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BIツール導入に失敗する原因|成功に導くためのポイントも解説

BIツール導入に失敗する原因|成功に導くためのポイントも解説

BIツールは企業が持つ膨大なデータから価値ある情報を抽出し、経営判断に役立てるために必要不可欠なツールです。BIツールを効果的に活用することで、データに基づく意思決定の迅速化や業務効率化を実現できるでしょう。

しかし、導入をしたが効果を発揮できないどころか、間違った経営判断につながってしまうケースも少なくありません。そこで本記事では、BIツール導入に失敗する原因や失敗しない方法を紹介します。


BIツール導入に失敗する「3つ」の原因

BIツール導入に失敗する主な原因は、以下のとおりです。

  • 明確な目的設定ができていない
  • 運用体制に不備がある
  • 現場のニーズと乖離したシステムを選定してしまう

ここでは、上記の原因について解説します。

明確な目的設定ができていない

導入目的と経営課題のズレは、BIツール導入を失敗に導く大きな要因です。BIツールの導入目的が経営課題と紐付いていない場合、本当に必要なデータや機能が揃わず、効果的な活用ができなくなります。

また、BIツールは分析できるデータや活用方法が幅広いです。そのため、財務部門なのか人事部門なのかというように、特に分析と改善をしたい分野を定めていないと、使用上の方向性も曖昧になります。

達成すべきゴールが関係者間で共有されていないと、一貫性のない利用になり、導入効果を減退させてしまうため、注意してください。

運用体制に不備がある

専任チームの不在はBIツールの適切な運用を妨げ、導入効果を減退させます。BIツールを管理・推進する専任の担当者やチームがいないと、継続的な活用や改善は難しいです。

BIツールを導入しても、使う目的や手順などが分からないと、活用したくてもできない状態になります。また、BIツールの活用方法が社内で周知されていないと一部の人しか使えないため、全社的に浸透しなくなってしまいます。

現場のニーズと乖離したシステムを選定してしまう

ユーザー視点を欠いたツール選定は、現場での利用を阻害し、導入を失敗させます。実際にBIツールを使う現場の意見を取り入れず、機能過多で使いにくいツールを選んでしまうと、現場に受け入れられません。

経営層だけで活用するよりも、各部署や現場といったミクロでの問題の分析や改善を行えたほうが、実務に沿った経営改善につながります。また、業務に合っていないツールを導入しても、十分な効果は得られず、無駄な投資に終わってしまいます。


BIツール導入で失敗しないための4ステップ

ここまで、BIツールの導入が失敗する要因について紹介しました。では、BIツール導入で失敗しないためにはどのような手順を踏めばよいのでしょうか。

BIツール導入を成功させるためには、以下のステップで進めてみてください。

  1. 導入目的と達成ゴールを明文化する
  2. 体系的な教育と専任チームの設置をする
  3. 現場の意見を取り入れて、ツールを選定する
  4. 継続的に効果測定をして、運用改善を図る

ここでは、上記のステップを順を追って解説します。

導入目的と達成ゴールを明文化する

まず、経営課題の解決にBIツールをどう活用するのか、具体的な導入目的を設定しましょう。

「BIツールで人事評価を正確に数値化したい」や「各部門のデータ集計を自動化したい」といったように、優先的に解決したい問題を明確にします。ここでは削減目標など、BIツールで達成すべきゴールを数値化し、関係者全員で共有することが重要です。

体系的な教育と専任チームの設置をする

教育と推進体制の構築は、組織全体でのBIツール活用を実現するために不可欠です。ユーザー向けのBIツール操作研修を行い、実際の活用事例を共有して利用を促進しましょう。

具体的にはBIツールの利活用を専門に推進する専任チームを設置し、継続的な活用と改善を主導させることが有効です。

現場の意見を取り入れて、ツールを選定する

ユーザーの評価を重視したツール選択が、適切なBIツールの導入につながります。ツール選定の際はユーザーテストを実施し、現場の声を反映させることが重要です。

BIツールの効果を実務上で発揮するためには、必要十分な機能を備え、使いやすさを兼ね備えたツールを選びましょう。無料トライアルを実施しているサービスもあるので、それを活用して導入前に操作感のチェックを行うのがおすすめです。

継続的に効果測定をして、運用改善を図る

データに基づく継続的な改善サイクルの実行が、BIツールの長期的な成功をもたらします。BIツールの利用状況を定期的にモニタリングし、課題を抽出して改善につなげましょう。

このとき、最初に設定した導入目的や目標を数値化したうえで、達成率はどれほどかを確認し、その都度改善を図ってください。BIツールがもたらす定量的な成果を可視化し、関係者間で共有することが重要です。


適切なステップで、BIツール導入を成功へと導こう

明確な目的意識、教育と推進体制の構築、現場の意見の反映、継続的な改善が、BIツール導入を成功へと導く4つのステップ(アクションプラン)です。

BIツール導入の目的を明確にし、現場の声に耳を傾けながら、教育と専任チームによる推進を行い、PDCAを回して継続的に改善することが導入失敗を防ぐ鍵となります。

これら4つのアクションを着実に実行することで、BIツール導入の成功確度は大きく高まるはずです。BIツールの適切な導入で、現場や業務の実態に見合った問題解決と経営改善につなげていきましょう。


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