大容量のオンラインストレージ10選! 選び方のポイントも解説

オンラインストレージの導入では、自社のデータ管理に十分な容量のプランを選ぶことが重要です。しかし、オンラインストレージの導入を検討しているものの、容量不足を懸念してなかなか導入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、大容量のオンラインストレージが必要になる理由と、選び方のポイントを詳しく解説します。どの大容量オンラインストレージを選ぶか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
オンラインストレージの大容量プランが必要になる理由
オンラインストレージを使う上で、容量不足に悩むユーザーは少なくありません。では、なぜオンラインストレージの容量は圧迫されるのでしょうか。
オンラインストレージの大容量プランが必要になる理由は、主に以下のとおりです。
・高画質写真や動画を保存するため
・大切なデータのバックアップを取るため
・複数デバイス間でデータを同期するため
ここでは、上記の理由について解説します。
高画質写真や動画を保存するため
高画質な写真や動画は1ファイルあたりのサイズが大きいため、それらを保存するには大容量のオンラインストレージが必要です。
また、カメラの高画質化に伴い、写真1枚あたりのサイズも増大傾向にあります。そのため、大容量のストレージ需要は今後も高まると予想できるでしょう。
大切なデータのバックアップを取るため
大切なデータを失わないためには、オンラインストレージにバックアップを取ることが欠かせません。ローカル環境のハードディスクやUSBメモリは、故障や紛失のリスクがあります。そのため、クラウド上にバックアップを保存しておくことが安全対策として有効です。
特に、ビジネスに関する重要書類や取引先とのやり取りのメールなどは、万が一の際の損失が大きいため、確実なバックアップ先としてオンラインストレージは最適です。
複数デバイス間でデータを同期するため
スマホ、タブレット、PCなど複数のデバイスで同じデータを使う場合、オンラインストレージを介したデータの同期が便利です。クラウド上にデータを保存しておけば、どのデバイスからでもアクセス可能なため、常に最新のファイルを利用できます。
外出先からスマホで撮影した写真をPCに取り込んだり、出張中にPCで作成した資料をタブレットで確認したりと、シームレスなデータ共有には不可欠です。そのため、データのやり取りが増えれば、自ずと容量を圧迫するため、大容量のストレージが必要になります。
大容量のオンラインストレージ10選
保存容量に余裕があり、使い勝手も抜群のオンラインストレージを10サービス厳選してご紹介します。
自分の使い方にぴったりのサービスを、見つけてください。
Google Drive
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 0円〜 |
初期費用 | 0円 |
Google Driveは、1ユーザーあたり15GBから最大5TBまでストレージを簡単に拡張できる柔軟性が魅力です。ビジネス向けのプランでは、さらに大容量のストレージを利用可能。必要に応じて容量を追加できるので、ストレージ不足の心配なく利用できます。
Box
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | 1,200円〜 |
初期費用 | 0円 |
Boxは、容量無制限の法人企業向けプランが魅力的です。ファイルサイズの大きい動画・写真の保管や、プレゼン資料、図面、契約書など、ビジネスシーンで作られる多様なコンテンツを容量を気にせず保管できます。
また、ワークフローの自動化やシームレスな電子サインといった、業務効率化に役立つ機能を備えているのも強みです。
Dropbox Business
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 5人〜 |
従量課金 | - |
月額費用 | 1,500円〜 |
初期費用 | 0円 |
Dropbox Businessは、容量無制限のオンラインストレージを提供しており、ビジネスに必要な全てのファイルを一括管理できます。重い動画や大量のファイルもアップロード可能。ローカルフォルダ感覚で全ファイルを管理でき、容量を気にせず快適な作業を実現します。
OneDrive for Business
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 749円〜 |
初期費用 | 0円 |
OneDrive for Businessは、ユーザーあたり1TBの大容量ストレージを利用できるサービスです。どこにいてもファイルや写真を安全に保存・共有・アクセスできます。
また、Personal Vaultは本人確認によって保護されているため、機密性の高いファイルの保管に適しています。パスポートや運転免許証など、重要書類のデジタルコピーを保管する場所としておすすめです。
Fleekdrive
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 6,000円〜 |
初期費用 | 0円 |
Fleekdrive(フリークドライブ)は、数百GBを超える大容量ファイルの送受信に対応しています。AWS基盤による高いセキュリティに加え、外出先からのアクセスも可能。大容量のデータを扱う必要があるビジネスに最適です。
KDDI ファイルストレージ
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 330円〜 |
初期費用 | 0円 |
KDDIファイルストレージは大容量かつ低価格なサービスのため、コストを抑えつつ、多くの容量を使いたい企業に最適です。メールでは送れないような大容量ファイルの共有にもおすすめ。ファイルを保存しているフォルダの公開用URLを通知するだけで、簡単に大容量ファイルの共有・交換を行えます。
MEGA
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 0円〜 |
初期費用 | 0円〜 |
MEGAは、最大16TBまでの豊富なストレージプランを提供しています。必要に応じてPro FlexiまたはBusinessプランでさらに容量を追加することも可能。使用した分だけ支払う柔軟なプランも用意されており、大容量ファイルを扱うユーザーに最適です。
SecureStorage
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 39,800円〜 |
初期費用 | 50,000円 |
SecureStorageは、基本料金内で大容量ストレージと強固なセキュリティを提供します。エントリープランで500GB、スタンダードプランで1TB、エンタープライズプランでは2TBを利用可能。ビジネスニーズに合わせて柔軟に容量を選択できます。
Nextcloud
項目 | 内容 |
提供形態 | オンプレミス |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | お問合せ |
初期費用 | お問合せ |
Nextcloudは、大容量のファイルでありながら無制限で共有できるのが強みです。さらに、インフラを拡張し、よりファイルの保存領域をスケールアウトすることができます。
また、専用のモバイルアプリが無料で利用可能。モバイルやタブレット上でもファイルの共有・同期・閲覧ができ、利便性に優れています。
青雲
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | お問合せ |
初期費用 | 20,000円〜 |
青雲は、法人向けのオンラインストレージサービスで、アカウント数が無制限でありながら定額制という点が大きな特徴です。大容量データも容易に共有・管理でき、容量を気にせず利用できます。
また、グループ・ユーザー管理や、ファイル操作ログ管理、ストレージ容量管理などの豊富な管理者機能も魅力。利用者や利用者環境の管理を容易に行えるため、業務の負担を軽減できるでしょう。
大容量オンラインストレージ選びで確認すべきポイント
ここまで、オンラインストレージで大容量プランが必要になる要因について解説しました。次は、自社に最適な大容量オンラインストレージを選ぶ際に、意識すべきポイントを見ていきましょう。
・必要な容量と予算に見合ったプランか
・1GBあたりの単価の安さでコスパを比較する
・セキュリティ対策の充実度をチェックする
・大容量データの転送速度に問題がないか
ここでは、上記のポイントについて解説します。
必要な容量と予算に見合ったプランか
オンラインストレージ選びでは、自分に必要な容量を把握し、予算内で最適なプランを選ぶことが重要です。現在必要な容量だけでなく、将来的な増加分も見込んで選ぶことが賢明と言えるでしょう。
必要な容量を把握するうえで、無料プランで試してから有料プランに移行するのも1つの方法です。まずは無料版から手軽に使ってみて、徐々に最適なプランを見つけていくのも良いでしょう。
1GBあたりの単価の安さでコスパを比較する
オンラインストレージのコスパを比較する際は、単純な月額料金だけでなく、1GBあたりの単価で判断することが大切です。月額料金が安くても容量が少なければ、結果的にコスパは悪くなってしまいます。
そのため、1GBあたりの単価を算出・比較することで、より客観的にサービス間の優劣を判断できるでしょう。月額料金と容量のバランスを見極めることが肝心です。
セキュリティ対策の充実度をチェックする
大切なデータを預けるオンラインストレージでは、各サービスのセキュリティ対策の内容を入念に確認することが不可欠です。暗号化の有無や二段階認証の設定など、データ保護に関する技術的な対策を確認しましょう。
また、サービス提供会社の信頼性や過去の事故履歴などもチェックしておきたいところです。ISOやISMSといった、セキュリティ認証を取得しているベンダーを選ぶのが望ましいでしょう。 オンラインストレージのセキュリティについては、下記の記事で詳しく解説しています。
大容量データの転送速度に問題がないか
オンラインストレージで大容量ファイルをアップロード・ダウンロードする際は、転送速度が十分であるかどうかを確認すべきです。通信速度が遅いと、大容量データのバックアップや同期に時間がかかり、ストレスを感じる原因となります。
快適に使えるストレージを選ぶ際は、サービスの速度比較や利用者の評判などを参考にすることをおすすめします。通信速度が遅いせいでデータ管理に支障をきたしては本末転倒になってしまうので、ある程度の転送速度のあるサービスを優先的に選びましょう。
目的や予算に合わせて、最適な大容量オンラインストレージを選択しよう
大容量プランの提供状況は各サービスで異なるため、自社の用途に合わせて選ぶことが肝心です。セキュリティ対策の充実度や1GBあたりの単価を比較しながら、予算内で適切なサービスを選定しましょう。コスパ重視ならDropbox BusinessやGoogle Drive、利便性ならiCloudやOneDrive for Businessがおすすめです。 また、それぞれのサービスで提供されている無料プランを試し、必要な容量とコスパのバランスが取れたサービスを選んでみてください。本記事で紹介したストレージ選びのポイントを基に、自社の目的に合ったオンラインストレージを選定して、業務効率化を進めていきましょう。