健康経営の取り組みに活用できる助成金まとめ
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健康経営の重要性が高まる一方で、企業にとっては健康経営にかかる費用が大きな負担になることもあります。そこで助成金制度を活用することで、健康経営にかかる費用負担を軽減することができるのです。
本記事では健康経営の推進に活用できる助成金に加え、申請時の留意点や助成金を活用した健康経営の進め方について紹介します。
申請における注意点やポイントにも留意し、健康経営の取り組みを加速させていきましょう。
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健康経営に役立つ主な助成金
企業の健康経営を促進するため、国・行政は各種助成金を通じて支援を行っています。
健康経営に役立つ主な助成金は以下の通りです。
- 受動喫煙防止対策助成金
- 小規模事業場産業医活動助成金
- 事業場における労働者の健康保持増進計画助成金
- 治療と仕事の両立支援助成金
- 心の健康づくり計画助成金
- 職場環境改善計画助成金
各助成金の詳細について詳しく解説します。
受動喫煙防止対策助成金
受動喫煙防止対策助成金は、受動喫煙による健康障害等を防止するための助成金です。受動喫煙防止のための環境整備に活用できます。ただし、対象となるのは所定の要件を満たした中小企業事業主だけです。
具体的に支給されるのは、喫煙室の設置のような受動喫煙を防止するための設備や工事に対する助成金です。従業員の健康保護と快適な職場環境の実現に寄与します。
受給する際には工事の発注、施工を行う前にどのような施設を立てるのか明確化したうえで、都道府県労働局への交付申請が必要なので注意してください。
小規模事業場産業医活動助成金
小規模事業場産業医活動助成金は小規模事業場における産業医の活動を支援します。従業員数50人未満の小規模事業場が産業医と契約し、健康管理を行う際に活用できる助成金です。
産業医によるサポートは、小規模企業における従業員の健康管理体制の充実に役立ちます。
事業場における労働者の健康保持増進計画助成金
事業場における労働者の健康保持増進計画助成金とは、企業が健康保持増進計画を作成した上で健康増進施策を実施した際に、その費用を助成する制度です。
健康測定、メンタルヘルスケア、運動習慣の促進などの幅広い施策に活用できます。
企業が従業員の健康を守り、働きやすい環境を提供することに役立つ助成金です。
治療と仕事の両立支援助成金
治療と仕事の両立支援助成金は、治療と仕事の両立を支援する環境整備を行う際に受給できる助成金です。がん、脳卒中などの持病を抱える社員の支援ができます。
具体的には企業が両立支援コーディネーターを活用し、両立支援制度を策定、適応した場合などに費用の助成を受けられます。
心の健康づくり計画助成金
心の健康づくり計画助成金は、従業員のメンタルヘルス対策の実施を支援するサービスです。
メンタルヘルス対策の計画策定を行い、当該計画に基づき施策の全部、または一部を実施した際に費用の助成を受けられます。
従業員のメンタルヘルスケアを推進でき、職場環境の改善が期待できます。
職場環境改善計画助成金
職場環境改善計画助成金は、ストレスチェック集団分析の費用を一部負担してもらえる制度です。
ストレスチェックを実施し、高ストレスの職場や部署が判明した場合、カウンセラーや産業医の意見に基づいて改善策を実施します。
専門家の助言を受けながら職場環境の改善を進めることができるため、より大きな効果が期待できます。
健康経営の推進に助成金を活用するメリット
健康経営の推進に助成金を活用するメリットは、多岐にわたります。
- 健康管理にかかる負担の軽減
- 従業員の健康管理による生産性の向上
- 企業イメージの向上による優秀な人材の確保
各メリットについて紹介します。
健康管理にかかる費用負担を軽減できる
ストレスチェックや面談の実施、職場環境の改善には一定のコストがかかります。
特に健康増進施策を効果的に行うためには、専門的な知識や外部の支援が必要となる場合も多いです。そのため企業にとってはその費用が大きな負担となることがあります。
助成金を申請することにより、財政面に不安がある企業でも従業員の健康を守り働きやすい環境を整備することが可能です。
従業員の健康管理によって生産性の向上が期待できる
従業員の健康管理に投資して従業員の健康意識が高まれば、仕事のパフォーマンス向上が期待できます。
健康的な従業員は欠勤率の低下や業務効率の向上につながるため、企業の生産性を高めることができるのです。
このように健康経営の取り組みを行うことで従業員の満足度やエンゲージメントの向上にもつながります。
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健康管理システムの徹底比較企業イメージの向上によって優秀な人材の確保に役立つ
従業員の健康を大切にする企業文化は、求職者にとって非常に魅力的です。イメージ向上により優秀な人材の確保に役立ちます。
また健康経営は企業の社会的責任(CSR)の一環としても注目されていて、企業価値の向上に寄与します。
助成金活用におけるデメリットと留意点
助成金活用には多くのメリットがありますが、実はデメリットとなる面も存在します。ここでは以下のデメリットについて解説します。
- 申請手続きに時間と手間がかかる
- 助成金の受給のために適正な準備と計画が必要
- 助成金は早期に締め切られる可能性がある
助成金をスムーズに申請、活用するためにもこれらのデメリットについて理解しましょう。
申請手続きに時間と手間がかかる
助成金の申請には、書類作成など一定の時間と手間がかかります。助成金の種類によって、申請に必要な要件が複雑なケースや、提出書類が多岐にわたることがあるためです。
また助成金を申請した後、審査に一定の時間が必要な場合もあります。そのため希望日に助成金を受け取ることができないこともあるのです。
助成金の申請を円滑に進めるためには、十分な準備と関係部署との連携が必要になります。
助成金の受給のためには適切な準備と計画が必要
助成金の受給には要件があるため、適切な準備と計画が必要です。助成金の種類によっては、特定の健康経営の取り組みを実施することが要件となっている場合があります。
助成金の受給を目指す際は、要件を満たすための計画的な取り組みが求められるのです。
助成金は早期に締め切られる可能性がある
人気の助成金は予算の限度に達し次第、早期に締め切られる可能性があります。そのため利用を検討している助成金があった場合は、できるだけ早く申請を行うことが大切です。
申請が集中する助成金に関しては日頃から情報収集を行い、迅速な対応を心がけましょう。
助成金を活用した健康経営の進め方
助成金を活用しながら健康経営を進める際には、助成金に対する十分な理解と準備をしておく必要があります。
ここでは、助成金を活用するための事前準備と申請する際の注意点について詳しく解説します。
助成金を活用するために必要な準備
助成金を効果的に活用するためには、社内の関係部署と連携することが必要不可欠です。
申請に必要な書類は多岐にわたる可能性があるため、必要な情報や書類を収集する体制を整えることをおすすめします。
また助成金の種類や申請要件、申請期限などの情報を事前に入手し、申請に向けた準備を計画的に進めることも意識してください。
助成金の活用には専門的な知識が求められるため、必要に応じて専門家に相談することも検討すべきでしょう。
助成金の申請方法と注意点
助成金の申請は所定の申請書に必要事項を記入し、添付書類とともに管轄の労働局や労働基準監督署に提出します。
申請書の記入漏れや添付書類の不備があると、申請が受理されないことがあるため注意が必要です。
また助成金によっては申請期限が決まっていたり、予算枠に達し次第締め切られたりする場合もあります。スケジュール管理の徹底を意識しましょう。
助成金を有効活用して健康経営を推進しよう
健康経営の推進には助成金の有効活用が欠かせません。資金面で不安を抱えていて、なかなか一歩を踏み出せない企業にとって、助成金制度は重要な支援の手段となります。
助成金には多くの種類があるため、自社の取り組みに合った助成金を選択しましょう。申請に不安がある方は本記事で紹介した注意点を意識しながら、十分に準備をして行ってください。
助成金の活用には一定の手間がかかりますが、費用負担の軽減や従業員の健康管理の充実につながります。助成金を有効に活用することで、健康経営の推進を加速させることができるでしょう。