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【完全版】記帳代行会社とは? 記帳代行会社の比較15選・費用相場や税理士との違い、失敗しない選び方も解説

【完全版】記帳代行会社とは? 記帳代行会社の比較15選・費用相場や税理士との違い、失敗しない選び方も解説

「経理担当者がおらず、領収書の整理が追いつかない」「会計ソフトへの入力に時間を取られ、本業に集中できない」といった悩みを抱える経営者や個人事業主は少なくありません。

日々の記帳業務は正確さが求められる一方で、多大な時間と労力を消費する「利益を生まない作業」でもあります。こうした負担を軽減し、本来注力すべきコア業務への専念を可能にするのが記帳代行会社です。

本記事では、記帳代行会社の基本的な役割から費用相場、税理士との違い、失敗しない選び方まで、実際に依頼を検討する際に必要な情報を網羅的に解説します。

おすすめの記帳代行会社15選も紹介しますので、自社に合ったパートナー選びの参考にしてください。


【この記事のポイント】

  • 記帳代行会社は日々の会計入力を外部委託する専門業者であり、活用することで採用コストの削減や人手不足の解消が叶うだけでなく、経営者が本業に専念できる環境を構築できる。
  • 代行会社は安価な入力実務に特化しているが、税務申告や相談は税理士の独占業務であるため、役割分担を明確にしたうえで提携ネットワークを持つ信頼性の高い業者を選ぶ必要がある。
  • 記帳代行の業者選定では業務範囲やセキュリティ認証の有無を確認し、試算表の納期やデータの共有ルールを事前に精査することが、導入後の深刻なトラブルを防ぐ鍵となる。

記帳代行会社とは

記帳代行会社とは、企業や個人事業主に代わって日々の記帳業務を代行する専門業者のことです。具体的には、領収書や請求書、通帳のコピーなどの証憑書類を預けるだけで、会計ソフトへの入力から月次試算表の作成までを一貫して行ってくれます。

税理士法に定められた独占業務は持たないため、最終的な税務申告は提携税理士や自社の顧問税理士が担う仕組みです。しかし、その分だけ税理士事務所へ直接依頼する場合と比較して、安価な料金設定が魅力といえます。

記帳代行を活用すれば、正確な経理体制を構築しながら、経営者が本来注力すべき本業に専念できる環境が整います。「本業が忙しく領収書整理に手が回らない」「経理担当者を雇う余裕がない」という経営者にとって、費用対効果の高い選択肢です。


記帳代行会社が必要とされる背景

近年、記帳代行サービスの需要が拡大している最大の要因は、日本国内における深刻な「人手不足」と「採用難」にあります。特に中小企業やスタートアップにとって、簿記の知識を持つ優秀な経理担当者を確保することは年々難しくなりました。

採用コストや人件費の高騰が経営を圧迫している現状もあり、外部リソースの活用が現実的な選択肢となっています。

また、インボイス制度の開始や電子帳簿保存法の改正など、経理を取り巻く法規制が複雑化したことも背景と言えるでしょう。従来の「どんぶり勘定」や手書きの帳簿では法対応が困難になり、正確な処理を行うための専門知識を求めて、外部のプロを頼る企業が増えています。

変化の激しい現代のビジネス環境において、経営者がバックオフィス業務に時間を奪われることは避けなければなりません。「コア業務への集中」を実現するための戦略的な手段として、記帳代行のアウトソーシングは今後も重宝されるでしょう。


記帳代行会社の業務範囲

記帳代行サービスはさまざまな組織によって提供されており、対応できる業務の幅も依頼先によって異なります。自社のニーズに合った依頼先を選ぶためにも、それぞれの特徴と対応範囲をしっかり把握しておきましょう。

ここでは、サービスを提供している主な組織の形態と、具体的な業務の可否について詳しく解説します。

記帳代行サービスを提供している主な組織

記帳代行は、主に専門会社や税理士事務所などの組織がサービスを提供しています。

  • 記帳代行専門会社・アウトソーシング業者
    経理事務の代行に特化した民間企業です。コストパフォーマンスに優れ、独自のクラウドシステムや効率的なオペレーションにより、大量の仕訳を迅速に処理することを得意としています。
  • 税理士事務所・税務会計事務所
    税理士が母体となり、付随業務として記帳代行を行っています。最大のメリットは、記帳から確定申告までワンストップで依頼できる点で、税務的な判断が必要な複雑な仕訳にも対応可能です。
  • 公認会計士事務所
    主に中堅以上の企業や将来的な株式公開(IPO)を目指す企業に対して、監査を意識した精度の高い記帳代行・コンサルティングを提供します。
  • フリーランス
    コストを抑えたい小規模事業者や個人事業主にとって、魅力的な選択肢です。柔軟な対応や低価格が魅力ですが、業務の品質やセキュリティ体制にばらつきがあるため、信頼性の確認が重要になります。

記帳代行会社が対応できる業務

記帳代行のメイン業務となるのが、預かった証憑や通帳のコピーを基にした会計ソフトへの仕訳入力です。現金出納帳、預金出納帳、売掛金台帳、買掛金台帳など、経営管理に必要な諸帳簿を網羅的に作成してくれます。

日々の入力データが蓄積されると、一カ月の経営成績をまとめた「月次試算表」が作成されます。試算表は、現在の売上高や経費の推移、利益の状態を客観的な数値で把握するために欠かせません。記帳代行会社を利用すれば、月締めの作業が迅速に行われるため、翌月の早い段階で最新の経営数字を確認できます。

さらに、会社によっては仕訳入力だけでなく、売掛金や買掛金の管理、さらには請求書発行の代行まで経理業務全般を幅広くサポートするプランも存在します。自社の課題に合わせて依頼範囲を柔軟に調整できる点も、記帳代行会社を活用する魅力と言えるでしょう。

記帳代行会社が対応できない業務

記帳代行会社は日々の会計入力には対応できますが、税務申告書の作成や税務相談は税理士の独占業務であるため対応できません。また、給与計算や年末調整、社会保険の手続きなどは、別途オプション契約や社会保険労務士との連携が必要になるケースが一般的です。

資金繰り表の作成や振込代行まで依頼できる会社もありますが、セキュリティの観点から対応範囲を限定している業者も少なくありません。例えば、銀行振込の承認権限まで預ける場合は、万全のセキュリティ体制を持つ大手業者を選ぶ必要があります。

契約前に「どこまで任せられるか」を明確に確認し、対応できない業務については別途手配する準備をしておくことが重要です。


記帳代行会社と経理派遣との違い

記帳代行会社と経理派遣は、どちらも経理業務をサポートするサービスですが、契約形態・コスト・品質担保の仕組みが大きく異なります。自社の状況に合った手段を選ぶために、それぞれの違いを正確に理解しておきましょう。

ここでは、コスト面やマネジメントの手間、さらには業務の継続性という3つの観点から、両者の特性を詳しく比較していきます。

契約形態とコスト構造

記帳代行は成果物に対する請負契約ですが、派遣は労働時間に対する対価を支払う労働者契約であり、コストの性質が根本的に異なります。

派遣社員の場合は時給に加えて、通勤交通費や福利厚生費などの付随的なコストを考慮しなければなりません。一方、記帳代行は外注費として処理が完結するため、経理処理が非常にシンプルになる点が魅力です。

業務量が少ない月でも派遣は固定の給与が発生しますが、記帳代行なら仕訳数に応じた従量課金で無駄な支出を抑えられます。事業の繁閑に合わせてコストをコントロールしたい企業にとって、記帳代行はより柔軟な選択肢と言えるでしょう。

教育・マネジメントの手間と品質

派遣スタッフを受け入れる際は、自社の業務フローを一から教育する時間や手間が発生します。これに対して記帳代行は、業者が持つ独自のノウハウと効率的なオペレーションによって、教育不要で即戦力のパフォーマンスを期待できるのが特徴です。

派遣は指揮命令権が自社にあるため、日々の進捗管理やミスへの対応といった管理工数も無視できません。記帳代行であれば、組織として品質チェック体制が整っているため、属人的なミスを未然に防ぐことが可能です。

社内に教育担当者がいない場合や、管理側の負担を徹底的に減らして高品質な処理を継続したい企業には、記帳代行の活用が適しています。

業務の継続性と属人化リスク

派遣は担当者の急な欠勤や契約終了による退職によって、経理業務が完全にストップしてしまうリスクを常に抱えています。これに対し、記帳代行会社はチーム体制で実務にあたることが多いため、担当者の交代があっても安定した運用が可能です。

派遣スタッフを常駐させる場合は、専用のPCやデスクといった物理的な備品準備が必要ですが、記帳代行はオフサイトでの作業が基本となるため、場所を取りません。採用難の時代において、後任探しに奔走する採用コストや時間をカットできる点も、アウトソーシングならではの大きなメリットです。


記帳代行会社と税理士事務所の違い

記帳代行会社と税理士事務所は、いずれも経理に関わるサービスを提供していますが、法的に行える業務範囲やコスト、専門性において明確な違いがあります。

ここでは、税務申告の可否や費用の構造、さらにはアドバイスの専門性という3つの視点から、両者の特性を比較・解説します。

税務申告・決算業務における独占業務の有無

税理士事務所は税理士法に基づき、確定申告書の作成や税務調査の立ち会いといった「税務代理」を行える唯一の専門家です。一方、記帳代行会社は税務申告を行うことが法律で禁止されているため、決算時には必ず税理士の関与が必要になります。

依頼主は「日々の記帳は代行会社」「決算と申告は税理士」というように、役割分担を明確にしたうえで契約を結ばなければなりません。この違いを正しく把握していないと、申告時期になってから慌てて税理士を探すリスクが生じるため、注意が必要です。

例えば、記帳代行会社のなかには提携税理士をスムーズに紹介してくれる体制を整えている所もあるため、契約前に確認しておきましょう。

依頼にかかる平均コスト

記帳代行専門会社は入力業務に特化してオペレーションを効率化しているため、税理士事務所に記帳まで依頼する場合と比較して、月額費用を安く抑えられる傾向にあります。

税理士事務所は顧問料という形で月額費用が発生しますが、記帳代行会社は仕訳数に応じた従量課金や安価な固定プランを提供していることが多いです。コストを最小限に抑えたいスタートアップや個人事業主にとって、記帳代行は財務的な負担を軽減する有効な選択肢となります。

ただし、最終的な申告業務を別途税理士に依頼する際の「決算料」を含めると、トータルコストが逆転するケースも珍しくありません。年間の総額費用で見積もりを比較し、自社の予算規模に最適なプランを慎重に検討することが大切です。

法律における専門的な知識の有無

税理士に依頼すれば、記帳の内容が税法に適合しているかを常にチェックしてもらえるため、税務調査が入った際のリスクを最小限に抑えられます。数字に基づいた節税対策や資金調達の相談など、単なる入力作業を超えた経営コンサルティングを受けられるのも、税理士ならではの強みです。

将来的に融資や補助金の申請を検討している場合は、信頼性の高い決算書を作成できる税理士事務所との顧問契約が有利に働くことがあります。一方で、記帳代行会社はあくまで「正確な入力」が主目的であり、積極的な節税提案などは期待できないケースが一般的です。

経営の複雑さや将来のビジョンに応じて、実務のスピードを取るか、専門的な助言を取るかを総合的に判断してください。


記帳代行会社を利用するメリット

記帳代行会社の活用には、コスト削減にとどまらない、さまざまなメリットがあります。

経営の安定性向上や業務効率化、リスク回避まで、多面的な恩恵が得られる点が多くの企業に選ばれる理由です。

以下では、特に重要な6つのメリットを詳しく解説します。

経理担当者の採用コストと人件費を大幅に削減できる

正社員の経理担当者を1人雇用する場合、給与以外に社会保険料や交通費、採用媒体費などがかかり、年間数百万円のコストが発生します。記帳代行を利用すれば、月額数万円から十数万円程度の外注費で済むため、固定費を変動費化して大幅なコストダウンを実現可能です。

退職金の積み立てや福利厚生費も不要になるため、特に資金余裕の少ない中小企業にとっては、財務体質の改善に直結するメリットがあります。採用・育成コストをゼロにしながら専門的な経理処理を継続できる点は、記帳代行ならではの大きな強みと言えるでしょう。

担当者の突然の退職や休職による、経理ストップのリスクを回避できる

自社雇用の経理担当者が急に退職したり休職したりすると、経理業務が完全にストップし、支払遅延などの重大なトラブルにつながりかねません。

記帳代行会社は組織として業務を行っているため、特定の担当者が不在でも業務が滞ることなく安定した運用を継続できます。特に、引継ぎ資料がないまま担当者が辞めてしまい、過去の処理が不明になるという最悪の事態も未然に防げるでしょう。

属人化しやすい経理業務を外部化することで、担当者のスキルや勤怠に依存しない、事業継続性の高い組織体制の構築が期待されます。「1人に依存する経理体制」のリスクを根本から解消できる点は、中長期的な経営安定に大きく貢献するでしょう。

法改正情報を自社でキャッチアップする手間をなくせる

インボイス制度や電子帳簿保存法など、頻繁に行われる税制改正の内容を経営者がすべて把握し、実務に反映させるのは容易ではありません。記帳代行会社は常に最新の法令情報を収集し、実務フローをアップデートしているため、任せておくだけで法対応の遅れを防げます。

専門家による適切な処理が行われることで、知らず知らずのうちに法令違反を犯してしまうコンプライアンスリスクを回避できるでしょう。法改正への対応を「プロに丸投げできる」安心感は、経営者にとって大きな精神的余裕をもたらします。

コア業務への集中環境を作れる

経理業務をアウトソーシングすることで、バックオフィス部門を持たない小規模事業者でも、大企業並みに整った経理体制を構築できます。不慣れな事務作業に時間を奪われることがなくなり、経営者自身がトップセールスや戦略立案に集中できる環境が整うのが利点です。

週に数時間かかっていた領収書の入力作業をなくすだけで、月間で丸1日の営業日数を生み出すことも夢ではありません。

さらに、外部のプロに任せることで、社内の人間関係や不正リスクを気にすることなく、客観的で透明性の高い会計処理を維持できます。限られたリソースを最大限に活用するために、記帳代行への委託は非常に効果的な経営戦略の1つと言えるでしょう。

正確な月次決算書を経営判断に活かせる

自社で経理を行うと入力が後回しになりがちですが、記帳代行を利用すれば毎月決まった時期に試算表が納品されるため、数字の鮮度が保たれます。正確な月次決算書をもとに「どの事業が儲かっているか」「経費の無駄はないか」を分析することで、迅速かつ的確な経営判断が可能になります。

前年同月比の推移を早期に把握することで、売上の落ち込みに対して広告を打つなどの早期対策を講じられます。さらに、金融機関から融資を受ける際にも、直近の試算表をすぐに提出できる体制があれば、経営管理能力が高いと評価され、審査に有利に働くはずです。

繁忙期と閑散期の業務量の波を平準化できる

決算期や年末調整の時期は経理業務が激増しますが、記帳代行を活用すれば、社内リソースを圧迫することなく繁忙期を乗り切れます。業務量の増減に応じてアウトソーシングの範囲を調整できる場合もあり、無駄な残業代の発生や社員の疲弊を防ぐことができます。

例えば、年末の源泉徴収事務だけをスポットで増量依頼するといった使い分けも、サービス内容によっては相談できるでしょう。

季節変動の激しい業種であっても、外部リソースを活用することで柔軟に業務量を調整し、常に安定した経営リソースの配分が可能になります。必要な時に、必要な分だけプロの力を借りられる柔軟性は、現代の企業経営において欠かせない要素です。


記帳代行会社を利用するデメリット

記帳代行会社には多くのメリットがある一方で、導入前に把握しておくべきデメリットも存在します。

リスクを理解したうえで適切な対策を講じることで、委託後のトラブルを未然に防ぎましょう。

社内に経理ノウハウが蓄積されにくい

経理業務をすべて外部に丸投げしてしまうと、自社の社員が会計の流れやお金の動きを肌で感じる機会が失われ、将来的な内製化が難しくなります。現場でどのような経費が発生し、それが利益にどう影響しているかという感覚が鈍ることで、経営者自身も数字への意識が薄れるリスクは否定できません。

例えば、勘定科目の分類理由が分からなくなると、管理会計による予算管理や原価計算を行う際に、データの精度を自ら検証できなくなります。

将来的に社内にCFO(最高財務責任者)などを置くことを想定しているなら、マニュアルの共有やデータの可視化を依頼先に求めておく必要があります。単に作業を委託するだけでなく、定期的に代行会社とミーティングを行い、試算表の内容を詳しく解説してもらう機会を設けてください。

「委託しながら学ぶ」という姿勢を持つことが、長期的な経営力の底上げにつながります。

資料送付から試算表完成までにタイムラグがある

記帳代行会社に領収書などの資料を郵送してから、入力が完了して試算表が手元に届くまでには、通常1週間から2週間程度の時間がかかります。そのため、昨日や一昨日の現預金残高を正確に把握するといった、リアルタイムでの数値管理が難しくなる点はデメリットです。

特に資金繰りが厳しい局面にある企業の場合、数週間前の数字を基にした判断では、対策が後手に回ってしまう致命的なリスクを孕んでいます。この問題を解決するには、スキャナーやスマホアプリを活用して日次でデータを送付できるプランや、特急オプションの利用を検討しましょう。

タイムラグの影響を最小化するために、クラウド会計ソフトとの連携が充実した業者を選ぶことも有効な対策となります。

機密情報や個人情報の流出リスクがある

社員の給与情報や取引先の情報、銀行口座の履歴など、企業の最重要機密を外部業者に渡すことになるため、情報漏洩のリスクはゼロではありません。万が一、顧客リストや口座情報が流出した場合、企業の社会的信用は失墜し、多額の損害賠償責任を負う可能性さえあります。

契約時には秘密保持契約(NDA)を必ず締結し、プライバシーマークやISMSなどのセキュリティ認証を取得している信頼できる業者を選んでください。データの受け渡し方法についても、誤送信のリスクがあるメール添付ではなく、二要素認証を備えたクラウドストレージなどの安全な手段を利用すべきです。

情報管理の厳格さを業者選定の重要な基準として位置付けることが、リスク軽減の第一歩となります。

別途税務調査に関する対策を行う必要がある

税務調査が入った際、記帳代行会社の担当者は税理士資格を持っていないため、調査官への説明や交渉の場に立ち会うことが法律で認められていません。そのため、記帳内容に関する専門的な質問を受けた際、自社で適切に回答できなければ、多額の追徴課税を課されるリスクが生じます。

もしものときに備えて、記帳代行会社と提携している税理士に立ち会いを依頼できるフローがあるか、事前に確認しておきましょう。あるいは、記帳のみを代行会社に任せ、税務調査や決算申告は自社の顧問税理士が担当するという「二段構え」の体制を整えておくのも、選択肢の1つです。

代行会社に対しては、仕訳の根拠となる証憑類を誰が見ても分かるように整理・保管してもらうよう、あらかじめ徹底させておきましょう。


記帳代行会社の費用相場と料金体系

記帳代行会社の料金体系は会社によって大きく異なるため、単純な価格比較だけでは適切な判断ができません。一般的には、仕訳数に連動するプランや定額制、さらには業務範囲に応じたオプション料金などが組み合わさって、総額が決まります。

代表的な4つの料金モデルと、契約前に見落としがちなコストの注意点について詳しく解説していきましょう。

仕訳数に応じた従量課金型の料金モデルを理解する

従量課金型は「1仕訳あたり50円〜100円」のように単価が設定されており、取引数が少ない小規模事業者にとっては、無駄なコストを抑えられる手段と言えます。毎月の取引数に応じて料金が変動するため、月によって支払額が変わる側面はありますが、閑散期に経費を節約できるのは大きな利点です。

例えば、月間の仕訳数が50件程度であれば月額5,000円前後に収まるケースもあり、パートを雇うよりも圧倒的に安価に運用できます。ただし、契約前に自社の月間仕訳数を正確に把握しておかないと、繁忙期に想定以上の請求額となり、予算を圧迫するリスクがあるため注意が必要です。

過去の帳簿を確認し、通帳の行数や領収書の枚数から平均的な仕訳数を算出しておくことで、ミスマッチを防げるでしょう。取引規模の変動が大きい事業者には、従量課金型と固定型のそれぞれのシミュレーションを行ったうえでプランを選定することをおすすめします。

月額固定型の料金モデルで予算管理をしやすくする

「月額10,000円で100仕訳まで」のような固定プランは、毎月の経理コストが一定になるため、資金繰りの計画や予算管理がしやすくなります。規定の仕訳数を超えた場合には「超過1仕訳につき100円」などの追加料金が発生するケースが多いため、自社のボリュームが上限内に収まるかの確認が重要です。

パッケージプランには記帳代行だけでなく、給与計算や年末調整などの周辺業務が含まれている場合もあり、トータルコストで割安になることも少なくありません。例えば、月間の取引数が安定している飲食店やサービス業などでは、定額制を選ぶことで毎月の定常的な経費として計算しやすくなります。

毎月のコスト変動を気にせず、安定したサポートを受けたい企業にとって、固定型プランは経営管理の観点から非常に使い勝手の良い体系と言えるでしょう。

特急対応や部門別会計などのオプション料金を確認する

通常納期よりも早く試算表を仕上げてほしい場合の「特急オプション」は、数千円から数万円の追加料金がかかることが一般的です。また、店舗ごとやプロジェクトごとの損益を細かく把握したい場合の「部門別会計」は、入力の手間が増えるため基本料金に上乗せされるケースが多くなっています。

証憑整理(領収書の貼り付けなど)を丸投げする場合や、特定の会計ソフトを指定する場合なども、オプション扱いになることがあるため、見積もりの詳細を事前に確認しておきましょう。

こうしたオプション料金が積み重なると、当初の基本料金の数倍に膨らむケースもあるため、見積もりの詳細を必ず項目ごとに精査してください。

初期費用やシステム導入費用の有無をチェックする

サービスの利用開始時には、勘定科目の設定や開始残高の登録、システム連携の初期設定費用として、数万円程度の初期費用が発生する場合が大半です。また、クラウド会計ソフトを利用する際は、ソフト自体の月額利用料を代行会社が負担するのか、自社で直接契約して支払うのかを明確にする必要があります。

初期費用無料キャンペーンを実施している会社もありますが、その分だけ月額料金が高めに設定されていないか、長期的なスパンで比較しましょう。例えば、1年間のトータルコストで計算すると、初期費用を払ったほうが月々のランニングコストが抑えられ、結果的に安くなるパターンもあるかもしれません。

短期的な「安さ」に目を奪われず、1年から2年単位の総額コストを算出することが、失敗のない業者選びの第一歩と言えます。


記帳代行会社の依頼が向いている企業

記帳代行会社へのアウトソーシングは、すべての企業において一律に最適解となるわけではありません。自社の状況や課題を整理し、記帳代行の活用が効果を発揮するケースに当てはまるかどうかを確認しましょう。

従業員数が少なく、ほかの役職が経理を兼務している企業のケース

ほかの役職の社員が本来の業務の傍らで経理作業に時間を取られ、本業の営業や開発がおろそかになっている企業は、記帳代行の導入で高い費用対効果を得られます。

専任の経理担当者を1人雇用するほどの業務量や資金力がない成長段階では、アウトソーシングを活用することで固定費を抑えつつ、専門的な処理が可能です。

例えば、月間10時間から20時間程度かかっていた入力作業を外部へ切り出すだけで、その時間を新規顧客の開拓や商品サービスの改善に充てられます。また、第三者の目が実務に入ることで、どんぶり勘定になりがちな経営者の私費と会社の経費を明確に区分でき、健全な財務体質への改善が期待できるでしょう。

さらに、社内の人間関係に配慮して、従業員に役員の給与や経費の詳細を知られたくないというニーズにも、外部委託は非常に有効な解決策となります。

現金取引が中心で領収書の整理が煩雑な企業

日々の売上入金や小口現金の出入りが激しい飲食店や小売店は、領収書の整理だけでも膨大な手間がかかるため、丸投げできる記帳代行との相性が良いです。

例えば、レジ締め後の売上報告と、受け取った領収書を専用アプリで撮影して送信するだけで、翌月には正確な試算表が完成する仕組みが有効です。店舗運営や接客で忙しく、閉店後に疲れ切った状態でパソコンに向かう時間が取れないオーナーにとって、代行サービスは負担を劇的に軽減します。

飲食店特化型の記帳代行会社であれば、単なる入力だけでなく、食材原価率や人件費率の分析レポートを提供してくれる場合もあり、店舗経営の数値改善にも大きく役立ちます。現金取引が多い業種ほど、入力漏れや計算ミスが経営判断の狂いに直結しやすいため、記帳代行の導入効果をより強く実感できると言えるでしょう。

個人で記帳業務をこなしている自営業

フリーランスのデザイナーやエンジニアなど、個人事業主として日々の記帳を自分自身で行っている場合、記帳代行会社の利用は特におすすめの選択肢です。確定申告の間際になって、1年分の領収書を前に頭を抱えるような状況から解放され、本業に100パーセントの力を注げる環境が手に入ります。

業務を委託することで空いた時間をスキルアップや営業活動に充てれば、委託費以上の収益アップを実現できる可能性も格段に高まるはずです。また、これまで曖昧になりがちだった通信費や交通費の按分計算などをプロに任せることで、適切な経費計上が行われ、結果として節税につながるケースも珍しくありません。

自身の事業を「1つの会社」として客観的に数字で捉えるきっかけになり、不要な出費を削減して利益率を高める意識も自然と芽生えるでしょう。収益を最大化したい個人事業主にとって、記帳代行は事業の土台を整えるための有効な投資と言えます。


記帳代行会社への依頼が向いていない企業

記帳代行は多くの企業にメリットをもたらしますが、企業の状況や事業内容によっては、外部委託よりも内製化やほかの手段が適している場合もあります。無理に外注化を進めた結果、現場の運用と会計データが乖離してしまい、経営判断を誤るような事態は避けなければなりません。

導入前に以下のケースに該当しないかを確認し、自社に最適な経理体制を選択しましょう。

取引数が多く、複雑な原価計算が必要な企業

製造工程ごとの原価管理や在庫評価など、高度で専門的な会計処理が必要な製造業などは、一般的な記帳代行会社では対応しきれない場合があります。現場の細かい材料の動きや仕掛品の状況を把握していない外部業者では、正確な原価配分や仕訳を行うことが物理的に困難だからです。

例えば、製品ごとの労務費や経費の按分計算が必要な場合、社内に専門知識を持つ担当者を配置し、リアルタイムで数値を把握する内製化の方が適しています。どうしても外部委託を検討したいのであれば、製造業の実務に精通した特化型の代行会社や、公認会計士が在籍する事務所を選ばなければなりません。

業種特有の会計処理の複雑さをよく見極めたうえで、外注の可否を判断してください。

社内に複数人経理担当者がいる企業

すでに記帳実務を担う社員が複数人いる場合、外注するよりも業務のマニュアル化や最新システムの導入を行った方が、低コストで効率化できる可能性があります。

多人数で分担できている環境なら、RPA(ロボットによる業務自動化)やAI搭載の会計ソフトを導入するだけで、劇的に作業時間を短縮できるケースも少なくありません。

ただし、こうした抜本的な業務フローの見直しやシステム選定には一定の時間がかかるため、現状の作業工数とコストを正確に数値化して、整理することが不可欠です。例えば、月間の人件費合計と記帳代行の見積もりを比較し、外注によって浮いた人員を他の付加価値の高い業務へ配置転換できるかを検討してみましょう。

外注と内製化のどちらが長期的に有利かを判断するには、単なる「作業の付け替え」ではなく、組織全体の生産性向上という視点を持つことをおすすめします。

内部統制に力を入れたい企業

記帳代行を利用することで目先の業務効率は向上しますが、社内に会計ノウハウが蓄積されず、代行が停止した際の管理体制が不安定になるリスクを孕んでいます。

特に将来的な株式上場(IPO)を目指している企業や、コンプライアンスの徹底を掲げるフェーズにある場合、社外にプロセスを出しすぎることは慎重になるべきです。

上場審査においては、社内で適正に会計処理が行われ、チェック機能が働いているかという「内部統制」の構築が厳格にチェックされます。導入前に自社の数年後のビジョンを明確にし、どの業務をブラックボックス化させずに自社で握っておくべきかを定義しておく必要があるでしょう。

内部統制の強化を優先する企業は、記帳代行の活用範囲を定型的な入力のみに限定しながら、段階的に社内での管理体制を整備するアプローチが有効と言えます。


失敗しない記帳代行会社の選び方

記帳代行会社の選定を誤ると、追加費用の発生やデータ漏洩、納期遅延といったトラブルを招くリスクがあります。特に経理業務は会社の心臓部に関わるため、安さだけで選ぶのではなく、信頼性や実務の柔軟性を多角的に評価しなければなりません。

後悔のない選択をするために、以下の8つのポイントを契約前にしっかり確認しておきましょう。

対応できる業務範囲を確認する

業者によって対応可能な業務の幅は大きく異なるため、契約前に「どこからどこまで任せられるか」を詳細に確認する必要があります。基本プランに含まれるのは「会計ソフトへの入力」のみで、決算書の作成や年末調整、償却資産税の申告などは別料金のオプション扱いとなるケースが一般的です。

特に注意が必要なのは税務申告で、代行会社自体は税理士資格を持たないことが多いため、提携税理士による申告が可能か、あるいは自社で別途探す必要があるかを必ず確認しなければなりません。

例えば、領収書のスクラップ(貼り付け)まで依頼したいのか、スキャンデータのみで良いのかといった細かい作業分担の定義も、後のトラブルを防ぐ鍵となります。

将来的に給与計算や振込代行、請求書の発行などの周辺業務も依頼する可能性があるなら、それらにも柔軟に対応できる拡張性のある業者を選んでおくと安心です。

自社が使用している会計ソフトに対応しているかを確認する

既に自社で会計ソフトを導入している場合、そのソフトに習熟した代行会社を選ばないと、データの移行や日々の連携がスムーズにいかない場合があります。クラウド会計ソフトへの対応可否は、業務のリアルタイム性を大きく左右するため、特にIT活用によるDX化を重視する企業にとっては必須のチェック項目です。

自社で導入しているソフトに対応しているかどうかを、問い合わせの初期段階で具体的に確認しておきましょう。ソフトの互換性が確保されていれば、銀行明細の自動取り込み機能を活かしたまま、プロによる仕訳チェックを受けるという理想的な運用が実現できます。

もし業者が特定のソフト利用を条件としている場合は、自社での閲覧権限や、契約解除時のデータエクスポートの可否についてもあわせて確認が必要です。

提携税理士や公認会計士のネットワーク体制が整っているか確認する

記帳代行会社自体が無資格であっても、強力な提携税理士ネットワークを持っていれば、複雑な税務判断や決算申告をスムーズに進めることができます。提携先がどのような規模や専門性を持つ税理士事務所かを確認し、自社のビジネスパートナーとして適切かどうかを見極める必要があるでしょう。

例えば、特殊な会計処理が発生した際に、代行会社のスタッフが即座に税理士へ確認を取れる体制があれば、仕訳の修正指示などの二度手間を防げます。税務調査が入った際に、記帳を担当した代行会社と申告を担当する税理士が緊密に連携してくれる体制があると安心感につながります。

提携税理士の質と連携体制の充実度は、長期的に安心して委託を継続できるかどうかを左右する判断基準です。

セキュリティ認証(PマークやISMS)の取得状況をチェックする

企業の通帳コピーや給与情報など、極めて秘匿性の高い情報を預ける以上、情報漏洩対策が万全であることを客観的に確認しなければなりません。プライバシーマークやISO27001(ISMS)といったセキュリティ認証の取得有無は、業者の安全管理体制を評価するうえでの最低限の指標となります。

具体的な対策として、スタッフのアクセス権限管理や操作ログの保存、万が一の際のデータバックアップ体制などについても詳細にヒアリングを行いましょう。

特に個人情報を多く扱う業種の場合、一度事故が起きれば企業の信用失墜に直結するため、コスト以上に信頼性を重視すべきです。「紙の資料はシュレッダー廃棄しているか」「作業用PCにウイルス対策ソフトが導入されているか」といった物理的な管理状況も、確認ポイントに含まれます。

会社の評判や口コミをチェックする

ホームページ上の実績や魅力的なキャッチコピーはあくまで「広告」であり、実際の対応品質を知るためには、利用者のリアルな口コミをチェックすることが不可欠です。

比較サイトやSNSなどで「レスポンスが極端に遅い」「担当者が頻繁に入れ替わり、説明が二度手間になる」といった具体的な不満の声がないかを確認しましょう。

注目すべきは良い評価よりもむしろ悪い評価の内容であり、それらが自社にとって許容できないリスクを含んでいないかを精査する必要があります。例えば、法改正への対応が遅れたという書き込みがあれば、コンプライアンス意識の低さを疑う材料になるかもしれません。

また、ネガティブな指摘に対して会社側が誠実かつ論理的に返信や改善報告を行っているかも、トラブル発生時の誠実さを見極める指標となります。契約後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、第三者の客観的な評価を集める手間を惜しまないようにしてください。

担当者とのコミュニケーション手段を確認する

不明点や質問が発生した際に、電話やメールだけでなく、チャットツールで気軽に連絡が取れるかは利便性に大きく影響します。SlackやChatworkなどのツールに対応していれば、移動中や会議の合間でもクイックに状況確認ができ、業務の停滞を防ぐことが可能です。

Web会議ツールを用いた定期報告に対応している業者なら、試算表の画面を共有しながら詳細な説明を受けることができ、対面に近いサポートが得られるでしょう。レスポンスの速さは業務効率に直結するため、数日待たされることなく、即時性の高い連絡手段が使える体制が整っているかは重要な選定基準です。

コミュニケーションのしやすさは、長期的な委託関係の質を大きく左右するため、初回の問い合わせ時から対応の速さと丁寧さを意識して確認しましょう。

記帳データの納品頻度と修正ルールの柔軟性を見極める

試算表の納品が「資料回収から10日以内」なのか「翌月末」なのかによって、経営者が数字を確認できるタイミングが大きく変わります。自社の意思決定に必要なスケジュールを伝え、それに対して確約できる納期回答が得られるかを確認してください。

また、一度作成されたデータに誤りを見つけた際や、後から領収書が出てきた場合の修正ルール、および追加料金の有無についても明確にしておきましょう。融資の申し込みなどで急遽、期中の試算表が必要になった際、柔軟にスケジュールを調整してくれるフットワークの軽さがあるかもポイントです。

契約前に無料相談やトライアル期間を活用して、相性を確かめる

ホームページの文字情報だけで全てを判断するのではなく、実際に担当者と対話し、自社の業界への理解度や相性を肌で感じることが大切です。無料トライアル期間を設けている会社であれば、1カ月分のデータを試しに入力してもらい、仕訳の正確性や納品スピードを評価してから本契約に進めます。

見積もりの内訳が不明瞭でないか、質問に対する回答が的確であるかなど、契約前の対応を見ることで契約後のサービス品質をある程度予測できます。無料相談やトライアルを積極的に活用し、自社のスタッフがストレスなく連携できると感じる「実体験」に基づいた選定を行ってください。

最終的には数値化できない「相性」や「信頼感」が、長期的なパートナーシップを成功させるための決定打となるでしょう。


おすすめの記帳代行会社15選

ここでは、費用・機能・サポート体制のバランスに優れたおすすめの記帳代行会社を厳選して紹介します。

各社の特徴を比較したうえで、自社の規模や業種・予算に合ったサービスを選びましょう。

TOKIUMアシスタント

公式サイト:https://www.keihi.com/option/assistant/journal_processing/

項目 内容
対応範囲
  • 仕訳・転記・集計
  • 申請の修正・承認代行
  • 請求データ作成
  • 経費申請における不正利用の検知・レポーティング
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 お問合せ
初期費用 お問合せ

おすすめの記帳代行サービスとして、最初に「TOKIUMアシスタント」をご紹介します。こちらのサービスでは、オンラインアシスタントが貴社の業務プロセスに入り込み、面倒な仕訳・転記・集計業務を代行してくれます。

「自社の経理処理は特別だから外部には任せられない」と悩む中小企業や個人事業主の方にこそ、おすすめしたいサービスです。企業ごとに異なる独自のルールや手作業に合わせて対応し、日々の明細入力から申請の修正・承認代行、取引先に合わせた請求データ作成まで、幅広くサポートします。

また、繁忙期や経理担当者の異動・退職など、状況に合わせて必要なタイミング・必要な量だけ依頼できる柔軟性も大きな魅力です。データ化から仕訳処理までを一気通貫で専門チームに任せることで、入力ミスや業務の属人化を防ぎ、経営者や担当者が付加価値の高い業務に専念できるでしょう。

記帳代行ドットコム

公式サイト:https://kicho-daikou.com/

項目 内容
対応範囲
  • 記帳業務
  • クラウド会計ソフトの無料提供
  • ソフト連携・導入支援
  • 税理士対応
  • 確定申告・決算
対応会計ソフト
  • freee会計
  • 弥生会計
  • Money Forward
従量課金 超過分77円/仕訳~
月額費用 5,500円~
初期費用 0円

次におすすめしたい記帳代行会社が、「記帳代行ドットコム」になります。最大の特徴は、業界最安値級である「1仕訳約44円から」という圧倒的な低価格です。東証プライム上場企業が運営し、税理士法人が監修しているため、安価でありながら高品質で安心のサービスを提供しています。

面倒な記帳作業は完全丸投げが可能で、領収書や請求書などの必要書類を封筒に入れて郵送、あるいはデータで送るだけで完了するのも魅力です。

また、初めての方でも安心して利用できるよう、クラウド会計ソフトのアカウントが無料で提供され、初期設定から運用までのサポートも料金内に含まれています(※シンプルプランを除く)。

さらに、ご希望に合わせて提携税理士による決算書作成や確定申告のフルサポートもワンストップで依頼可能です。経理のコストや手間を削減し、本業に専念したい事業主にとって、非常に心強いパートナーとなるでしょう。

ライト・コミュニケーションズ

公式サイト:https://write-com.co.jp/

項目 内容
対応範囲
  • 記帳代行
  • 経理代行
  • 青色申告代行
  • 会社設立代行
  • 労務管理代行
  • 給与計算代行
  • 助成金申請代行
対応会計ソフト
  • エプソンの財務応援
  • 弥生会計
  • 勘定奉行
  • その他
従量課金 6,250円/50仕訳~
月額費用 25,000円~
初期費用 25,000円

「ライト・コミュニケーションズ」は、東京で10年以上、毎月150社以上の記帳代行を行う実績豊富な会社になります。

中小企業や個人事業主の方におすすめな理由は、その圧倒的な手軽さです。毎月、領収書や預金帳のコピー、請求書などを渡すだけで、専任スタッフがプロの経理処理を行い、会計帳簿や管理資料を作成します。依頼者側に経理の専門知識がなくても、安心して利用できます。

また、提出される資料を基に、リアルタイムで経営状況を把握できる点も大きなメリットです。料金は業種や売上高ではなく、証憑の仕訳数に応じた明朗な設定となっており、無駄がありません。

さらに、ライト税理士法人やライト社会保険労務士法人と連携しています。法人・個人の確定申告や税務相談、給与計算、社会保険の手続き、資金調達、会社設立に至るまで、経営に関わるあらゆる業務をワンストップで任せられるでしょう。

HELP YOU

公式サイト:https://help-you.me/service/accounting/

項目 内容
対応範囲
  • 日常経理サポート
  • 経理コンサルティング
  • 経営判断サポート
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 100,000円~
初期費用 お問合せ

「HELP YOU」は、経理に関する業務をまるごと任せられるオンライン経理代行サービスです。最大の魅力は、自社の状況に合わせて「チーム制」と「専属1名制」から選べる柔軟なサポート体制にあります。

複数名で対応するチーム制では、業務マニュアルを作成して仕組み化するため、特定の人に依存せず、退職による引き継ぎの手間がない環境を構築できるでしょう。

また、freeeなどの会計ソフトへの入力・確認作業を得意としており、記帳や経費精算、請求書管理などの日常経理を経験豊富なアシスタントがしっかりとサポートします。

基本料金は「月30時間・100,000円〜(税抜)」から利用でき、経理業務に加えて資料作成やSNS運用など、幅広いバックオフィス業務をまとめて依頼することも可能です。

最短3日で最適なアシスタントが見つかり、採用の手間もゼロになるため、経理業務を素早く効率化・安定化させたい中小企業や個人事業主におすすめのサービスです。

CASTER BIZ accounting

公式サイト:https://accounting.cast-er.com/

項目 内容
対応範囲
  • 経費精算
  • 売上・請求業務
  • 買掛・支払業務
  • 月次処理・年次処理
  • 税理士対応
  • クラウド会計導入サポート
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 225,000円~
初期費用 お問合せ

「CASTER BIZ accounting」は、中小企業や個人事業主の課題解決に最適な「リモート経理チーム」を提供するサービスになります。最大の特徴は、採用率わずか1%の厳しい基準をクリアした高スキルな経理・労務のプロフェッショナルが実務を担当し、安定した高い品質を提供できる点です。

日常的な仕訳や経費精算をはじめ、売上・請求や支払業務、月次・年次処理から税理士連携、さらにはクラウド会計の導入サポートまで幅広く対応しています。クラウドツールを活用するため、どんな状況でも経理や労務が滞りなく回る仕組みが構築できるでしょう。

事業の特性や依頼内容に応じて、最短3営業日で専門チームを立ち上げるスピーディーな対応も魅力です。オンライン化により不正や事故を防ぐ「第三の目」としての効果や、月次決算の早期化なども期待できるため、経理業務の体制構築や効率化を目指す方に強くおすすめできます。

KANBEI

公式サイト:https://kanbei.jp/

項目 内容
対応範囲
  • 記帳代行
  • 給与計算代行
  • 請求業務代行
  • 会計コンサル
対応会計ソフト
  • freee会計
  • マネーフォワードクラウド
  • その他
従量課金 お問合せ
月額費用 8,800円~
初期費用 お問合せ

「KANBEI」は、freee会計やマネーフォワードクラウドなどの主要なクラウド会計ソフトに対応した会計DXサービスです。面倒な経理業務を、専門チームにまるごと依頼できます。

最大の特徴は、業界最安値級の圧倒的なコストパフォーマンスです。月額8,800円(税込)からアウトソーシングが可能なプランが用意されており、記帳作業だけでなく、給与計算や請求業務など、自社のニーズに合わせて柔軟に依頼業務を組み合わせて委託できます。

さらに、単なる作業代行にとどまらず、会計データを基に経営状況を診断し、会社のコストを見える化したレポートを配信してくれる点も魅力です。間接コストの適正化サポートや税理士の紹介、補助金申請のサポートなど、経営に直結する充実したバックアップ体制が整っています。

経理・記帳代行サポートオフィス

公式サイト:https://keiri-tokyo.com/

項目 内容
対応範囲
  • 記帳代行
  • 給与計算代行
  • 年末調整代行
  • 社会保険手続き代行
  • 請求書発行代行
  • 振込代行
  • コンサルティング
  • ホームページ作成サービス
対応会計ソフト
  • freee会計
  • マネーフォワードクラウド
  • 弥生Next
  • その他
従量課金 お問合せ
月額費用 5,000円~
初期費用 お問合せ

専門家に記帳を代行してほしい事業者の方には「経理・記帳代行サポートオフィス」がおすすめです。同社は70名を超える税理士法人や社労士事務所と提携しており、プロフェッショナルによる組織的で安心なサポート体制になっています。

最大の特徴は、自社のニーズに合わせた高いカスタマイズ性と明朗な料金システムです。記帳代行はもちろん、1人1,500円から依頼できる一番人気の給与計算代行や、年末調整、請求書発行まで、必要な業務だけを自由に組み合わせて外注できます。

使った分だけ支払うシステムのため、無駄なコストを抑えたい小規模事業者にぴったりでしょう。

また、freee会計やマネーフォワードクラウドなどの各種クラウド会計ソフトにも対応しており、全国どこからでもオンライン面談などを通じて依頼が可能です。税理士を雇わずにコストを抑えたい方から、事業拡大に伴い経理業務を外注したい企業まで、幅広いフェーズのビジネスを強力にバックアップしてくれます。

TOP ONE 経理代行センターの記帳代行サービス

公式サイト:https://keiri-daiko.net/205/

項目 内容
対応範囲
  • 記帳代行
  • 証憑ファイリング
  • 特急オプション
  • 資金繰りサポート
  • 取引形態・業種による特殊な経理処理
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 11,000円~
初期費用 お問合せ

「TOP ONE経理代行センター」では、株式会社TOP ONEが会計事務所と提携して、経理業務を代行してくれます。最大の特徴は、クラウド導入や定期訪問の削減、業務標準化によって実現した「低価格」と「効率化」の両立です。

サービスは主に2種類あり、お客様自身で現金出納帳を作成して費用を抑える「記帳代行入力サポート(月額11,000円〜)」と、領収書や請求書などの資料を送付するだけで全て任せられる「記帳代行丸投げパック(月額16,500円〜)」から選べます。

特に丸投げパックは、経理スタッフを雇う余裕がない事業者に最適なプランと言えるでしょう。

また、最短5営業日での納品が可能な「特急オプション」や「証憑ファイリング」「資金繰り表作成」など、事業状況に合わせた多彩なオプションが用意されている点も魅力です。

弥生 記帳代行支援サービス

公式サイト:https://www.yayoi-kk.co.jp/pap/service/efficiency/kichodaiko/

項目 内容
対応範囲
  • オペレーターによる紙証憑のデータ化
  • 口座連携
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 10,000円~
初期費用 お問合せ

弥生 記帳代行支援サービスは、顧問先の記帳代行業務を圧倒的に効率化する「弥生PAP会員」専用のBPOサービスです。

最大の特徴は、紙証憑(領収書や通帳のコピーなど)のデータ化と仕訳入力の一次作業を、弥生へ丸ごとアウトソーシングできる点です。証憑をアップロードするだけで、専門オペレーターによる高精度な仕訳データが「弥生会計 AE」へ自動で取り込まれます。

仕訳データと元の証憑画像は同一画面で並べて確認できるため、最終的な突合・チェックの負担も大幅に軽減。インボイス制度や電子帳簿保存法といった、最新法令にも対応しています。

料金体系は月額基本料に加え、1明細ごとの従量課金制となっているため、無駄がありません。単純作業からスタッフを解放し、顧問先への経営アドバイスなど、付加価値の高いコア業務に専念したい会計事務所に強くおすすめできるサービスです。

経理入力PRO領収書入力代行サービス

公式サイト:https://keiridata-syspro.net/

項目 内容
対応範囲 領収書入力代行
対応会計ソフト
  • Microsoft
  • freee会計
  • MFクラウド会計
  • 弥生
従量課金 お問合せ
月額費用 1,200円~
初期費用 お問合せ

「経理入力PRO領収書入力代行サービス」は、手作業で負担になりがちな領収書やレシートの入力作業に特化した代行サービスになります。

最大の特徴は、専用アプリで領収書を撮影して送信するか、郵送するだけで依頼が完了する手軽さです。

お送りいただいたデータは高精度なベリファイ入力によってデータ化され、ご利用中のクラウド会計ソフトなどにそのままインポート可能な仕訳データとして納品されます。データはマイページからいつでもダウンロードでき、ソフトに取り込むだけで面倒な経費入力が完了します。

また、基本料金や契約期間の縛りがなく、入力枚数(仕訳)に応じた分かりやすい料金体系も魅力です。毎月のルーチン作業だけでなく、決算時や確定申告前にまとめて依頼することもできます。

はたらく記帳代行

公式サイト:https://www.move-for-people.com/lp/bookkeeping-freee/

項目 内容
対応範囲
  • 記帳代行
  • オンライン全国対応
  • スマホでの資料データ共有
対応会計ソフト
  • freee会計
  • MFクラウド会計
  • ジョブカン会計
  • 弥生会計
従量課金 3,000円/50仕訳~
月額費用 2,980円~
初期費用 0円

「はたらく記帳代行」は、スピーディかつ正確な記帳代行を求めている事業者におすすめのサービスになります。

本サービスは何より、スピードと手軽さが魅力です。資料の共有はスマホで撮影してアップロードするだけで完了し、すべての資料が揃ってから最短3営業日以内で納品されます。

さらに、月額2,980円(税抜・50仕訳まで)から利用できるコストの低さも特長です。初期費用は不要で最低契約期間の縛りもなく、経理担当者を新たに雇用するよりも大幅な人件費の削減が期待できます。

また、低価格・短納期でありながら、実務経験豊富なスタッフが対応し、さらにUSCPA(米国公認会計士)がチェックを行うため、正確で高品質な仕訳が保証されている点も安心です。なお、本格的な利用の前に「1カ月分無料お試しクーポン」を活用して、サービスの利用感を確かめてみるのもよいでしょう。

フジ子さん

公式サイト:https://fujiko-san.com/

項目 内容
対応範囲
  • 経理業務のオンラインアシスト…クラウドツールの導入サポート、振込み・支払い補助代行、記帳代行、経費精算
  • その他、秘書・総務・人事・Webサイト運用の業務も可能
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 59,600円~
初期費用 お問合せ

「フジ子さん」は、幅広いバックオフィス業務を遠隔でサポートするオンラインアシスタントです。

このサービス最大の魅力は、圧倒的にリーズナブルで柔軟な契約形態にあります。パート社員を雇うようなコスト感覚で利用でき、最短1カ月・月10時間から契約が可能です。

変更や解約における期間の縛りがないため、予算が限られている個人事業主や、必要な時期だけ依頼したい企業でも安心して導入できます。

また、1つの契約内で幅広い業務に対応できる点も大きな特徴です。記帳などの経理業務はもちろん、秘書、労務、営業事務など、パソコンでできる業務なら、実務経験豊富なスタッフになんでも依頼できます。

退職のリスクがなく、人材採用のコストダウンにもつながるため、人手不足にお悩みの中小企業に最適です。なお、1週間(実働2時間)の無料トライアルを活用することができます。

MRYメソッド

公式サイト:https://keiri-method.com/

項目 内容
対応範囲
  • 経理業務内容設計
  • 給与・賞与計算
  • 請求書発行・未収チェック
  • 会計ソフト入力業務
  • 試算表納品
  • 売掛金・買掛金管理
  • 証憑データサービス
  • 経費精算
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 8,000円~
初期費用 お問合せ

MRYメソッドは、横浜を拠点に全国対応している、小規模企業向けのプロの経理代行サービスです。

最大の特徴は、経験豊富な経理のプロが実務を代行するだけでなく、経営戦略に関する総合的な知識を用いて経営サポートまで行ってくれる点にあります。そのため、経理の知識が少ない経営者ほど、日々の課題を解決する力や、自社の経営力アップが期待できるでしょう。

サービスプランは、ニーズに合わせて「事務作業軽減プラン」や「フルサポートプラン」などが用意されており、実際の導入企業からは「自分の仕事(本業)に専念できるようになった」「共同経営で透明性ある経理を実現できた」といった声が寄せられています。

専任の経理担当者が不在で、日々の経理業務に負担を感じている事業者の方々に、ぜひ検討していただきたいおすすめのサービスです。

TaxHouse

公式サイト:http://www.taxhouse.jp/

項目 内容
対応範囲
  • 記帳代行
  • 税理士紹介
  • 税務サービス
  • 財務支援
対応会計ソフト お問合せ
従量課金 お問合せ
月額費用 お問合せ
初期費用 お問合せ

「TaxHouse(タックスハウス)」は、全国に約370店舗を展開する日本初の会計事務所ボランタリーチェーンです。

中小企業や個人事業主のサポートに力を入れており、決算や確定申告などの一般的な税務会計にとどまらず、会社設立支援から資金繰りの改善、補助金・優遇税制の活用、事業承継に至るまで、幅広い経営支援メニューが充実しています。

このサービスでは特に、金融機関からの融資に必要な「事業計画書の作成」など、通常の会計事務所では対応が難しい高度な財務支援が強みです。また、自社のエリアやニーズに合わせて最適な税理士を無料で紹介してくれるサービスも提供しています。

万が一、担当者と相性が合わない場合は何度でも無料で別の事務所を紹介してもらえるため、初めて専門家に依頼する個人事業主や、手厚い経営サポートを求める中小企業に最適なサービスです。

バーチャル経理アシスタント

公式サイト:https://merrybiz.jp/

項目 内容
対応範囲
  • 経費精算
  • 帳票・仕訳入力
  • 請求書発行
  • 売掛・買掛管理
  • 月次決算
  • クラウド会計導入支援
  • 経理業務改善コンサルティング
対応会計ソフト
  • freee会計
  • MFクラウド会計
  • 勘定奉行クラウド
  • 弥生
など30ソフト以上対応
従量課金 お問合せ
月額費用 150,000円~
初期費用 お問合せ

「バーチャル経理アシスタント」は、メリービズ株式会社が提供する経理代行サービスです。中小企業やスタートアップをはじめ、業種や規模を問わず幅広い企業に利用されています。

このサービスの魅力は、簿記2級以上の資格と豊富な実務経験を持つ全国のプロ経理スタッフが、オンライン上で専属チームとなり、高いクオリティで業務を代行してくれる点です。

仕訳入力や経費精算といった日常の記帳業務から、月次決算、クラウド会計ソフトの導入支援まで、自社の状況に合わせてフルカスタマイズで依頼できます。利用する会計システムに指定はなく、業務マニュアルがない状態からでも依頼可能です。

さらに、複数スタッフとディレクターによるチーム体制をとるため、担当者の急な退職や休暇による業務停止のリスクがなく、安定して依頼し続けることができます。


記帳代行会社に業務委託するまでの流れ

記帳代行会社への委託をスムーズに進めるためには、事前準備から契約・運用開始までの流れを把握しておきましょう。各ステップで確認すべきポイントを押さえることで、導入後のトラブルを未然に防ぎ、スムーズな業務移行を実現できます。

ここでは、検討を開始してから実務が回り出すまでのプロセスを、4つの段階に分けて詳しく解説します。

現状の経理課題を整理して、依頼したい範囲を決定する

まずは自社の経理業務の棚卸しを行い、「何がボトルネックになっているか」「どの作業を外部に出したいか」を明確に言語化しましょう。領収書の整理から丸投げするのか、あるいは会計ソフトへの入力のみを依頼するのかによって、選ぶべき代行会社や最適な料金プランは大きく異なります。

例えば、毎月の支払業務や請求書発行まで含める場合は、より高度な権限設定やセキュリティ体制を持つ業者を選定しなければなりません。

将来的な事業拡大やシステム導入の計画も含めて検討し、単なる作業代行だけでなく業務改善のパートナーとなり得るかどうかも考慮に入れましょう。依頼範囲を曖昧なままにしておくと、後から予期せぬ追加費用が発生したり、業務の抜け漏れによるリスクを抱えたりする恐れがあります。

最初の段階で「自社でやるべきこと」と「プロに任せること」の境界線を明確に引くことが、コストパフォーマンスを最大化させる鍵となるでしょう。

複数の記帳代行会社に見積もりを依頼して比較検討する

1社だけで即決せず、最低でも3社程度から見積もりを取り、料金だけでなくサービス内容やオプション範囲、担当者の対応品質を横並びで比較しましょう。

安さだけで選んでしまうと、後から「この作業は別料金です」と言われたり、納品物の品質が低かったりするリスクがあるため、前提条件を揃えて比較することが大切です。

具体的には、月間の想定仕訳数や希望する納期、使用する会計ソフトなどの条件を統一して見積もりを依頼し、各社の強みをあぶり出してください。既存顧客の口コミや評判、導入事例などを参考にし、自社と同規模・同業種の企業での支援実績がある会社を、優先的に検討リストへ入れると安心です。

比較検討にかける時間は惜しまず、納得したうえで選定することが、長期的なパートナーシップの土台となります。

契約書の内容を確認して、守秘義務契約(NDA)を締結する

業務委託契約書を締結する際は、以下のような基本事項に漏れがないかを入念にチェックしましょう。

  • 業務範囲
  • 報酬額
  • 支払条件
  • 契約期間
  • 解約予告期間

さらに、企業の通帳コピーや顧客リストといった極めて重要な情報を扱うため、情報漏洩に備えて損害賠償責任の範囲や秘密保持義務(NDA)の条項が適切かも確認することが重要です。

また、データの帰属権についても必ず確認し、万が一契約を終了する際に、蓄積されたデータが適切な形式で返却されるかを確認しておかなければなりません。

解約後にスムーズに他社や自社運用へ移行できる権利を確保しておかないと、将来的に「ベンダーロックイン」の状態に陥る危険性があるためです。契約書の細部まで目を通し、不明な文言があれば修正を求める姿勢を持つことが、後々のトラブルを防ぐための最も確実な手段となります。

必要書類(通帳コピー・領収書・請求書)の送付ルールを決める

契約後は、毎月の資料送付のタイミングや方法(郵送、スキャン、クラウド共有など)について、具体的な運用ルールを詳細にすり合わせておきましょう。

「毎月5日までに前月分を発送する」といった期限を明確にし、資料が不足していた場合の連絡フローや、不明な入出金への確認方法も決めておくと業務が滞りません。

代行会社指定の専用封筒や送付用キットがある場合はそれを利用し、双方がストレスなく、毎月のルーチンワークを回せる仕組みを構築することが大切です。送付ルールの明確化は、単なる事務作業の効率化だけでなく、代行会社との信頼関係を維持するための重要な基盤となります。


記帳代行会社利用時の注意点

記帳代行会社を活用する際は、サービスの恩恵を最大限に得るために注意すべき点もあります。「丸投げすれば安心」と過信しすぎると、思わぬコミュニケーション不足から会計データの精度が低下し、経営実態を正しく把握できなくなる恐れがあります。

ここでは、納期の遅延対策や仕訳精度の維持、不透明な追加料金の回避といった、運用面で特に気を付けるべき3つのポイントを深掘りします。

試算表の納期が遅れて、経営判断が遅れる事態を防ぐ

「試算表がなかなか届かない」というトラブルに備えて、契約書に納期を明記させ、遅延した場合の連絡義務を設けておくことが有効です。資料を送付してから何営業日以内に納品されるのかという基準が曖昧だと、督促の手間が増えるだけでなく、資金繰りの検討などの重要な意思決定が遅れてしまいます。

ただし、自社からの資料提出が遅れれば当然ながら納品も後ろ倒しになるため、提出期限を厳守する社内ルールを徹底し、代行会社が作業しやすい環境を整えることも重要です。

例えば、毎月3日までに前月分を発送すると決めておけば、代行会社側もリソースを確保しやすくなり、結果として納期の安定につながります。

もし慢性的に納期が遅れるようなら、代行会社内の人員不足やオペレーションの不備が疑われるため、担当者の変更や他社への切り替えを早めに検討すべきと言えるでしょう。双方の役割と期日を明確にした運用体制を整えることが、タイムラグを最小限に抑える最善策となります。

仕訳ミスや不明金が発生した際の原因究明を迅速に行う

勘定科目の間違いや金額の入力ミスが頻発する場合は、代行会社とのコミュニケーション不足や業界特有の商慣習が伝わっていない可能性があります。

特に「使途不明金」として処理される項目が多いと、決算時や税務調査において大きな問題に発展しかねないため、毎月必ず不明金リストを精査することが大切です。

記憶が新しいうちに詳細を回答し、適切な科目に振り替えてもらうことで、帳簿の正確性を高い水準で維持できるようになります。「この取引は交際費ではなく、広告宣伝費で処理してほしい」といった細かな要望を積み重ねることで、代行会社の理解が深まり、仕訳の精度は向上していきます。

追加料金の有無を明確にする

「決算料は別料金だった」「ちょっとした修正作業に多額の追加費用がかかった」など、想定外の請求に驚かないよう、契約前に料金表の注釈まで細かく確認しておきましょう。

特に、仕訳数が契約プランの上限を超えた際の超過料金設定や、過去の仕訳を遡って修正する場合の手数料などは、見落としやすいポイントです。

事業が拡大し、取引数が増加傾向にある場合は、従量課金よりも余裕のある固定プランへ移行するなど、契約更新のタイミングで柔軟にプランを見直すことが必要となります。

新しいオプションサービスを追加検討する際は、口頭での依頼で済ませず、必ず事前に見積書をもらって費用対効果を社内で検討してから発注するフローを徹底してください。


記帳代行会社に関するよくある質問

記帳代行の利用を検討する際に、多くの方が抱く疑問や懸念点をQ&A形式で解説します。導入前の不安を解消するために、ぜひ参考にしてください。

記帳代行は違法にならない?

記帳代行サービスを利用すること自体は全く違法ではありませんが、業者が行う業務の範囲によっては「税理士法違反」になるリスクがあるため、注意が必要です。

法律上、以下の3つは税理士の独占業務と定められており、無資格の代行業者がこれらを行うことは厳しく禁止されています(いわゆる「ニセ税理士」行為)。

  • 税務書類の作成
  • 税務相談
  • 税務代理

記帳代行会社が合法的に行えるのは、あくまで依頼者から預かった資料を会計ソフトに入力し、帳簿を作成するまでの「事務代行」に限られます。

そのため、もし代行会社が「申告書もこちらで作って出しておきます」と言ったり、具体的な節税のアドバイスを行ったりした場合は違法行為に加担することになるため、注意が必要です。

必ず、税務申告は提携している正規の税理士が行う契約になっているかを確認したうえで、契約を締結しましょう。

記帳代行会社へ依頼して、情報漏洩した事例はある?

記帳代行会社単独での大規模な報道は少ないですが、類似する会計事務所やBPO(業務委託)サービスにおいて、サイバー攻撃による情報漏洩事故は実際に発生しています。

例えば、会計事務所がランサムウェア(身代金要求型ウイルス)の被害に遭い、サーバー内に保存されていた委託元企業の従業員給与データやマイナンバー、保険証券情報などが大量に流出した事例があります。

また、経理業務の効率化に使われるデータ化ツール(AI-OCR)の管理サーバーへの不正アクセスがあり、金融機関を含む多くの顧客データが漏洩したケースも報告されています。

これらの事例は、記帳代行で扱う「売上データ」「銀行口座の入出金記録」「個人情報」といった機密情報が、常にサイバー攻撃の標的になり得ることを示しています。

そのため、業者を選ぶ際には単に価格だけでなく、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)やプライバシーマーク(Pマーク)の取得有無、データの暗号化通信への対応、そして万が一の際の補償体制などを厳しくチェックすることが重要です。


記帳代行会社で、経理の悩みを解消しよう!

記帳代行会社は、日々の帳票入力から月次試算表の作成までを専門家に委託できる、コストパフォーマンスの高いサービスです。採用コストや人件費の削減、法改正への自動対応、属人化リスクの排除など、中小企業や個人事業主が抱える経理の課題を幅広く解消してくれます。

一方で、情報漏洩リスクや社内ノウハウの蓄積不足、タイムラグといったデメリットも存在するため、業務範囲・セキュリティ認証・提携税理士体制・コストを総合的に比較したうえで選定することが重要です。

本記事で紹介した選び方のポイントや依頼の流れを参考に、自社に最適な記帳代行会社を見つけ、経理業務の効率化と経営の安定化を実現してください。


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