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独立開業・個人でビジネスする際に必要なアイテム

独立開業・個人でビジネスする際に必要なアイテム

サラリーマンとして長年勤めてきた会社を退職して、独立開業する方もおられることと思います。

会社に勤めていた時は、名刺やメールアドレスなどビジネス上で必要なアイテムはすべて会社側が提供してくれましたが、独立開業する際には、自分自身で用意する必要があります。筆者自身も3年後の独立を目指して副業を開始していますが、個人でビジネスをするために必要なアイテムはすべて調達しました。

本記事では、独立して個人でビジネスを始める際に必要なアイテムとその事例について、筆者の経験も踏まえて紹介します。


この記事の著者
  中小企業診断士 

1.ビジネス上の必須アイテム

(1)名刺

名刺は個人の営業活動において重要なアイテムであり、自分自身を相手に知ってもらうための手段でもあります。

会社に勤めている時は、個人というよりは会社の名前で取引先に覚えてもらうことができました。

ところが、個人で営業活動する場合は、よほどの興味がない限り、顔と名前を憶えてもらうことが難しいです。その対策として、個人の名刺には顔写真を入れることをおすすめします。

顔写真はできるだけプロのカメラマンに撮影してもらいましょう。筆者もプロのカメラマンに依頼しましたが、「これが本当に自分なのか?」と思えるくらい見事な出来栄えでしたので、自信を持って名刺を渡せるようになりました。

名刺の印刷においてはさまざまなサービスがありますが、一例としてラクスルでの印刷を紹介します。
ラクスルでは、所定のPowerPointテンプレートを使って自分で名刺デザインを作成します。PDF変換したファイルを送付して受付完了すると、約1週間で手元に届きます。値段も手ごろですので、独立開業される方におすすめです。

(参考:ラクスル名刺印刷・名刺作成


(2)メールアドレス(ドメイン)

筆者自身、プライベート上では無料で作成できるメールアドレスを使用していましが、ビジネス上においてはメールアドレスの「信頼性」を気にする事業者も多いようです。

開業する際に取引先から信頼を得られるよう、自分独自のドメインでのメールアドレスを持つことをおすすめします。お金はかかりますが、ドメインの管理会社できちんとしたセキュリティを確保してもらえます。独自ドメインによるメールアドレスを名刺に記載すれば、個人でビジネスを手がけているという自覚も芽生えます。

ドメイン管理会社の一例として、筆者が活用している「お名前ドットコム」を紹介します。
「お名前ドットコム」は、日本最大級のドメイン取得サービスを提供しており、20年以上の運用実績と24時間365日の無料サポートを提供していることから、安心して利用することができます。Webサイト制作に最適なレンタルサーバーと一緒に申し込めば、独自ドメインの登録料が実質無料になりますので、独立開業される方におすすめです。

(参考:お名前ドットコム


2.自宅での必須アイテム

(1)ノートパソコン+外付けディスプレイ

仕事をする際にパソコンは必須アイテムです。取引先に出向いてプレゼンテーションを行うことなどを考えればノートパソコンが便利ですが、ノートパソコンは「画面が小さい」というデメリットがあります。筆者も60歳を間近に控えて、日々進行する老眼に悩まされています。やはり、大きい画面を見ながらパソコン操作を行いたいものです。

そんな時に役立つのが外付けディスプレイです。筆者自身、会社に勤めている時は提供された外付けディスプレイをノートパソコンに接続して、大画面を見ながら操作をしていました。さらに外付けキーボードを接続すれば、デスクトップパソコンのような感覚で操作することが可能です。


(2)インターネット環境+クラウド環境

自宅でパソコンを扱う際に欠かせないのがインターネット環境です。どの部屋にいても仕事を進めることができるように、Wi-Fi環境を完備しておきましょう。Wi-Fi電波の届きにくい部屋がある場合は、Wi-Fiルーター中継機を設置することをおすすめします。この中継機は、Wi-Fiルーターから離れた場所でのパソコンやスマートフォンへWi-Fi電波を中継してくれますので、家中どこにいても快適に仕事をすることが可能となります。

また、パソコンが壊れた場合のことも考慮して、仕事上の大事な資料はオンラインストレージ上にバックアップすることをおすすめします。

オンラインストレージサービスには無料のものや、条件によって利用料の発生するものがありますが、事業規模や資料の量などにあわせて選択するとよいでしょう。

オンラインストレージサービスの一例として、筆者が活用している「Dropbox」を紹介します。
Dropboxはインストールした際にパソコン上に専用フォルダが生成され、そのフォルダに保存したファイルやデータが自動的にオンラインストレージ上にも保存されるしくみとなっています。ファイル参照やファイル更新も含めて、パソコンのエクスプローラー上ですべて操作することができますので、オンラインストレージを使う際の特別な知識は不要です。

(参考:Dropbox


3.そろえておきたい便利アイテム

(1)仕事専用の机・椅子

書斎がなくとも仕事専用の机は欲しいものです。筆者もリビングに仕事専用の机を置いて、そこで仕事をしています。机の上にはパソコンとスマートフォン、机の下には仕事関連の書類や書籍を置いて、いつでも仕事を開始できる環境を整えています。仕事専用の机に向かうことで、自宅であっても仕事に集中できるようになります。

仕事に集中しているあまり、長時間椅子に座っていることもよくあります。適度な運動やストレッチなどは欠かせませんが、腰への負担を考えると椅子そのものにも目を向けたいものです。疲れにくい形状や素材、高さ・背もたれの角度の調節など、自身の身体にあった椅子を使うことをおすすめします。


(2)マイク付きヘッドホン

新型コロナウイルスの影響からテレワークが増えて、ZoomやTeamsを使ったオンライン会議も盛んに行われるようになりました。その際に必要なアイテムはマイク付きヘッドホンです。形状はヘッドセットタイプやイヤホンタイプ、ネックスピーカータイプなどさまざまですが、筆者がおすすめするのはネックスピーカータイプです。イヤホンタイプやヘッドセットタイプのように耳をふさぐ形状ではないため、難聴なども防止できます。

また、筆者のように書斎がない場合は、家族がいるリビングで仕事をすることになりますが、このネックスピーカータイプは身につけている人だけに音が流れます。家族にネックスピーカーをつけてもらえば、テレビの音量に邪魔されずに仕事に集中することができます。


4.自宅以外での作業場所

自分自身のオフィスを持つことは独立開業する者として憧れがありますが、毎月一定の収入が無いと賃料を払うことが難しく、開業したばかりの方にとっては現実的ではありません。
ところが最近では、自分のオフィスとまではいかなくとも、自宅以外で快適に仕事ができる場所が増えてきています。

(1)サテライトオフィス

テレワークが浸透してきていることを踏まえ、仕事用の共有スペースとしてサテライトオフィスが増加してきています。時間単位で共有スペースを利用することができ、個室や会議室、電話ブースなど用途に応じた作業スペースを選択することが可能です。高セキュリティなWi-Fi環境はもちろん、パソコン用電源や複合機、コーヒーなどのドリンク類も完備され、快適な作業環境を提供しています。


(2)喫茶店

最近の喫茶店はテレワークを見越して、Wi-Fi環境やパソコン用電源を完備しているところが多いです。

社会人だけでなく受験生などの学生も多く利用しています。落ち着いた雰囲気のBGMでリラックスすることができますし、ソーシャルディスタンスを考慮して席も分かれていることから、集中して仕事することができます。コーヒーや食事も注文できますので、リフレッシュしながら仕事ができる場所になっています。


5.まとめ

独立開業する際に、個人で使える必須アイテムについて紹介しました。会社に勤めている時には当たり前のように利用していたさまざまなアイテムも、個人専用で調達するとなると何かと手間がかかります。

しかし、その重要性を知れば知るほど、独立開業に向けた自覚も芽生えてきますし、やりがいにもつながると思います。

本記事が、独立開業の準備をすすめる際の参考となれば幸いです。

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著者プロフィール

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吉川 和明

中小企業診断士

1965年生まれ,京都府京都市出身。
2021年中小企業診断士登録

大手電機メーカー系列のソフトウェア会社にて、流通業向けPOSシステム開発に長年携わり、現在は大手流通業向け法人営業を担当。得意分野は流通系ITシステム、業務改革、プロジェクトマネジメント、ファシリテーション。


お問い合わせ先
株式会社プロデューサー・ハウス
Web:http://producer-house.co.jp/
Mail:info@producer-house.co.jp

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