電報の書き方完全ガイド|送るときのマナーを例文つきで解説!
結婚式やお祝いごと、または葬儀などのお悔やみの際に送る電報。その送り方や適切な文章について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「どうやって送ればいいのか」「どんな言葉を選べばいいのか」と頭を悩ませていませんか?さらには、「電報のマナーに自信がない」という不安を抱えている方も少なくないでしょう。
そんなお悩みを解決するために、本コラムでは、電報の送り方や基本的なマナー、具体的な文例まで詳しくご紹介します。
大切なメッセージを適切に届けるためのポイントを押さえて、自信を持って電報を送ることができるようになります。すぐに使えるテンプレートもご用意したので、ぜひ参考にしてください。
電報とは
電報は、お祝いやお悔やみなどを電信メッセージによって届けるサービスです。結婚式や祝賀会、葬儀や告別式などに参列できない場合に、電報を送ることでお祝いやお悔やみの気持ちを伝えます。
電報の種類
電報は、お祝いやお悔やみで利用されることが多く、プライベートからビジネスまでさまざまなシーンで使われます。下記にいくつか代表例をあげます。
- 結婚祝い
- 出産祝い
- 誕生祝い
- 叙勲の祝い
- 母の日
- 創業記念祝い
- 新社長就任祝い
- 昇進祝い
- 上場祝い
- オフィス移転祝い
- お悔やみ
多様な用途で使用されるので、シンプルな紙の台紙だけでなく、花柄やキャラクターが描かれたものなど、さまざまなデザインが用意されています。
最近では、バルーンやキャラクターのぬいぐるみとセットになったもの、写真を入れられるものなどもあり、利用シーンに合わせた演出ができます。
電報のマナー
忌み言葉を使わない
電報の書き方には、「忌み言葉を使わない」というマナーがあります。忌み言葉とは、繰り返しや不幸な出来事などを連想させる言葉のことです。
たとえば、結婚祝いで送る電報には、以下のような「別れ」「終わり」「再婚」などを連想させる言葉を使ってはいけないとされています。
- 婚礼:別れる、切る、割る、離れる、戻る、終わる、帰る、繰り返し、くれぐれ など
葬儀の際に送る弔電では、「不幸を繰り返す」「苦しむ」などを連想させるため、以下のような言葉を避けるのがマナーです。
- 葬儀:重ねて、たびたび、ますます、再び、追って、九、四 など
婚礼の祝電には句読点を使わない
婚礼における電報の文章には、「区切り」「終わり」「縁を切る」などをイメージさせる句読点を使用しないようにするのが基本です。読みづらい場合は、句読点の代わりにスペースや改行を入れると良いでしょう。
【目的別】電報の文例
電報は頻繁に送るものではないため、いざ送ろうとしたときに「何を書けば良いのか」と悩む人は多いのではないでしょうか。そこで、目的別の文例をいくつか紹介します。
①結婚式に送る電報の文例
結婚式に送る電報「祝電」には、結婚を祝う言葉や今後の幸せな生活を願うメッセージを入れるのが一般的です。結婚式に出席できないことについて、謝罪するメッセージも入れておくと良いでしょう。
かしこまった文章にするのか、くだけた文章にするのかは、送る相手との関係性によって決定します。
- ご結婚おめでとうございます ご招待いただきましたのに 出席できずに申し訳ございません お二人の素晴らしい門出に心から祝福をおくります
- お二人のご結婚を心からお祝い申し上げます いつにも増して喜びに満ちて、光あふれる今日 末永い幸せをお祈りいたします
- ご結婚おめでとうございます 出席できずにごめんね 春には東京へ遊びに行くので そのときは飲み明かしましょう
②弔電(お悔やみ電報)の文例
葬儀や告別式に送る電報「弔電(ちょうでん)」には、お悔やみの気持ちとともに、遺族の気持ちを考慮した励ましの言葉を添えるようにします。
- ●●●様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申し上げます。ご遺族の皆様のお悲しみをお察し申し上げますとともに、安らかなるご冥福を心からお祈りいたします。
- 突然の訃報に驚いております。ご家族の皆様のお悲しみをお察し申し上げますとともに衷心より哀悼の意を表します。謹んでお悔やみ申し上げます。
- ●●様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。故人とは幼少のころより親しくさせていただいており語りつくせぬ思い出で胸がいっぱいです。ご生前のご厚情に深く感謝いたします。安らかなご永眠をお祈りいたします。
③誕生日に送る電報の文例
家族や親しい知人・友人に送る誕生祝いの電報なら、くだけた文章やユーモアのあるメッセージでもよろこばれるでしょう。
- お誕生日おめでとう。20歳の誕生日は実家で過ごすというところが○○らしいね。素敵な家族にいっぱいお祝いしてもらってね。帰ってきたら、お酒で乾杯しましょう。
- ハッピーバースデー トゥ ユー
バースデーパーティー参加できずにごめんなさい。おそらくいま私は、イタリアあたり。
ということはまだ前夜祭?日本に向けて乾杯します。
電報の送り方
電報は、NTTやKDDIのような電話会社や、専門の電報サービス会社へ申し込むことで利用できます。電報会社は数多くあるので、料金や文字数、セキュリティ、スピード、台紙の品質や種類、会社の信頼度などをチェックして選びましょう。
なお、電報の申し込みには、以下のような情報が必要です。
- 相手の名前
- 送り先の住所(建物の名前も記載)
- 配達の希望時間
- 文面
- 台紙の種類
- 送り主の名前
事前にこれらの情報をメモなどにまとめておくと、スムーズに申し込めるでしょう。
①電話で申し込み
電話で電報を申し込む際は、オペレーターやガイドの誘導に従って手続きを進めます。
初めて電報を送るなら、オペレーターにつながる電報会社を利用するのがおすすめです。送り方やマナーなどでわからないことがあっても、オペレーターに相談できます。
②インターネットで申し込み
手軽に電報を申し込みたいなら、PCやスマートフォンからネット申し込みするのがおすすめです。
サイトの案内に従って必要事項を入力するだけで、電報が申し込めます。文例を検索して選べば、目的に合ったメッセージが入力できるサイトがあるのも魅力です。台紙のデザインなども、サイト上の画像を見ながら選べます。
事前に会員登録が必要となるサイトが多いですが、会員登録不要で利用できるサイトもあります。
電報を送るタイミング
祝電・弔電のどちらであっても、式典前に届くようにするのが基本です。ただし、あまりに早く送ると受け付けてもらえないことがあります。
また、病院やパーティー会場など、送り先によっては電報を受け取ってもらえないことがあるので、いつどこに電報を送ったら良いのかを、先方に確認するようにしましょう。
電報の料金
電報の料金は、利用する会社や台紙の種類、文字数などで大きく異なります。たとえば、NTTで0円の台紙・300文字以内のメッセージの電報をネット申し込みした場合、料金は1,320円です。
しかし、プリザーブドフラワーやぬいぐるみ付きの台紙を選ぶと、1万円以上かかります。あらかじめ予算を決めたうえで、台紙や文字数を選択しましょう。
まとめ
電報を送るシチュエーションはさまざまです。送る相手との関係性やマナーに配慮しつつ、相手に失礼のないように気持ちの伝わるメッセージを送りましょう。