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アントレプレナーとは? 注目される背景と求められる9つのスキル

監修者:わたなべ福祉コンサルオフィス   渡邊 知行

アントレプレナーとは? 注目される背景と求められる9つのスキル

アントレプレナーとは、何もない状態から新しい会社や事業を創出する人のことです。

消費者に需要のあるジャンルや趣味嗜好、企業の在り方などが多様化している時代背景から、アントレプレナーには大きな注目が集まっています。

この記事では、新規事業を開拓したい経営層に向けて、アントレプレナーの根本的な意味や必要なスキルを解説しました。

より優れたビジネスを展開していくために必要な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。


アントレプレナーとは

アントレプレナーには、何もない状態から会社や事業を創り出す人(起業家)という意味が強く込められています

また、アントレプレナーシップは「ゼロから事業を自分で創出しようとする精神」を意味します。

アントレプレナーの社会的意義について、多くの学者によって繰り返し議論されてきました。

いずれにしても、現代を生きていく人たちが、ビジネススキルを向上させていくために必ず理解しなくてはならないキーワードといえるでしょう。

アントレプレナーの語源

アントレプレナーの語源はフランス語の「Entrepreneur」です。

「Entrepreneur」は、英語で「Between(〜の間に)」を意味する接頭語「Entre(アントレ)」と、英語で「Taker(受取人)」を意味する名詞「Preneur(プレナー)」がくっつられた言葉です

直訳すると「間を取り持つ者」という意味になり、もともと仲買人や貿易商などの略称として使われていました。

時代の流れとともに英語が使用されるようになっていき、事業家や起業家を指す言葉として、世界中で認知されるようになったと言われています。

イントレプレナーとの違い

イントレプレナーは社内起業家のことで、従業員の立場で所属企業から支援を受けて新規事業の開拓などを行います

ビジネスを発展させていく起業家精神を持つイントレプレナーは、企業が生き残っていくためにも、重要な存在になるでしょう。

それに対して、アントレプレナーは起業家ですので、独立心や向上心、独創的な発想がポイントになります。

これら3つの精神を発揮して新規事業を創造する力を「アントレプレナーシップ」といいます。


アントレプレナーが注目される背景

1990年代以降、日本でアントレプレナーが注目されるようになりました。一体なぜでしょうか。具体的な3つの理由を詳しく見ていきましょう。

日本経済の変化

終身雇用や年功賃金制、企業内組合などの日本的経営の成果として、日本の大企業は1970〜80年代に大きな経済成長を遂げました。

当時は世界中から注目されていた日本的経営の手法でありましたが、バブル崩壊などの時代の劇的変化とともに衰退していきます。

そして、情報社会の到来などにより、主体的に事業を創出し、創造力を活かして仕事をするアントレプレナーの存在が求められるようになりました

日本社会のグローバル化

2000年以降、日本社会はめまぐるしく変化している観点からも、従来の価値観に縛られずアイディアを生み出すアントレプレナーシップを持つ人材が必要不可欠になりました

そうした中から、社会の変化に順応できるグローバルリーダーの育成需要も高まっています。

外国人労働者の増加が将来的に予測されていることや、日本企業が世界に進出していく必要性などの観点からグローバルな視点を持つ人材が重宝されていくでしょう。

新たなビジネスの創出

デジタル技術分野が急成長しているため、イノベーションを起こせるアントレプレナーが重要視されてきました。

特に、AIを駆使した新事業を創出できる人材を企業は求めるようになるでしょう。

また、消費者のニーズやライフスタイルの多様化が進行しているため、商品のライフサイクルが短くなってきました

したがって、ビジネスの創出によりスピード感が必要になり、こういった状況に対応するためにアントレプレナーが必要とされています。


アントレプレナーに必要な9つのスキル・能力

アントレプレナーに必要な9つのスキルや能力を詳しく解説しました。

マーケティング能力

市場や顧客のニーズを把握し、それに対応した製品やサービスを提供するマーケティング能力が、アントレプレナーには必要です

そのためにも、日頃からさまざまな事柄を多角的な視点で考えて、市場のニーズを分析するスキルが求められるでしょう。

マネジメント力

マネジメント力はビジネスの運営に必要なスキルであり、財務管理やプロジェクト管理、人材管理、リスク管理などが含まれます。

新事業を創造してビジネスに成功するためには、適切なマネジメントにより作られた組織体制が欠かせません

リーダーシップ

リーダーシップは、ビジネスにおけるビジョンの設定や、方向性の決定に必要な能力です。また、新事業を創造していくために、組織でアプローチするのも必要です。

メンバーが持つ力を組織的に発揮していくためにも、リーダーシップは欠かせないスキルといえるでしょう。

コミュニケーション能力

どのようなビジネスを展開していくにも、人間関係の構築は欠かせません。アントレプレナーには、円滑に良好な人間関係や信頼を築けるコミュニケーション能力が求められます。

ビジネスパートナーや投資家、顧客など、さまざまな立場の人に対しても柔軟にコミュニケーションを取れることが望ましいでしょう

責任に対する認識

ビジネスではあらゆる責任が発生します。アントレプレナーとして起業するには、発生した責任を取ることは避けては通れません

アントレプレナーは、自らの行動やビジネスの成果に責任があることを自覚し、さまざまな経営判断をしなければなりません。

ポジティブシンキング

ビジネスに失敗はつきものですので、失敗したとしても次に切り替えてポジティブに考えていきましょう。

ポジティブシンキングはアントレプレナーの精神的支えとなり、ビジネスを成功に導く力になるはずです

クリエイティビティ

アントレプレナーにクリエイティブな発想があると、既存のビジネスにはない新しい価値を見出せるはずです。

さらに、クリエイティブな発想は、最新の市場に合わせたサービスを開発することにも役立ちます。日頃から思考の柔軟性や創造力を鍛えるとよいでしょう

問題解決能力

ビジネスの基本は諸問題を解決していくことですので、アントレプレナーには問題解決能力が不可欠だといえるでしょう。

目の前に現れた問題の本質を捉え、適切な策を講じることで効率的に解決できるはずです。可能な限り、目の前の問題は迅速かつ効果的な解決が望ましいでしょう

継続力

物事を継続していく力があることで、目標としたビジネスの成果を実現しやすくなるでしょう

ビジネス戦略を計画的に遂行し、目標に向かって着実に進めるためにも、やるべきことを継続することが必要になります。


アントレプレナーについてのまとめ

アントレプレナーは幅広い概念を持ちますが、起業家のことと理解することができます。

特に、将来的に経営に携わりたい方や独立して事業を経営したい方は、本記事で紹介したアントレプレナーシップやスキルを参考にするとよいでしょう。


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監修者プロフィール

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渡邊 知行

わたなべ福祉コンサルオフィス

30歳の時に新卒入社の大手金融から社会福祉業界に転身した。
起業プロジェクトに参加して社会福祉法人設立の実務全般を請け負った。
創立から約10年間、執行役員として福祉ビジネスのマネジメントに尽力してきた。
また、Airbnb(スーパーホスト)やcoconara(プラチナ)等のサイドビジネスを幅広く運営してきた。
一方で、実業の傍ら研究機関でベンチャービジネス、大学院で社会福祉の研究に取り組み博士号を取得した。
現在は、専門知識と実務経験を活かして大学等の教員、コンサルティング等に従事している。

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