クレジットカードを狙う最新のフィッシング詐欺! 知らないと危険な手口とは

フィッシング詐欺は増加傾向にあり、クレジットカード利用者への脅威となっています。特に近年はクレジットカード情報を狙ったフィッシング詐欺が急増しており、注意が必要です。
本記事では、クレジットカードを狙う最新のフィッシング詐欺の手口と、その対策について解説していきます。被害を防ぐために、今すぐできる対策をチェックしましょう。
フィッシング詐欺の基本的な仕組み
フィッシング詐欺は実在する企業や組織を装った偽のメールやSMSを送り、受信者を偽のWebサイトへ誘導することで個人情報を不正に取得する詐欺手法です。
偽メールやSMSでは、有名企業やサービスになりすまし、アカウントの確認や更新を促すなど、巧妙な手口が用いられます。
偽サイトは本物と見分けがつかないほど精巧に作られており、個人情報を入力してしまうと、クレジットカード情報などの重要な情報が詐取されてしまう危険性があるのです。
最新のフィッシング詐欺の手口
フィッシング詐欺の手口は年々巧妙化しており、利用者を欺くための新たな手法が次々と登場しています。
ここでは、クレジットカード情報を狙う最新のフィッシング詐欺の手口3つについて具体的に解説します。
手口1:切迫感を煽るメッセージ
手口2:本物そっくりの偽サイト
手口3:SMSを悪用した新手口
手口1:切迫感を煽るメッセージ
フィッシング詐欺で頻繁に用いられる手口の一つが、切迫感を煽るメッセージです。
この手口では、アカウントのロックや不正利用の疑いがあるなどと装い、至急の情報入力を迫ります。

「アカウントが停止されます」「至急ご確認ください」など緊急性を強調したメッセージを送ることで利用者を動揺させて、偽サイトへ誘導する手口です。
手口2:本物そっくりの偽サイト
フィッシング詐欺では、本物のWebサイトと見分けがつかないほど精巧に作られた偽サイトが用いられます。
偽サイトは、企業ロゴや画面デザインを巧みに模倣しており、一見すると正規のサイトと区別がつきません。
以下の偽サイトの例を参考にしてください。
<例>
本物のURL |
偽サイトのURL |
偽サイトの特徴 |
---|---|---|
https://www.amazon.co.jp |
https://www.arnazon.co.jp |
「m」が「rn」に置き換えられている |
https://www.paypal.com |
https://www.paypa1.com |
「l」が「1」に置き換えられている |
https://www.nike.com |
https://www.n1ke.com |
「i」が「1」に置き換えられている |
偽サイトのURLは、一見すると本物と酷似していますが、よく見るとわずかな違いがあります。アドレスバーに表示されるURLを十分に確認し、少しでも怪しいと感じたらアクセスは避けましょう。
手口3:SMSを悪用した新手口
SMSを悪用した新手口は、宅配業者や公共機関を装ったSMSから以下のように不正アプリのインストールを促してきます。

SMSに記載されたリンクをクリックすると、スマートフォンに不正アプリがインストールされ、個人情報が盗まれる危険性があります。
心当たりのないSMSのリンクはクリックせず、公式サイトを直接確認するようにしましょう。
フィッシング詐欺の被害を防ぐために
ここでは、フィッシング詐欺の被害を防ぐための具体的な以下4つの方法について解説します。
- メール・SMSの扱いに注意する
- 正規サイト・アプリからのアクセスを徹底する
- セキュリティ対策を強化する
- クレジットカード利用状況の確認を習慣にする
メール・SMSの扱いに注意する
フィッシング詐欺を防ぐためには送信元のメールアドレスやURLが正規のものであるかどうか、慎重に確認しましょう。また不自然な文面や、個人情報の入力を求めるメッセージには警戒が必要です。
個人情報の入力を求めるメールやSMSは、たとえ大手企業を装っていても信用せずに公式サイトで直接確認するようにしましょう。
正規サイト・アプリからのアクセスを徹底する
フィッシング詐欺の被害を防ぐためには、正規のWebサイトやアプリからのアクセスを徹底することが重要です。
メールやSMSに記載されたリンクから直接アクセスするのは避け、ブックマークした正規サイトや公式アプリから直接ログインするようにしましょう。
またアプリのダウンロードは、必ずGoogle PlayやApp Storeなどの公式ストアから行うと安全です。
セキュリティ対策を強化する
フィッシング詐欺の被害を防ぐためには、セキュリティ対策の強化が欠かせません。
セキュリティソフトの導入、多要素認証の活用、OSやブラウザの最新版への更新など、複数の対策を組み合わせることが効果的です。
セキュリティソフトを導入することで、リアルタイムでの脅威の検知・防止ができます。
また、多要素認証を活用することで、仮に個人情報が漏洩しても不正ログインを防ぐことが可能です。OSやブラウザを常に最新版に更新することで、既知の脆弱性を突かれるリスクを減らすことができます。
クレジットカード利用状況の確認を習慣にする
クレジットカードを安全に利用するためには、利用状況の確認を習慣にすることが重要です。
利用明細を定期的にチェックし、心当たりのない取引がないか確認しましょう。不審な取引を発見した場合は、速やかにカード会社に連絡し、適切な対応を取ることが必要です。
また、クレジットカードの利用限度額を設定することで、万が一の不正利用によるダメージを最小限に抑えることができます。
フィッシング詐欺被害に遭ってしまったら
万が一フィッシング詐欺の被害に遭ってしまった場合、速やかに適切な対応を取ることが被害の拡大防止につながります。
ここでは、フィッシング詐欺被害に遭った際の具体的な対応方法4つについて解説します。
- クレジットカード発行会社への連絡
- 警察への被害届の提出
- 関連サービスのアカウント確認
- 二次被害防止策の徹底
クレジットカード発行会社への連絡
フィッシング詐欺の被害に遭った場合、まずはクレジットカード発行会社に連絡を取ることが重要です。
カードの利用停止と再発行を依頼し、不正利用された取引を特定しましょう。補償制度の適用について確認することも必要です。
クレジットカード発行会社への速やかな連絡は、被害の拡大を防ぐために欠かせません。
警察への被害届の提出
フィッシング詐欺は犯罪行為であるため、警察に被害届を提出することが重要です。管轄の警察署に被害届を提出し、被害状況を詳細に説明しましょう。
また、関連する証拠(メールやSMSのスクリーンショットなど)を提供し、捜査に協力することも必要です。
関連サービスのアカウント確認
関連サービスのアカウント確認では、各サービスでの不正アクセスの形跡を確認し、念のためのパスワード変更を行いましょう。
フィッシング詐欺によって個人情報が漏洩した場合、他のサービスでも不正アクセスのリスクがあるからです。
関連するサービスのアカウントを確認し、不審なアクティビティがないか確認してください。念のためパスワードを変更し、二段階認証の設定を行いましょう。
二次被害防止策の徹底
二次被害防止策の徹底には、家族間での注意点の共有、最新情報の収集、不審メール・サイトの報告の習慣化が大切です。
フィッシング詐欺の手口や対策について、家族間で情報を共有して注意喚起を行いましょう。
また、フィッシング詐欺に関する最新情報を定期的に収集し、新たな手口に備えてください。不審なメールやサイトを発見した場合は、関係機関に報告して被害の拡大を防ぎましょう。
手口を理解して適切な対策で安全なカード利用を心がけよう
クレジットカードを狙うフィッシング詐欺は、年々巧妙化しており、利用者にとって大きな脅威となっています。
フィッシング詐欺の脅威を知り、最新手口を学んで注意を払うことが安全なカード利用につながるのです。
しかし、日々巧妙化するフィッシング詐欺の手口を理解し、適切な対策を講じなければなりません。今回ご紹介した内容を参考にして被害を防ぎ、万が一の際は迅速な対応で被害を最小限に抑えることが大切です。
フィッシング詐欺の脅威を認識して対処することで、安全なクレジットカード利用が可能となるでしょう。