年賀状じまいの文例と失礼にならないマナー
~思いが伝わる、言葉が見つかる~年賀状特集
年賀状を送る世代が高齢化するにつれて、「長年続けてきたけど、そろそろ終わりにしたい」と考える人が増えています。とはいえ、急にやめると相手に心配をかけたり、疎遠の合図と受け取られたりしないか気になるものです。
この記事では、年賀状じまいの文面に入れるべき要素と、そのまま使える文例を「短い一言」「相手別」「年代別」「会社として廃止する場合」に分けて紹介します。伝えるタイミングや喪中の年の扱いなど、失礼にならないためのマナーもあわせて確認しましょう。
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【年賀状特集】
- 年賀状の書き方とマナー
- ビジネス年賀状の書き方と文例
- 年賀状じまいの文例
年賀状じまいとは
年賀状じまいとは、これまで年賀状をやり取りしてきた相手に「来年から年賀状を出さない」ことを伝え、年賀状のやり取りを終えることです。最後の年賀状にその旨を添えて送るのが一般的で、「年賀じまい」「年賀状終い」「年賀状仕舞い」「年賀状納め」と書くこともありますが、意味はどれも同じです。
直接的に伝えると、相手に強い印象を残し、縁を切りたいのかな?と誤解される可能性があるため、「年始のご挨拶を失礼させていただく」「今年を最後に」などと言い換えて伝えます。
年賀状をやめる人・会社は増えている
年賀状を出す人は年々減っています。2026年用年賀はがきの総発行枚数は約7.85億枚で、前年(約10.81億枚)の約73%にとどまりました。
企業でも同じ動きが進んでおり、2025年12月の帝国データバンクの調査(回答企業:1,205社)では「すでに年賀状じまいをした」企業が58.1%で、前回の49.4%から8.7ポイント増えました。2026年分の年賀状を「送る」と答えた企業は29.1%と、3割を下回っています。
やめる理由としてよく挙げられるのは次のようなものです。
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参考:2026(令和8)年用年賀はがきおよび寄付金付お年玉付年賀郵便切手当せん番号の決定(日本郵便・2026年1月19日)
参考:2025(令和7)年用年賀はがきおよび寄付金付お年玉付年賀郵便切手当せん番号の決定(日本郵便・2025年1月20日)
参考:「年賀状じまい」に関する企業の意向アンケート(2025年12月)
年賀状じまいは付き合いをやめることではない
年賀状じまいは、あくまで連絡の手段を変えるというだけのこと。年賀状を卒業しても、これからもご縁を大切にしたい気持ちを文面で正しく伝えることが大切です。
思いが伝わる年賀状じまいの文例を詳しく見ていきましょう。
年賀状じまいの書き方:文面に入れる5つの要素
年賀状じまいの文面は、次の5つを順に入れれば失礼にあたりません。④の理由に関しては、迷ったら省いても問題ないでしょう。
| 順 | 要素 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| ① | 新年の挨拶(賀詞) | 謹賀新年/明けましておめでとうございます |
| ② | これまでのお礼 | 長年にわたり温かい年始のご挨拶をいただき ありがとうございました |
| ③ | 年賀状をやめること | 本年をもちまして 年賀状によるご挨拶を失礼させていただくことにいたしました |
| ④ | 理由(任意・簡潔に) | 高齢となり筆をとることが難しくなってまいりましたので |
| ⑤ | 今後もよろしくの気持ち | 今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます |
最後に「令和九年 元旦」などの日付を添えます。
文面を書くときのポイント
- 「年賀状じまい」という言葉は使わなくてよい
- 「年始のご挨拶を失礼させていただく」「今年かぎりとさせていただく」などと言い換えると柔らかく伝わります。
- 「皆様に」と書く
- 「どなた様にも」「皆様に」と添えると、相手に「自分だけ切られた」と感じさせません。
- 理由は前向きに、短く
- 費用や手間をそのまま書くより、「還暦を機に」「定年を迎えたのを機に」など区切りを理由にすると角が立ちません。
- 今後の連絡手段を添える
- メールやLINEなど、これから連絡を取る方法を書くと安心してもらえます。
- 忌み言葉を避ける
- 「去年」は「去る」を連想させるため「昨年」「旧年」と書きます。「終わり」「最後」を重ねて使いすぎないようにしましょう。
- 句読点を使わない
- 年賀状は句読点を使わず、スペースや改行で区切るのが慣例です。
賀詞の選び方や裏面全体の構成は、年賀状の書き方(親ページ)で詳しく解説しています。[入稿メモ:親ページURL確定後にリンク差し替え]
年賀状じまいの短い文例・一言メッセージ
裏面をすっきりさせたいときは、3〜4行の短い文例が使いやすいでしょう。親しい相手には、追加で手書きの一言を添えるとより気持ちが伝わります。
短い文例① 誰にでも使える定番
謹賀新年
長らく年始のご挨拶をいただき ありがとうございました
本年をもちまして 年賀状によるご挨拶を失礼させていただきます
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます
短い文例② 連絡手段を添える
明けましておめでとうございます
勝手ながら 今年で年賀状を卒業することにしました
これからはメールやLINEで近況をお知らせできれば嬉しいです
今後ともよろしくお願いいたします
短い文例③ これまでの感謝を中心に
新春のお慶びを申し上げます
毎年届くお便りを楽しみにしておりました
まことに勝手ながら 年賀状は今年を最後とさせていただきます
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
手書きで添える一言メッセージ
挨拶の余白に、1行だけ手書きで添える例です。印刷の文面だけでは事務的に見えやすいため、自筆の一言を添えると、相手を大切に思う気持ちがぐっと伝わります。
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相手別の年賀状じまい文例
相手との関係によって、“言葉づかい”と“今後のつながり方”の書き方は変わります。目上の人には「賀正」など二文字の賀詞ではなく、「謹賀新年」や文章の賀詞を選びましょう。
友人への文例
親しい友人には、かしこまりすぎない普段の言葉で伝えるのがポイントです。これまでの年賀状へのお礼と、LINEなどこれからの連絡手段を添えれば、「縁を切りたいわけではない」ことが自然に伝わります。
あけましておめでとう
毎年年賀状で近況を知らせてくれて ありがとう
実は今年で年賀状をおしまいにすることにしました
これからはLINEで気軽に連絡し合えたら嬉しいです
今年もよろしくね
親戚への文例
親戚には、日頃お世話になっているお礼を丁寧に書き、帰省や電話など年賀状以外で会う機会に触れておくと安心です。
明けましておめでとうございます
日頃より何かとお心にかけていただき ありがとうございます
さて 勝手ながら本年をもちまして 年賀状によるご挨拶を失礼させていただくことにいたしました
お電話や帰省の折に またゆっくりお話しできればと思います
皆様のご健康をお祈りしております
上司・恩師など目上の人への文例
目上の人には、これまでのお礼を丁寧に書き、相手が理由ではないことが伝わるよう「どなた様にも」と添えます。
謹んで新春のお慶びを申し上げます
長年にわたりご指導を賜り 心より感謝申し上げます
誠に勝手ながら 本年をもちましてどなた様にも年賀状によるご挨拶を失礼させていただくことにいたしました
今後とも変わらぬご指導のほど よろしくお願い申し上げます
○○様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます
仕事関係の方へ個人として送る文例
取引先の担当者など、仕事で知り合った方へ個人名義で送る場合の文例です。会社として廃止する場合は後述の文例を参考にしてください。
謹賀新年
旧年中は格別のご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます
さて 誠に勝手ながら 本年より年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことといたしました
今後はメール等にてご挨拶させていただければ幸いです
本年も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます
年代別の年賀状じまい文例
年代に合った「区切り」を理由にすると、相手も納得しやすくなります。
| 年代 | 理由にしやすい区切り |
|---|---|
| 40代 | 仕事や子育てで多忙、連絡手段をSNS・メッセージアプリに移す |
| 50代 | 子どもの独立、暮らしの見直し |
| 60代 | 定年退職、還暦 |
| 70代以降 | 高齢で筆をとるのが難しい、古希・喜寿などの節目 |
40代の文例(連絡手段の変更)
あけましておめでとう
毎年の年賀状 いつも楽しみにしていました
最近はLINEで連絡を取ることが増えたので
年賀状でのご挨拶は今年で最後にさせてね
これからも変わらずよろしくお願いします
50代の文例(暮らしの見直し)
明けましておめでとうございます
子どもも独立し 暮らしを見直すよい機会となりました
つきましては 本年をもちまして年賀状によるご挨拶を失礼させていただきます
これまでいただいた温かいお便りに 心より感謝しております
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
60代の文例(定年・還暦を機に)
謹賀新年
私こと 昨年還暦を迎えました
これを機に 年賀状でのご挨拶は本年かぎりとさせていただくことにいたしました
長い間のご厚情に 心より感謝申し上げます
今後とも変わらぬお付き合いをいただけますと幸いです
定年を理由にする場合は、「私こと 昨年で定年退職を迎えました」に入れ替えて使えます。
70代以降の文例(高齢を理由に)
謹んで新年のご挨拶を申し上げます
長年にわたり年始のご挨拶をいただき 誠にありがとうございました
高齢となり 筆をとることも難しくなってまいりましたので
勝手ながら本年をもちまして 年賀状を失礼させていただきます
皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます
親に代わって子どもが文面を用意する場合も、この文例をそのまま使えます。
会社として年賀状を廃止する場合の文例
会社として年賀状をやめるときは、取引先が「取引を縮小するのでは」と誤解しないよう、理由と今後の挨拶方法をはっきり伝えます。年賀状に添えるだけでなく、年末の挨拶状やメール、自社サイトでの告知を組み合わせるのが一般的です。
廃止前に社内で決めておくこと
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最後の年賀状に添える文例
謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます
さて 弊社では環境への配慮と業務効率化の観点から
来年より年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことといたしました
今後は電子メールにて年始のご挨拶を申し上げます
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます
本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう よろしくお願い申し上げます
令和九年 元旦
株式会社○○ 代表取締役 ○○ ○○
年末の挨拶状で事前にお知らせする文例
年賀状の準備が始まる前(11月〜12月上旬)に届けると、取引先も対応を決めやすくなります。
年賀状では句読点を用いませんが、取引先宛ての拝啓・敬具形式の文書では、句読点を使う書き方もあります。
拝啓 師走の候 貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では環境負荷の軽減と業務効率化のため、来る新年より年賀状による新年のご挨拶を差し控えさせていただくことといたしました。
誠に勝手ながら、皆様からの年賀状もご放念くださいますようお願い申し上げます。年始のご挨拶は、電子メールにてさせていただきます。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
敬具
令和○年十二月
株式会社○○ 代表取締役 ○○ ○○
「皆様からの年賀状もご放念ください」は、相手に気を遣わせないための一文です。年賀状の受け取りは続ける場合は削除します。
メールで取引先に知らせる文例
件名:年賀状によるご挨拶廃止のお知らせ(株式会社○○)
株式会社△△
△△部 △△様
いつも大変お世話になっております。株式会社○○の○○です。
弊社では、ペーパーレス化の取り組みの一環として、
来る新年より年賀状によるご挨拶を差し控えさせていただくことといたしました。
年始のご挨拶は、本メールアドレスよりお送りいたします。
勝手なお願いで恐縮ですが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(署名)
自社サイトで告知する文例
年賀状によるご挨拶廃止のお知らせ
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社では、環境への配慮と業務効率化の観点から、令和○年の年始より年賀状によるご挨拶を廃止させていただくことといたしました。
皆様にはご理解を賜りますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
株式会社○○
[CTA]会社名や日付を入れ替えるだけで使える「年賀状廃止のお知らせ」は、bizoceanの書式から入手できます。→[書式リンク:URL未定]
年賀メールの書き方はビジネス年賀状の書き方と文例(子①)で解説しています。
年賀状じまいを伝えるタイミングとマナー
年賀状じまいは、最後の年賀状に添えて伝えるのがもっとも一般的です。相手は翌年から送らなくてよいと分かり、やり取りを自然に終えられます。
| 伝え方 | 時期 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 最後の年賀状に添える | 元旦〜松の内 | ほとんどの場合 |
| 年末の挨拶状・メールで事前に伝える | 11月〜12月上旬 | 会社として廃止する、相手に年賀状を用意させたくない |
| 寒中見舞いで伝える | 松の内明け〜立春の前日 | 年賀状を出さず、届いた年賀状のお礼とあわせて伝えたい |
松の内は一般に1月7日まで(関西など一部地域は15日まで)、立春は2月4日ごろです。
寒中見舞いで伝える文例
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年始のご挨拶をありがとうございました
さて 勝手ながら今年より年賀状によるご挨拶を失礼させていただくことにいたしました
これまでのあたたかいお便りに 心より感謝申し上げます
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください
喪中の年に伝える場合
喪中の年は年賀状を出せないため、喪中はがきに一文を添えて伝える方法があります。ただし、喪中はがきの主な目的は欠礼のお詫びです。気になる場合は、喪が明けた翌年の年賀状や寒中見舞いで伝えるとよいでしょう。
喪中はがきに添える場合の一文(本文の最後に入れます)
なお これを機に 今後は年始のご挨拶を失礼させていただくことにいたしました
これまでのご厚情に深く感謝申し上げます
失礼にならないための注意点
- 全員に同じ文面で送る
- 一部の人だけに送ると、「自分との付き合いをやめたいのか」と誤解されやすくなります。
- 目上の人には一言添える
- 印刷の文面だけでなく、手書きで感謝の一言を添えると丁寧です。
- 強い言葉を避ける
- 「廃止します」「出しません」より、「失礼させていただきます」「控えさせていただきます」が柔らかく伝わります(個人の場合)。
- 一部の人とだけ続ける場合は注意
- 共通の知人が多い相手同士で対応が分かれると気まずくなることがあります。
- やめた後も届いた年賀状にはお礼を
- 寒中見舞いやメール、LINEなどでお礼を伝えます。
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よくある質問
年賀状じまいの挨拶が届いたら、返事は必要ですか?
必ずしも必要ありません。ただし親しい相手や目上の人には、寒中見舞いやメール、LINEで短く返すと丁寧です。「これまでありがとうございました。これからもよろしくお願いします」のように、感謝と今後のお付き合いを伝えれば十分です。
年賀状じまいをして後悔することはありますか?
「近況が分からなくなった」「疎遠になった」と感じる人もいます。文面に今後の連絡手段を書いておくと、やり取りを続けやすくなります。後から年賀状を再開しても失礼には当たりません。
郵便局で年賀状じまいのはがきを用意できますか?
郵便局で購入した年賀はがきに、自宅のプリンターや印刷サービスで文面を印刷できます。年賀状じまいの文面を選べるかどうかは、印刷サービスごとに確認してください。自分で印刷する場合は、この記事の文例やbizoceanのテンプレートを使うと手軽です。
何歳ごろに年賀状じまいをする人が多いですか?
決まった年齢はありません。定年や還暦、喜寿などの節目をきっかけにする人が多く、最近は連絡手段の変化から40代・50代でやめる人もいます。
会社の年賀状をやめると、取引先に失礼ですか?
理由と今後の挨拶方法を添えて事前に伝えれば、失礼には当たりません。帝国データバンクの調査では企業の58.1%がすでに年賀状じまいをしており、取引先の理解も得やすくなっています。