メールリレーサービス徹底比較! おすすめ9選と選び方のポイント

メールリレーサービスは、専用のサーバーを中継することで、大量かつスムーズなメール配信を可能にするサービスです。自社サーバーから直接メールを送信する場合と比べて、送信スピードや到達率の面で優れたパフォーマンスを発揮します。
しかし、市場には数多くのサービスがあるため、どれを選ぶべきか迷う企業も多いでしょう。
本記事では、メールリレーサービスを比較する際のポイントや利用するメリットを紹介します。メールリレーサービスの導入を検討している方はぜひご覧になり、自社に最適なサービス選びに役立ててください。
メールリレーサービスを比較する際のポイント
メールリレーサービスを選定する際は、複数の観点から総合的に評価しましょう。
メールリレーサービスを比較する際のポイントは、以下のとおりです。
- 自社のニーズに適した機能が備わっているか
- 信頼できるサービスかどうか
- 手厚いサポートをしてくれるか
- 万全なセキュリティ対策が施されているか
- コストパフォーマンスの高い料金プランか
ここでは、上記の比較ポイントについて詳しく解説します。
自社のニーズに適した機能が備わっているか
メールリレーサービスの選定において重要なのは、自社のニーズに合った機能を備えているかどうかです。まずは、月間の配信数や配信頻度、配信先の地域分布など、自社のメール配信の規模と特性を正確に把握しましょう。
次に、洗い出した必要な機能を、各サービスが満たしているかを確認する必要があります。例えば、メールテンプレートの作成・管理機能、配信スケジュールの設定機能、A/Bテスト機能、セグメント配信機能などは、メールマーケティングに欠かせない機能です。
また、APIの提供有無や既存システムとの連携性も確認しておくことで、スムーズな導入と運用につながります。将来的な事業拡大を見据えることで、サービスの再選定や移行の手間を省くことができるでしょう。
信頼できるサービスかどうか
メールリレーサービスは、ベンダーのサーバーを経由させるため、安定した配信をできるかどうかの確認が必要です。サービスの稼働率(アップタイム)は99.9%以上を目安とし、過去の障害発生頻度や復旧時間の実績を比較すると良いでしょう。
また、サービス提供会社の企業規模、設立年数、財務状況なども、信頼性を判断するうえで重要な指標です。大手企業での導入実績や、業界での評価、受賞歴なども参考になります。長期的に安定したサービス提供が期待できるかどうかを、多角的な視点から評価してください。
手厚いサポートをしてくれるか
大規模なメール配信を行う企業や初めてメールマーケティングを行う企業は、トラブル時に迅速なサポートを受けられるかどうかを確認しましょう。特に、サポートの対応時間と対応チャネルは問題の早期解決に役立ちます。
24時間365日対応が理想的ですが、少なくとも営業時間内は確実にサポートを受けられる体制が必要です。電話、メール、チャットなど、複数のサポートチャネルが用意されていると、万が一の時も問合せしやすくなります。
また、スタッフの専門性をはじめ、導入時の設定支援や運用中のトラブル対応、最適化提案まで、幅広いサポートを提供できるかどうかも確認しましょう。
万全なセキュリティ対策が施されているか
企業のメールには、機密情報が含まれる場合があります。そのため、セキュリティ対策の充実度は企業のコンプライアンスに直結する要素です。
必要なセキュリティ対策は、以下のとおりです。
- 通信の暗号化(TLS/SSL)
- データの暗号化
- 送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)への対応
- 不正アクセス防止のための多要素認証
- IPアドレス制限
- アクセスログの記録と監視体制
上記に加えて、データセンターの物理的セキュリティや、ISO27001などの国際的なセキュリティ認証の取得状況も確認しておくのが望ましいです。情報漏洩リスクを軽減させるためには、自社の要件と照らし合わせながら、各セキュリティ対策を評価しましょう。
コストパフォーマンスの高い料金プランか
メールリレーサービスの料金体系は、サービスによって大きく異なります。初期費用の有無、月額基本料金、従量課金の単価など、トータルコストを算出して比較しましょう。配信数に応じた料金プランの選択肢があるか、配信数が増減した場合の対応も確認してみてください。
また、オプション機能の料金設定や、サポート費用が別途必要かどうかも重要なポイントです。長期契約による割引制度の有無や、無料トライアル期間の設定なども考慮し、長期的な視点で費用対効果を見極めましょう。
メールリレーサービスおすすめ9選
市場には多数のメールリレーサービスが存在しており、それぞれに特徴や強みがあります。ここでは、主要なメールリレーサービスの特徴を詳しく紹介し、各サービスの強みと適用シーンを解説します。自社のニーズに合ったサービスを選定する際の参考にしてください。
WiLLMail
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | ~100名 |
従量課金 | - |
月額費用 | 4,000円〜 |
初期費用 | 0円 |
WiLLMailは、スマホ対応のステップメール機能を備え、HTMLの専門知識がなくとも直感的なエディタでレスポンシブなメール作成が可能。リアルタイムで開封率やクリック率など、配信結果が確認でき、A/Bテストにも対応しており、工数を大幅に削減しつつ、効果的な訴求を支援します。
アララ メッセージ
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 9,500円〜 |
初期費用 | - |
アララメッセージは、企業向けに特化したクラウド型メール配信・マーケティングオートメーションサービスです。大量・高速配信と到達率最適化にこだわり、HTMLメールの作成は、150種類以上のテンプレートをドラッグ&ドロップして簡単に行えます。
CuenoteFC
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド/SaaS/ ASP/パッケージソフト |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 5,000円~ |
初期費用 | 30,000円~ |
月間約81億通・毎時最大1,000万通もの高速・大量メール配信を国内独自開発エンジンで実現する、クラウド型メール配信サービスです。
ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるHTMLメールエディタや、ステップメール・シナリオ配信・A/Bテスト・CSVインポートなど、マーケティング施策に必要な機能がすべて標準装備されており、メール運用を高度化したい企業でも対応可能です。
WEBCASe-mail
項目 | 内容 |
提供形態 | SaaS/ ASP/パッケージソフト |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 10,000円~ |
初期費用 | 30,000円~ |
WEBCASe-mail(ウェブキャス イーメール)は、大手企業・官公庁にも選ばれる高性能クラウド型メール配信プラットフォーム。毎時1,000万通以上の高速大量配信を可能にする独自エンジンを搭載し、エラー処理やISPチューニングなど、到達率に配慮した設計が特徴です。
blastengine
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド |
従業員規模 | 1名~ |
従量課金 | - |
月額費用 | 3,000円~ |
初期費用 | - |
blastengineは、月額3,000円から利用可能で、送信数に応じた従量課金も柔軟。APIドキュメントやSDKが整備されており、既存システムへの組み込みがスムーズなのも大きな魅力です。毎時最大1,150万通の配信性能と、SPF/DKIM/DMARC対応により、国内キャリアメールへの到達率99%以上を実現します。
CustomersMailCloud
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | お問合せ |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | お問合せ |
初期費用 | お問合せ |
CustomersMailCloudは、最大300万通/時間という高速配信を誇り、SPF/DKIM/DMARCによる認証やTLS暗号化など、セキュリティ要件にも厳格に対応。特に、配信エラーの詳細解析やIPレピュテーション管理を自社で代行する点が大きな強みで、自社インフラからの脱却を目指す企業に適しています。
さぶみっと!メール配信
項目 | 内容 |
提供形態 | サービス |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | 0円 |
月額費用 | 1,170円~ |
初期費用 | 0円 |
さぶみっと!メール配信は、初期費用ゼロ、低コストで利用可能なメールマガジン・DM配信ツールで、操作の簡単さに重きを置いた設計が特徴です。低予算で始めたい中小企業や団体・サークルなど、月1,000件程度の配信に最適。
MailPublisher
項目 | 内容 |
提供形態 | |
従業員規模 | お問合せ |
従量課金 | お問合せ |
月額費用 | お問合せ |
初期費用 | お問合せ |
MailPublisherは、業界トップ水準の高速メール配信エンジンを持つ、クラウド型配信システムです。1時間あたり4,100万通、国内市場で16年連続シェアNo.1を誇っています。ドラッグ&ドロップ編集や権限管理機能によって、誤配信リスクを抑えつつ、担当者が複数いても安全に運用できます。
blastmail
項目 | 内容 |
提供形態 | クラウド/SaaS |
従業員規模 | 制限なし |
従量課金 | - |
月額費用 | 4,000円〜 |
初期費用 | 10,000円〜 |
ブラストメールは、25,000社超の実績を誇る日本発のメール配信サービスで、大企業から官公庁まで幅広く選ばれています。
独自開発の高速配信エンジンにより、毎時1,150万通の配信が可能で、国内主要キャリアやGmail、iCloudなどのプロバイダ特性に応じた配信制御とエラー解析も標準搭載しており、メールの到達率と信頼性が高く評価されています。
メールリレーサービスを利用するメリット
メールリレーサービスを利用するメリットは、以下のとおりです。
- メール配信コストを削減できる
- メール配信の効率化を図れる
- 高い配信品質と到達率を確保できる
- セキュリティとコンプライアンスを強化できる
ここでは、上記のメリットについて詳しく解説します。
メール配信コストを削減できる
メールリレーサービスを利用することで、自社でメールサーバーを構築・運用するよりもコストを削減できます。ハードウェアの調達費用、ソフトウェアライセンス費用、電力費用、回線費用など、自社運用に必要なコストがほとんど発生しません。
また、サーバーの保守・管理に必要な専門技術者の人件費も不要となり、人的リソースを他の業務に振り向けることが可能となります。多くのメールリレーサービスでは、配信数に応じた従量課金制を採用しているため、繁忙期と閑散期で柔軟にコストコントロールができるのもメリットです。
メール配信の効率化を図れる
メールリレーサービスには、メール配信業務を大幅に効率化するさまざまな機能が搭載されています。
主な機能とそのメリットは、以下のとおりです。
- メールテンプレートの作成・管理機能:定型的なメールの作成時間を短縮し、ブランドイメージの統一が図れる
- 配信スケジュールの設定機能:最適なタイミングでの自動配信が可能となり、担当者の作業負担を軽減できる
- セグメント配信機能:顧客属性に応じて最適化されたメールを配信できる
- 配信結果の自動集計と可視化機能:効果測定にかかる時間を短縮できる
これらの機能や分析機能を組み合わせることで、メールマーケティングのPDCAサイクルを高速で回すことが可能になります。
高い配信品質と到達率を確保できる
メールリレーサービスは、高度な技術とインフラにより、高い配信品質と到達率を実現しています。
配信品質を保っている機能とその効果は、以下のとおりです。
- 大手ISPとの関係構築や送信レピュテーションの管理:メールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクを抑える
- バウンス処理の自動化:無効なメールアドレスへの配信と送信者評価の低下を防ぐ
- 配信速度の最適化機能:受信側サーバーへの負荷を抑えながら配信できる
- リアルタイムでの配信状況監視:問題が発生した場合も迅速に対応できる
これらの技術により、自社だけで運用するよりも高い到達率を実現できるでしょう。
セキュリティとコンプライアンスを強化できる
メールリレーサービスは、企業のセキュリティ要件とコンプライアンス要件を満たす機能を備えています。通信の暗号化はもちろん、保存データの暗号化、アクセス制御、監査ログの記録など、多層的なセキュリティ対策が実施されており、安全性を高めています。
送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)への完全対応により、なりすましメールへの対策にも有効です。さらに、個人情報保護法、GDPR、CAN-SPAM法など、各国の法規制に準拠した機能も提供されており、グローバルビジネスにも対応できます。
定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断も行われており、常に最新のセキュリティ水準を維持しています。
比較結果を踏まえて、最適なメールリレーサービスを選ぼう
本記事では、メールリレーサービスの比較ポイントと、利用するメリットを解説しました。最適なサービスを選ぶためには、まず自社のニーズや利用規模、予算を正確に把握することが重要です。
そのうえで、各サービスの機能、信頼性、サポート体制、セキュリティ対策、料金体系を多角的に比較検討しましょう。
単に価格だけで判断するのではなく、長期的な視点でサービスの安定性や拡張性も考慮に入れることが大切です。また、実際の利用者の評判や口コミ、導入事例なども参考にしながら、自社の業務に最も適したサービスを見極めてください。