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セキュリティに強いオンラインストレージ10選! リスクや対策について解説

セキュリティに強いオンラインストレージ10選! リスクや対策について解説

オンラインストレージは便利な反面、セキュリティ面での懸念があるのも事実です。大切なデータを安全に保管するためには、クラウドストレージ特有のリスクを理解し、適切な対策を講じることが欠かせません。

本記事では、オンラインストレージにおけるセキュリティリスクとその対策について解説します。セキュリティ重視でサービスを選ぶためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。


オンラインストレージにおける、クラウド特有のセキュリティリスク

オンラインストレージは利便性が高い反面、セキュリティリスクを理解しておかなければいけません。

オンラインストレージにおけるクラウド特有のセキュリティリスクは、以下のとおりです。

・外部からの不正アクセスと情報漏洩
・内部関係者によるデータの不適切な扱い
・操作ミスによる情報流出

ここでは、上記のリスクについて解説します。

外部からの不正アクセスと情報漏洩

クラウドサービスは、インターネット経由でアクセスするため、外部からの脅威にさらされやすくなっています。そのため、サイバー攻撃や不正アクセスによって、機密情報や個人情報が流出するリスクに十分注意してください。

外部脅威からデータを守るためには、適切なセキュリティ対策の実装が欠かせません。アクセス制御や暗号化など、多層的なセキュリティ対策を講じましょう。

内部関係者によるデータの不適切な扱い

内部関係者によるデータの持ち出しや不適切な共有は、情報漏洩につながる危険性があります。内部関係者のセキュリティ意識の低さや、不適切なアクセス権限の設定がリスクを高めます。

内部からの情報漏洩を防ぐためには、従業員教育とアクセス制御の徹底が肝心です。適切な利用ルールを策定し、研修などを通じて従業員のセキュリティ意識を向上させることが求められます。

操作ミスによる情報流出

クラウドストレージの設定ミスや操作ミスは、意図せずデータが流出するリスクを高めます。アクセス権限の設定ミスや、共有範囲の誤設定などが情報流出につながりかねません。

設定ミスや操作ミスを防ぐためには、適切な利用ルールの策定と従業員教育が不可欠です。また、オンラインストレージは場所を選ばずに利用できる性質上、社外でアクセスした際に機密データを見られてしまう可能性もあります。

そのため、オンラインストレージの設定方法や注意点を周知徹底し、ミスを未然に防ぐことが重要です。


オンラインストレージのセキュリティ対策チェックリスト

ここまで解説したように、オンラインストレージを安全に利用するためには、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

オンラインストレージのセキュリティ対策を講じる際は、以下のポイントを意識してください。

・適切なアクセス制御とユーザー管理を実施する
・データ暗号化と通信経路を保護する
・監査ログの取得と不正アクセスの追跡機能を活用する
・バックアップ体制とデータ復旧手順を確立する

ここでは、上記のポイントを詳しく解説します。

適切なアクセス制御とユーザー管理を実施する

ユーザーごとに適切なアクセス権限を設定し、不要なアクセスを制限することで、適切なアクセス制御とユーザー管理が可能になります。役割に応じたアクセス権限の設定や、最小権限の原則に基づくアクセス制御を行いましょう。

また、ユーザーアカウントの一元管理や、定期的なアクセス権限の見直しも欠かせません。不要なアカウントを放置せず、自社の情報共有の流れを把握したうえで、適切なユーザーにアクセス権限を付与しましょう。

データ暗号化と通信経路を保護する

データ暗号化と通信経路の保護は、保存データの暗号化と通信経路の保護によって不正アクセスや傍受のリスクを軽減する対策です。保存データの暗号化により、不正アクセスによるデータ漏洩のリスクを低減できます。

また、通信経路の暗号化(SSL/TLS)は、通信データの傍受や改ざんを防ぐうえで有効です。暗号化により、たとえデータが流出しても、内容を読み取られるリスクを軽減できます。

監査ログの取得と不正アクセスの追跡機能を活用する

監査ログの取得と不正アクセスの追跡機能は、不正アクセスの兆候を早期に発見・追跡するために必要な機能です。監査ログには、いつ、誰が、どのファイルにアクセスしたか記録されます。

また、不正アクセスの兆候を検知し、速やかに追跡・対処できる機能も求められます。サービスの提供元もある程度不正アクセスの監査は行ってくれますが、何より自社で定期的に不正がないかを確認することで、より安全なオンラインストレージの利用が可能です。

バックアップ体制とデータ復旧手順を確立する

定期的なバックアップ体制とデータ復旧手順を確立することで、データ喪失のリスクに備えましょう。災害や障害によるデータ消失を防ぐために、定期的なバックアップは欠かせません。

また、バックアップデータからの確実なデータ復旧手順を確立しておく必要があります。万一の際も速やかにデータを復旧できるように、ベンダーとの連携を強め、トラブル発生時の対応をマニュアル化しておきましょう。


セキュリティに強いオンラインストレージ10選

ここからは、強固なセキュリティ機能を備えた信頼性の高いオンラインストレージサービスを10選紹介します。

Google Drive

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用 0円〜
初期費用 0円

Google Driveは、高度なセキュリティ対策が施されたオンラインストレージです。ファイルやメールなどのデータは暗号化され、安全なデータセンターに保管されます。

アクセス権限の詳細な設定や、2段階認証などの機能により、情報漏洩のリスクを軽減。ほかのGoogleアプリとの連携もスムーズで、ビジネス利用にも最適です。

Box

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 お問合せ
月額費用 1,200円〜
初期費用 0円

Boxは、深層学習を活用したマルウェア検知や異常な挙動の警告、コンテンツ分類など、高度なデータ保護の自動化機能を提供します。操作性を損なわずに、機密データの保護とコンプライアンス違反のリスク軽減を両立。

GDPR、FINRA、HIPAAなど、国・地域および業界固有のコンプライアンス要件を満たすデータ管理が可能です。

Dropbox Business

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 5人〜
従量課金 -
月額費用 1500円〜
初期費用 0円

Dropbox Businessは、ビジネスで安全に使用できるように、堅牢なセキュリティシステムが完備されているのが強みです。権限やパスワード、有効期限を共有ファイル・フォルダに設定することで、ファイルの閲覧をコントロールできます。

また、アカウント移行や遠隔削除機能を使い、ファイルの社外へ流出を防げるため安心です。

OneDrive for Business

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用 749円〜
初期費用 0円

OneDrive for Businessは、セキュリティ機能が充実した企業向けのオンラインストレージサービスです。特にPersonal Vaultは本人確認によって保護されているので、機密性が高いファイルも安心してクラウドに保存できます。

ほかにも、有効期限・パスワード付きで保護された共有リンクや、オフラインフォルダーなど、安心してサービスを利用できるセキュリティ対策が施されています。

Fleekdrive

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用 6,000円〜
初期費用 0円

Fleekdrive(フリークドライブ)は、ファイル共有に関する多彩なセキュリティ機能を提供しているサービスです。パスワード付きのダウンロードリンクや、フォルダのアクセス期間設定、PDFダウンロード時の取得時間・取得人物名の透かし挿入など、安全なファイル共有方法が用意されています。

加えて、AWS基盤による高度なセキュリティ対策で、情報漏洩リスクを最小限に抑えることが可能。外出先やスマホからの共有ファイルへのアクセスも安心です。

KDDI ファイルストレージ

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用 330円〜
初期費用 0円

KDDI ファイルストレージは、低価格で国内の安全なサービスを求めている方におすすめです。国内データセンターでのアップロードデータの保管や、IPアドレス・利用端末制限、パスワードポリシー設定など、充実したセキュリティ機能を提供します。

また、暗号化やウィルスチェックといった安心機能も搭載。PPAP(パスワード付きzipファイルとその解凍パスワードを別送する方式)対策としても有効で、安全なファイル共有が可能です。

MEGA

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用 0円〜
初期費用 0円〜

MEGAは、アップロードされたファイル全てが暗号化されるため、管理者や第三者からの不正アクセスを防止します。共有リンクはパスワードで保護でき、有効期限も設定可能です。2要素認証にも対応しており、高度なセキュリティでファイルを保護します。

Secure Storage

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用 39,800円〜
初期費用 50,000円

Secure Storageは、安全性・利便性・費用対効果を兼ねそろえた法人向けオンラインストレージです。クライアント証明書を用いたアクセス認証で、最高レベルのセキュリティを実現。ほかにも、通信の暗号化、アンチウイルス、アクセス権限設定など、豊富なセキュリティ機能が標準装備されています。

Jector

項目 内容
提供形態 クラウド
従業員規模 制限なし
従量課金 -
月額費用 2,000円〜
初期費用 0円

Jector(ジェクター)は、10年以上の実績がある国産のファイル共有サービスです。放送や行政、医療などの強固なセキュリティが求められるプロジェクトで利用されています。

プロジェクトフォルダには6種類の権限があり、メンバーごとに権限を付与できます。また、アップロード・ダウンロード制限やファイル持ち出し制限も管理可能です。

Nextcloud

項目 内容
提供形態 オンプレミス
従業員規模 制限なし
従量課金 お問合せ
月額費用 お問合せ
初期費用 お問合せ

Nextcloudは、オンプレミスのサーバーや自社のデータセンターに導入でき、企業独自のセキュリティポリシーに合わせた運用が可能です。ファイルアクセス制限や暗号化、アンチウイルス連携、時限公開制御など、多岐にわたるセキュリティ機能を提供。

これらの機能により、ビジネス利用においても安全なファイル共有とデータ保護を実現します。


セキュリティ重視でオンラインストレージサービスを選ぶためのポイント

オンラインストレージサービスをまだ導入していない場合、セキュリティレベルの高いサービスを選ぶことがトラブル防止につながります。

セキュリティ重視でオンラインストレージサービスを選ぶ際は、以下の3つのポイントを考慮しましょう。

・自社に十分なセキュリティ機能があるか
・セキュリティ強化と利便性のバランスを考える
・ベンダーの信頼性とサポート品質を見極める

ここでは、上記のポイントについて解説します。

自社に十分なセキュリティ機能があるか

オンラインストレージサービスの選定では、自社のセキュリティ要件に適したセキュリティ機能を備えたサービスを選ぶことが肝要です。アクセス制御、暗号化、監査ログ、バックアップなど、必要なセキュリティ機能をチェックしましょう。

何より、自社のセキュリティポリシーに合致したサービスを選定することが重要です。まず、業務内容やデータ共有の流れなどを踏まえて、実態に合ったセキュリティ要件を明確化しましょう。要件が明確化されれば、十分なセキュリティ機能を持ったサービスを選びやすくなるはずです。

セキュリティ強化と利便性のバランスを考える

オンラインストレージサービス選定では、セキュリティを強化しつつ、利便性とのバランスを考慮することがポイントです。過度なセキュリティ設定は利便性を損ない、かえってセキュリティリスクを高める可能性があります。

例えば、セキュリティ機能が多すぎると、データアクセスが面倒になり、アクセス制限といった必要な機能を全面的にオフにしてしまうケースもあるでしょう。そのため、セキュリティと利便性のバランスを考え、利用者の利便性を損なわない範囲で、適切な設定を行うことが求められます。

ベンダーの信頼性とサポート品質を見極める

オンラインストレージサービス選定では、ベンダーの信頼性やトラブル発生時のサポート品質を見極めることが大切です。ベンダーの情報セキュリティ対策や、セキュリティ関連の認証取得状況を確認しましょう。

また、トラブル発生時の対応力や、サポート体制の充実度を見極めることも重要です。導入前に一度、万一の際の対応についてベンダーと擦り合わせができると望ましいでしょう。


オンラインストレージ運用時に注意すべきセキュリティ対策

ここまで、オンラインストレージの導入と選定時の注意点について解説しました。十分なセキュリティレベルのオンラインストレージサービスを選んだら、次に運用面でのセキュリティ対策にも力を入れましょう。

オンラインストレージの運用時に注意すべきポイントは、以下のとおりです。

・従業員へのセキュリティ教育を徹底する
・セキュリティ監査を実施する
・安全なファイル転送システムを利用する

ここでは、上記のポイントについて解説します。

従業員へのセキュリティ教育を徹底する

オンラインストレージ運用では、利用ルールを明文化し、従業員へのセキュリティ教育を徹底することが求められます。オンラインストレージの適切な利用方法や、情報の取り扱いのルールを明文化しましょう。

また、従業員のセキュリティ意識向上のため、定期的なセキュリティ教育を実施することが重要です。セキュリティインシデントの多くは内部要因で発生するため、従業員教育は欠かせません。

セキュリティ監査を実施する

オンラインストレージ運用では、定期的なセキュリティ監査を実施することでシステムの脆弱性や設定ミスを発見・改善できます。オンラインストレージシステムの脆弱性診断や、設定状況の確認を定期的に行いましょう。

発見された脆弱性や設定ミスは速やかに改善し、セキュリティレベルの維持向上を図ることが大切です。なお、問題が発生した際にどのような対処をするかも、あらかじめ決めておきましょう。

安全なファイル転送システムを利用する

オンラインストレージで機密情報を送信する場合は、より安全なファイル転送システムの利用を検討しましょう。オンラインストレージはファイルの共有に特化しているため、機密情報の送信には適さない場合があります。

専用のファイル転送システムを用いることで、より安全に機密情報を送信できるのでおすすめです。用途に応じて適切なツールを使い分けることが、セキュリティリスクの低減につながります。


セキュリティに強いオンラインストレージを選ぼう

オンラインストレージを利用する際は、不正アクセスや操作ミスによる情報流出などに気を付ける必要があります。また、セキュリティと利便性のバランスを考慮しつつ、適切なサービス選定と運用ルールの策定を行うことも欠かせません。

本記事では、オンラインストレージのセキュリティリスクと対策について解説しました。ご紹介した対策を行うことで、セキュリティを確保しながらオンラインストレージの利点を活かせます。安心・安全なオンラインストレージの選定と活用を通じて、高いセキュリティレベルを維持していきましょう。


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