このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして、対応ブラウザでご覧下さい。

「拝受いたしました」の使い方は? ビジネスシーンで活用できる例文と合わせて解説

「拝受いたしました」の使い方は? ビジネスシーンで活用できる例文と合わせて解説

「拝受いたしました」はメールやチャットなどで丁寧な言葉として使えます。目上の人に対して使う敬語表現は、正しい使い方を覚えておくことが重要です。

そこで本記事では、拝受いたしましたの意味や例文を詳しく紹介します。シーン別の例文や言い換え表現、間違った使い方なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。


この記事の著者

「拝受いたしました」の意味

「拝受いたしました」という言葉は、何かを受け取ったことを相手にへりくだって伝える時に使用します。

「拝受」と「いたす」という2つの言葉からなる表現で、受け取るという意味です。

「拝受」とは

そもそも「拝受」とは、受け取るという意味を持つ言葉で、自分がへりくだって目上の人をたてる時に使う謙譲語の表現です。

似た言葉に「受領」がありますが、受領は単に受け取るという意味があります。

そのため、ビジネスシーンで上司や取引先と話しをする場合には拝受が適切です。これに対して同僚や部下などに対しては、受領を使用しても失礼にあたりません。

「拝受いたしました」は二重尊敬にあたるのか?

「拝受いたしました」は「拝受」と「いたす」の2つの言葉から成り立っている表現なため、二重敬語ではないかと考える人もいるかもしれません。

結論から言うと、「拝受いたしました」は、二重敬語ではありません。

「拝受」は受け取る相手に対する謙譲語で、「いたしました」は聞き手に対する謙譲語にあたります。
それぞれ違う種類の敬語を使用しているため、二重敬語にはあたらないと考えられています。


「拝受いたしました」の言い換え表現

ここでは、「拝受いたしました」の言い換え表現を5つ紹介します。

それぞれの意味や例文を紹介するので、参考にしてみてください。

頂戴

「頂戴」は、目上の人から何かをもらうことという意味があり、もらうをへりくだって表現する言葉です。

拝受と似た意味や役割を持ち、同じような使い方で利用できます。

また、物理的に何かをもらうだけでなく、気遣いや時間など、形に見えないものをもらった時にも利用できます。

「メールを頂戴しました。」
「お心遣いありがたく頂戴しました。」

拝領

「拝領」とは、目上の人や自分よりも身分の高い人からものをもらう時に使用する表現です。

物をいただくという意味は拝受と同じですが、拝領には大切なものをいただくという意味合いもあります。

ビジネスシーンなどでも使用できますが、自分より社会的地位が高い相手に使うようにしましょう。

「取引先の〇〇様より、記念品を拝領しました。」

受領

「受領」は受け取るという意味がありますが、拝受と異なる点として、受領という単語自体に謙譲語の意味は含まれません。

しかし、受け取るものが金品などである場合には、拝受の代わりに受領を使用できます。

受領という言葉に謙譲語の意味を含ませたい場合には、「いたす」などの表現を追加しましょう。

「先月分の領収書を、たしかに受領いたしました。」

査収

「査収」は、金額や書類、物品などをよく確認して受け取るという意味があります。

「ご査収ください」という表現は、「よく確認して受け取ってください」という意味です。

「ご」は尊敬語であり、「ご査収」はビジネスメールでよく使われます。

「議事録を作成しましたので、皆様ご査収ください。」

いただく

「いただく」は「もらう」の謙譲語です。拝受よりは少しカジュアルな印象がありますが、目上の人にも使用できる表現です。

「〇〇様よりお土産をいただきました。」


【シーン別】「拝受いたしました」の例文

ここでは、「拝受いたしました」を使う例文をシーン別に紹介します。

メールで連絡を受け取った時

メールで連絡を受け取った時に「拝受いたしました」と返信できます。
使い方を覚えておくと、急な連絡にもすぐ対応できるので、次の例文を参考にしてみてください。

先ほど〇〇についてのメールを拝受いたしました。
早々にお返事をいただき、ありがとうございます。
この件については、社内で話し合い、追って連絡しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

資料や荷物を受け取った時

資料や荷物を受け取った時も「拝受いたしました」を利用するのは適切です。
主な例文は次のとおりです。

会議の資料を拝受いたしました。次回までに目を通し、会議に出席したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

取り急ぎ受け取ったことを伝えた時

時間がない時に詳しいお礼や内容はあとにするとして、取り急ぎ受け取ったことを連絡する際、「拝受」を使うと丁寧な連絡ができます。
例文は次のとおりです。

資料がさきほど無事届きました。お忙しい中、早々のご対応ありがとうございました。まずは拝受のご連絡のみにて失礼します。


「拝受いたしました」の間違った使い方

「拝受いたしました」はさまざまなシーンで使えますが、間違った使い方には注意が必要です。ここでは、間違いやすいポイントを紹介します。

言い回しの間違い

「拝受いたしました」の言い回しには注意が必要です。

言い回しによっては不適切な日本語になるため、正しい表現を心がけましょう。

ここでは、3つの間違った言い回しを紹介します。

拝受していただけますか?

「拝受していただけますか?」は不適切な言い回しなので使用しないようにしましょう。というのも、「拝受」は謙譲語なので自分の行動を表す言葉です。

相手の行動に対して拝受を使うのは失礼にあたります。拝受を使う時は、自分の行動にのみ使いましょう。

ご拝受ください

「ご拝受ください」も間違った言い回しです。こちらも上記の例と同様に、拝受は謙譲語なので相手に使うのは不適切です。

また、「ください」をつけると相手に行動を要求することを意味し、失礼にあたります。

何かを受け取ってもらいたい場合には、「お受け取りくださいますか」などの表現を使いましょう。

ご拝受いたしました

「ご拝受いたしました」は、敬語が過剰になるため使用しません。そもそも「拝受いたしました」という表現は謙譲語として成り立っています。

「ご」をつけると不自然な日本語となるので、そのまま利用しましょう。

部下には使用しない

「拝受いたしました」は、上司や取引先など目上の人に対してのみ使いましょう。部下には使わない表現です。

「拝受」は謙譲語にあたるため、自分がへりくだって相手を敬う表現です。部下や同僚に使うのは不適切なので注意しておきましょう。


「拝受いたしました」を正しく使用し、ビジネスシーンで活用しよう

「拝受いたしました」は、何かを受け取ったことを相手にへりくだって伝える時に使用する表現です。取引先や上司など目上の人に対して使う言葉で、同僚や部下には使用しません。

「拝受」と「いたす」という2つの言葉から成り立ちますが、それぞれ違う種類の敬語なので、二重敬語ではなく正しい日本語です。

使う場面が多い表現なので、正しい使い方を覚えてビジネスシーンで活かせるようにしましょう。


この記事に関連する最新記事

おすすめ書式テンプレート

書式テンプレートをもっと見る

著者プロフィール

author_item{name}

bizocean事務局

bizocean(ビズオーシャン)は、トライベック株式会社が運営する「仕事の面倒を失くして、新しいビジネススタイルを提案する」をモットーとしたビジネス情報サイトです。

この著者の他の記事(全て見る

bizoceanジャーナルトップページ