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これで完璧! 効果的なアンケートの書き方をわかりやすく解説【テンプレートあり】

これで完璧! 効果的なアンケートの書き方をわかりやすく解説【テンプレートあり】

アンケートの作成に悩んでいませんか?効果的なアンケートの書き方や、簡単に調査・集計を行う方法を知りたい方に向けて、わかりやすく解説します。

社内アンケートや顧客満足度調査など、様々な場面で活用できる知識を身に着けられるでしょう。

これを読めば、アンケート作成から結果の報告までスムーズに行えるようになります。すぐに使えるテンプレートもご用意したので、ぜひ参考にしてください。



効果的なアンケートの書き方

効果的なアンケートは、ユーザーのニーズを知るための鍵になります。ユーザーがストレスなく回答してくれるアンケートの書き方をご紹介します。

目的・目標を設定する

まずは何のためにアンケートを行うのか、どんな回答を集めているのかを整理しましょう。回答数や知りたい結果を事前に決めておくことで、事前にどんな情報が必要かが分かります。

またアンケートの回答者に、これは何のためのアンケートなのか、どういう目的で集めているアンケートなのかを知らせることで、信頼性が高まり、回答率を高めることができます。

ターゲットを設定する

実施するアンケートの目的に合わせて、ターゲットを設定しましょう。

どのようなユーザーが答えるアンケートなのか、ユーザーの目線に立ってアンケートを作成していく必要があります。ペルソナといわれる、年齢や性別、居住地、職業、その人がどのような人で、どのような考え方なのかなどを設定します。

しかし、欲しい回答を誘導するようなアンケートにしてはいけません。細かすぎるターゲット設定は避けましょう。

アンケートの設問数・所要時間を明記する

アンケートの冒頭に、設問数や回答するのにかかる所要時間を明記しておくと、回答者はどれくらいの時間がかかりそうか、いつ頃回答できそうかなどのイメージが湧きやすくなります。

回答者の心理的負担が軽減されるため、アンケート回答率が上がります。

文章は統一し、簡潔な文章にする

アンケートの文章は統一し、簡潔な文章にしましょう。設問が長文になってしまったり、難しい用語などが書かれていると、回答者は読む気持ちが薄れ、アンケートの回答率が下がります。

また、事前に設定した回答者のターゲット層やアンケート対象の商品やサービスに合わせ文章にする必要もあります。「選んでください」や「選びましょう」など、語尾の使い方でも印象がかなり変わります。

そして、アンケートの語調を統一することも大事です。語調がバラバラだと、回答者を混乱させてしまいます。

アンケートは単一選択肢回答に揃える

アンケートの形式は様々ですが、単一選択肢回答が最もおすすめです。

単一選択肢回答のアンケートは、回答者が設問と選択肢を読んで自分に合う答えを選べばいいだけなので、回答に手間や時間がかからないため、回答率を高めることができるでしょう。

また、集計する際の余分な手間やコストがかからない点もおすすめの理由です。はじめに設定したターゲットに合わせた設問と選択肢を作り、どのようなアンケート形式なら回答者の負担が少ないかを考えながらアンケートを作るのも、回答率を高めるコツです。


アンケートの種類

アンケートも様々な種類の形式があります。効果的なアンケートのために種類を理解して適切なものを取り入れましょう。

『bizocean(ビズオーシャン)』に準備されたテンプレートを活用すると準備期間が大幅に縮小されるうえに、抜け落ちのないアンケートが作成できますので、利用してみてください。

選択肢回答(単一・複数)

選択肢回答は「あなたがいちばん注目するのはどれですか」というような設問を設け、解答欄にはいくつかの選択肢を作るタイプの方式です。

回答者には単一あるいは複数の答えを選んでもらうスタイルですが、選択肢を作ることで、目標に沿った回答が得られるうえに、回答する側も答えやすいという、効果の高い回答方式です。

自由回答

選択肢回答の最後に「その他」という選択肢を作って自由に答えてもらったり、設問の最後に「自由にご意見をどうぞ」のような項目を作ったりして、設問者が想定していなかった意見を抽出するのが自由回答の趣旨です。

順位回答

「下記の項目のなかで大切にしている順に順位を付けてください」という質問です。質問の範囲を制限することで答えやすく、集計効果も高いというメリットがありますが、項目設定によっては、誘導と捉えられる可能性も高まりますので気を付けましょう。

得点回答(5段階評価など)

スナック菓子や家電製品にはじまり、地方自治体の住民調査などにも使われている方式で、あらかじめ回答を準備して、それぞれに得点を与えてもらう回答方式です。

順位を決めてもらうために1位からはじまる数字で答えてもらうのが基本ですが、たとえば「すごくいい・いい・普通・いいとは思えない・悪い」というような言葉で段階評価してもらう方法もあります。微妙な回答になりがちな質問もこの方式なら回答者も答えやすいものです。

お客様アンケート(展示会)

アンケートの書式テンプレート


アンケート調査の手順

そもそもアンケートは何のために取るのか、その結果から何を引き出すのか、そこから考えてみましょう。アンケートの「企画」がしっかり決まっていれば、それ以降の「設問設計」や「調査対象」、「集計方法」などが自ずと出てくるものなのです。

目的がハッキリとしているアンケートなら、最終的にまとめる「報告書」にも的確な答えを列記することができます。しかし、目的がハッキリしていなかったり、設問範囲や調査対象が広すぎたりすると、最終結果も曖昧なものになりがちです。

アンケートを作成していくワークフローをそれぞれのシーンに分けて考えていきましょう。

企画

では、アンケートの「企画」はどうすればいいのでしょう。

最初に目的をハッキリさせましょう。新商品の企画なのか、新店舗の開拓なのか、あるいは既存商品の売上向上なのか、といったところを明確にしましょう。

特に既存商品の売上向上などに関しては、認知度を上げることが主眼なのか、原材料やデザインの変更まで含んだものなのかといった視点を定めることからはじめるといいでしょう。

設問設計

アンケート作成の目標が定まったら、次は「何を聞くか」という「設問設計」の段階に入ります。

この時、調査対象や方法なども並行して設計しておくと、より鮮明な回答内容が得られます。たとえば、飲食物の新商品を作るためのアンケートであれば、対象者の年齢、性別、嗜好、生活のなかでの重要度や注目度も考慮にいれる必要があります。

また、家電商品などでは、話題性や機能性、汎用性など主眼としたいものを絞ることでより深い心理を読み取ることができるようになります。

ただし、どのような設問でも、疑いや回答者による演出を避けるためにも、回答を操作誘導するような設問は避けるようにしましょう。

たとえば「ロールケーキのようなスイーツのなかでもっとも好きなのは何ですか」という設問を作ると、回答がロールケーキに集中する可能性が高くなり、隠れた心理を読み取って、新たな視点を開拓するというアンケート本来の目的が達成できなくなる恐れが生じます。

調査対象

アンケートは万遍なく広範囲に取ればいいというものではありません。たとえば、人気のある商品に関してのアンケートならトレンドに敏感な層を対象にするのか、機能性にこだわりのある層にするのかなどの絞り込みが必要です。

また、行政アンケートのように年齢や性別が広範囲に渡るものの場合は、選択方式を採用して「聞きたいこと」を極めて明確にしておく必要があります。

調査方法

アンケート方法には「訪問」「電話」「インターネット」「郵便」「来場」などが考えられます。1対1で質問しないと有効な回答が得られないような時には訪問するのがいいでしょう。

また、無作為抽出を基本にして電話やインターネットで広範囲の対象者から回答を抽出する必要のあるものもあります。逆にトレンド形成や機能性に対してのこだわりが強いインフルエンサー(一次トレンド拡散者)に集まってもらい、より深い意見を抽出する必要がある場合もあります。

どのような方法を取るかで結果も変わってきます。対象者の選定と平行して設計するのが高効率のアンケート集約につながると考えておきましょう。

調査には有効な回答を得るためのテクニックも欠かせません。笑顔や身分証、言葉遣い、あるいは個人情報の聞き取りは最低限にするなど、聞き方の印象を良くすることは当然ですが、それ以外にも、プレゼントやイベントなどの付加価値を付けることも大切です。

また、わかりやすい設問にすることも忘れないようにしましょう。略語などは言葉の説明をする必要もあるでしょうし、誤解を避けるような言葉遣いに徹することも必要です。

また、答えやすいものから微妙なものに進んでいくような「質問の順序」にも注意を払うと回答深度が増します。いずれにしても、曖昧な設問は避けるように心掛けましょう。

集計方法

アンケートを実施した時に、意外とおろそかになりがちなのが集計です。抽出された回答を数字に置き換えることは当然ですが、その数字をどう判断して理解するかが大切なのです。数字をグラフにするのもいいでしょう。

しかしもっとも大切なのは自由回答で出てきた意見をどう扱うかです。どこまで集約できるか、少数意見をどう活かすかなどで力量の差が出てくると思っておくといいでしょう。

『bizocean(ビズオーシャン)』で集計用紙の雛形をダウンロードして利用してみましょう。回答に合わせた形に作り変えると、可視化した集計が可能になります。

Excelで作るA41枚のチャネル別調査レポート

アンケートの書式テンプレート


アンケート調査報告書の書き方

集計が終わったら最終報告を仕上げましょう。アンケート集計から分析した結果からは種々の分析要素が引き出されます。それらを一旦集約した後、項目に分けて再構成すると、それまで見えなかったものが見えるようになるはずです。

こんな時にも『bizocean(ビズオーシャン)』のテンプレートが便利です。応用してお使いください。

アンケート調査結果の報告書

アンケートの書式テンプレート


アンケートで新たな展開を

アンケートを取るという作業は、地道な積み重ねが続くものです。できるだけ企画や内容の選定に時間を掛けて、用紙作りや分析結果のまとめはスピーディに終わらせるようにしましょう。それがアンケートを成功に導くテクニックのひとつといってもいいでしょう。

『bizocean(ビズオーシャン)』のテンプレートでは、紙ベース以外にもネット用に使えるアイコンなども準備しており、内容も充実しています。アンケートを簡単に作成でき、結果を有益にするためにも、ぜひご活用ください。


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