成功する事例発表の書き方とは? 作成のコツをわかりやすく解説!【テンプレートあり】
企画書や提案書において、事例や実績の紹介は信頼性を高めるための鍵です。しかし、多くの方が、どのようにすれば魅力的に情報を伝えられるのか悩んでいるのではないでしょうか。
そのように悩んでいる方のために、今回は誰でも簡単に実践できる事例紹介や実績報告の書き方、読者を引き込む魅力的なページ作りのコツを伝授します。
この記事を読めば、あなたの企画書や提案書が一段と説得力を持つことでしょう。すぐに使えるテンプレートもご用意したので、ぜひ参考にしてください。
事例とは?実績とは?その意味と入れるべき内容
製品やサービスの魅力は、「カタログやパンフレットだけで伝わる」という人も少なくありません。
しかし多くの企業は、製品やサービスの選定時にカタログやパンフレットには掲載されていない、「導入事例」を重視する傾向が顕著です。カタログやパンフレットでは伝えきれない製品やサービスの「何ができるか」を伝えるのが導入事例です。
実績報告では、「実際の数字の結果で示す」ということが重要です。数字によって「何ができたかを明らかにする」こととなり、提供する製品やサービスの魅力がより具体的に示され、製品やサービス導入時の安心を確かにすることができます。
事例紹介の書き方・つくり方
事例紹介では、相手に「読ませる」ことが重要です。したがってストーリー性が必要になります。
事例を説明するときには一般のビジネス文書のように「起承転結」ではなく、「結承転提」というまとめ方が必要になります。最も言いたいことを先に述べ、相手の注意を引くことが重要です。
事例紹介では、企業が実際に抱えていた課題や必要な製品・サービス、導入した効果がはっきりと示されています。読んでもらうために重要なのが簡潔で訴求力のある「刺さる見出し」です。どのような問題に、どのような変化が起こったのかなど、具体性のあるキャッチコピーを付けて表現しましょう。
本文についても、小見出しで全体のストーリーが把握できれば、読んでみたいと思えるはずです。ただし、事例を説明する際には、多くの情報を詰め込みすぎないようにすることも大切です。ポイントとしては、どのように活用し、どのような効果があったかを軸にして説明することです。
例えば、「お客様の声」など、購入・導入したお客様自らが商品やサービスの使い勝手、導入時の苦労などを語ってもらうことで、カタログだけではわからない製品の特長や機能などをアピールできます。また大企業との取引などの導入事例があれば、信頼と実績をアピールすることになります。
表現はできるだけ簡潔にし、要点が相手にダイレクトに伝わるように工夫しましょう。無駄をできるだけ省いた文章と見やすい構成・デザインが重要です。そのためにも、ぜひWeb上で公開されているテンプレートを活用しましょう。
必要な項目
事例紹介に必要な項目は、誰が、いつ、どんな問題を抱え、それを解決するために何を実施したのか、導入した結果どのような変化が生まれたかを読み手にはっきりと伝える必要があります。
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実績報告の書き方・つくり方
また一方で、実績報告では、「読んでもらう」というよりは、「数字もしくは具体的な成果を見て納得してもらう」ということが重要です。ここでは、ストーリー性というよりも、具体的な数字や成果を示すことによって説得力をもたせる必要があります。
具体的な記載項目としては、①実績・成果、②概況、③所見が中心になります。
「実績・成果」は数値をベースにした実績もしくは具体的な成果のことです。例えば、月間売上高、前月比、前年同月比、実績結果といった客観的かつ具体的なデータです。つまり、できるだけ数値を使って「実績」・「業績」を「見える化」するということです。
「概況」は「実績」の背景となった経済・社会の動向などの客観的な状況を記載します。「実績」の原因を客観的に分析します。
「所見」は、具体的に問題点とその対策を記載します。「実績」、「概況」を踏まえ、現状の問題点を的確に分析し、その解決策や今後の方針を示します。
ここでも、書類のレイアウト・デザインは重要です。見せたい部分がストレートに目に入ってくるようなレイアウト・デザインを工夫しましょう。Web上で公開されているテンプレートも参考にしてみるとよいでしょう。
必要な項目
実績報告には、事業概要、クライアント名、事業期間、実施内容を明記します。次に、販売実績表には、期間、前月比、前年同月比等を明記し、具体的な成果をビジュアルに訴えます。
企画書における事例紹介・実績報告ページのデザイン・レイアウトを学ぶ
事例紹介や実績報告のページのレイアウト・デザインで一番重要なことは、簡潔で見やすいページを心がけることです。
事例報告では「刺さる見出し」・「アイキャッチ」の重要性、「お客様の声」の反映などをお話ししましたが、実績報告では、要点の見やすさ、簡潔なレイアウトを用いることによって「重要な数字が目に飛び込んでくるレイアウト」が求められます。
いろいろなレイアウトをWeb上で探して「企画書を作るセンス」を養ってください。
まとめ
事例紹介、実績報告は、企画書の中で重要なページです。見やすいレイアウトと簡潔な表現を使い、アピール性の高いページとなるように努力しましょう。
前述のとおり、事例紹介では「お客様の声」を有効に使用することによって説得力を高めます。また実績報告では、達成した「数値」や「実績」などの具体的なデータを、効果的に見せることで説得力を増すことができます。
事例紹介、実績報告のいずれにしても、「見せ方」が重要です。読み手の心をつかみ、強いメッセージが簡潔に伝わり、ビジュアルに訴えるよう、留意して作成してください。
見やすくわかりやすいレイアウト・デザインを心掛けるのはもちろんのこと、作成前の事前の入念なリサーチ、内容検討を実施して、訴えたい内容の吟味も肝要です。良い資料を作るためには準備に十分な時間をかけることが成功の秘訣です。