器が不要なためコストを抑えて導入できるようになりました。
防犯カメラの技術の向上により、犯罪抑止効果や事件解決の証拠映像としての活用から、マネジメントなどその活用方法は広がりをみせています。
防犯カメラを導入済みの企業さまもそうでない企業さまも、改めて防犯カメラの活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。
提供:東日本電信電話株式会社(NTT東日本)