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無担保借入とは? サービス・用途別の種類やメリット、注意点を紹介

監修者: 一級ファイナンシャル・プラニング技能士  川崎 翔太

無担保借入とは? サービス・用途別の種類やメリット、注意点を紹介

借入は、担保の有無で有担保ローンと無担保ローンの2種類に分けられます。無担保ローンには保証人不要などのメリットがありますが、注意点やデメリットも事前に把握しなければなりません。

この記事では、無担保ローンを検討している人に向けて、無担保ローンの仕組みや種類、メリット、デメリットを解説します。ぜひ最後までご覧ください。


無担保借入とは?

借入は消費者金融や銀行などの金融機関から、お金を借りることです。また、有担保ローンや無担保ローンも借入の一種で、金融機関の貸し付け商品です。

無担保借入の仕組みや有担保借入の違いを見ていきましょう。

無担保借入の仕組み

無担保ローンは、担保を必要とせずに使えるローンの一種で、担保とは返済が困難になった場合の保証として、借入時に債務者が債権者に物品や権利を差し出すことです。

無担保ローンは、借り手が不動産などの担保を用意する必要はありませんが、年齢や収入、過去の取引履歴などの信用情報に基づいて審査が行われます。つまり、借り手は自身の信用を保証としてお金を借りられます。

有担保借入との違い

有担保ローンは、債務者が返済できなくなった際の担保を設定したうえで、借入契約することです。担保の種類と、債務者が返済期間までに返済できなかった場合の扱い方をまとめました。

担保の種類

担保の対象

債務者が返済できない場合

物的担保

不動産や車などを抵当権として提供

売却や競売などの方法で処分し返済に充当

人的担保

債権者の代わりに返済する保証人

保証人が債務者の代わりに返済する

担保を必要としない無担保ローンとは異なり、有担保借入は担保を用意しなければなりませんが無担保ローンより借入額が多くなる傾向にあります。


無担保借入の種類

無担保ローンの種類を、サービスや用途別にまとめました。ぜひ参考にしてください。

主なサービス例

無担保ローンの主なサービスは3つです。

  • カードローン
  • フリーローン
  • クレジットカードのキャッシング枠

それぞれ紹介します。

カードローン

カードローンとは、銀行と消費者金融が提供する無担保ローンです。それぞれのカードローンの特徴をまとめました。

  • 銀行:限度額内で何度でも借入でき、借りた順番で返済します。
  • 消費者金融:審査してから融資するまでがスピーディーで、借入方法や返済方法などにレパートリーがあります。

フリーローン

フリーローン(多目的ローン)とは、カードローンとは別に銀行が提供する無担保ローンです。借りたお金は自由に使用できるメリットがありますが、申請に少々時間を要するデメリットがあります。

また、借入時において、借入額の用途を申告するケースが多いでしょう。借入できる上限は1回のみで、追加で借入できません。

クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードのキャッシング枠は無担保で借入る機能で、通常のショッピング枠と帯同しているケースが多いでしょう。新規のカードを作成する必要がなく、自由に使えるのがメリットです。

ただし、少々金利が高く、利用限度額も低めなのがデメリットです。

用途・目的別のサービス例

用途や目的に適した無担保ローンのサービス例を見ていきましょう。

  • 自動車ローン(マイカーローン)
  • 奨学金(教育ローン)
  • ブライダルローン

自動車ローン(マイカーローン)

自動車ローン(マイカーローン)は、自動車の購入時や買い替え、修理、車検などが目的です。自動車ローンを取り扱う金融機関などは次の通りです。

  • 銀行
  • 信販会社
  • 信用金庫
  • 損害保険会社

近年では、最長返済期間が約10年で融資限度額は約1,000万円が一般的な車のローンの内容です。また、変動金利と固定金利の2種類から選べます。

奨学金(教育ローン)

奨学金(教育ローン)は、保証人のみを必要とする無担保ローンで、次のような学業に関わることに利用するのが目的です。

  • 学校納付金(入学金や授業料)
  • 受験費用
  • 在学中の教材費

また、教育ローンを扱うのは次の2種類です。

  1. 国の教育ローン:日本政策金融公庫など
  2. 民間の教育ローン:信用金庫や銀行、信販会社など

民間の教育ローンの融資限度額は約500万円〜1,000万円で、返済期間は約10年〜15年です。固定金利と変動金利の両方があります。

ブライダルローン

ブライダルローンは、結婚に必要な費用を払うための無担保ローンで、披露宴や挙式、貸衣装、新婚旅行など、幅広い用途で利用できます。低金利である点や前払いに使えるなどのメリットがあります。

また、家具や結婚指輪などに使えるブライダルローンもあります。


無担保借入を利用するメリット

無担保ローンを使うメリットをまとめました。

  • 借入までがスムーズ
  • 保証人や担保資産が不要
  • 使用目的の幅が広い

1.借入までがスムーズ

無担保借入は有担保借入のように、物や保証人などの担保を審査する工程を省けるため、審査から借入までがスピーディーに行われます。カードローンの審査は最短30分で、融資は1時間などと宣伝する消費者金融の業者も存在します。

ただし、金融機関やその商品などにより、審査や借入まである程度の時間を要する場合もありますので、注意しましょう。

なお、有担保ローンの場合、担保が保証人の場合は1〜2週間、不動産の場合は3週間〜1ヵ月ほどの審査期間があります。

2.保証人や担保資産が不要

無担保ローンは、保証人や担保となる資産が不要な点が大きなメリットです。教育ローンは保証人のみ用意する必要がありますが、キャッシングやカードローンの場合は、申込者の審査を通すだけで借入できます。

担保にできる資産がない場合や、保証人を頼める人がいないときに便利でしょう。

3.使用目的の幅が広い

住宅ローンなどの有担保借入は用途が明確に決まっていますが、無担保ローンの多くは、さまざまな用途やシーンで利用できます。カードローンやキャッシングは好きなタイミングで申請でき、借りたお金を好きなように使えます。

ただし、ブライダルローンや美容ローンなど、一部利用目的が決まっている無担保ローンがありますので、申し込む前にチェックしましょう。


無担保借入のデメリット・注意点

無担保ローンのデメリットや注意点を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

  • 高金利の傾向
  • 厳しい審査基準

1.高金利の傾向

無担保ローンは保証人や担保となる資産を設定しないため、万が一債務者が返済できなくなった場合、債権者は損害を受けます。したがって、無担保ローンは有担保ローンよりも金利が高く、借入る金額の上限が低い傾向にあります。

具体的な内容によって異なりますが、金利の相場をまとめました。

  • 無担保ローン:6%〜10%超え
  • 有担保ローン:1%〜4%程度

2.厳しい審査基準

無担保ローンの場合、利用者のみの信用情報で申請するため、有担保ローンよりも審査基準が厳しくなるでしょう。収入や返済能力、勤続年数、その他の借入情報などが主に重要な審査基準です。

クレジットカードの支払いが遅れたりすると信用情報に傷がつきますので、日頃から注意しなければなりません。


無担保借入についてのまとめ

無担保ローンは担保や保証人が不要で、カードローンなどはさまざまな用途で使用できるメリットがあります。

しかし、高金利や審査基準が厳しいというデメリットがあるため、注意が必要です。

収入に応じて毎月の返済額を想定し、余裕を持って返済できる借入額を知ったうえで、適切な金額を借入しましょう。


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監修者プロフィール

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川崎 翔太

一級ファイナンシャル・プラニング技能士

東証一部上場金融機関に勤め、以後投信生保販売業務や法人融資業務に従事。

2019年に独学で1級ファイナンシャルプランニング技能士に合格。

個人・法人問わず幅広くライフプランや節税相談を行っておりFP分野全般を得意とする。

現在新たに事業承継・M&A分野の業務も行っており日々活動の幅を広げている。

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