非同期型のオンラインストレージ8選! メリットや選び方を解説

非同期型のオンラインストレージは、ユーザーが任意のタイミングでデータをアップロード・ダウンロードできる柔軟性が特徴です。同期型との違いや、非同期型のメリット、注意点、選び方、活用例などを理解することで、自分のニーズに合った非同期型のオンラインストレージを選択し、データ管理を効率化できます。
この記事では、非同期型のオンラインストレージの基本から活用方法まで、詳しく解説します。また、非同期型のオンラインストレージサービスも紹介するので、ぜひ導入に役立ててください。
非同期型のオンラインストレージの基本
「非同期型のオンラインストレージの仕組みや特徴」「同期型との違い」を理解することは、効果的な活用につながります。ここでは、非同期型のオンラインストレージの基本的な知識について解説します。
非同期型の仕組みと特徴
非同期型のオンラインストレージは自動同期されず、ユーザーが任意のタイミングでデータをアップロード・ダウンロードする仕組みです。同期型オンラインストレージとは異なり、ユーザー自身がデータのアップロードやダウンロードを行う必要があります。
例えば、非同期型のオンラインストレージに保存したファイルを変更した場合、変更後のファイルを反映させるには再びオンラインストレージに保存し直さなければいけません。この仕組みにより、ユーザーはデータの同期タイミングを自分でコントロールできるのが特徴です。
非同期型と同期型の主な違い
非同期型と同期型のオンラインストレージには、データの同期タイミングとストレージ容量の使い方に大きな違いがあります。同期型はローカルとクラウド上のデータが常に同期されるのに対し、非同期型はユーザーの意図的なアップロード・ダウンロードが必要です。
また、同期型は常にローカルとクラウドのデータが同じ状態に保たれるため、ストレージ容量を多く消費します。非同期型は必要なデータのみをクラウドに保存できるため、ストレージ容量を効率的に活用できます。
バックアップに最適なオンラインストレージ8選
非同期型のオンラインストレージは、バックアップに最適なサービスが多数存在します。ここでは、おすすめのサービスを比較して、その特徴を解説します。
セキュアSAMBA
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | 0円〜 |
初期費用 | 0円 |
セキュアSAMBA(サンバ)は、エクスプローラーで直感的に操作できるオンラインストレージです。営業担当・カスタマーサクセス担当・サポート担当による手厚いサポートで、導入も安心。
データの保管先は信頼性の高いAmazon Web Servicesで、BCP対策も万全です。暗号化やパスワードポリシーの設定、二段階認証など、豊富なセキュリティ機能で安全なファイル共有・保存を実現します。
ixMark
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 19,800円〜 |
初期費用 | 0円 |
ixMark(イクスマーク)は、10〜100名規模の企業に最適な法人向けクラウドストレージサービスです。直感的な操作性で、新たな操作を覚える必要がなく、誰でもすぐに使いこなせます。
また、導入前から導入後まで、電話・メール・LINEでの手厚いサポート体制が整っているため、安心して利用を開始できます。管理者向け機能も充実しており、ユーザーの操作状況のモニタリングや、アクセス制御、アカウント情報の一括管理も容易です。
Fileforce
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | お問合せ |
初期費用 | 0円 |
Fileforceは、エクスプローラーからアクセスし・操作できる利便性を備えています。ファイル共有やオンライン編集も簡単に行え、ユーザーサポートも不要なほど使いやすいのが特徴です。
アクセス権限を柔軟に設定でき、データは国内で安全に保管されます。ユーザー数無制限で、ランサムウェア対策や電子帳簿保存法にも対応しており、コストパフォーマンスに優れています。
Amazon S3 Glacier
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | お問合せ |
初期費用 | お問合せ |
Amazon S3 Glacierは、データアーカイブ専用に設計されたオンラインストレージです。高い耐久性とスケーラビリティを持ち、低コストでデータを長期保存できます。
また、いつでもどこでも容量に関係なくデータを保存・取得できます。同一のデータ読み込みを何万回も行え、災害対策に備えた緊急用としてのみの使用も可能です。
InfiniCLOUD
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 0円〜 |
初期費用 | 0円 |
InfiniCLOUD(インフィニクラウド)は、高いセキュリティと高速なデータ転送が特徴です。サーバーは、耐震やセキュリティなどの厳しい基準をクリアした国内のデータセンターに設置されています。
大容量のストレージにより、パソコンやスマホに保存されているデータを丸ごとバックアップできるのが魅力。クラウドストレージに、どのデータをバックアップするか悩む必要がなくなります。
pCloud
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス/クラウド |
従業員規模 | - |
従量課金 | - |
月額費用 | お問合せ |
初期費用 | お問合せ |
pCloud(ピークラウド)は、安全かつシンプルな操作でデータを管理できます。ユーザー以外にもファイルの共有が可能で、フォルダへの招待や共有リンク、ファイルリクエストなどといった複数の共有方法を利用できます。
また、ファイルをアップロードすることでパソコン・モバイル端末や、webアプリ上で常に最新バージョンにアクセス可能。さらに、ワンクリックでモバイル端末から写真や動画をバックアップできる手軽さもポイントです。
Dropbox Business
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 5人〜 |
従量課金 | - |
月額費用 | 1,500円〜 |
初期費用 | 0円 |
Dropbox Businessは、高速同期が強みのサービスです。毎日210億件ものファイルを同期し、13 万以上の企業を支えています。
同期の方法も、差分同期・LAN同期・ストリーミング同期というように複数あるため、そのときに求めている同期方法を選べる点がポイントです。 同期にかかる時間を短縮し、業務の大幅な効率化が実現できるしょう。
Box
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | 1,200円〜 |
初期費用 | 0円 |
Boxは、場所や時間を問わず、組織内外のチームと安全かつ簡単な共同作業を可能にするオンラインストレージです。高度なセキュリティ、シームレスな電子サイン機能により、非同期でのチームコラボレーションを強力にサポートします。
非同期型のオンラインストレージを使うメリット
非同期型のオンラインストレージを使うメリットは、主に3つあります。
・データの安全性が高い
・ストレージ容量を効率的に活用できる
・バックアップ用途に適している
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
データの安全性が高い
非同期型のオンラインストレージは、自動同期されないため、ユーザーの誤った操作がストレージ内のデータに影響しにくいです。同期型の場合はローカルで誤ってデータを削除すると、クラウド上のデータも同時に削除されてしまうリスクがあります。
しかし、非同期型ではデータのアップロードや変更を手動で行うため、そのようなリスクが軽減されます。さらに、重要なデータを誤って上書きしてしまうリスクも低いため、安心してデータを管理できる点が特徴です。
ストレージ容量を効率的に活用できる
非同期型のオンラインストレージは、必要なタイミングでデータをアップロードするため、ストレージ容量を圧迫することなく利用可能です。同期型の場合、ローカルのデータがすべてクラウドに同期されるため、不要なデータもクラウド上に保存されてしまい、ストレージ容量を圧迫する可能性があります。
非同期型なら、必要なデータのみをクラウドに保存できるため、ストレージ容量を効率的に管理できるのです。
バックアップ用途に適している
非同期型のオンラインストレージは、変更頻度の少ないデータのバックアップに適しています。頻繁に更新されるデータは、同期型オンラインストレージを使ってリアルタイムに同期するのが効果的です。
しかし、変更が少ないデータは、非同期型を使って必要なタイミングでバックアップを取るのが合理的になります。
データの変更頻度に応じて、柔軟にバックアップ方法を選ぶことで、効率的にデータの保護ができます。
非同期型のオンラインストレージの注意点
非同期型のオンラインストレージには、多くのメリットがある一方、リアルタイムでのファイル共有が難しい、最新データの共有に手間がかかるなどの注意点があります。
ここでは、非同期型のオンラインストレージを使う際の注意点について説明します。これらを参考にして、利用シーンに合った使い方を見つけてください。
リアルタイムでのファイル共有が難しい
非同期型のオンラインストレージは自動同期されないため、複数人でのリアルタイムな共同作業には向いていません。同期型なら、ローカルでのデータ更新がリアルタイムにクラウドに反映されるため、他のユーザーもすぐに最新のデータにアクセスできます。
しかし、非同期型の場合、各ユーザーが手動でアップロードやダウンロードを行う必要があるため、リアルタイムでのデータ共有が困難です。そのため非同期型は、複数人でリアルタイムにデータを共有しながら作業を進めるようなケースには不向きでしょう。
最新データの共有に手間がかかる
非同期型のオンラインストレージでは、データの更新に手動でのアップロードが必要となるため、最新データの共有に手間がかかります。同期型の場合、ローカルでのデータ更新が自動的にクラウドに反映されるため、他のユーザーも常に最新のデータにアクセスできます。
非同期型では、データを更新したユーザーが手動でアップロードしない限り、他のユーザーは最新のデータにアクセスできません。このように非同期型は、最新データの共有に手間がかかるため、データの更新頻度が高く、リアルタイムな共有が必要なケースには同期型が適しています。
非同期型のオンラインストレージの選び方
非同期型のオンラインストレージを選ぶ際は「自分の用途に合った機能を備えているか」や「ユーザーインターフェースの操作性は高いか」に注目することが大切です。
ここでは、非同期型のオンラインストレージの選び方のポイントを解説します。導入の効果を最大限に引き出すためには、これらのポイントをしっかりと押さえ、最適なサービスを選ぶことが大切です。
自分の用途に合った機能を備えているか
非同期型のオンラインストレージを選ぶ際は、自分の用途に応じて必要な機能を備えたサービスを選ぶことが重要です。大容量のデータを保存する必要がある場合は、容量無制限のプランを提供しているサービスが適しています。
また、特定のファイル形式を扱う必要がある場合は、そのファイル形式に対応しているサービスを選ぶ必要があります。
ユーザーインターフェースの操作性は高いか
非同期型のオンラインストレージは、使いやすいUIを持つサービスを選ぶことで、ユーザーはストレスなく利用できます。データのアップロードやダウンロード、フォルダ管理が簡単で直感的に行えるインターフェースが理想的です。
ドラッグ&ドロップでファイルを簡単にアップロードできる機能や、操作が視覚的に整理されているデザインだと良いでしょう。マルチデバイス対応や、モバイルアプリの提供など、ユーザーの利用シーンに合わせた利便性の高さも重要な選択基準です。
非同期型のオンラインストレージの活用例
非同期型のオンラインストレージは、長期的なデータ保存や編集済みファイルの保管場所として活用できます。ここでは、非同期型のオンラインストレージの具体的な活用例を紹介します。
長期的なデータ保存に使う
非同期型のオンラインストレージは、保存したデータを頻繁に取り出す必要がない場合に適しています。長期間保存するデータの保管先として活用できるのです。
アーカイブ用の写真や動画、長期保存が必要な書類などを、非同期型のオンラインストレージに保管します。ローカルのストレージ容量を圧迫することなく、データを安全に保管することが可能です。 非同期型のオンラインストレージの活用により、データの消失や故障のリスクを軽減し、安心して長期的にデータを保存できます。
編集済みファイルの保管場所として使う
非同期型のオンラインストレージは、編集作業が完了したファイルの保管に適しています。編集作業が終わったファイルを非同期型のオンラインストレージに保管しておくことで、ローカルのストレージ容量を圧迫することなく、必要なときにいつでもファイルにアクセスできます。
編集済みのファイルは、変更頻度が低いため、頻繁にアクセスする必要がないことが多いです。リアルタイムで同期されない非同期型のオンラインストレージを利用することで、効率的なデータ管理ができるでしょう。
非同期型のオンラインストレージを活用して、データ管理を効率化しよう
非同期型のオンラインストレージを効果的に活用するには、その特性を理解し、用途に合わせて同期型と使い分けることが大切です。リアルタイムなデータ共有が必要な場面では同期型を、長期保存やバックアップが必要な場面では非同期型を使うなど、それぞれの特徴を活かして使い分けましょう。
自分のデータ管理のニーズに合わせて、非同期型のオンラインストレージを賢く活用することで、データ管理の効率化を図れます。本記事の内容を参考にしながら、データ管理の悩みを解決し、効率的な作業環境を整えてください。