バックアップに最適なオンラインストレージ8選!

オンラインストレージは、インターネット上のサーバーにデータを保存する仕組みです。ユーザーのパソコンやスマートフォンなどのデバイスとクラウド上のサーバーが常に同期され、データをアップロード・ダウンロードできます。
さらに、インターネットに接続できる環境であれば、時間や場所を問わずデータの保存や共有、編集が可能です。本記事では、ビジネスシーンでのメリットや最適なシステムの選び方を解説します。バックアップに最適なオンラインストレージ製品も紹介するので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
オンラインストレージでバックアップする方法
オンラインストレージでバックアップを行う方法には、主に3つの方法があります。
・手動でファイルをアップロードして、バックアップする
・自動バックアップ機能を使う
・非同期型のバックアップを行う
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
手動でファイルをアップロードして、バックアップする
手動バックアップは、ユーザーが手動でファイルを選択して、アップロードする方法です。オンラインストレージ上の指定フォルダへのファイルのドラッグ&ドロップや、アップロードボタンを押してファイル選択をします。
定期的に手動でバックアップを行う習慣付けが大切です。うっかり忘れてしまうことのないよう、注意しましょう。
自動バックアップ機能を使う
自動バックアップは、専用アプリやクライアントソフトを使ってバックアップを自動化する方法です。あらかじめバックアップ対象のフォルダやファイルの種類、バックアップ頻度などを設定しておけば、定期的に自動でバックアップが行われます。
手動でバックアップを行う手間が省けるため、バックアップ忘れのリスクを防げるのが大きなメリットでしょう。
非同期型のバックアップを行う
非同期型バックアップとは、ユーザーが任意のタイミングでファイルをアップロードする方法です。あらかじめオンラインストレージ上にバックアップ用のフォルダを作成しておき、バックアップしたいファイルを保存します。
ただし、定期的な自動バックアップは行われないため、ユーザー自身がこまめにバックアップを行う必要があります。
バックアップに最適なオンラインストレージ8選
バックアップに適したオンラインストレージサービスには、それぞれ特徴があります。ここでは、代表的なサービスを比較し、バックアップに最適なオンラインストレージの選び方を解説します。
Google Drive
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 0円〜 |
初期費用 | 0円 |
Google Driveは、大容量ストレージを提供しており、バックアップ先におすすめです。1ユーザーあたり、15GBから5TBまでストレージを拡張できる柔軟性を持っています。
写真、動画、文章など、さまざまな種類のファイルをクラウドに安全に保存可能。これにより、デバイスの故障や紛失時にも、データを簡単に復元できます。
Box
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | 1,200円〜 |
初期費用 | 0円 |
Boxは、オンラインバックアップツールとしても活用できるサービスです。文章や動画、写真、プレゼン資料などといった多種多様なファイルをクラウド上で安全に保護します。
また、常に最新版のファイルにさまざまなデバイスからアクセスでき、万が一のデータ損失時にも、迅速な復元が可能です。
Dropbox Business
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 5人〜 |
従量課金 | - |
月額費用 | 1,500円〜 |
初期費用 | 0円 |
Dropbox Businessは、ファイルがDropboxフォルダに保存されるとすぐにバックアップを作成します。これにより、ファイル消失の心配がなく、社員各自で削除したファイルを復元できるため、IT管理者の負担が軽減されます。
OneDrive for Business
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 749円〜 |
初期費用 | 0円 |
OneDrive for Businessは、大容量ストレージが強みのサービスで、データのバックアップ先として最適です。重要なファイルや写真、アプリなどをバックアップしておくことで、デバイスが故障してもデータが消失せず安心。また、モバイルアプリを使うことで、重要なドキュメントをスキャンしてクラウドに保存できます。
Fleekdrive
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 6,000円〜 |
初期費用 | 0円 |
Fleekdrive(フリークドライブ)は、バックアップ機能が充実しているのが魅力です。同名のファイルがアップロードされた際、自動でバージョン管理をする機能が搭載されています。元のファイルを残し、必要に応じて内容を確認することも可能です。
また、データの保存にはAWS(Amazon Web Services)を使用しており、自然災害や通信障害などのトラブルに強く、迅速な復旧が心強いです。
KDDI ファイルストレージ
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 330円〜 |
初期費用 | 0円 |
KDDI ファイルストレージは、最新データだけでなく、それより前のデータもバックアップしておけます。最新フォルダのバージョン管理機能を有効にすることで、バックアップフォルダにて3世代までの世代管理が可能。データが消えてしまった際の万が一に備えられるため、安心です。
MEGA
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 0円〜 |
初期費用 | 0円〜 |
MEGAは、重要なフォルダを安全にバックアップし、複数のデバイス間で項目を同期できるオンラインストレージサービスです。あらゆるサイズのファイルを安全に保管でき、完全な制御とプライバシーを確保した上でファイルを共有できます。
SecureStorage
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 39,800円〜 |
初期費用 | 50,000円 |
SecureStorageは、大容量のストレージを提供しているためバックアップ先にも最適です。提供プランのなかで一番ストレージ容量の多いエンタープライズプランでは、2TBもの容量を使用可能。大容量データを扱う企業はもちろん、重要ファイルのバックアップにも使用できます。
オンラインストレージでバックアップするメリット
ビジネスシーンにおいてオンラインストレージを利用することで、企業はさまざまなメリットを得られます。
ここでは、以下4つのメリットについて詳しく解説します。
・外出先からもデータにアクセスできる
・ハードウェアの故障リスクから解放される
・コスト削減につながる
・高いセキュリティレベルでデータを保護できる
それぞれのメリットを見ていきましょう。
外出先からもデータにアクセスできる
オンラインストレージは、インターネット環境があればどこからでもデータにアクセスできます。外出先でも、スマートフォンやタブレット、モバイルWi-Fiルーターなどを使ってオンラインストレージ上のデータを閲覧・編集可能です。
出張先や移動中など、オフィス外でもデータを活用できるため、効率的に業務を行えます。
ハードウェアの故障リスクから解放される
オンラインストレージを導入することで、ローカル環境のハードウェア故障によるデータ消失リスクを回避できます。パソコンやハードディスクが故障しても、オンラインストレージにバックアップしていれば、データを失うことはありません。
企業にとってデータ消失は業務の中断や生産性の低下、さらには顧客信頼の損失につながります。オンラインストレージを活用し、定期的にデータをバックアップすることで、予期せぬハードウェアトラブルにも迅速に対応できるはずです。
コスト削減につながる
オンラインストレージは、自前でバックアップ環境を用意するよりもコストを抑えられます。サーバーやストレージ、ソフトウェアを購入・構築する必要がなく、初期コストのカットが可能です。
さらに、オンラインストレージはサブスクリプション型の料金体系が一般的で、使った分だけの料金を支払うことができる仕組みになっています。容量が増えた場合でも必要な分だけ追加して利用できるため、無駄なコストを避けられるのです。
高いセキュリティレベルでデータを保護できる
オンラインストレージには、データの暗号化、多要素認証、アクセス制御などの機能が備わっています。
高度なセキュリティ対策が施されているため、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを最小限に抑えられます。
自社で高度なセキュリティ環境を整えるには多大なコストと労力がかかりますが、オンラインストレージを使えば、安全性の高い環境を手軽に利用できるのです。
バックアップに最適なオンラインストレージの選び方
バックアップに適したオンラインストレージを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。
・バックアップに役立つ機能が充実しているか
・バックアップに必要なデータ容量を確保できるか
・セキュリティ面で信頼できるサービスか
・シンプルで使いやすいか
・コストパフォーマンスが高いか
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
自社に最適なシステムを選ぶためにも、これらのポイントに留意してください。
バックアップに役立つ機能が充実しているか
バックアップに適したオンラインストレージは、バージョン管理や削除したファイルの復元など、バックアップに役立つ機能が充実しています。バージョン管理機能により、ファイルの変更履歴を管理でき、過去のバージョンにいつでも戻せます。
ファイルを間違って削除してしまっても、削除したファイルを復元できる機能があれば、データ消失のリスク低減も可能です。
バックアップに必要なデータ容量を確保できるか
バックアップに適したオンラインストレージは、バックアップしたいデータ量に見合った容量のプランを提供しています。必要な容量を見極めて、コストパフォーマンスの高いプランを選ぶことが重要です。
将来的なデータ量の増加も見越して、容量の拡張性が高いサービスを選ぶと安心でしょう。
セキュリティ面で信頼できるサービスか
バックアップに適したオンラインストレージは、暗号化やアクセス制御などセキュリティ面で信頼できるサービスです。保存されたデータが暗号化されているか、二段階認証でアカウントが保護されているかなど、セキュリティ対策の充実度をチェックしましょう。
国内法に準拠し、第三者機関から認証された安全性を持つサービスは、特に信頼性が高いといえます。
シンプルで使いやすいか
個人向けのオンラインストレージは、使いやすさとシンプルさを備えたサービスが適しています。初心者でも直感的に操作でき、余計な機能が少なく、分かりやすいサービスが望ましいです。
無料プランで十分な容量を提供しているサービスや、スマートフォンアプリが充実しているサービスもあります。個人のニーズに合ったサービスを選ぶことで、より快適に利用できるでしょう。
コストパフォーマンスが高いか
中小企業向けのオンラインストレージは、必要な機能とコストパフォーマンスを兼ね備えたサービスが適しています。必要な容量を安価に利用でき、チーム単位でデータを共有できる機能など、業務に直結する要素がそろっていると作業がスムーズになるでしょう。
無料プランやお試し期間のあるサービスを利用して、自社に合ったサービスを見極めることをおすすめします。
今すぐオンラインストレージでバックアップを始めよう
大切なデータを失うリスクは、個人でも企業でも常につきまといます。データ保護のためにニーズに合ったオンラインストレージを選んで、今すぐバックアップを始めることが重要です。
バックアップは面倒に感じるかもしれません。しかし、大切なデータが消えてしまうリスクを避けるために、バックアップを取っておくことは、リスク軽減のために最も確実な対策です。
今回の記事を参考にオンラインストレージを活用して、簡単・安全にデータをバックアップする習慣をつけましょう。