モラールとは? モラルやモチベーションとの違い、高めるために人事部ができること
モラール(morale)は士気や意欲などの意味があります。モラールが高い企業は、職場環境が整っていて働きやすいといわれています。
モラールを向上させるためには、人事部やリーダーがそれぞれの役割をこなさなければなりません。
この記事では、若手社員を指導する人事部に向けて、モラールの概要や向上するための人事の役割、リーダーができることを解説します。ぜひ最後までご覧ください。
モラールとは?意味と語源
モラールは英語の「morale」が由来で、士気や意欲という意味があります。個人が自分の役割に責任を感じ、グループの目的達成に対して情熱をもって取り組む精神状態を示します。
似たような言葉であるモラルやモチベーションとの違いを見ていきましょう。
モラルとの違い
モラール(morale)は倫理や道徳を意味しており、やる気を意味するモラールとは異なります。実際の会話では、マナーや常識がない人に対して「モラルがない」と使われることが多いため、間違って使わないようにしましょう。
モチベーションとの違い
モチベーションは個人が行動に移す理由付けのことで、従業員一人一人が高いモチベーションを持つことで、組織全体の成果を高めるきっかけになります。
一方、モラールは従業員が協力し合い、組織の目標達成を目指す状態で、労働に対する意欲や団結力などの要素が含まれます。
モラールを向上するための人事部の役割
モラールを向上させるために、人事部の役割ややるべき内容をまとめました。
- 労働環境の改善・整備
- 待遇の整備
- 人事評価や制度の整備
- リーダー人材の育成
ぜひ参考にしてください。
労働環境の改善・整備
人事部門が最優先で取り組むべきなのは、労働環境の最適化です。長時間勤務や週末出勤などがなくなるよう、全従業員が理想的なワークライフバランスを築ける職場を目標にしましょう。
従業員が多忙で消耗している状況において、職場のモラール向上は容易ではありません。従業員に過度な負担をかけないように、適切な人員配置を考えましょう。
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同業種と比較して給料やボーナスが低水準であれば、モラールの向上は期待できません。生計に影響が生じ、従業員の意欲や情熱が低下するためです。
また、報酬と同様に福利厚生の充実度も重要です。
モラールをアップさせるためにも、企業はできる限り従業員の待遇を改善させるとよいでしょう。
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評価基準が明確化すると従業員のモラールが向上するため、人事評価の仕組みを見直し、評価の基準を明示することは必須となるでしょう。
また、ピアボーナス制度の導入も大きなポイントです。
ピアボーナス制度とは、優れた業務行動を見せた従業員に、感謝の気持ちと共に、ピボーナスを贈る制度で、近年注目されています。クラウド型サービスの一部として提供されているケースが多いでしょう。
リーダー人材の育成
現場でモラールを高めるリーダーを育てることも、人事部門の大事な役割です。組織全体で制度改善や環境整備を進めるのも大切ですが、制度を実際に運用し、職場環境を整えるのは現場の従業員のためです。
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モラールアップのために、リーダーができることや、リーダーに求められるポイントをまとめました。
情報は常に共有する
まず、リーダーは積極的に組織内の情報を、セキュリティーに配慮したうえで関係する従業員たちへ共有しましょう。リーダーが得た情報を自分だけのものにせず、組織全体で行き渡らせることで、組織内が活性化します。
まずは、チーム内の情報共有に適切なルールと、体制が整備されているかをチェックしましょう。
そして、その情報をメンバーに周知し、情報の共有が徹底できるよう、日常的にコミュニケーションをとると、モラールを高められるはずです。
納得感のある業務の割り当て
リーダーは仕事を部下たちに任せる際、納得感のある業務の割り当てを実現しましょう。
- 何でも引き受ける優しい部下に業務を任せる
- 優秀な部下へ責任のある仕事ばかり任せる
業務の割り当てに不満を持つ人が多くなるほど、チームのメンバーがマイナスの感情を抱える原因となり、組織全体のモラールを低下させる可能性があります。
従業員の自律を促す
仕事に対して受動的ではなく、自分の意見を述べたり、チームとディスカッションできるような能動的な人材になるよう教育するのも、リーダーの大切な役割です。
チーム全体の仕事に対する積極性がアップすれば、必然的にモラール向上も期待できるでしょう。
モラールについてのまとめ
モラールを向上させるためには、現場にいるリーダーの存在や、人事部の役割機能がとても重要です。
どれほど優秀な社員でも個人の力には限界がありますので、この記事を参考にしながら、ぜひモラールへの取り組みを促進させていきましょう。
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