経費精算アプリおすすめ15選！ 導入メリットや選定ポイントを解説

経費精算アプリとは

経費精算アプリとは、経費申請や承認、領収書の管理などを電子化し、スマートフォンやタブレット上で完結できるようにするアプリケーションのことです。

従来の手作業による経費精算は、非効率で人的ミスのリスクが高いという課題がありました。経費精算アプリでは、紙の領収書をカメラで撮影することで、自動的にデータ化することができます。これにより、領収書の収集や経費申請書の作成、承認プロセスなどの煩雑な作業を大幅に削減できるのが魅力です。

また、クラウドベースのシステムにより、外出先や出張先など、場所を問わずにリアルタイムで経費申請が行えるのも大きな利点だと言えるでしょう。どこからでもタイムリーに処理を進められることで、経理業務のスピードアップが期待できます。

経費精算アプリを導入するメリット

経費精算アプリを導入する主なメリットは、以下のとおりです。

ここからは、上記のメリットについて詳しく解説していきます。

ペーパーレス化を実現できる

経費精算アプリの魅力の一つが、領収書の自動データ化とペーパーレス化を促進できる点です。多くのアプリには、OCR（光学文字認識）技術が搭載されており、紙の領収書をスマホで撮影するだけで、自動でデータ化することができます。

これにより、領収書の内容を手入力する手間が大幅に削減され、作業効率が飛躍的に向上します。

また、紙の書類を保管するためのスペースも不要になるため、オフィス環境のスリム化にも貢献するでしょう。ペーパーレス化により、作業負荷の軽減や、書類の紛失リスクを回避し、情報の一元管理が可能になるのは大きなメリットです。

交通費の自動計算で業務効率化につながる

  経費精算アプリのなかには、交通系ICカードとの連携により、交通費の自動計算と申請ができるものもあります。ICカードの利用履歴から、乗車駅や降車駅、運賃などのデータを自動的に取得し、経路や金額を正確に申請書に反映することが可能です。

これにより、交通費の申請にかかる手間を大幅に削減できるだけでなく、ミスのない正確な計算が実現します。定期券の区間設定や、出張時の切符購入なども自動化できるため、煩雑な作業から完全に解放されるでしょう。

スピーディーな経費処理が可能になる

  経費精算アプリのリアルタイムでの申請と承認機能は、スムーズな経費処理フローを可能にします。申請者は外出先からでもアプリを使って速やかに申請を完了でき、承認者側はプッシュ通知などでタイムリーに承認リクエストを把握できるようになります。

ワンタッチで承認が完了するため、従来のように書類のやり取りにかかる無駄な時間を削減できるのは大きなメリットです。

また、クラウドベースのシステムにより、経理担当者も申請内容をリアルタイムで確認できるようになります。問題があればその場で確認や修正が行えるため、後の処理が速やかに進められるようになるでしょう。

レポート作成が効率化する

  経費精算アプリにおいて、クラウド上で経費データを一元管理し、レポート作成を自動化する機能は非常に便利です。これにより、必要な情報を瞬時に引き出し、集計や分析を効率的に行えます。

アプリに蓄積された経費データには、いつでもどこからでもアクセス可能です。CSVファイルなどに出力することで、会計システムへのデータ連携も容易に行えるでしょう。

また、事前に設定したルールに従って、経費の分類や集計を自動的に行える点も見逃せません。部門別や勘定科目別の支出状況を可視化したり、予実の比較分析を行ったりと、レポート作成の手間を大幅に省力化できます。

経費精算アプリおすすめ15選

数多くの経費精算アプリが提供されるなかで、自社に最適な製品を選ぶのは容易なことではありません。 ここでは、機能の充実度やユーザビリティ、価格などを基準に選りすぐった製品を厳選してご紹介します。

らくらく通勤費

らくらく通勤費は、PCとスマホに対応しており、IT導入補助金を利用できます。駅すぱあと・地図ソフトと連動し、最適な通勤経路を算出することで、業務改善とコスト削減に貢献します。

ユーザーの意見を基に新機能を追加し、定期的なメンテナンスで最新環境を提供、専任スタッフによる手厚いサポートも特徴です。

HRMOS経費

HRMOS（ハーモス）経費精算システムの強みは、エラーを最小限に抑える機能、会計システムへの自動連携、電子保存に対応したペーパーレス対応です。法令対応として、電子帳簿保存法や請求書システムに対応しています。

AI-OCRによる領収書処理、各種会計システムとの連携、スマホ対応など機能面も充実。ユーザー維持率が高く、サポート体制も充実しています。

freee経費精算

freee（フリー）経費精算は、経費申請から承認までのプロセスを効率化するシステムです。AIによる自動処理で申請ミスを削減し、スマホを活用して申請・承認を迅速に行えます。さらに、法人カードで立替精算をゼロにし、申請フローのカスタマイズも可能。

予算管理機能で適切な予算統制を実現し、全員が使いやすいインターフェースを提供します。

ジョブカン経費精算

ジョブカン経費精算は、交通費の経路検索やICカード履歴の自動取り込み、仕訳データや振込データの自動生成など、多彩な機能を備えています。これにより、経理業務の負担を大幅に軽減し、作業時間を最大で10分の1に削減可能です。

料金プランは企業規模やユーザー数に応じて柔軟に選択でき、無料プランも提供されています。

バクラク経費精算

バクラク経費精算は、AIが領収書をまとめて秒速処理してくれます。領収書の自動入力や重複検知、電子帳簿保存法対応など、多彩な機能で経理業務をサポートします。

また、会計ソフトとの連携や、法人カードの利用明細自動取り込み機能も搭載されており、経費精算業務の効率化を実現できます。

TOKIUM経費精算

TOKIUM（トキウム ）経費精算は、スマホで経費精算が完結できるシステムです。領収書をスマホで撮影し、申請から承認までのステータスをリアルタイムで確認できます。

領収書のデータ化や原本の突合・保管までを代行し、経費精算にかかる時間を1/10に削減可能。交通費精算もスマホで完結し、ICカードの読み取りや明細の自動取得ができます。

マネーフォワード クラウド経費

マネーフォワード クラウド経費は、スマホアプリで申請・承認が可能なため、スキマ時間を有効活用できます。交通系ICカードやクレジットカードとの連携で、明細データを自動取得。領収書もスマホ撮影でデータ化され、手入力の手間とミスを削減することが可能です。 添付された領収書画像と明細データの一括確認や、二重申請のアラート機能など、ペーパーレスで効率的な運用をサポートします。

STREAMED

STREAMED（ストリームド）は、領収書・レシートをスキャンやスマホで撮影するだけで、自動でデータ化されるサービスです。AI-OCRとオペレーターが99.9％の精度でデータ化し、1営業日以内に納品します。また、クラウドサービスのため、スマホでもパソコンでも同じデータを連携して管理できます。

スマホで領収書や交通費を記録し、パソコンにデータをダウンロードして、Excelで加工することも可能です。

ジンジャー経費

ジンジャー経費は、申請から承認、仕訳処理まで完結して行え、経費精算をペーパーレス化します。交通費や経費、交際費など、あらゆる経費申請に対応しており、スマホアプリで外出先からも経費精算が可能。

領収書や請求書の自動データ取り込み、電子帳簿保存法対応、会計ソフトへの自動仕訳、クレジットカード連携など、多彩な機能で経費処理を支援します。

らくらく旅費経費

らくらく旅費経費は、交通費や出張費などの立替経費精算を効率化します。交通系ICカードや駅すぱあとと連携し、定期区間控除を自動的に差し引くことで、交通費精算の手間を大幅に削減。ワークフロー機能やスマホ対応により、どこからでも簡単に申請・承認が可能です。

Spendia

Spendia（スペンディア）は、複雑な経費規定や承認フローを持つ大企業に適しており、日本特有の業務に合わせて柔軟に対応できます。請求書処理や規定違反の自動チェック、インボイスや電帳法への対応など、経費精算に必要な機能を網羅。他のシステムとのデータ連携も容易で、二重入力の手間を省きます。

キンコン

キンコンは、交通系ICカードをタッチするだけで出退勤と交通費を記録できます。他にも、アプリ打刻やチャット打刻など、多彩な打刻方法を選択可能。法改正への対応も万全で、シンプルな操作性も特徴です。1ユーザー月額220円から利用可能なため、コストの削減を目指したい企業におすすめです。

ビズバンスJTB経費精算

ビズバンスJTB経費精算は、データ連携により経費申請の不備や差し戻し、修正の手間を減らせます。出張予約システムと連携することで、効率的な出張申請プロセスを実現。電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しています。

導入前は専任のSE、導入後はカスタマーサポートチームによるサポートがあり、万全の体制でシステム導入・運用を支援してくれるので安心です。

ステイプル

ステイプルは、法人カードと経費精算が一体化したサービスです。追加料金不要のStapleカードを利用することで、決済から承認、会計までがシームレスに連携します。経費精算の自動化やガバナンス強化、リアルタイム処理といった機能が搭載。

アプリで経費申請や限度額設定、承認のアップデートがリアルタイムで反映されます。

Traveler's WAN

Traveler's WAN（トラベラーズワン）は、旅費精算・経費精算を専用として誕生した日本企業向けのシステムです。国内企業ならではの細かい日当設定など、複雑な旅費規程にも柔軟に対応できます。

自動チェックや計算機能で入力ミスを削減し、スマートデバイスで外出先からの申請・承認も可能。電子帳簿保存法に対応したペーパーレス運用を実現します。

経費精算アプリを選ぶ際のポイント

経費精算アプリの選定では、自社の経費精算業務の特性を正しく理解したうえで、必要な機能を備えたアプリを比較検討しましょう。

経費精算アプリを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。

ここでは、上記のポイントを解説します。

自社のニーズに合った機能を見極める

経費精算アプリを選ぶ際は、自社の経費精算業務の特性を理解し、本当に必要な機能を備えているかどうかを見極めてください。経費の種類や申請頻度、承認フローの複雑さなど、業務の規模感に応じて、適切な機能を絞り込んでいくことが重要です。

汎用的な機能を数多く備えたアプリは、かえって使い勝手が悪化する恐れもあります。そのため、シンプルで必要十分な機能を備えたアプリが望ましいです。また、業務フローに合わせた機能のカスタマイズ性が高いかどうかも、重要な指標の一つだと言えるでしょう。

使いやすさを重視する

経費精算アプリの使いやすさを左右するのが、直感的に操作できるユーザーインターフェース（UI）の設計と、スマホアプリとしての利便性の高さです。シンプルで分かりやすいUIは、ユーザーの習熟度に関係なく、ストレスなく利用できる大きなメリットがあります。

また、いつでもどこでも、申請や承認が行えるスマホアプリの機動性も見逃せないポイントです。加えて、領収書の撮影や交通費の入力など、外出先でのデータ入力がスムーズに行えるかどうかも重要な指標になります。

無料トライアルで実際に試してみる

経費精算アプリの導入を検討する際は、実際の使用感を事前に確かめられる無料トライアルを活用してみましょう。多くのサービスでは、一定期間の無料プランが用意されており、製品の機能や操作性を無料で試すことが可能です。

トライアル期間中に、自社の経費精算フローに沿った形でアプリを運用して、そのアプリが自社に適しているかどうかを判断してみてください。この際、複数の製品を並行して試すことで、各アプリの特徴や使いやすさなどが把握しやすくなります。

経費精算アプリで、業務効率化とコスト削減を実現しよう

経費精算アプリは、スマホやタブレットを使い、領収書の収集、経費申請書の作成などを効率的に行えるツールです。経費精算アプリを使えば、領収書の自動データ化とペーパーレス化、交通費の自動計算などが可能になります。

経費精算アプリ導入では、自社の課題とニーズに合致したアプリを選定することが重要です。事前に無料プランやトライアル期間を有効活用することで、アプリの機能や使いやすさ、カスタマイズ性などを総合的に判断できるため、自社に最適なアプリを選定することができます。

最適なアプリを導入できれば、経理業務の生産性が向上し、コスト削減効果も期待できるでしょう。ペーパーレス化や経理業務の効率化を図りたい方は、経費精算アプリの導入を検討してみてはいかがでしょうか。