どのタイプの防犯カメラが最適?ケース別活用事例のご紹介
どんなタイプのカメラをお探しですか?
防犯カメラをいざ設置しようとすると、たくさんの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。まずは、どんなカメラがあるのか、形状・機能や、データの保存方法による違いを知り、自分にとって必要なカメラがどれなのか知っていきましょう。
形状・機能で分かれる3種類
- BOX型
見た目に存在感があるため、犯罪抑止効果が高いカメラです。
用途に応じて広角に撮影できるカメラやズーム機能のあるカメラにすることで撮影範囲を設定できます。撮影方向は一方向に固定されているため、複数設置することで広範囲をカバーでき、防犯効果が高まります。パレット型とも呼ばれます。 - ドーム型
丸形のデザインで空間になじみやすく、カメラの存在を意識させたくない店舗やマンションなどへの設置に適しています。どの方向を撮影しているか分かりにくいため、死角がわかりにくいというメリットもあります。 - PTZ型
遠隔操作により、レンズをパン(水平回転)、チルト(垂直回転)、ズーム(拡大・縮小)できます。撮影範囲を自在に変えられるため、時間帯や用途により撮影範囲を変えたい場合や監視員が常駐している場合に有効です。旋回中に死角ができてしまうので、固定カメラと併用すると安心です。
こんな便利機能付きカメラも!
- 逆光対応
逆光により白飛びや黒つぶれが起き、被写体が見えなくなるという問題を軽減します。 - 全方位カメラ
1台で360°撮影できるドーム型の防犯カメラです。死角なく撮影でき、設置台数が抑えられます。 - 音声録音
基本的に録音はレコーダーで行いますが、マイクやスピーカーを内蔵し、録音や再生ができるカメラもあります。
さらにそれぞれ屋外用と屋内用がある
- 防塵・防水
雨や風に耐えられるように防塵・防水機能が付いています。 - 赤外線照明付きデイナイト型
日中はカラーで撮影し、ある一定の照度を下回るとナイトモードに切り替わり、近赤外線を利用して高画質の黒白映像となります。
2種類のデータ保存方法
映像の保存方法には以下の2つがあります。保存方法により映像が利用できる範囲が変わるので、用途に合わせて保存方法を選択します。
- クラウド保存
映像データがクラウド上に保存されます。インターネット環境があれば、パソコンやスマートフォンなどで、遠隔地からも映像が見られます。録画用のレコーダー機器が不要なため、その分の購入コストや設置スペースを削減できます。 - レコーダー保存
防犯カメラで撮った映像をカメラ設置場所のレコーダーに保存します。録画用のレコーダ危機が別途必要です。目的や要領に応じてコマ数や解像度を調整できるのがポイントです。
活用事例
それでは、業態や設置場所ごとにどのタイプの防犯カメラが適切か、6つケースでご紹介していきます。
活用事例1:オフィス
オフィスは、夜間や休日など無人になる時間帯があるので、侵入窃盗・放火などの犯罪に備えて対策することが大切です。また、社員の勤務態度や不正などがないかも防犯カメラで確認できます。外部と内部両方の対策として、出入口の監視を強化し、各部屋に死角なく防犯カメラを設置しましょう。
しかし、あからさまにカメラを設置すると社員に不快感や不信感を与えかねないので、威圧感のない「ドーム型」が適切です。
また、社員の動きを俯瞰して把握したい場合は、1台で360°撮影できる「全方位カメラ」が活躍します。金庫や機密情報など会社の財産がある場所では、「PTZ型」で何か不審な動きがあった場合に、その動きを追いかけたり、手元をズームして見たりできるので便利です。
活用事例2:店舗
店舗では、万引きや窃盗などの犯罪だけでなく、接客トラブル、店員のミスなどに備えて、防犯カメラを適切に設置することが大切です。
買い物客に不快感を与えないよう「ドーム型」のカメラがおすすめで、出入口はもちろん、レジやATM、陳列棚の通路ごと、バックヤードにも設置しましょう。店内の中央に360°撮影できる「全方位カメラ」を設置すると、店内全体を俯瞰して見られるので、来店状況や買い物客の回遊状況などが把握でき、マーケティングにも活用できます。
店舗で特に気を付けたいのはレジやATMなどの現金を取り扱う場所です。レジでは、お釣りの受け渡しなどのトラブルが起きやすいため、お金の種類まで分かるように撮影します。さらに会話の内容まで録音しておくとトラブル解決に役立ちます。
また、お困りの様子や不審な行動を検知する「AIカメラ」を活用すれば、店員のスマートフォンに検知の通知が届き、お声がけによる顧客満足度の向上や万引き防振効果が期待できます。
活用事例3:飲食店
飲食店では、侵入窃盗、無銭飲食、お客さまと店員のトラブル、お客さま同士のトラブルなどが起こる可能性があります。その際、防犯カメラの映像は、解決の大きな助けになります。営業中は店内でトラブルなどがないか状況を把握し、無人になる閉店後は防犯カメラでしっかりと防犯対策をしましょう。レジでは録音できるカメラで会話の内容まで確認できると安心です。
しかし、防犯カメラを設置すると不快に感じるお客さまもいるので、景観になじみやすい「ドーム型」を設置します。360°撮影できる「全方位カメラ」なら1台で広範囲をカバーできるので、設置台数を節約でき、その分費用も抑えられます。
また、防犯カメラの映像はマーケティングやスタッフマネジメントにも活用できるので、経営のサポートにも役立てられます。
活用事例4:マンション・寮
マンションや寮は、オートロックも増えていますが、その安心感からかえって油断を招いてしまうこともあります。エントランス、廊下、エレベーターなどの共有スペース、そして、駐車・駐輪場など設置ポイントはたくさんあります。しかし、それだけたくさんのカメラを設置すると不快に感じる住人の方もいるので、目立ちにくい「ドーム型」で見守るように撮影するのがおすすめです。
駐車場のいたずら防止やゴミ出しのマナーを見張りたい場合は、あえて「BOX型」を設置して威圧するのも手です。屋外に設置する場合は、防水・防塵、夜間も撮影できる屋外用のカメラを設置しましょう。また、エントランスは逆光対応カメラで死角を減らしましょう。明るい部分と暗い部分を合成して、鮮明な映像に補正します。
防犯カメラがあれば管理人が常駐しなくても監視ができるため、人員やコストが削減できます。
活用事例5:駐車場
駐車場では、場内での事故、自動車を狙ったいたずらや盗難、精算機へのいたずら・盗難などさまざまなトラブルが想定されます。そのようなトラブルが発生した場合に重要な手がかりとなるのが防犯カメラの映像です。特に車の種類、色、ナンバーは犯人特定に大いに役立ちます。
どの駐車場もまずは出入口の対策を行うことが重要です。出入りした人物や車が特定できるように防犯カメラを設置しましょう。人や車の動きを逃さないためには、広範囲を撮影できるカメラが有効です。レンズの向きを上下・左右に変えていろいろな方向を撮影できる「PTZ型」が適しています。PTZ型は、追従やズームが自在にできますが、その間他のところは映らないので、「BOX型」カメラを全体に配置しておくと安心です。また、夜間や逆光などにも対応したカメラを選ぶようにしましょう。
活用事例6:商店街
商店街は、不特定多数の人が通行するため、けんかやいたずらといったトラブルや人混みに紛れて万引きやひったくりなどの犯罪が起きやすい場所です。また、夜間はシャッターが下り、人通りが少なくなるため落書きや店舗への侵入窃盗、放火などの犯罪の危険性があります。そのため、24時間防犯対策が必要です。
防犯カメラの設置は対策のひとつとして有効ですが、一般のお客さまの中には、防犯カメラで撮られることを不快に感じる方もいます。カメラの存在を意識させない「ドーム型」を選ぶことで買い物客に不快感を与えずに防犯できます。
落書きやゴミの不法投棄を防止したい場合は、あえて存在感のある「BOX型」のカメラを設置して威圧するのも効果的です。
いずれの場合も、屋外用の夜間撮影可能なカメラを選び、24時間体制で防犯することが大切です。
まとめ
このように防犯カメラのタイプや性能・機能はさまざまです。設置場所や目的に合わせて、どのような防犯カメラの活用方法が適しているかを検討し、防犯効果を高めていきましょう。
さらに、マーケティングやマネジメントなど、防犯カメラの技術向上により新たな活用も可能になったので、経営のサポートとしても活用してみてはいかがでしょうか。
提供:東日本電信電話株式会社(NTT東日本)