Web面接システム比較10選|選び方と導入手順をわかりやすく解説
採用のオンライン化が定着し、Web面接システムを導入する企業が増えています。しかし、製品ごとに機能や料金の差が大きく、どれを選べばよいか迷う採用担当者は少なくありません。日程調整や録画の共有、評価の集約といった課題のうち、どこを解決したいかによって最適なシステムは変わります。
本記事では、Web会議ツールとの違いから主な機能、料金相場、選び方のチェック項目、導入手順について詳しく解説します。おすすめのWeb面接システム10選もご紹介しますので、自社に合うシステムを見極める判断材料としてご活用ください。
【この記事のポイント】
- Web面接システムは、オンライン面接の実施から日程調整、評価管理まで一括で担う専用ツールであり、工数削減や遠方からの応募者獲得、選考スピードの向上といったメリットがある。
- 汎用のWeb会議ツールとは異なり、専用システムには自動の日程調整やリマインド送信、録画データと応募者情報の紐付け、評価の入力と集約など採用活動に特化した機能が備わっている。
- 自社に最適なシステムを選ぶ際は、採用課題から必要な機能を洗い出したうえで、応募者と面接官双方の操作性やセキュリティ体制、年間の総額費用などを比較検討することが重要である。
Web面接システムとは? 基本の仕組み
Web面接システムは、単に映像をつないで会話するためのツールではありません。何ができるツールなのかを正しく押さえておけば、製品ごとの違いも見極めやすくなるでしょう。
ここでは、以下の3つの観点から、Web面接システムについて詳しく解説します。
- Web面接システムの定義と役割
- オンライン面接が広まった背景
- 対面面接との違い
Web面接システムの定義と役割
Web面接システムとは、オンラインで採用面接を実施し、日程調整から評価管理までを一括で担う採用専用のツールです。
面接官と応募者はパソコンやスマートフォンから専用URLにアクセスするだけで、離れた場所にいても選考を進められます。会場の手配や移動の調整といった準備が不要になるため、応募者との接点を素早く持てる点が大きな特徴です。
役割は通話機能の提供にとどまらず、応募者情報の管理や選考の進捗把握までを担い、採用活動全体の土台として機能します。面接という一場面ではなく、選考プロセス全体を効率化するツールといえるでしょう。
オンライン面接が広まった背景
オンライン面接が急速に広まった起点は、感染症の流行でした。対面での接触を避ける必要が生じ、多くの企業が短期間でオンラインへの移行を迫られたのです。一時的な代替手段として始まった運用が、その利便性から定着していきました。
背景にあるのは緊急対応だけではありません。働き方の多様化により、地方在住者や在職中の転職希望者など、平日の日中に来社することが難しい応募者が増えています。一度の面接のために半日を確保することが難しい層に対しても、広く応募の機会を届けられるようになりました。
さらに、採用競争の激化を受け、応募から面接までのスピードを高めたいという企業側のニーズも、普及を大きく後押しする要因となったのです。
対面面接との違い
Web面接と対面面接の最も大きな違いは、移動時間の有無です。オンラインであれば応募者も面接官も移動を必要とせず、双方の時間的な負担が大幅に軽くなります。
一方で、社内の雰囲気や職場環境といった情報は、対面のように自然には伝わりにくいです。オフィスの空気感や社員同士のやり取りは、画面越しでは再現が難しい要素でしょう。
また、Web面接と対面面接では、情報の残し方にも違いがあります。Web面接は録画による振り返りができる一方、対面は表情や仕草などの非言語情報をその場で読み取りやすいという強みを持ちます。
どちらが優れているというより、得られる情報の種類が異なると理解しておきましょう。
Web面接システムとWeb会議ツールの違いを比較
ZoomやGoogle Meetをすでに使っている企業ほど、専用システムをわざわざ導入する必要があるのかと疑問に感じるかもしれません。
ここでは、以下の5つの項目から、両者の差やどちらを選ぶべきかの判断基準を整理していきます。
- ZoomやMeetでもWeb面接はできるのか
- 汎用ツールで面接を行う場合の限界
- Web面接システムだけにある機能
- どちらを選ぶべきかの判断基準
- Web面接システムへ移行すべきタイミング
ZoomやMeetでもWeb面接はできるのか
ZoomやGoogle Meetなどの汎用Web会議ツールでも、映像と音声による会話や資料の画面共有など、面接に必要な基本機能は一通り揃っています。そのため、面接を実施すること自体は十分に可能です。
無料プランでも一定時間の通話や画面共有が行えるため、年間の面接数が少ない企業であればコストをかけずに始められるでしょう。
また、すでに社内会議で使い慣れているツールであれば、面接官が新たに操作方法を覚える必要がなく、導入時の教育コストも抑えられます。まずは汎用ツールで運用を始め、応募者の増加などに応じて専用システムを検討する方法もおすすめです。
汎用ツールで面接を行う場合の限界
汎用のWeb会議ツールには、採用に特化した日程調整機能が備わっていません。候補日のやり取りやURLの発行、リマインドの送信までを担当者が手作業で行う必要があり、面接数が増えるほど工数も増加します。
応募者情報や評価コメントが別々のファイルに分散してしまう点も課題です。選考が進むほど管理の手間がかさみ、情報の抜け漏れが起こりやすくなります。
さらに、無料プランでは、通話時間や録画容量に制限が設けられているケースが珍しくありません。面接が長引いた際に途中で切断されるリスクがあり、応募者へ不信感を与える恐れがあります。安定した運用を求めるのであれば、有料プランへの切り替えは避けられないでしょう。
Web面接システムだけにある機能
専用システムの強みは、面接の前後にある作業を自動化できる点にあります。応募者が提示された候補日から選ぶだけで日程が確定し、URLの発行やリマインドの送信まで自動で完了する仕組みです。担当者がメールを何度も往復させる必要はありません。
録画データの扱いにも違いが表れます。面接の録画が応募者情報と紐づいて保存されるため、後から特定の候補者の受け答えを簡単に見返せるでしょう。
評価シートが面接画面上に表示され、入力した内容がそのまま社内で共有される点も、専用システムならではの機能です。面接そのものではなく、その前後の作業負荷を減らせる点に専用システムを導入する価値があります。
どちらを選ぶべきかの判断基準
Web面接システムとWeb会議ツールのどちらを選ぶか判断の目安となるのは、年間の面接数と面接に関わる人数です。面接数が少なく、面接官も1〜2名程度にとどまる企業であれば、汎用のWeb会議ツールで十分に対応できます。無理に専用システムを導入しても、機能を使いきれずコストに見合った効果を得られません。
一方、日程調整や評価の集約に月数時間以上を費やしている場合は、専用システムを導入した方が作業負担を抑えられるでしょう。複数の拠点や部署で採用を行い、選考状況を横断的に把握したい企業にもWeb面接システムが適しています。
自社の運用がどちらに近いかを、面接件数と対応時間から判断してください。
Web面接システムへ移行すべきタイミング
移行を検討する最初の目安は、面接数が増えて手作業の日程調整が追いつかなくなったときです。メールの往復に時間を取られ、候補者への連絡が翌日以降にずれ込むようになったら、運用が限界に近づいているサインといえます。
採用担当者とは別に面接官が複数いる企業も、切り替えの適切なタイミングです。評価の集約や情報共有に手間がかかり、合否の判断が遅れる原因となります。
また、録画を社内で共有して合否を判断する運用が発生した時点でも、専用システムの導入が望ましいです。ファイルの受け渡しや保管のルールを個別に決める手間を減らし、安全かつ確実に管理できるでしょう。
Web面接の2つの方法を比較
Web面接には、面接官と応募者が同時に接続するライブ形式と、応募者が録画した動画を後から確認する録画形式の2種類があります。一概にどちらが優れているというわけではなく、選考のどの段階で使うかによって適性は変わります。
ここでは、下記の3つの視点から、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
- ライブ形式(リアルタイム面接)
- 録画形式(非同期面接)
- ライブ形式と録画形式の使い分け方
ライブ形式(リアルタイム面接)
ライブ形式は、面接官と応募者が同じ時間に接続し、対面と同様にやり取りを行う方法です。現在最も一般的な形式であり、多くの企業がこの形で面接を実施しています。
その場で回答を深く掘り下げられるため、応募者の反応や人柄を見極めたい最終面接に向いているでしょう。質問への答え方だけでなく、考えている間の様子や表情の変化からも情報を得られます。
課題となるのは日程調整の手間です。双方の予定を合わせる必要があり、この点については対面面接と大きく変わりません。最終面接や役員面接など、判断の比重が大きい場面で選ぶとよいでしょう。
録画形式(非同期面接)
録画形式は、企業があらかじめ用意した質問に応募者が動画で回答し、後から面接官が視聴して評価する方法です。非同期面接とも呼ばれ、双方が同じ時刻に集まる必要はありません。
応募者は自分の都合のよい時間に回答できるため、在職中の転職希望者にとっても参加しやすい形式でしょう。企業側にとっては、応募者が多い一次選考を効率化できるのが利点です。
複数の面接官が同じ動画を視聴して評価できるため、担当者による判断のばらつきを軽減できます。評価の基準を後から見直したいときにも、有効な仕組みです。
ライブ形式と録画形式の使い分け方
応募者が多く、一次選考の負担が重い企業には、序盤を録画形式、最終面接をライブ形式とする併用が効果的です。書類だけでは判断しにくい層を動画で見極め、絞り込んだ候補者とじっくり対話する流れを築けます。
一方、年間の応募者数が少なく、一人ひとりと丁寧に向き合いたい企業であれば、ライブ形式のみでも無理なく運用できるでしょう。
ただし、専門職やハイクラス採用における録画形式の扱いには注意が必要です。一方的に動画の提出を求める形式は応募者に負担を与え、選考の離脱につながりかねません。採用したい人材の層に応じて、どう使い分けるかを決めておきましょう。
Web面接システムの主な機能を比較
Web面接システムを比較する際は、どのような機能が搭載されているかを把握しておく必要があります。
ここでは、代表的な以下の5つの機能について詳しく見ていきましょう。
- 面接URLの発行・入室管理
- 日程調整・自動リマインド
- 面接の録画と社内共有
- 評価入力・面接官コメント
- 採用管理システムとの外部連携
面接URLの発行・入室管理
Web面接システムでは、面接ごとに固有のURLが自動で発行されます。応募者はメールなどで届いたリンクをクリックするだけで面接画面に入室できるため、複雑な手順を踏む必要はありません。アカウント登録やアプリのインストールが不要な製品を選べば、応募者側の離脱を一層防ぎやすくなるでしょう。
また、待機室機能を備えたシステムであれば、前の面接が長引いた場合でも次の応募者を待機させたまま管理できます。面接官の準備が整ってから入室を許可する運用にすれば、面接開始直後の慌ただしさも避けられるはずです。
日程調整・自動リマインド
日程調整機能は、面接官のカレンダーと連携する仕組みです。空き時間のなかから応募者が希望の日時を選ぶ形で日程が自動的に確定するため、候補日を調整する手間を軽減できます。
確定後は応募者と面接官の双方に通知が届き、前日や当日にはリマインドメールが自動で送信されます。うっかりミスによる欠席や遅刻の防止に有効な機能です。
日程の変更やキャンセルも、応募者自身が画面上で手続きを行えます。担当者がメールで対応する場面はほとんどなくなり、面接1件あたりの事務作業を大幅に減らせるでしょう。
面接の録画と社内共有
録画機能を使えば、面接の様子を映像として保存可能です。同席できなかった役員や現場の責任者も、後から実際のやり取りを確認したうえで判断に加われます。選考のたびに面接官全員の予定を押さえる必要がなくなるのも利点です。
録画データは応募者情報と紐づけて管理されます。選考が最終段階まで進んだ場面でも、一次面接での受け答えをすぐに見返せるため、選考基準の一貫性を保ちやすくなるでしょう。
視聴権限を役職や部署ごとに設定できる製品であれば、機密性の高い情報の閲覧範囲も適切に制限できます。録画をどこまで活用するかによって、選考の進め方そのものが変わるでしょう。
評価入力・面接官コメント
面接画面の横に評価シートが表示される機能も、専用システムならではの特徴です。面接官は質問を進めながら、その場で点数やコメントを入力できます。
紙のメモを後から転記する手間がなくなり、記憶が新しいうちに評価を残せる点は見逃せません。評価項目をあらかじめ設定しておけば、面接官が見るべき観点を統一できるでしょう。何を基準に判断するのかが明確になり、面接官による評価のズレを抑える効果も見込めます。
入力された評価は自動で集計されるため、複数の面接官の意見を並べて合否を検討しやすくなるはずです。面接後に評価を集める連絡も不要になり、合否の決定までの時間を短縮できるでしょう。
採用管理システムとの外部連携
求人媒体や採用管理システムと連携できる製品であれば、応募者情報を手入力する作業が不要になります。氏名や連絡先の転記ミスも防げるため、データの正確性という面でも効果は大きいでしょう。
また、カレンダーツールとの連携も可能です。面接の予定が普段使っているスケジュール上へ自動で反映され、二重管理の手間がなくなります。
ただし、既存システムとの連携可否は製品によって差が大きいといえます。自社が使っているツールに対応しているかどうかは、導入前に必ず確認してください。連携できる範囲が広い製品ほど、採用業務全体の効率化につながります。
おすすめのWeb面接システム10選
ここからは、代表的なWeb面接システムを10製品ご紹介します。料金や無料プランの有無、対応している面接方法はサービスごとに異なるため、自社の採用規模と課題に照らし合わせながら読み進めてください。
気になる製品が見つかったら、資料請求や無料トライアルで実際の操作性を確かめてみましょう。
| ツール名 | 無料・お試しプラン有無 | 費用 |
|---|---|---|
| BioGraph | 無料プラン |
|
| SOKUMEN | 要問合せ |
|
| ITSUMEN | 無料トライアル |
|
| ApplyNow | 要問合せ | 要問合せ |
| harutaka | 14日間無料トライアル | 要問合せ |
| batonn | 通話時間3,600分まで無料 |
|
| FACEHUB | 要問合せ |
|
| Our AI面接 | 要問合せ | 要問合せ |
| Z AI面接(旧:Zキャリア AI面接官) | 無料デモ | 要問合せ |
| HireVue | 無料トライアル | 要問合せ |
BioGraph
公式サイト:https://www.biograph.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド型 |
| 従業員規模 | ~5アカウント |
| 従量課金 | 要問合せ |
| 月額費用 | 0円~ |
| 初期費用 | 0円~ |
面接ツールへのアカウント登録を応募者に求めると、それ自体が心理的な負担になり、選考の機会を逃しかねません。BioGraphは応募者側の利用登録を不要とし、送信されたURLへアクセスするだけで面接に参加できる設計です。
ブラウザ上でリアルタイムな通信を行うWebRTCを採用しており、WindowsでもMacでも特別なソフトウェアのインストールは要りません。日程調整から面接管理までをシステム内で一元管理でき、Googleカレンダー、Outlook.com予定表、サイボウズ ガルーンとの外部カレンダー連携にも対応します。広告表示型の「BioGraph コネクト」は初期費用・月額費用ともに0円、有料プランは月額3,300円から利用可能です。
企業が設定した質問に応募者が録画で回答する「録画選考」もオプションとして用意され、応募者ごとに異なる質問を出題する、回答画面を自動進行させるといった試験用途のカスタマイズにも個別に対応します。
SOKUMEN
公式サイト:https://www.maru.jp/product/sokumen/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | - |
| 月額費用 | 19,800円~ |
| 初期費用 | 0円 |
ライブ配信システムを20年以上前から自社で開発してきたマルジュが、映像・音声の技術を土台に手がけたのがSOKUMENです。選考に必要な機能を厳選し、応募者はアプリのインストールもログインも不要、届いたURLにアクセスするだけで面接が始まります。
データ通信量を抑えた設計で、スマートフォンのブラウザからも利用可能です。管理画面では面接用ワンタイムURLの発行、SMS送信、メール・SMSリマインダー、Googleカレンダー連携、CSVでの面接一括登録などが行え、面接画面では面接中メモやスナップショット、画面共有、リアルタイム文字起こしが使えます。
料金は初期費用0円・月額19,800円(税込21,780円)の固定制で従量課金がなく、録画やグループ面接、電子契約はオプションで追加可能。2019年のリリース以来の導入実績は800社を超え、そのおよそ75%を人材派遣会社が占めています。契約後の継続率は約94%と公表されています。
ITSUMEN
公式サイト:https://www.maru.jp/itsumen/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | - |
| 月額費用 | 19,800円~ |
| 初期費用 | 0円 |
ITSUMENは、その場で会話する面接ではなく、応募者があらかじめ設定された質問に動画で答え、採用担当者が後から視聴して選考する動画選考ツールです。動画付きの履歴書やエントリーシートに近い位置づけで、応募者は撮影した動画をそのまま送るだけ、編集の手間はかかりません。
日程調整が不要になるため、夜間や休日しか時間の取れない応募者や遠方の応募者のエントリーも24時間自動で受け付けられます。質問はアンケートフォームを作る感覚で作成でき、回答形式はテキスト・チェックボックス・ラジオボタン・動画から選べます。テンプレート作成と同時に面接用URLが発行され、求人ページへの設置や応募後の自動返信メールへの記載といった使い方が可能です。
料金は全プラン初期費用0円で、月額プランのほか、利用回数に応じて金額が段階的に変わるダブル定額プラン、月額料金が不要なチケットプランを用意。件数は面接URLの送信時ではなく、応募者の面接完了時点でカウントされます。
ApplyNow
公式サイト:https://biz.applynow.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | 要問合せ |
| 月額費用 | 要問合せ |
| 初期費用 | 要問合せ |
株式会社ApplyNowが提供するApplyNowは、録画面接・動画選考を活用して採用選考の工数や負担を大幅に削減するスマート選考ソリューションです。紙の数万倍とされる豊富な情報量を持つ動画によって、履歴書や顔写真のみでは見えづらい求職者の雰囲気や人柄を立体的に把握でき、ミスマッチのない高精度な選考を可能にします。
採用担当者は移動中などの隙間時間に動画を確認してスピーディーに採否判断を行えるため、過去には100人を超える選考をわずか1日で完了させた導入事例も存在します。さらに選考から電子雇用契約までをワンストップで完結できる連携体制や、外部の経験豊富な面接官を活用できる面接官シェアリングサービスなどの関連ソリューションも大きな魅力です。
主要プランでID発行数や月間応募数、応募内容の保管期間が無制限に設定されている点も非常に心強く、応募直後の迅速なレスポンスによって求職者の選考離脱を防ぎ、貴重な採用機会の損失を効果的に回避できます。
harutaka
公式サイト:https://harutaka.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) |
| 従業員規模 | 要問合せ |
| 従量課金 | 要問合せ |
| 月額費用 | 要問合せ |
| 初期費用 | 要問合せ |
harutakaは、Web面接や録画選考、対話型AI選考まで一元的に網羅し、採用プロセス全体の最適化を推進する総合採用DXプラットフォームです。独自開発された「harutaka AI」が面接内容の分析・要約や評価観点の整理を自動で行い、議事録や申し送りに要する作成時間を大幅に短縮します。
企業ごとの評価基準や質問シナリオに応じた柔軟なカスタマイズが可能で、専任担当者が導入から定着まで手厚くサポートする伴走体制も万全です。さらに、神戸大学との共同研究に基づく学術的知見の活用や、応募者の個人情報をAIモデルの再学習に使用しない安全なガバナンス設計も特筆すべき要素と言えます。
主要なATS(採用管理システム)とのAPI連携により既存フローを崩さず導入できる利便性から、大手企業や自治体を含め1,000社を超える導入実績を積み上げており、選考の効率化と質の高い候補者体験を見事に両立させています。
batonn
公式サイト:https://batonn.io/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) |
| 従業員規模 | 制限なし |
| 従量課金 | 要問合せ |
| 月額費用 | 25,000円~ |
| 初期費用 | 要問合せ |
一次面接で得た情報が次の担当者にうまく渡らず、同じ質問を繰り返してしまう。batonnは、こうした「リセット型面接」から「積み上げ型面接」への転換を掲げるリブセンスのオンライン面接ツールです。
面接の会話は録画と文字起こしで自動的に記録され、候補者が話した内容を中心にAIが要約します。会話を自動で分割して構造化し、見極めやアトラクトの根拠になったやりとりを実際の聞き方・答え方のまま次の担当者へ引き継げるため、感想中心になりがちな申し送りを具体的な事実に置き換えられます。ハイライトの自動作成、面接レポート、候補者からのフィードバック取得といった機能も用意。外部のビデオ通話ツールとも連携でき、採用管理システムの運用は変えずに導入できます。
料金は面接30回相当で月額25,000円から。累計導入社数は100社以上で、面接をトピック単位で要約するコア機能では特許を取得しています。新規の利用開始から通話時間3,600分は基本料金が無料になるトライアルも用意されています。
FACEHUB
公式サイト:https://www.facepeer.jp/service
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド型 |
| 従業員規模 | 要問合せ |
| 従量課金 | 要問合せ |
| 月額費用 | 10,000円~ |
| 初期費用 | 要問合せ |
FacePeerのFACEHUBは、採用面接に加えて診療やカスタマーサポートなど、さまざまな場面で使われるビデオ通話プラットフォームです。ソフトのインストールもアカウント取得も不要で、管理画面で作成したビデオ通話用URLをメールやSMSで送り、双方がクリックするだけで接続します。
基本機能はビデオ通話、画面共有、チャットボード、ファイル送信、ホワイトボード、メモなど。録画、ログ保存、音声自動文字化、着信自動振分、1対NやN対Nの接続はオプションとして用意され、企業のニーズに合わせたカスタマイズにも対応します。
通信はサーバとの間をSSL、メディアデータをSRTPで暗号化。UDPが使えない環境に備えてHTTPSでの映像・音声通信にも対応しています。パソコンやスマートフォンのほか、VuzixやEPSONのスマートグラスでも利用でき、導入実績は2,300件以上と豊富です。料金は通話時間に関係なく、利用シーンに合わせたプランが提案されます。
Our AI面接
公式サイト:https://ai-mensetsu.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド型 |
| 従業員規模 | 要問合せ |
| 従量課金 | - |
| 月額費用 | 要問合せ |
| 初期費用 | 要問合せ |
面接の回数が増えるほど費用がかさむ料金体系では、書類選考で候補者を絞らざるを得ません。JetB株式会社が提供するOur AI面接は、面接実施数にかかわらず月額固定の定額制で、書類選考なしの全員面接を実現するアバター対話型のAI面接サービスです。
企業は質問内容と評価軸を登録するだけで自社独自のAI面接官を作成でき、面接後は登録した評価軸に基づいてAIが求職者の適性を多角的に評価・採点します。求職者は24時間365日、都合の良いタイミングにパソコンやスマートフォンのブラウザからアクセスするだけで面接を開始でき、専用アプリのダウンロードや会員登録は不要です。日程調整やスケジュール管理も要りません。
2026年4月のアップデートでは、企業が事前に登録した候補からAIが最適な質問を選ぶ深掘り質問、評価項目を10段階で重みづけする機能、PDF・CSV・Excel形式でのAIレポート出力、パスワード付きURLでの面接結果共有などが追加されました。
Z AI面接(旧:Zキャリア AI面接官)
公式サイト:https://ai-interview.zcareer.com/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド型 |
| 従業員規模 | 要問合せ |
| 従量課金 | 要問合せ |
| 月額費用 | 要問合せ |
| 初期費用 | 要問合せ |
ルーセントドアーズ株式会社が提供するZ AI面接(旧:Zキャリア AI面接官)は、対話型AIが候補者の回答内容に応じてリアルタイムに深掘り質問を行い、書類選考だけでは見極めきれない求職者の本質や潜在能力を引き出す次世代型選考システムです。
自社独自の評価軸や求める人物像に合わせて設問・スコアリング基準を自由にカスタマイズでき、面接官ごとの評価のブレを解消して客観的な選考判断を可能にします。ATS(採用管理システム)の構造を自動解析する独自開発のAPI技術を搭載しており、利用中の既存ツールとシームレスに連携して手動でのデータ転記や入力作業を大幅に自動化できる点も強みです。
求職者はスマートフォンから24時間365日いつでも受検可能で、自然な相槌や表情を備えたAI面接官と対話できるため、選考リードタイムの短縮や辞退率の軽減に顕著な成果をもたらします。新卒から中途、アルバイトまで幅広い採用領域をカバーし、人事担当者が戦略立案などのコア業務に注力できる環境づくりを強力に後押ししてくれるシステムです。
HireVue
公式サイト:https://www.talenta.co.jp/hirevue/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS) |
| 従業員規模 | 要問合せ |
| 従量課金 | 要問合せ |
| 月額費用 | 要問合せ |
| 初期費用 | 要問合せ |
HireVueは、米国HireVue Inc.が開発し、タレンタが日本市場で提供するデジタル面接プラットフォームで、録画面接とライブ面接の両方に対応します。
録画面接は動画やテキストで質問を設定し、応募者が自分の空き時間に回答する形式です。質問数と録画総時間に上限はなく、撮り直し回数は0回から無制限まで設定でき、録画データは最長10年保存できます。記述式や選択式、ランク付けなど質問形式も複数用意されています。プログラミングテストを面接に組み込める点も特色で、事前に設定したテストケースへの正答率を自動採点し、回答の独自性を判定してコピー回答を検出することが可能です。
ライブ面接は時間無制限で、100件以上の同時進行にも対応。その場でコードを実行しながら会話でき、プレーンテキストのほか27言語が利用できる点も特徴です。料金は採用人数または判定件数をもとにした年間システム利用料と導入支援サービス料で構成され、個別見積もりとなります。
Web面接システムを導入するメリット
Web面接システムの導入は、単に面接をオンライン化するだけの取り組みではありません。
ここでは、代表的な5つのメリットについて詳しく解説します。
- 遠方の応募者を取りこぼさない
- 日程調整の工数を削減できる
- 録画により評価の精度を高められる
- 選考スピードを上げて辞退を防げる
- 交通費や会場コストを抑えられる
遠方の応募者を取りこぼさない
移動の負担が解消されることで、地方や海外に住む求職者からの応募にも対応できます。これまで交通費や移動時間を理由に応募を見送っていた層に対し、選考参加のハードルを大幅に下げられる点は大きな強みです。
また、在職中で日中に時間を取りにくい転職希望者にとっても、Web面接は有効な手段となります。勤務終了後や休憩時間を利用して参加できるため、有給休暇を取得してまで来社してもらう必要がありません。
応募者が地理的・時間的な制約を受けにくくなる点は、企業の採用力そのものを底上げする効果が期待できます。これまで接点を持てなかった優秀な人材に対し、アプローチの機会を大きく広げることが可能です。
日程調整の工数を削減できる
候補日の提示から確定までを自動化すれば、担当者と応募者間で繰り返されていたメールのやり取りは大幅に減少します。1件につき数往復のやり取りが不要になるだけでも、月単位で見れば相当な時間の節約になるでしょう。
また、会議室の予約や当日の受付対応が不要になる点も大きな魅力です。面接1件あたりの準備時間自体が短くなり、担当者が当日の事前準備や案内に気を配る負担も軽減できます。
削減できた時間は、候補者への丁寧なフォローやスカウト送付といった採用成果に直結する業務へ振り分けることが可能です。日程調整の工数の削減は、単なる業務効率化にとどまらず、採用の質そのものを高める施策となります。
録画により評価の精度を高められる
録画機能があれば、面接中にメモを取ることへ意識を割く必要がなくなります。面接官は目の前の応募者との対話に専念でき、話の流れに沿った深い質問を投げかけられるでしょう。
記憶が曖昧な部分も、面接後に録画で何度でも確認できます。その場の印象だけに頼らない客観的な判断が可能になり、合否理由の根拠も説明しやすくなるでしょう。
さらに、蓄積した録画と過去の採用データを照らし合わせれば、自社に定着しやすい人材の傾向を分析することも可能です。面接官個人の経験や勘に依存した属人的な評価から脱却し、組織全体として再現性の高い採用選考を実現できます。
選考スピードを上げて辞退を防げる
日程調整にかかる時間が短縮されることで、応募から一次面接までの日数を数日単位で圧縮できます。応募者の関心が高いうちに接点を持てるため、志望度を保ったまま選考を進められるでしょう。
また、評価がその場で即座に共有される点も、選考スピードの改善に寄与します。面接終了後すぐに次のステップへ進める判断を下せるため、社内での稟議待ちによる選考の停滞が起こりません。
選考期間が長引くほど、他社への離脱や辞退のリスクは高まりがちです。選考スピードの改善は辞退率の低下に直結する取り組みであり、待ち時間の少ない選考体験は応募者の企業に対する好印象にもつながります。
交通費や会場コストを抑えられる
遠方の応募者に支給していた交通費や宿泊費が不要になり、採用1人あたりのコストは確実に下がります。最終面接のみ来社してもらう運用にすれば、削減できる費用はさらに増えるでしょう。
面接専用の会議室を確保する必要がなくなる点も、社内にとっては大きなメリットです。限られたオフィスのスペースを本来の業務に活用でき、繁忙期の会議室不足も起こりにくくなります。
コスト面の恩恵を受けるのは、企業側だけではありません。応募者の費用負担も軽くなるため、選考の途中で離脱されるリスクを減らせます。削減できた予算を求人広告や採用広報へ振り向ければ、応募者の増加も期待できるでしょう。
Web面接システムのデメリット
Web面接システムは多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。導入してから想定外の課題に気づくことがないよう、あらかじめ弱点を把握しておくことが大切です。
ここでは、以下の3つのデメリットを詳しく解説します。
- 通信環境によるトラブルが起こる
- 応募者の雰囲気が伝わりにくい
- ツールが増えて運用が分散する
通信環境によるトラブルが起こる
応募者側の回線が不安定な場合、映像や音声が途切れて面接が中断してしまうリスクがあります。自宅の通信環境は企業側では管理できないため、事前の対策には限界があるのが実情です。
トラブルの対応に時間を取られると、その後の面接スケジュール全体に遅れが生じます。1件の遅延が連鎖することで、後続の応募者を長時間待たせる事態にもなりかねません。
さらに、見落としてはならないのが、通信状況の悪さが応募者の印象評価に影響してしまう点です。音声が途切れがちな応募者に対して「返答が遅い」「消極的だ」といった誤解が生じれば、本来の実力を正しく見極められなくなります。事前に通信トラブル時の連絡手順や予備のURLを準備するなど、具体的な対応マニュアルを策定しておくことが重要です。
応募者の雰囲気が伝わりにくい
画面越しの面接では、姿勢や細かな表情の変化が読み取りにくくなります。声のトーンや間の取り方も回線の状態に左右されるため、応募者の人柄を正確に把握することは容易ではありません。
情報が届きにくいのは、応募者側も同じです。社内の空気感や働く社員の様子を肌で感じ取れないまま選考が進むため、入社後のミスマッチにつながりやすい側面があります。
画面の画角内だけでは、全身の立ち振る舞いや細かな所作まで見極めることは困難です。対面の面接と同等の情報量は得られないという前提で、選考プロセス全体を設計する必要があるでしょう。オフィスの様子を伝える写真や社員のインタビュー動画を用意するなど、情報量の不足を補う工夫が求められます。
ツールが増えて運用が分散する
Web会議ツールと日程調整ツールを併用すると、情報が複数の場所に散らばり、管理が煩雑になります。どの応募者の評価データがどこに保存されているのかを探す時間が積み重なり、担当者の負担は着実に増えていくでしょう。
ツールごとにログイン情報や設定が異なる点も、現場の面接官にとっては負担です。覚えるべき作業が増えることで、結果的に一部の機能やツールが使われなくなってしまう状況も起こり得ます。
データが一元化されていなければ、選考状況の集計や採用活動の振り返りにも余計な時間がかかりかねません。ツールを増やす前に、1つのシステムにまとめられる機能はないか検討してみましょう。
Web面接システムを比較するときの選び方
Web面接システムは製品ごとに機能や料金の幅が広いため、知名度だけで選ぶと自社の課題に合わない可能性があります。
ここでは、選定時に確認したい6つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
- 自社の採用課題から必要機能を洗い出す
- 必要な面接方法に対応しているか確認する
- 応募者側の操作性を確認する
- 面接官が使いこなせるかを検証する
- セキュリティ体制をチェックする
- サポート・導入支援の範囲を比べる
自社の採用課題から必要機能を洗い出す
最初に取り組みたいのは、自社の採用課題を言語化する作業です。日程調整の負担が課題であれば調整機能を、評価のばらつきが課題であれば評価機能を優先して比較していきます。
課題が曖昧なまま製品を見比べても、機能の多さに目を奪われてしまいがちです。一般的に機能が充実しているシステムほど、費用は高くなります。使わない機能まで含まれたプランを契約しても、コストに見合った効果は得られません。
まずは現在の採用フローを書き出し、どの工程に時間がかかっているかを可視化することから始めてみましょう。課題が明確になるほど、比較すべき製品の候補も自然と絞り込まれていきます。
必要な面接方法に対応しているか確認する
録画形式の動画面接を実施したい場合は、製品がその機能に対応しているかを事前に確認しておく必要があります。ライブ形式のみを想定した製品も多いため、機能一覧を見るだけでなく、事前に問い合わせて確かめておくと安心です。
反対に、ライブ形式の面接だけで足りるのであれば、録画機能まで備えた高機能な製品はコストが過剰になりがちです。現時点で使わない機能に無駄な費用を払い続ける状態は避けたいところでしょう。
判断に迷うのは、将来的に録画形式を取り入れる可能性がある場合です。あらかじめ両方の形式に対応した製品を選んでおけば、採用プロセスの変化や運用の広がりにも柔軟に対応できます。
応募者側の操作性を確認する
アプリのインストールや会員登録が必要なシステムは、応募者の離脱を招きやすいため注意が必要です。
面接の直前に手続きでつまずけば、それだけで企業の印象を損ねかねません。
送られてきたリンクをクリックするだけで参加できる手軽さは、システム選定における重要な軸になります。特に、スマートフォンからの参加に対応しているかは必ず確認しておきましょう。若年層の応募者が多い企業ほど、操作の簡便さが選考辞退を防ぐ鍵となります。
また、応募者向けのマニュアルやサポート窓口が用意されているかどうかも、チェックしておきたいポイントです。応募者体験の質は、そのまま企業の印象や採用力に直結します。
面接官が使いこなせるかを検証する
現場の面接官がITツールに不慣れなケースは、決して珍しくありません。管理画面の分かりやすさや操作手順の少なさは、無料トライアルなどを活用して実際の画面で確認しておくことが大切です。
特に、評価入力の手順が複雑だと、現場で使われないままシステムが形骸化する恐れがあります。結果として紙のメモに戻ってしまっては、システムを導入した意味も薄れてしまいます。
導入前には複数の面接官へ試用してもらい、操作性に関するフィードバックを集めておきましょう。現場の納得を得たうえで導入することが、スムーズな社内定着につながります。
セキュリティ体制をチェックする
面接では、個人情報や職務経歴といった機微な情報を扱います。通信の暗号化やアクセス権限の設定が可能かどうかは、必ず確認すべき項目です。万が一、情報漏洩が起これば、応募者からの信頼だけでなく、企業の社会的な評判を大きく損なう恐れがあります。
ISMSやプライバシーマークといった第三者認証の取得状況も、システムの信頼性を測る客観的な指標になります。公式サイトや資料で認証の有無をあらかじめチェックしておきましょう。
また、録画データの保存場所や保存期間、削除の方法についても、契約前の把握が欠かせません。万全なセキュリティ体制の構築は、応募者に対する企業としての責任です。
サポート・導入支援の範囲を比べる
初期設定の代行や運用設計の支援があるかどうかで、導入時の社内負担は大きく変わります。はじめてWeb面接システムを導入する企業ほど、支援の手厚さは重要な判断材料になるでしょう。
また、面接当日に接続不良などのトラブルが起きた際の窓口も確認が必要です。電話やチャットでリアルタイムに連絡できる体制が整っていれば、急なトラブルにも落ち着いて対応できます。
なかでも注意したいのは、サポートの対応時間が平日の日中のみに限られているケースです。在職中の応募者に配慮して夜間や土日に面接を行う企業では、万が一の際に適切な支援を受けられません。自社の選考時間帯とサポートの対応時間が合っているかを、契約前に照らし合わせておきましょう。
Web面接システムの料金相場
Web面接システムの導入では、費用の比較が欠かせません。ただし、料金体系は製品ごとに異なるため、月額費用だけを比べても正確な判断は難しいといえます。
ここでは、以下の4つの視点から、料金の相場について詳しく見ていきましょう。
- 主な料金体系のパターン
- 初期費用とランニングコストの目安
- 見落としやすい追加費用の項目
- 費用対効果の算出方法
主な料金体系のパターン
Web面接システムの料金体系は、大きく分けて以下の3つです。
- 月額固定型:毎月一定額を支払う
- アカウント課金型:利用するアカウント数に応じて課金される
- 従量課金型:実施した面接数に応じて支払う
どの体系が適しているかは、自社の面接数の推移によって変わります。例えば、新卒採用のように面接数が時期によって大きく変動する企業であれば、使った分だけ支払う従量課金型のほうが無駄なコストを抑えられるでしょう。
一方、通年で安定して面接を実施する企業には、月額固定型が向いています。年間契約による割引が適用される製品も多いため、長期利用が前提であればコスト総額を最小限に抑えられるでしょう。
初期費用とランニングコストの目安
初期費用は無料のものから数十万円かかるものまで幅広く、機能の充実度やサポート範囲に比例する傾向があります。アカウント設定や初期の運用設計の代行支援が手厚い製品ほど、初期費用は高く設定されがちです。
月額費用は、1万円台から3万円台が中心帯となります。機能を絞ったプランであれば、1万円前後から導入できる製品も存在します。
見積もりを取る際は、初期費用と月額費用を分けて確認してください。年間の総額に換算して比較することで、一見安く見えるプランの隠れたコストにも気づきやすくなります。必ず複数社から同じ条件で見積もりを取り、年間コストで並べて検討しましょう。
見落としやすい追加費用の項目
月額費用の安さだけで判断すると、運用開始後に想定外の追加コストが発生するリスクがあります。まず確認したいのが、録画データの保存容量に関する扱いです。上限を超えた際に追加のストレージ費用が生じる製品もあるため、想定する面接数から必要な容量を試算しておく必要があります。
また、面接官のアカウントを追加するごとに課金される仕組みにも注意しましょう。現場の面接官が多い企業では、想定より費用が膨らみやすくなります。
さらに、初期設定の代行や操作研修が有料オプションとなっているケースも少なくありません。契約後の思わぬ出費を防ぐためにも、見積書の内訳は細かくチェックし、疑問を解消したうえで検討を進めましょう。
費用対効果の算出方法
費用対効果を示すには、削減できる時間を金額に置き換える作業が有効です。例えば、日程調整に費やしている時間へ担当者の人件費単価を掛ければ、工数面の削減額を試算できます。月あたり10時間の削減であっても、年間換算すればまとまったコスト削減効果として示せるでしょう。
また、遠方の応募者へ支給していた交通費や、面接会場の確保にかかっていた費用の削減分も効果として計上可能です。面接設定の迅速化による辞退率の低下や、それに伴う採用単価の改善まで考慮すれば、投資に対する効果はより明確になります。数値という客観的な根拠を備えた資料は、社内稟議での説得力を大きく高めてくれるでしょう。
Web面接システムの導入を進める手順
Web面接システムの導入は、製品を選んで契約すれば完了するものではありません。以下のような手順を踏み、段階的に準備を進めていくことが大切です。
- 現状の採用フローを整理する
- 比較表を作成して候補を絞り込む
- 無料トライアルで実際に検証する
- 社内稟議用の資料をまとめる
- 全社への展開スケジュールを組む
ここでは、実務に沿った5つのステップを、順番に見ていきましょう。
現状の採用フローを整理する
最初のステップは、現状の採用フローを可視化する作業です。応募の受付から内定までの流れを書き出し、各工程にかかる時間と担当者を明確にしていきます。
頭のなかで把握しているつもりでも、書き出してみると想像以上に工程が多いことに気づくはずです。どの工程で遅れや手戻りが発生しているかを特定できれば、システムに必要な機能も自然と絞り込まれていきます。
この際、現場の面接官にも丁寧にヒアリングを行いましょう。採用担当者だけでは気づけない課題が見つかり、選定の精度がより高まります。現状を正しく把握することが、最適な製品選びの土台となります。
比較表を作成して候補を絞り込む
候補となる製品が集まったら、横並びで比較できる表を作成しましょう。あらかじめ以下のような軸を設定しておくと、情報収集の作業もスムーズに進みます。
- 機能
- 料金
- 対応規模
- 連携先
- サポート体制
製品ごとに公式サイトの説明の仕方が異なるため、同じ項目で整理し直すことが重要です。表を作る際は、「必須条件」と「あれば望ましい条件」を分けて記載してください。優先順位が明確になり、機能の多さに惑わされずに判断できるようになります。
最終的に2〜3社まで候補を絞り込み、それぞれの資料請求や問い合わせに進むのが効率的です。ここで作成した比較表は、後の社内稟議の際にも資料としてそのまま活用できます。
無料トライアルで実際に検証する
多くの製品が無料トライアルを用意しているため、契約前に操作性を試しておきましょう。資料や画面のキャプチャだけでは、実際の使い勝手までは把握しきれません。
社員同士で模擬面接を実施し、応募者側の画面がどのように表示されるかまで確認しておくと安心です。入室までの手順や、スマートフォンでの表示も忘れずに検証しておきましょう。
トライアル期間中にチェックしたい項目は、事前にリスト化しておくのがおすすめです。限られた期間を有効に使え、複数の製品を公平な基準で比べられます。実機テストで得たリアルな操作感は、社内を納得させるための強力な判断材料となるはずです。
社内稟議用の資料をまとめる
稟議を通すためには、決裁者が判断できる具体的な材料を揃える必要があります。現状の課題をはじめ、削減できる工数や費用、その製品を選んだ理由を数値とともに整理して提示しましょう。
感覚的な説明だけでは、費用の妥当性を納得してもらうことは難しくなります。比較検討した他社製品とその評価を併記すれば、選定プロセスの妥当性も明確に示せます。1社だけを推す資料より、複数社を比べたうえでの結論のほうが社内での信頼を得やすいためです。
また、導入後に測定する効果指標まであらかじめ設定しておくと、決裁者からの納得感はより高まります。決裁は説得ではなく、適切な判断材料を揃える作業と捉えて準備を進めましょう。
全社への展開スケジュールを組む
導入が決まったあと、いきなり全社へ一括展開するのは避けるべきです。まずは特定の職種や部署で試験運用を行い、課題を洗い出してから徐々に適用範囲を広げていきましょう。
小規模で試すことで、設定の見直しや運用ルールの調整も落ち着いて進められます。また、展開の前には面接官向けの操作説明会を開催しましょう。当日の流れや注意点を事前に共有しておけば、本番でのトラブルを大幅に防げます。
運用の切り替えの時期を採用の繁忙期からずらして設定すれば、現場の混乱も最小限に抑えることが可能です。こうした段階的な展開こそが、結果として社内定着までの期間を縮める近道となります。
Web面接システムを運用するときの注意点
システムを導入しただけでは、期待した効果が十分に得られるとは限りません。
ここでは、運用の際に注意すべき3つのポイントについて詳しく解説します。
- 録画データの取り扱いに同意を得る
- 通信環境によるトラブル時の方針を決める
- 面接官ごとの評価のズレをなくす
録画データの取り扱いに同意を得る
面接を録画する場合は、事前に応募者へ利用目的や範囲を明確に伝え、同意を得ることが欠かせません。無断での録画は信頼を損なうだけでなく、法的な問題に発展する恐れもあります。
面接の案内メールに録画する旨を記載し、当日の冒頭でも改めて口頭で確認する運用が望ましいでしょう。また、録画データの保存期間や、不採用となった応募者のデータをいつ削除するかといった方針も、あらかじめ定めておく必要があります。
決定したルールは社内で共有し、担当者が変わっても適切な管理を継続できる体制を築きましょう。個人情報保護法に沿った運用になっているかを法務部門と確認しておけば、より安心して活用できます。
通信環境によるトラブル時の方針を決める
面接中に接続が切れた際に備えて、応募者の電話番号を事前に取得しておくことが重要です。連絡手段が確保されていれば、映像が途切れてもすぐに状況を伝え合えます。
面接の案内時に、緊急時の連絡先を双方で共有しておくとより安心です。映像が不安定な場合は、音声のみに切り替えるなど、面接を継続するための代替手段もあらかじめ決めておきましょう。
こうした対応を面接官ごとに委ねると、選考プロセスに差が生じます。トラブルで面接時間が削られた場合の再設定ルールを定めておけば、応募者間の公平性も保てるでしょう。「トラブルは起こるもの」という前提で、事前の準備を整えておくことが大切です。
面接官ごとの評価のズレをなくす
評価項目と各段階の判断基準を文書化し、面接官全員が同じ評価軸で判断できるようにしましょう。基準が言語化されていないと、面接官の経験の差がそのまま評価のばらつきとして現れてしまいます。
評価のズレを防ぐには、録画データを用いた評価のすり合わせの場を設けるのが効果的です。同じ面接映像を複数の面接官で視聴して評価を持ち寄れば、判断のズレを具体的に確認し、修正できます。
また、オンラインは画面越しであるため、応募者の印象が対面よりも控えめに映りやすい点にも注意が必要です。こうした特性を理解したうえで評価しなければ、優秀な人材を見落としてしまう可能性があります。
Web面接システムを比較して、自社に合うものを選ぼう!
Web面接システムは、面接の実施だけでなく日程調整や録画の共有、評価の集約までを一つにまとめられる採用専用のツールです。汎用のWeb会議ツールでも面接自体は行えますが、面接数が増え、面接官が複数いる企業では専用システムのほうが総合的な負担は小さくなります。
比較する際は自社の採用課題を起点に必要な機能を洗い出し、応募者と面接官双方の操作性、セキュリティ体制、サポート範囲を確認していきましょう。料金については初期費用と月額費用を分け、年間の総額で見比べることが大切です。
候補を2〜3社に絞ったら無料トライアルで実際に検証し、削減できる工数と費用を数値で示した資料をもとに社内での合意形成を進めましょう。自社の採用フローに合うシステムを選ぶことが、採用活動の質とスピードの向上につながります。