履歴書の書き方完全ガイド|採用担当者に評価されるポイントを徹底解説!
履歴書は大切な就職を決める書類の一つです。採用担当者に正社員・派遣社員・アルバイトやパートなどでの経歴や自分の良さを分かりやすく伝え、「この応募者にぜひ会ってみたい」「一緒に働いてみたい」と採用・人事担当者に思わせたいですね。
ここでは基本的なビジネスマナーを踏まえ、魅力的な履歴書のための正しい書き方・例文と、今すぐ使える履歴書の書式テンプレートをご紹介します。
アルバイトやパートでの応募や、転職活動などの際にお役立てください。
履歴書の書き方とポイント【例文つき】
それではここから、履歴書を書く際のポイントを項目毎にお伝えしていきます。
基本的なビジネスマナーをおさえた履歴書の書き方を、見本や例文つきで解説します。
❶学歴の書き方
学歴は新卒者の場合には中学卒業から、転職者の場合には、高校入学から時系列で記述します。年は和暦か西暦表記のいずれかに統一してください。
学校名は略称ではなく正式名称を記述するようにしましょう。また大学の場合は学部名、学科・専攻名なども省略せずに記載しましょう。応募者であるあなたが学んできた分野を把握するためにも必要な部分です。
学歴の入学・卒業の年月日も正しく記入しなければなりません。故意でなくとも記載内容に間違いがあれば経歴詐称となってしまいます。
※企業によっては卒業証明書の提出を求められる場合もあります。
大学の卒論のテーマは、それが志望する会社の業種にアピールするものである場合には記載しておきましょう。
留学経験は1年以上にわたる場合に学歴欄に記入します。短期留学の場合には、自己アピール欄等に語学能力をアピールする際に記入しましょう。
1年や2年の浪人や留年は特に記載する必要はありませんが、休学や自主退学は記載が必要です。学歴に空白期間がある場合、採用担当者から面接の際に説明を求められるケースがあります。
例えば、中退の場合は、「家庭の事情により中途退学」など、うその無いよう理由は簡潔に記載しておきましょう。
❷就業形態別 職歴の書き方
職歴の記載は、会社名だけでは業種等が分からない会社は注記します。株式会社、有限会社といった法人表記は省略することなく、正式名称を記載しましょう。
配属先、職務内容も職務経験を判断する重要な項目ですので、時系列でできるだけ具体的に記載します。
また現時点で就業中の場合で、すでに退職日が決まっている場合などは、会社名のあとに「〇月〇日 退職予定」と書きます。
アルバイト・パートの場合
アルバイト・パートの職歴は、短期の職歴が多く、すべて書き込むのは困難です。
その場合には、「8社で勤務。主に配送、飲食店でのホール勤務、物販業での小売店での接客など、現場担当者として勤務」等まとめて記入することもできます。
しかし、以前に経験のある職種でのアルバイト・パートに応募する場合には、その職務経験が重要なポイントになりますので、同種の経験は抜き出して詳しく記載し、その他の職歴はまとめて書くなどの工夫が必要です。
派遣社員の場合
派遣社員としての職歴も必ず履歴書に記載します。記載しないとその間の職歴がなくなり空白期間が発生してしまいますし、派遣社員として業務に従事したことも立派なキャリアだからです。
ただし、派遣社員として勤務したことを明示する必要があります。その場合は、「派遣先A社に勤務(派遣元B社より派遣社員として)」といった書き方になります。
正社員の場合
正社員としての職歴は在籍したすべての会社の入社・退社年月を記入します。ごく短期間しか在籍しなかった会社も必ず記載します。
学歴と同様、入退社の年月も正確に記載しないと経歴詐称になりますので注意してください。アルバイト、パート、派遣社員から正社員に登用された場合には、必ずその旨を記載します。
❸顔写真
写真はスピード写真でも可ですが、できれば写真館でとった証明写真を貼付すると良いでしょう。
当然のことですが、スナップ写真やプリクラは絶対に避けましょう。健康的で清潔感あふれる第一印象を与えることが大切です。
❹免許・資格の書き方
免許・資格は、免許から記載します。免許の名称は正式名称を記載し、名称の後に「取得」と記載します。
特に応募先の業種、仕事内容で活かせる資格は、必ず記入してください。
資格の記載順は、国家資格から記載していきますが、会社業務に無関係な資格については省略してもかまいません。
❺志望動機・本人希望欄の書き方
応募先の企業の求人内容をよく理解し、自分がどんな想いを持ってその企業に応募をしたのかを伝えましょう。
志望動機は曖昧なものではなく、具体的に記述する必要があります。
その他:特技・趣味・得意科目・健康状態などの書き方
履歴書の記載項目に「特技や趣味、得意科目」の欄がある場合があります。特技や趣味、得意科目を通じて、応募者が今までにどんなことに興味を持ち、そのことに対してどう取り組んできたのかを伝える機会です。
応募先企業でも発揮できる強みをアピールできると、より興味を持たれやすくなるでしょう。
また、企業側が「健康状態を履歴書に書いてほしい」と考える理由は、「業務遂行に問題ない健康状態であるかを確認するため」です。
例えば「持病があって月1回通院する必要があるが通常の業務遂行には問題ない」といった場合には「良好」と記載しても構いません。
ただし、入社後の通院に配慮が必要な場合は、持病と通院回数を書いておくと配慮してもらえる可能性もあります。
いずれにしても、いざ内定し勤務開始後にトラブルや認識違いの発生を避けるため、正直に記載しておくことが望ましいです。
評価される履歴書の書き方ポイント
ここまで履歴書の各項目に沿って要点を解説しました。
ここからは、実際に履歴書を記入するときに評価されやすいポイントをご説明します。
これらを押さえておくことで、ほかの応募者と差をつけられる可能性があるので、参考にしてみてください。
履歴書は手書きの方が好印象
履歴書を手書きにするか、パソコンで入力して印刷することが適しているかについては、特に決まりがなく、応募先から指定されない限りどちらでも問題ありません。
ただし、手書きの方が丁寧に書かれた印象を持たれ、応募者の熱意や人柄が伝わりやすいです。
採用担当者に好まれる場合もあるので、余裕があればできるだけ手書きにしましょう。
自己アピールになる項目は必ず記入する
応募先で貢献できると感じる、自身の経験やスキルを積極的に記入しましょう。
応募先が求めている能力を理解していることを伝えられると同時に、これまで培ってきたスキルや経験を活かして、入社後に活躍している姿が具体的に想像できるからです。
また、自己PR欄ではできるだけ長所を絞って記入します。長所を多く書くことはマイナスにはなりませんが、多すぎるとかえって担当者に印象が残りにくくなります。
そのため、長所で書く項目は絞り、その代わりに具体的なエピソードを入れるようにしてみましょう。端的にアピールできるうえに、担当者にもインパクトを残しやすくなります。
履歴書を書く際に注意すること
履歴書で評価されやすいポイントをお伝えしましたが、一方で注意することもあります。
注意点も確認したうえで、自信をもって履歴書に取りかかりましょう。
誤字・脱字がないか見直す
履歴書をパソコンで作成する場合は、誤字・脱字が起こりやすいため徹底的に確認しましょう。
誤字脱字があるだけで担当者からの印象が悪くなってしまうため、手書きで作成する場合にも同様に見直しが必要です。
また、手書きによくある間違いは、書き損じを修正液や修正テープで対処したり、二重線で訂正したりすることです。
これらは担当者に良い印象を与えないため、書き損じてしまった場合には新しく書き直しましょう。
略字は使わず正確に記入する
略字は使わず正確に記入しましょう。履歴書に用いる文字は楷書体が基本です。
たとえば履歴書に年齢を書く場合には「歳」が楷書体にあたり、「才」は略字です。
このように日常的に使われている漢字が略字にあたることもあるため、自信のない漢字は調べて正確に記入してください。
ウソの職歴を書くのはNG
先述したように、履歴書に嘘を書くのは経歴詐称に該当するため絶対にやめましょう。応募先によっては、選考途中にリファレンスチェックを行うことがあります。
リファレンスチェックとは、応募者に関する情報が正しいのか、関係者に確認するものです。過去の職歴は、入社後に年金手帳や源泉徴収票などから確認ができます。
誤った情報を記入するとトラブル発生につながるリスクがあるため、必ず正確な情報を記入してください。
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まとめ
履歴書は手書きの場合、とにかく丁寧に書くことが大事です。
また、職務経歴書を同時に提出する時にも、やはり職務内容などの説明欄には出来る限り細かく記載するようにしてください。
採用担当者は、志望動機は何か、その企業、求人内容をよく理解しているか、応募者が求人内容に即した経験・スキルを持っているか、企業に対して応募者はどう貢献してくれるのか、といった内容に注意しながら履歴書を確認しています。
履歴書は、応募者であるあなたが学んできた事や、これまでの経験や培ってきたスキルを伝える大切な書類のひとつです。
基本的なビジネスマナーを押さえたうえで、しっかりと、「自身は応募先企業の求める人材である」という事をアピールできるような履歴書を作成していきましょう。