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アンケートから見えてきた、意外と知らない「経理の仕事」

アンケートから見えてきた、意外と知らない「経理の仕事」

会社のお金の管理、従業員の給与や税金の計算を行うなど、重要な部門である「経理」の仕事。

一方で、人事や総務などと異なり、意外と直接かかわる機会が少ないのも経理部門。

そのため、その詳細についてはよく分からず、「細かい計算や数字のチェックを行っている」「経理として働くのは数字に強い人」などといった、大まかなイメージしか持っていない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、実際に経理部門で働いている方々にアンケートを実施し、回答をまとめてみました。

経理職の方々は、普段どのような思いで仕事をされているのか。その実態について見てみましょう!


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アンケートの回答者と調査概要

実際に経理部門で働いている360人に対し、Webによるアンケートを実施しました。

回答者の性別構成は、次のとおり、男女それぞれ半数となっています。


また、回答者については新卒社会人の年齢である22歳から、一般的な退職年齢である60歳までを対象としました。

 


年齢構成を見ると、40歳・50歳代という、長いキャリアを有する方々からの回答が多かったようです。

なお、アンケートの流れ(チャート)は次のとおり、選択した回答によって分岐するようになっています。

 


それでは以下より、アンケートの回答について見てみましょう!


【Q1】経理は面白い、あるいは自分に向いている仕事だと思いますか?

まずは、経理という仕事についてどう思っているのかを知るため、このような質問をしてみました。それについての回答は以下のとおり。

経理の仕事が面白いと思う、あるいは自分に向いていると思うと答えた方は約28%であり、どちらかと言えばそう思うと答えた方と合わせると約70%という結果に。

逆に経理の仕事がつまらないと思う、あるいは自分に向いていないと思う方は、合わせると約30%になっています。

経理として働く方の多くは、その仕事が好きなようです。


【Q2】経理は面白い、あるいは自分に向いている仕事だと思う(どちらかと言えばそう思う)と答えた理由は?

Q1で「経理の仕事が面白いと思う、あるいは自分に向いている(どちらかと言えばそう思う)」と答えた70%弱の方々に対し、それはどのような理由からなのかについて聞いてみました。

Q2では、以下の選択肢から回答する方式を採用(複数回答可)。「その他」を選んだ場合には、具体的な内容を記述してもらうようにしました。

  • 数字を扱うことが得意だから
  • 細かい作業が好きだから
  • 論理的思考が求められる仕事が得意だから
  • データの整理や分析が好きだから
  • 仕事の成果がはっきりと見えるから
  • 経理の知識を学ぶことに興味があるから
  • 正確さが求められる業務が得意だから
  • 経理業務を通じて企業の財務状況を理解するのが好きだから
  • 規則に従って作業を進めることが得意だから
  • 経理の経験が将来のキャリアに役立つと考えているから
  • その他

その他を選択した方はゼロという結果。選択肢で十分カバーできたのか、それとも記述するのが面倒だったのか……。

「数字を扱うことが得意だから」「細かい作業が好きだから」が30%超と、経理部門で働く方に抱くイメージどおりの結果となりました。


【Q3】経理は面白い、あるいは自分に向いている仕事だと思わない(どちらかと言えばそう思わない)と答えた理由は?

逆に、Q1で「そう思わない(どちらかと言えばそう思わない)」と答えた約30%の方々にも、理由を聞いてみました。

Q3でもQ2と同様、以下の選択肢から回答する方式を採用(複数回答可)。「その他」を選んだ場合に、具体的な内容を記述してもらうのも同じです。

  • 数字を扱うことが苦手だから
  • 細かい作業が苦手だから
  • 論理的思考が求められる仕事が苦手だから
  • データの整理や分析が苦手だから
  • 仕事の成果がはっきりと見えないから
  • 経理の知識を学ぶことにあまり興味がないから
  • 正確さが求められる業務が苦手だから
  • 経理業務を通じて企業の財務状況を理解するにあまり興味がないから
  • 規則に従って作業を進めることが苦手だから
  • 経理の経験が将来のキャリアに役立たないと考えているから
  • その他

結果を見たところ、「数字を扱うことが苦手だから」が約10%と最も多いのは意外でした。経理として働く方でも、数字が苦手というのを克服することは難しいのか……。

また、「経理の経験が将来のキャリアに役立たないと考えているから」という回答が2番目に多いのも驚き。専門的な知識が必要だし、どの会社でも必要な部門なので、将来のキャリアに役立たないということはないと思うのですが……。


【Q4】経理の仕事に特有の“あるある”や悩みはありますか?(自社特有のものでも可)

Q4では少し趣向を変えて、いわゆる「経理あるある」について聞いてみました。

回答を見ると、経理あるあるや経理業務に関する悩みについて、「ある」「ない」それぞれの割合が半分という結果に。

そこで、「ある」と回答した方々に対し、それは具体的にどのようなものか、記述形式で聞いてみました。


【Q5】(あると答えた方に対して)経理の仕事に特有の“あるある”や悩みについてお聞かせください

ここでは代表的な回答を、ジャンル別にいくつか紹介します。

(1)書類に関するもの

  • 資料がいろいろな課や人に分散しており、そろえるのが大変。
  • 現場からの書類の提出が遅い。
  • 経費精算の遅れや漏れが多い。
  • 請求書が各部門から提出してもらうのに時間がかかる。
  • いい加減な申請が多い。
  • 税込と税抜の表記が統一されていない。
  • 支払先の分からない領収書がある。
  • 数字の訂正に訂正印ではなく、修正テープを使われるとイライラする。

経理部門にはさまざまな部署から多くの書類が提出されるので、記載漏れやミス、提出の遅延などがあると、対応するのが大変だなと思います。

自分も記載内容で指摘や修正を受けることもあるので、書類を提出する際には気を付けないと……。

(2)数字に関するもの

  • 残高をぴったり合わせないとイライラする。プライベートの飲み会の割り勘などでもぴったり合わないとイライラする。
  • 数字にコンマがないとイライラする。
  • 数字をピッタリ合わせる、細かいところのチェックが必要な部署なので、他部署の数字の間違いや誤字・脱字が気になる。
  • 数字や検算が合っているかどうかなどが夢に出てきて、そのなかで焦っていることが日常である。
  • なんでも数式化する(数字で把握しないと不安)。
  • プライベートまで数字化。
  • 普段の生活で計算が早くなる。

数字にコンマがないとイライラするというのは、「経理ならでは」なのかもしれません。

(3)税制や法律関連のもの

  • 絶えず税制改正がある。
  • 税率とか変わると、それに伴って内容を理解しないといけない。
  • インボイス制度により、さらに仕事が増えた。
  • 制度が変わるたびに、細かい作業が増える。
  • 新しい法律に慣れない。
  • 電子帳簿保存法の対応が大変。

近年でもインボイス制度や電子帳簿保存法など、対応しなければならないことが増えて、大変なようですね。

(4)部署・部門に関するもの

  • 営業や他部署と経理の理解度合いによるズレ、温度差がある。
  • 経営者と従業員の間で悩ましいことがある。
  • 考え方が他部署と合わない。
  • 部門間の調整に疲れる。

経理は専門的な業務ということもあり、他部署から理解されにくいようです。また、経営者ともかかわるので大変。実は、他部署・他部門との調整スキルも必須なのかもしれません。

(5)責任・心理面に関するもの

  • 他部署の仕事を、数字的な責任から負わされることが多い。
  • 会社の決算書や社外に発表される数字にかかわるので、責任が重い。
  • 心理的負担が大きい。
  • 間違いがないように神経を使う。
  • 過去のやり方がおかしくても、いきなり大きく変えることができない。過去に例がないことだと、処理の仕方を迷う。

決算書などの作成にかかわるので、ミスがないように気を付けなければならず、そのプレッシャーの大きさは想像以上だと思われます。

(6)仕事の忙しさに関するもの

  • 繁忙期と閑散期の仕事量の差が大きい。
  • 決算時期は残業が多い。
  • 月末や月初が忙しい。
  • 決算期は超忙しいので、休日出勤がある。
  • 休みたい、旅行したい時期が繁忙期。

決算時期、月末や月初が忙しいというのはよく聞きますね。「休みたい、旅行したい時期が繁忙期」というのは、的を射た回答なのかも。

(7)経理部門に関するもの

  • 重要な仕事とは思われていない。
  • あまり役立つ部門と思われていない。
  • 評価があまりされにくい。
  • ミスなくこなせても評価されない。

結構ネガティブな回答で驚き。会社のお金の流れを把握しなければならず、(回答にもあったように)会社の決算書や社外に発表される数字にかかわるので、むしろ重要な部署(仕事)というイメージがあるのですが……。

評価がされにくいという点は、なるほどと思いました。営業のように明確な指標があるのかも含め、経理の仕事ではどのような点が評価されるのかは気になります。

(8)その他、仕事に関するもの

  • 簿記1級のために必死に身に付けた電卓テクニックが、実務ではあまり役に立たない。ほぼエクセル計算。
  • 電卓は使わない。Excelで計算できる。
  • 今はシステムに入力することが多く、簿記の資格があっても全く役に立たない。
  • 名刺が(なかなか)減らない。
  • 実は数字にそんなに強くなくても大丈夫な場合が多い。その代わり、文章の理解力を求められる。
  • 税関係の意味を、すべて理解しているわけではない。
  • 人が作ったExcelの数式(関数)は信用できない。
  • 意外とアナログな作業も多い(伝票作成や帳簿など)。
  • 在宅ができない。
  • 銀行への振り込みが大変。
  • 出張が少ない。
  • 目が疲れる。老眼にはつらい。
  • イスに座りっぱなし。
  • ペーパーレスと効率化が両立しない。

やはり、PCの表計算ソフトを利用するので、電卓はあまり使わないようですね。名刺が減らないという話もよく聞きます。

税制や法律の改正ごとに理解しなければならないという回答がありましたが、ここでは「税関係の意味を、すべて理解しているわけではない」という回答も……。

会社の決算書や社外に発表される数字にかかわるのに、実は数字にそんなに強くなくても大丈夫な場合が多く、それよりも文章の理解力を求められるという回答には驚き。

「出張が少ない」「目が疲れる」「イスに座りっぱなし」というのは、経理の仕事について一般にイメージされるとおりのようです。


【Q6】(あると答えた方に対して)経理特有の“あるある”や悩みを、どのように解決していますか?

“あるある”や悩みが「ある」と回答した方々に対し、引き続き、(特に悩みを)どのように解決しているのかを、記述形式で聞いてみました。

残念ながら「あきらめる」「我慢する」「特になし」という回答も多かったのですが、ここではそれら以外の回答を紹介します。

(1)書類提出の遅れに対して

  • 本人に直接伝える。
  • (何度も)口頭で提出をお願いする。何度も催促する。
  • 督促メールを送る。
  • 社員全員が見る職場のコミュニケーションツール上で、注意喚起する。

書類の提出が遅れている場合は、期限に間に合うように、とにかく催促を繰り返すしかないようですね。

(2)書類の記載不備に対して

  • 修正するまで指摘する。
  • なるべく他の人にチェックをしてもらい、ミスを見つけてもらう。
  • 税抜と税込の混在は根気よく注意する。
  • 「規定だ」って言う。
  • 「不備があるままだと精算させないので、それでよければどうぞ」と言い放つ。
  • 勉強会を開いて意識を高めてもらう。
  • 積極的に研修を開催する。
  • 各部門への経理に関する知識を理解してもらうよう、社内教育を進める。
  • 間違いやすい項目について、広く情報共有するようにしている。
  • 間違いやすい例えを、機会あるごとに小噺する。
  • AIに確認させる(今のAIはまだ不十分だが、いずれ満点を出してくれると期待している)。
  • 早めに上司に報告する。
  • 自分で作り直す。

こちらも指摘する、注意するという回答が多いものの、勉強会や研修を開催するという内容も。

「規定だと突き返す」や「精算しなくてもいいならどうぞ」といった、強気な回答もいくつかあります。

(3)他部署・部門間の問題に対して

  • 営業さんに飲みにつれていってもらったり、一緒に食事に行ったりする。
  • コミュニケーションを取る。
  • 難しいことを言って煙に巻く。
  • 戦う。
  • (文句などを)言わせておく。

他部署・部門間の問題については、積極的にコミュニケーションを取るのが、解決への近道のようです。

逆に、(文句などを)言わせておくというものもあれば、戦うといった強硬手段で出るといった回答も。

(4)仕事の忙しさに対して

  • 電子決済承認プロセス導入による、働き方改革の実施。
  • 経費精算ソフトや経理・会計ソフトを導入して効率化する。
  • DXやシステムを導入。
  • 工程を減らすなど業務の簡素化を図る。
  • 翌日分の仕事でも、可能なら前倒しで業務を行う。
  • 可能な部分については、積極的にデジタル化している。
  • まとめて処理をする。
  • 楽する方法を普段から考える。

仕事の忙しさへの解決策としては、やはり、経費精算ソフトやDXなどの導入という、デジタル化を図る回答が多いようです。

デジタル化以外では、業務の簡素化を図るや前倒しで業務を行うといった回答も。

(5)責任・心理面の問題に対して

  • 上司に相談する。
  • 同期や同僚に相談する。
  • 落ち着いて仕事をするように気を付ける。
  • 気にしすぎると仕事が進まないので、妥協点を見つける。
  • 軽い体操をする。
  • (気分転換に)トイレに行く。
  • 負担を軽減できる方法がないか、ネットで調べる。

やはり、上司や同僚に相談するというのが、一般的な心理的な負担を軽減する方法のようです。

「体操をする」や「トイレに行く」といった、気分転換を図るという回答も見られました。


【Q7】これから経理として働こうと考えている方や他社の経理の方へ、何かアドバイスはありますか?

最後に、回答者全員に対して、経理として働く(働こうと考えている)方へのアドバイスをお願いしてみました。アドバイスの内容別に、回答を紹介しましょう。

(1)「○○なら向いている」系のアドバイス

  • 数字に強い人なら向いている。
  • 几帳面な人は向いている。
  • 数字が好きな人はハマると思う。
  • ルーティンワークが多く、コツコツ仕事がこなせる方に向いている。
  • 細かい作業が好きな人に向いている。
  • 細かなチェックが多いので、真面目な方には天職。
  • 几帳面で神経質という悩みを活かせる仕事かもしれない。
  • 真面目で正確な仕事が得意な方は向いている。自分のペースでコツコツ仕事を進められるので、内向的な人には安心な仕事。
  • 細かいことは気にしない、でも気になって仕方がないような人には天職だ。
  • 結果が目に分かる仕事が好きな人には向いている。

経理に対するイメージどおり、数字に強い人や几帳面な人、コツコツ仕事がこなせる人などなら向いているというアドバイスが多いようです。

(2)「しばらくはがんばろう」系のアドバイス

  • 最低3カ月は覚えるまで我慢しよう。
  • 最初は難しいと思うが、毎日の積み重ねで徐々に理解し、仕事ができるようになる。そうなると楽しくなるので、それまで少し辛抱しながらがんばってほしい。
  • 毎日、知識の積み重ねがあるのでがんばろう。
  • 適当な私でも10年経つので、とりあえずやってみよう。
  • 自分が好きか嫌いかではなく、嫌いだと思っていても結構向いてるかもしれないから、無理と思うところまでがんばったらいいと思う。
  • 会社の裏柱として経営を支えてる自覚ができたとき、楽しい仕事になる。
  • 毎日同じことの繰り返しだけど、積み重ねて全体を見られるようになると楽しくなるはず。
  • やりがいのある仕事だから、がんばってほしい。
  • 自分に向き不向きかは短期間では分からないもの。経理の仕事でも、じっくり腰を据えて取り組めば、今まで気付かなかったことも見えてくるかもしれない。視野を広げて仕事にがんばってほしい。

経理の知識やスキルは、短期間では身に付かないもの。やはり、ある程度はがんばって続けることが必要なようです。知識やスキルが増えてくると、楽しい仕事だと感じられるようになるとのこと。

(3)「数字に弱くても大丈夫」系のアドバイス

  • 難しく考えないで、数字を足したり引いたりするところから始めると簡単。
  • 「数字に弱いから無理」という先入観を持たずにやってみると、意外と大丈夫。
  • ほぼシステム化されており、深い知識がなくてもそれなりに経験が積めるので、デスクワークが好きな人には向いている。
  • 理系でなくても大丈夫。
  • 簿記を取得していないと就業できないなどと思われがちだが、現在は会計システムの導入などにより、簿記知識を習得する必要性は薄くなってきている。
  • 経理精算ソフトを導入する企業も増えているので、現在は面倒だったことが手軽にできるようになっている。
  • 確かに、細かい作業や記憶力のある人には向いているが、私は両方ともないけど、それでもどうにかできている。
  • 経理はゲームのようなもの。ルールを覚えて、それに沿って進めていく。ただし、ルールは更新されていくので注意が必要。
  • パズルのようなところがあるので、極めたら楽しい。

「経理=数字に強い」というイメージを持たれがちだが、実際はそうでなくても大丈夫といった内容のアドバイスです。その理由として、経理精算ソフトや会計システムの導入の影響が大きいようですね。

(4)「会社の経営が分かる」系のアドバイス

  • 企業の財務状況が分かるので楽しい。
  • お金の流れが分かるから楽しい。
  • 意外と自分のお金の流れにも共通するところがあるので、貯金をするための予算の立て方などにも役立つ。
  • 複式簿記は物事をいろんな角度から見られるようになるので、意外と楽しい。
  • 経営状態が分かるようになることは、きっと将来のステップアップにつながる。
  • 経理をやっているとおのずと会社の概要が把握できて、会社に愛着が沸くから面白い。
  • 資金の移動や財務の状況に問題意識が向くようになる。
  • 経理という仕事はどの会社に行っても必ずある部署なので、(本当に数字が嫌でなければ)絶対に学んでおくべき職種だと思う。
  • 会社の業績が数字で分かる。
  • 数字が読めると、世の中が見える。
  • 数字の裏にある活動に思いを馳せるよう心がけよう。
  • 経理が分かると経営状態が把握できて面白くなる。
  • 会社のことを本当に分かっているのは経理である。

経理の仕事を通じて、会社のお金の流れが分かるようになるので、実は楽しい仕事だという回答が多く見られました。「会社のことを本当に分かっているのは経理である」という言葉は、核心を突いたものかもしれません。

(5)「根幹の業務である」系のアドバイス

  • 会社には必ずあるファンクションなので、働く業界の幅が広くなるはず。
  • 会社の根幹をなす業務なので、責任感がある仕事だ。
  • 会計情報を取り扱っているので、地味だけど重要な仕事をしている。
  • 経理はどこの企業でもあるから、転職にも有利だと思う。
  • 会社にとってなくてはならない業務であり、専門性を極めれば、社内でも安定したポジションに就くことができる。
  • 経理は縁の下の力持ち的なところがあると思う。できて当たり前だと思われがちだが、なかなか難しい業務だと思う。
  • ホームランを打つことができない仕事かもしれないけど、送りバントをすればいい。

先ほどの会社の経営が分かる系と関連して、経理はどの会社にもある、根幹をなす重要な業務であるといった内容のアドバイスです。専門性を極めれば、キャリアパスやキャリアプランはもちろん、転職先の企業においても活躍できることでしょう。

(6)「爽快感を味わえる」系のアドバイス

  • 合わなかった数字がピッタリ合ったときの達成感は気持ちいい。
  • 大変だけど数字がピッタリ合ったときは、スッキリする。
  • バラバラのデータをまとめて会社の収支などを分かりやすく整理できたときに、達成感を感じる。
  • 数字が合ったときの爽快感は、何とも言えない喜びを感じることができる。

複雑な計算をして数字がピッタリ合ったときの爽快感は、「経理の仕事ならでは」のようです。

毎月取引のある会社から送られてくる、数枚の請求書の金額が合ったときの「ホッ」としたレベルとは、それはもう比較できないような……。

(7)「知識は役に立つ」系のアドバイス

  • 経理に関する知識は、普段の生活でも役に立つ。
  • 経理は10年やって一人前になると先輩に言われており、実際にそう思う。続ければ続けるほど、過去に学んだことが役に立つ。
  • 最初は知識を身に付けるのは大変だけど、最後には自分の財産になる。
  • 仕事は大変だけど勉強になる。
  • 常に勉強することがあるので、自分の成長を感じられる。

経理に関する知識は、経理あるあるのところで「普段の生活で計算が早くなる」という回答があったように、日常生活においても活かせそうです。

(8)「その他の注意」系のアドバイス

  • 神経を使う仕事なので、リフレッシュすることが大切。
  • 実は、PC操作のスキルが重要。
  • Excelの関数を信じすぎないように。
  • 関数が入っているからと言って油断したらダメ。
  • できれば日商簿記(日商簿記検定)2級は取っておこう。
  • 経理職といっても、企業によって業務範囲は違う場合があると思う。また、親会社か子会社か、上場か非上場かによって業務内容が変わってくると思う。ステレオタイプなイメージを持たずに、今後のキャリアを検討するのがよい。

(1)から(7)までに当てはまらない、注意系のアドバイスです。

「Excelの関数を過度に信頼しないように注意が必要」というアドバイスは、経理の仕事に特有の“あるある”や悩みについてのアンケート「(8)その他、仕事に関するもの」でも、同様の回答がありましたね。


経理に対するあなたのイメージは変わった?

今回のアンケートでは、「自分は経理に向いているかどうかとその理由」「経理特有の“あるある”や悩み」、そして「これから経理として働こうと考えている方などへのアドバイス」について聞いてみました。

この記事を読んで、「経理の仕事が以前よりも具体的に分かった」「経理の仕事に対するイメージが変わった」という人も多いのではないでしょうか。

実際、アンケートの回答を通じて、経理職の方々がどのような思いで仕事をしているのかなど、実際のところを知ることができました。

この記事が、経理の仕事を広く知っていただき、経理部門をより身近に感じてもらううえで、少しでも役に立てば幸いです。

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