メールリレーサービス14選! 機能や料金、メリットを比較

メールリレーサービスは、メールの大量送信や到達率改善、配信状況の分析などが可能になるサービスです。
本記事では代表的なメールリレーサービスを比較し、一覧表にまとめました。ぜひ参考にして、利用しやすいサービスを見つけてください。
メールリレーサービスを選ぶ際の比較ポイント

メールを大量送信する機会が多いなら、メールリレーサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。メールリレーサービスは中継サービスを利用することで、大量送信や到達率の改善を実現できるサービスです。
また、サーバーの監視やメンテナンスなどのサービスも含まれるため、メールに関する業務の大幅な削減も期待できます。日々複雑になるシステムや人材不足に対応するためにも、必要性の高いサービスと言えるでしょう。
どのメールリレーサービスを選ぶか迷ったときは、次のポイントを比較してみてください。
- 料金
- 既存システムとの連携
- IPアドレスの自動切り替え機能
- 送信ドメイン認証機能
- セキュリティ対策
- アフターサービス
各ポイントを詳しく解説します。
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料金
まずは、利用料金を比較してみましょう。メールリレーサービスは一時的に導入するサービスではありません。メール送信が必要な業務を続ける限り利用することになるため、料金が高額すぎるときは負担が大きくなります。
ただし、利用料金は安ければ良いというものでもありません。基本料金は低く抑えられていても、オプション料金が高く、結局は割高になってしまうケースもあります。
各メールリレーサービスのホームページに記載された最低料金(〇〇円~)で比較するのではなく、必ず見積もりを取ってから比較するようにしてください。
また、無料でお試しができるかどうかもチェックしておきましょう。料金や機能が気に入って導入したメールリレーサービスでも、「管理しにくい」「エラーが頻繁に表示される」などの理由で使いづらく感じるかもしれません。
無料で一定期間お試しができるなら、価格・機能ともに納得して導入でき、何度も契約・解約を繰り返す必要もなくなります。
既存システムとの連携
すでに導入しているシステムと連携できるメールリレーサービスなら、導入に時間がかからず、コストも抑えやすくなります。既存システムとの連携の容易さもチェックしておきましょう。
次の2つのポイントに注目すると、利用中のAPIとの連携がしやすいと判断できます。
- システム連携の手順がわかりやすく説明されている
- サンプルコードが用意されている
メールリレーサービス導入の際に新しいメールシステムを導入するのでも問題はありませんが、同時に2つ以上のシステムを導入することで、セッティングや手順把握のために時間と労力がかかり、一時的に業務が滞るリスクがあります。
システム関連のコストを抑え、なおかつ通常業務に影響を及ぼさないためにも、既存システムと連携しやすいメールリレーサービスを選びましょう。
IPアドレスの自動切り替え機能
IPアドレスの自動切り替え機能が搭載されているか、確認しておきましょう。メールリレーサービスを導入すると、メール送信に中継ポイントが設置されるため、到達率を高められます。
しかし、受信者側のサーバーで迷惑メールと判断されてしまうと、メールが到達せず、相手に情報を伝えられません。
IPアドレスの自動切り替え機能が搭載されているメールリレーサービスなら、迷惑メールと判断されたときは、IPアドレスを自動で切り替えることができ、到達率を高められます。
また、複数のIPアドレスへ自動切り替えできるメールリレーサービスであれば、特定のIPアドレスがブロックされても別のIPアドレスへの切り替えが可能になり、さらに到達率が高まるでしょう。
送信ドメイン認証機能
送信ドメイン認証機能についても、チェックしてみてください。送信ドメイン認証機能が搭載されているメールリレーサービスなら、なりすましや改ざんを回避しやすくなります。なお、送信ドメイン認証機能には、次の3つのタイプがあります。
- SPF:メールの正当性確認を目的としたタイプ
- DKIM:なりすまし・改ざん防止を目的としたタイプ
- DMARC:送信ドメイン認証に失敗したときの対処法決定を目的としたタイプ
ほとんどのメールリレーサービスでは、送信ドメイン認証機能がデフォルトで搭載されていますが、利用するには追加料金が必要になることもあります。基本サービスに含まれているのか、追加料金を支払う場合は負担のない金額なのかを確認しておきましょう。
セキュリティ対策
メールを送信する際には、メールアドレスや氏名といった顧客の個人情報を扱うため、セキュリティ対策ができていないと顧客からの信頼を失ってしまいます。セキュリティ対策が手厚いメールリレーサービスを選ぶことが大切です。
万が一、個人情報が漏洩すると、顧客からの信頼を失うだけでなく、企業として社会的信頼も失うことになりかねません。信頼を築くには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。信頼性低下から業績低下、ひいては事業継続が難しくなる恐れもあります。
アフターサービス
アフターサービスにも注目してみましょう。エラーが発生してメール送信ができなくなることや、到達率が低下したり、顧客に何度も同じメールが送信されたりといったトラブルが起こることもあるかもしれません。
アフターサービスが充実したメールリレーサービスなら、万が一のときにも慌てず、スムーズに対応できます。
どのようなアフターサービスが必要かリストアップしてから、メールリレーサービスを比較すると抜け漏れのないサービスを受けやすくなります。迷ったときは、次のポイントもチェックしてみてください。
- 24時間体制でトラブル対応を受け付けている
- 駆けつけサービスやリモート対応が充実している
- トラブル対応時に手数料が発生しない
アフターサービスが充実したメールリレーサービスを選ぶと、安心感が高まり、メール担当者のストレスも軽減できるでしょう。また、エラーからの復旧の時間を短縮でき、通常業務に影響が及びにくくなるのもメリットです。
bizocean事務局おすすめのメールリレーサービス2選

どのメールリレーサービスにするか迷ったときは、充実した機能と使いやすさに定評のあるサービスに注目してみましょう。bizocean事務局がおすすめするメールリレーサービスは、次の2つです。
- アララ メッセージ
- blastengine
メールリレーサービスを比較する際のポイント
メールリレーサービスを選定する際は、複数の観点から総合的に評価しましょう。
メールリレーサービスを比較する際のポイントは、以下のとおりです。
いずれのメールリレーサービスも、無料で資料請求が可能です。ぜひチェックしてみてください。
アララ メッセージ
アララ メッセージは、自動化や効果測定などの多彩な機能で円滑なメールマーケティングを実現する法人向けメールリレーサービスです。APIによる外部システムとの連携にも対応しているため、既存のメールシステムを活かしたメール配信が可能になります。
最大毎時約100万通の高速かつ大量のメール配信が可能です。遅延や不達が発生したときには、送信先ドメインごとに自動チューニングを実施し、トラブル改善と到達率の維持を実現します。
提供形態はクラウドとオンプレミス、SaaS、ASPです。基本の料金プランは以下をご覧ください。
料金プラン
月額料金 | 9,500円~ | 12,000円~ | 24,000円~ | 36,000円~ | 45,000円~ |
---|---|---|---|---|---|
月間配信数 | 50,000通 | 100,000通 | 300,000通 | 500,000通 | 700,000通 |
初期費用 | 50,000円 | 50,000円 | 50,000円 | 50,000円 | 50,000円 |
最低利用期間 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 1ヶ月 |
上限超過時 | 0.20円/通 | 0.12円/通 | 0.08円/通 | 0.08円/通 | 0.08円/通 |
セキュリティ向上のために、定期的にアップデートを実施しています。アップデート情報は、専用サポートサイトや通知サービスでリアルタイムで確認できます。
アララ メッセージの無料資料ダウンロードはこちら
blastengine
blastengine(ブラストエンジン)は、大規模ネットワークを経由した高速送信かつ高到達率のメールリレーサービスです。なお、メールプロバイダや国内携帯キャリアドメインへの最適化により、メール到達率は99%以上を実現しています。
また、メールサーバーの管理や運用は不要です。メール配信にトラブルが生じたときは、すぐにトラブル発生時間や対象メールアドレス、原因を分析し、再配信などの対応を実施します。
blastengineはクラウドで提供するサービスです。初期費用は0円、月額料金は3,000円~とリーズナブルな設定のため、初めてメールリレーサービスを利用する方も試しやすいのではないでしょうか。
料金プラン
月額料金 | 3,000円~ | 16,000円~ | 80,000円~ |
---|---|---|---|
月間配信数 | 10,000通 | 100,000通 | 1,000,000通 |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
最低利用期間 | 3ヶ月 | 3ヶ月 | 3ヶ月 |
上限超過時 | 0.60円/通 | 0.40円/通 | 0.28円/通 |
blastengineでは、アフターサービスの強化を目的とした有償サポートを実施しています。ただし、無料プランでもサポートは受けられますので、サポート内容の違いを確認しておきましょう。
blastengineの無料資料ダウンロードはこちら
【比較表付き】メールリレーサービス14選

主なメールリレーサービスを一覧表でまとめました。料金や機能、トライアルの有無を比較しておくと、自社に合うメールリレーサービスを絞り込みやすくなります。どのサービスにするか迷ったときは、ぜひチェックしてみてください。
サービス名 | 料金 | 主な機能 | トライアル |
---|---|---|---|
アララ メッセージ | 初期:50,000円 月額:9,500円~ |
|
有 |
blastengine | 初期:0円 月額:3,000円~ |
|
有 |
Amazon Simple Email Service | 初期:0円 月額:0円~ |
|
有 |
API Mail | 初期:50,000円~ 月額:30,000円~ |
|
無 |
ベアメール | 初期:50,000円 月額:5,000円~ |
|
有 |
Cuenote SR-S | 初期:50,000円~ 月額:27,000円~ |
|
有 |
Curumeru | 初期:要相談 月額:要相談 |
|
無 |
エキスパ | 初期:10,000円 月額:4,800円~ |
|
無 |
Mail Publisher Transaction | 初期:要相談 月額:要相談 |
|
無 |
ORANGE MAIL |
初期:12,800円~ |
|
有 |
SENDMAGIC | 初期:要相談 月額:要相談 |
|
有 |
SendGrid | 初期:0円~ 月額:0円~ |
|
有 |
WEBCAS e-mail | 初期:30,000円~ 月額:10,000円~ |
|
有 |
WiLL Mail | 初期:0円 月額:4,000円~ |
|
有 |
※2025年9月12日時点。消費税別
アララ メッセージ
サービス名 | アララ メッセージ |
運営企業 | アララ株式会社 |
料金体系 | 初期費用:50,000円、月額料金:9,500円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
|
アフターサービス |
|
※2025年9月12日時点。消費税別
アララ メッセージは円滑なメールマーケティングの実現を目指し、到達率の向上やエラー処理の自動化などの多彩な機能を搭載したメールリレーサービスです。
また、API連携により外部システムとシームレスにつなぐことが可能なため、既存のメール配信サービスなどとの親和性が高い点も特徴です。
アララ メッセージには、HTMLメールを作成する機能も搭載されています。150種類以上のテンプレートを自由に活用できるため、プログラミングの素養がない方でも直感的にHTMLメールの作成が可能です。
なお、アララ メッセージは国内で開発されたサービスです。メンテナンスなどの保守管理も自社で実施しているため、トラブルが発生したときも迅速かつスムーズな対応が可能になります。
参考: アララ メッセージ
blastengine
サービス名 | blastengine |
運営企業 | 株式会社ラクスライトクラウド |
料金体系 | 初期費用:0円、月額料金:3,000円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
|
アフターサービス |
|
※2025年9月12日時点。消費税別
blastengine(ブラストエンジン)は、大規模ネットワークを経由し、高速送信を実現したメールリレーサービスです。メール配信にトラブルが生じたときは、トラブルの内容をリアルタイムで確認できるため、迅速な対応が可能になります。
すべての契約者はアフターサービスの対象です。ただし、技術面・運用面のサポートに関しては一部有償サービスとなることがあります。
参考: ブラストエンジン
Amazon Simple Email Service
サービス名 | Amazon Simple Email Service |
運営企業 | Amazon Web Services, Inc. |
料金体系 | 初期費用:0円、月額料金:0円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 | 専用IPアドレスの利用が可能 |
アフターサービス | Webフォームで問い合わせ可能。原則として1営業日内に連絡 |
※2025年9月12日時点。消費税別
Amazon Simple Email Serviceはクラウドベースのメールサービスプロバイダーです。任意のアプリケーションと連携し、大量のメール送信を自動化できます。
料金は利用した分だけの支払いのため、コストを抑えたい方やメール通数の予測が難しいときにも検討できるでしょう。また、無料利用枠があり、Amazon Simple Email Service利用開始後の12ヶ月間は、毎月最大3,000通のメール送受信が無料です。
API Mail
サービス名 | API Mail |
運営企業 | 株式会社イー・エージェンシー |
料金体系 |
【共有サーバー】 【専用サーバー】 |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
|
アフターサービス | 電話、メールで問い合わせ可能 |
※2025年9月12日時点。消費税別
API Mailは、1通あたり0.06円でメール送信が可能なメールリレーサービスです。また、サーバーを共有・専用から選択でき、セキュリティの強化と大量送信時のコスト削減を同時に実現することが可能です。
さらに、オプションで作成者署名(DKIM)を利用できます。日時を指定した配信予約にも対応しているため、メール担当者の業務軽減にも役立ちます。
ベアメール
サービス名 | ベアメール |
運営企業 | 株式会社リンク |
料金体系 | 初期費用:50,000円、月額料金:5,000円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
|
アフターサービス |
|
※2025年9月12日時点。消費税別
ベアメールは独自の配信技術でメール到達率の改善を目指す、メールリレーサービスです。信頼性の高いIPアドレスを多数保有し、配信基盤から分散送信することで、大量かつ高速配信を実現します。
メール通数によって細かく料金プランを選択できるのも、ベアメールの特徴です。1万通以下の月額5,000円のプランから、要相談の110万通以上のプランまで、幅広く提供しています。
Cuenote SR-S
サービス名 | Cuenote SR-S |
運営企業 | ユミルリンク株式会社 |
料金体系 | 初期費用:50,000円~、月額料金:27,000円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
|
アフターサービス |
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※2025年9月12日時点。消費税別
Cuenote SR-Sは導入から運用まで、専任担当者によるサポートを受けることが可能です。API連携の支援や画面操作などの技術的な事柄も、電話やメールでサポートを受けながら進めていけます。
また、多様なメール配信管理が可能な点も特徴です。メール文章の生成機能も搭載されているため、文章作成から配信、配信後の分析までワンストップで対応できます。
Curumeru
サービス名 | Curumeru |
運営企業 | 株式会社ラクス |
料金体系 | 要相談 |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
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アフターサービス | 専用サポートサイト経由で平均3時間以内の対応 |
※2025年9月12日時点。消費税別
Curumeruは、メール配信から配信結果の取得までAPIで実施するサービスです。既存のシステムを利用しつつ、高度かつ精度の高いメールマーケティングを実現します。
また、Curumeru独自のサーバーを経由することで、高い到達率の実現も可能になります。メールサーバーの変更だけで対応できるため、システム改修コストを抑えられる点も特徴です。
エキスパ
サービス名 | エキスパ |
運営企業 | 株式会社エキスパート |
料金体系 | 初期費用:10,000円、月額料金:4,800円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
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アフターサービス | 操作方法や運用・活用のアイデアまで対応可能なカスタマーサポート(メール、電話)あり |
※2025年9月12日時点。消費税別
エキスパは、LINEやメール、SMSを活用したメールリレーサービスです。配信タイミングや配信先の絞り込みなどを細かく設定し、到達率の向上から開封率アップを目指します。
また、テキストと画像を入れるだけで簡単にHTMLメールの作成が可能です。テンプレートも豊富にあり、短時間で効果的なメールを作成できます。
Mail Publisher Transaction
サービス名 | Mail Publisher Transaction |
運営企業 | エンバーポイントホールディングス株式会社 |
料金体系 | 要相談 |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
|
アフターサービス | 顧客専用サイトを経由し、サポートチームが対応 |
※2025年9月12日時点。消費税別
Mail Publisher Transactionは、SMTPリレーサーバーを活用したメールリレーサービスです。生成したメールをMail Publisher Transactionのサーバーを中継させるだけで、迷惑メールとして判断されにくくなり、到達率の向上を目指せます。
また、日々膨大なメール配信をモニタリングし、エンジンをチューニングするスタイルのため、利用を重ねることで到達率の更なる向上を実現できます。
ORANGE MAIL
サービス名 | ORANGE MAIL |
運営企業 | 株式会社オレンジスピリッツ |
料金体系 | 初期費用:12,800円~、月額料金:2,980円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
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アフターサービス | 有料版はメールサポートを利用可能 |
※2025年9月12日時点。消費税別
ORANGE MAILには無料版と有料版があり、無料版は半年間無料でお試しが可能です。また、有料版も30日間のトライアルができるため、使い勝手を確かめてから本格的に導入したい方に適しています。
また、1つの配信で複数の件名・本文を設定し、メルマガの効果を調べる「スプリットテスト配信(ABテスト)」にも対応しています。他にも開封数確認機能やクリック測定機能などがあり、読まれるメールへとブラッシュアップが可能です。
SENDMAGIC
サービス名 | SENDMAGIC |
運営企業 | センドマジック株式会社 |
料金体系 | 要相談 |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
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アフターサービス | Webフォームで問い合わせが可能 |
※2025年9月12日時点。消費税別
SENDMAGICには、既存のサーバー環境にインストールする「オンプレミスプラン」と、超高速メール配信エンジン「SENDMAGIC」をクラウド上で利用する「クラウドプラン」があります。いずれも、料金は環境や利用状況に応じて異なります。
SENDMAGICでは、IPアドレス自動切り替え機能や配信条件グルーピング機能、DKIMヘッダ付与機能など、メール改ざん防止や到達率向上に役立つ機能が豊富です。各プランのトライアルも可能なため、使い勝手を確かめてから本格導入できます。
SendGrid
サービス名 | SendGrid |
運営企業 | 株式会社構造計画研究所(正規販売代理店) |
料金体系 | 初期費用:0円~、月額料金:0円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
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アフターサービス | 専用サポートチームによる日本語でのサービスあり |
※2025年9月12日時点。消費税別
SendGridでは、1日100通以下なら無料でサービスの利用が可能です。また、有料プラン(月額3,000円~)もトライアルが可能なため、これからメルマガ配信を考えている方も、すでにメルマガ配信を実施している方も、使いやすさを試してから導入できます。
月間1,000億通以上のメール処理が可能なSendGridの安定したインフラを利用し、高速通信に対応しているのも特徴です。複数のメンバーが同時に管理できるため、メール配信業務を複数人で管理している企業にも適しています。
WEBCAS e-mail
サービス名 | WEBCAS e-mail |
運営企業 | 株式会社WOW WORLD |
料金体系 | 初期費用:30,000円~、月額料金:10,000円~ |
既存システムとの連携 | 可能 |
主な機能 |
|
セキュリティ対策 |
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アフターサービス | 電話、Webフォームで問い合わせが可能 |
※2025年9月12日時点。消費税別
WEBCAS e-mailは、メールの一斉大量配信を可能にするメールリレーサービスです。送信待ち・送信エラーの対応が削減されるため、ストレスの少ないメール配信業務を実現できます。
また、セキュリティ対策にも注力したサービスです。顧客の個人情報が内部から流出するのを防止するため、管理者ごとに権限を設定できる仕様になっています。
WiLL Mail
サービス名 | WiLL Mail |
運営企業 | 株式会社サパナ |
料金体系 | 初期費用:0円、月額料金:4,000円~ |
既存システムとの連携 | 可能(外部APIとの連携はプレミアムプランのみ) |
主な機能 |
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セキュリティ対策 |
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アフターサービス | 1営業日以内に連絡 |
※2025年9月12日時点。消費税別
WiLL Mailは、HTMLメールの作成から到達率向上まで、ワンストップで対応可能なメールリレーサービスです。HTMLメールはレスポンシブデザインに自動対応でき、顧客がどのようなデバイスで閲覧しても見やすさを維持します。
WiLL Mailはプレミアムプランとベーシックプランの2つから選択できます。いずれのプランも、毎時100万通以上の高速送信が可能です。
メールリレーサービスとは?

メールリレーサービスとは、メール送信をリレー(中継)することで、到達率の改善や送信できる量・件数を増やすサービスです。主な特徴は以下をご覧ください。
- 専用配信基盤を利用できる
- 短時間に配信できる
- 大量(件数・データ量)送信できる
- メール作成や宛先管理などの他のシステムと連携できる
- 配信結果を確認できる
オフィスで利用するオンラインサービスは、メール関連のものだけではありません。メールリレーサービスを導入すればメール送信に専用配信基盤を利用できるため、他の業務の妨げになることも回避できます。
また、一般的なサーバーでは処理能力やIPレピュテーションの問題から、メール送信に時間がかかったり、迷惑メールに判定されやすくなったりすることも少なくありません。
中継ポイントを経由して送信するメールリレーサービスを利用することで、大量かつ短時間での送信が可能になり、なおかつ到達率も向上します。
メールリレーサービスの仕組み
メールリレーサービスは、次のいずれかの仕組みを利用してメールを送信します。
- SMTPリレーサーバー
- API連携
いずれの仕組みにおいても中継ポイントを設けるため、迷惑メールと判断されにくく、到達率を向上できます。それぞれの仕組みについて、見ていきましょう。
SMTPリレーサーバーによる送信
SMTPリレーサーバーとは、高速・大量送信に対応したサーバーのことです。SMTPリレーサーバーを経由することで、まとめて大量のメールを送信できるようになるため、安定したメルマガ送信を実現しやすくなります。
また、SMTPリレーサーバーは連携可能なサーバーが多い点も特徴です。導入しやすさに注目してメールリレーサービスを選ぶなら、SMTPリレーサーバーかどうかをチェックしてみましょう。
API連携による送信
API連携とは、外部サービスへの連携によりメールを送信することです。既存のメール配信サービスを利用したままメール送信を行うことができるため、導入時の技術的な対応を簡略化しやすくなります。
また、API連携によるメール送信は、カスタマイズしやすい点も特徴です。メール送信後のレポート内容やトラブル時の自動対応など、細部までこだわって設定できることもあります。
他のメールサービスとの違い
メールリレーサービスと類似したサービスとしては、次のものが挙げられます。
- メール配信サービス
- レンタルメールサーバー
- クラウドメールサービス
いずれもメール送信に関わるサービスですが、利用できる機能や活用シーンが異なります。各サービスの違いや導入時のポイント、メールリレーサービスと悩んだときのチェックポイントなどについて、見ていきましょう。
メール配信サービスとの違い
メール配信サービスとは、メール作成・送信・効果測定などに対応するサービスです。一方、メールリレーサービスは、メール送信に対応するサービスで、配信量を増やす、到達率を改善するなどのメール配信に特化したクオリティ向上を目指します。
メール送信の課題を総合的に解決したいときは、メールリレーサービスを選びましょう。
しかし、「顧客リストとメールサービスを連携したい」「効率よくメールを作成したい」「メール配信による効果を知りたい」といったときは、メールリレーサービスではなく、メール配信サービスや効果測定に特化したツールなどが適しているかもしれません。
メール作成とメール送信に関わる課題をトータルで解決したいときは、メール配信サービスとメールリレーサービスの両方を導入し、連携すると良いでしょう。
また、どちらのサービスもメールマーケティングに対応していることが多いため、送信後の分析までワンストップで実現できます。
レンタルメールサーバーとの違い
レンタルメールサーバーとは、ユーザー数や容量に応じて月額料金を支払うタイプのサーバーで、業務用メールの送受信に用いることが一般的です。
ただし、大量送信に対応していないことがあるため、メールのおおよそのデータ容量や送信件数、送信頻度などに合ったものを選ぶようにしましょう。
レンタルメールサーバーを利用すると、メールを送信するだけでなく、ドメインを独自に設定できたり、迷惑メールフィルターなどのセキュリティ機能を活用できたりすることがあります。
比較的コストを抑えやすいため、試験的にメルマガ配信を実施するときにも適したサービスと言えるでしょう。
すでにメールの定期的な配信を実施している場合は、サーバー容量が多いサービスが良いかもしれません。メールリレーサービスなら、メール配信数でプランを選択できるタイプも多いため、コストを抑えて、無駄なくメール送信を実現できます。
クラウドメールサービスとの違い
クラウドメールサービスとは、クラウド上のサーバーを中継してメールの送受信を行うサービスです。業務用メールの送受信に用いることが一般的で、独自ドメインを利用できるタイプもあります。
クラウドメールサービスによっては、無料版を選択できます。ただし、無料版では独自ドメインが使えず、なおかつ送信容量や保存容量が限られる点に注意が必要です。
有料版であれば保存容量が多く、大量のデータを補完できます。また、独自ドメインに加え、カレンダーや表計算ソフトなどのアプリケーションも利用可能なものもあり、幅広く活用できます。
メールリレーサービスを導入するメリット

メールリレーサービスを導入することには、次のメリットがあります。
- 一度に大量送信が可能
- 送信にかかる時間を短縮
- 到達率の向上
- エラーメールの自動対応
- 配信状況の分析
なお、いずれもほとんどのメールリレーサービスで享受できるメリットです。しかし、一部のサービスには対応していない内容もあるため、導入前に、メールリレーサービスで利用できる機能を細部までチェックしておきましょう。
一度に大量送信が可能
メールリレーサービスは、「メールを大量に送信すること」に特化したサービスです。そのため、一度に大量送信が可能で、メール送信にかかる手間を削減できます。
送信できるメールの通数を選択できるタイプのサービスなら、メール配信の頻度や送付先の数に合わせた料金プランを選択でき、無駄なコストを抑えられます。
メール配信を実施している企業や今後メール配信に注力していきたい企業は、メールリレーサービスの導入を検討してみましょう。
送信にかかる時間を短縮
一度に大量送信が可能なため、送信にかかる時間も短縮しやすいのもメールリレーサービスの特徴です。送信に時間がかかると、メール管理者が何度も送信をチェックする必要が生じ、他の業務にも支障が生じるかもしれません。
また、メールリレーサービスは送信の正確性が高く、正しい送信先に送られやすくなるため、送信ミスや送信し直しの時間も省けます。メール送信業務の効率化を目指す場合も、メールリレーサービスを検討してみましょう。
到達率の向上
メールリレーサービスは中継ポイントを経由してメールを送信するため、スパムメールと判断されにくくなります。顧客の受信ボックスに届きやすくなり、到達率に加え、開封率の向上も期待できるでしょう。
顧客に届きやすくなると、メールによるアクションも期待できます。リピート購入や新規購入の件数が増え、売上増も実現できます。
メールリレーサービスによっては効果測定が可能です。こまめに効果を測定し、メールの内容や頻度をブラッシュアップするヒントとして活用しましょう。
エラーメールの自動対応
メールリレーサービスは正確かつ到達率の高い送信を実現するサービスですが、必ずしもすべてのメールが顧客の手元に届くとは限りません。
しかし、メール未到達の場合には、自動で原因を追求し、処理をする機能が搭載されていることもあり、繰り返し利用することで到達率の更なる向上も期待できます。
配信状況の分析
多くのメールリレーサービスには、配信状況の分析機能が搭載されています。配信したかどうかだけでなく、エラーやスパム認定の有無、開封・クリックの状況なども分析できることがあります。
メール送信から配信状況の分析までをワンストップで対応できるようになると、メール関連の業務を大幅に削減できるでしょう。また、配信や開封・クリックの状況を活かしたマーケティング戦略を立てられるようになり、より効率的なビジネスを実現しやすくなります。
メールリレーサービスの注意点

メリットの多いメールリレーサービスですが、いくつか注意するポイントもあります。特に次のポイントは、導入前に検討しておくことが必要です。
- 大量送信の頻度
- 費用対効果
- メール関連の問題解決
各ポイントについて解説します。
大量送信の頻度
メールリレーサービスは、月に数万通のメール送信に対応するサービスです。頻繁にメールを大量送信する場合はメールリレーサービスの導入は適切と言えますが、それ以外の状況では使いこなせず、無駄になることもあります。
まずは、自社で月にどの程度のメールを送信しているかをカウントしてみましょう。今後送信数が増えることも想定し、おおよその通数を割り出します。月に数千通以下のときは、メールリレーサービス以外のサーバーサービスも検討してみてください。
費用対効果
メールリレーサービスを導入することで、コストに見合った効果が得られるかについても考慮してみましょう。
初期費用0円で利用できるサービスや月々の費用が1万円未満に抑えられているサービスもありますが、価格が低くなると対応可能なメールの通数が減るだけでなく、機能やアフターサービスが希薄になるリスクがあります。
また、オプションを利用する場合も、付加する機能ごとに費用対効果を考えることが大切です。機能によっては導入時にコストや作業の手間がかかるため、できれば短期間でオプション解約するのは避けたいものです。
導入前に必要性を見極めるのはもちろんのこと、妥当性や付加することで得られる効果を吟味してみてください。
メール関連の問題解決
メールリレーサービスを導入する前に、まずは現在抱えているメール関連の問題を洗い出してください。例えば、次のような問題を抱えているかもしれません。
- 到達率が低い
- 到達率や開封率を調べられない
- メールサーバーの容量が少なく、送信時にエラーが頻繁に発生する
すべての問題をメールリレーサービスで解決できるのか、また、解決できない問題がある場合は、その問題の重要性についても吟味します。
メールリレーサービスによって、特徴・機能は異なります。納得できるサービスを導入するためにも、問題を解決できることを第一義に考えましょう。
まとめ

メールリレーサービスは、メール送信に関連する諸問題を解決できるサービスです。大量かつ短時間での送信が可能になるだけでなく、到達率の向上や送信パフォーマンスの分析なども実現できます。
数あるメールリレーサービスのなかから、自社に合うサービスを見つけるためにも、各サービスの機能や特徴を比較することが欠かせません。ぜひ紹介した情報も参考に、適切なサービスを選んでください。