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第4回 Power Pointレクチャー(3) ~オリジナルテンプレート~

こんにちは。資料作成アドバイザーの山橋美穂です。今回も、Power Pointの機能をレクチャー致します。

前回、マスター機能を使ってページ番号を振る方法をお教え致しましたが、少し難しいと思われた方もいたかと思います。

今回は、少し肩の力を抜いて、遊び感覚で習得していきましょう。では、Power Pointを立ち上げて一緒に確認していきましょう。


この記事の著者
プレゼンテーション資料作成コンサルタント  Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞 

当コラムはMicrosoft PowerPoint 2010での動作を前提として作成されています。バージョンが異なる場合、画面のキャプチャやメニューの場所が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
パワーポイント特集

オリジナルのデザインテンプレートを作る

皆さんはPower Pointで資料を作るときに、テンプレートを使用していますか。白紙で資料を作っていたら、間が抜けていて格好悪いですよね。

白紙のテンプレートで作った資料
白紙のテンプレートで作った資料

デザインされたテンプレートの資料
デザインされたテンプレートの資料

この様に、ちょっとしたデザインでも、見栄えが全然違います。
Power Pointには予めデザインテンプレートが用意されており、「デザイン」タブを開くと、それぞれテーマに沿ったデザインテンプレートが一覧できます。好きなデザインのテンプレートをクリックすると、そのデザインが反映されます。

「デザイン」タブを開くと、それぞれテーマに沿ったデザインテンプレートが一覧できる

ただ、予め用意されているテンプレートは、デザインがうるさい上、他の誰かと同じデザインを使っている、なんていうこともあり得ます。デザインがうるさいと内容の邪魔になってしまいますし、いかにも出来合いのデザインはせっかく作った資料をダサくさせます。
マスター機能を使って自分のオリジナルテンプレートを作り、資料を格好良く演出しましょう。

色を決める

まず、全体のメインカラーを決めます。自分の好きな色でも良いですし、相手に与えたいイメージを表した色でも良いです。ちなみに、色が与える一般的なイメージは下記の通りといわれています。
色が与える一般的なイメージ

企業のデザインテンプレートに青や緑が多いのは、相手に嫌悪感を与えない色だからです。
メインカラーは、資料全体を通して基本となる色ですので、あまり目障りにならない色をおススメします。

デザインする

メインカラーが決まったら、スライドマスターを表示させて下さい。
2回目のコラムで、スライドマスターには「表紙」「中表紙」「本文」等それぞれ役割が決まっているとご説明しました。
全体を通して共通しているモノは親マスターに設定しますので、親マスターに本文となるページのデザインを作ります。
前述しましたが、テンプレートのデザインがうるさいと本文が目立たないので、まずはシンプルに、スライド上にタイトルと本文を分けるタイトル線のみのデザインを作ってみましょう。

「挿入」タブの「図形」から正方形を選択し、親マスターに挿入します。
「挿入」タブの「図形」から正方形を選択し、親マスターに挿入する
スライドの幅いっぱいに伸ばす

スライドの幅いっぱいに伸ばして下さい。
図形の枠線と塗りつぶしをメインカラーにします。

図形の枠線と塗りつぶしをメインカラーにする

図形の幅を狭くして、コピーペーストします。2つの図形を並べて、どちらかの図形の色を少し濃くするか薄くします。

図形の幅を狭くして、コピーペーストする
2つのどちらかの図形の色を少し濃くするか薄くする

タイトルを書く場所として置かれているテキストボックスがデザインの線に重なっているので、タイトルを書くためのテキストボックスを適当な大きさにし、タイトルを配置したい場所に置きます。

タイトルを書くためのテキストボックスを適当な大きさにし、タイトルを配置したい場所に置く
配置した図
「タイトルを書く場所」と「本文を書く場所」の図

線をコピーペーストして、スライドの下方にも配置します。

線をコピーペーストして、スライドの下方にも配置する

スライドマスターを閉じて下さい。
表示されているスライドが、本文スライドでない場合は、右クリックで「レイアウト」をから「タイトルとコンテンツ」を選択し、本文用のスライドに変更します。

右クリックで「レイアウト」をから「タイトルとコンテンツ」を選択し、本文用のスライドに変更する
本文用のスライドに変更後の図

親マスターにデザインを作っているので、全てのスライドが同じデザインになっています。表紙と本文が同じデザインだと味気ないので、次に表紙を作ります。
マスタースライドを表示させ、表紙用のスライドを設定します。設定方法は前回のコラムを参照して下さい。

表紙用子マスターを右クリックし「背景の書式設定」を表示する
「背景の書式設定」で「背景グラフィックを表示しない」にチェックを入れる

表紙の子マスターが白紙になったので、表紙用のデザインを作ります。
本文スライドとかけ離れたデザインになってしまっては全体に統一感がないので、同じようなデザインにします。単純に、親マスターからコピーペーストした線を、太くしたり、線の本数を増やすだけで十分です。

親マスターからコピーペーストした線を、太くしたり、線の本数を増やす

タイトルを書くためのテキストボックスが図形の下に埋もれてしまっているので、図形を一番下に配置します。
デザインの図形を選択し、右クリックをして「最背面へ移動」の中の「最背面へ移動」を選択します。

デザインの図形を選択し、右クリックをして「最背面へ移動」の中の「最背面へ移動」を選択する

図形が最背面へ配置され、重なっていたテキストボックスが前面に出てきました。

図形が最背面へ配置され、重なっていたテキストボックスが前面に出てくる

タイトルを適当な場所へ配置させれば、表紙の出来上がりです。
タイトルを線と線の真ん中に配置させる

スライドマスターを閉じて、「ホーム」タブの中の「新しいスライド」から、表紙スライドを挿入してみて下さい。

「ホーム」タブの中の「新しいスライド」から、表紙スライドを挿入する

左のスライド一覧画面上で、表紙をドラッグしてトップに持っていきます。

左のスライド一覧画面上で、表紙をドラッグしてトップに持っていく

オリジナルテンプレートが完成しました。

「表紙」と「本文」のオリジナルテンプレートの完成

次回も引き続きマスター機能についてお教え致します。

セミナー情報

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1日で習得 綺麗で分かりやすいプレゼンテーション資料作成

内容

元外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームで働いていた資料作成コンサルタントが、たった1日で資料作成に必要な基礎知識を全て教えます。

基礎編(1)「資料作成の基本 3つのルール」
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著者プロフィール

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山橋 美穂

プレゼンテーション資料作成コンサルタント Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞

プレゼンテーション資料作成アドバイザー。東京都出身。1999年青山学院女子短期大学卒業。2006年武蔵野美術大学卒業。武蔵野美術大学在学中より、外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームに就業。法人企業向け資料の作成スキルを身につける。その後、経験を活かして独自に専門的な資料作成の知識を学びながら、ベンチャー企業やIR専門企業で、提案書や決算報告書作成の経験を積む。

2012年に資料作成の専門家としてフリーランスに転向。資料作成代行、アドバイザー、レクチャー講師等を行いながら、ヴィジュアルを重視した絵で見るプレゼンテーション資料の構築を目指している。

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