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返済計画書の書き方完全ガイド│記載項目や作成ポイントを徹底解説【テンプレートあり】

返済計画書の書き方完全ガイド│記載項目や作成ポイントを徹底解説【テンプレートあり】

返済計画書とは、借りたお金や会社の資金をどのように返済していくかを明確にするための書類です。

返済計画書を作成することによって、無理のない返済スケジュールを立てて計画的に返済を進められるようになります。

この記事では、返済計画書の具体的な書き方や作成のポイント、そして借金を効率よく返済するためのコツを詳しく解説します。これを読めば、返済計画書の作成が初めての方でもスムーズに進めることができるでしょう。

すぐに使えるテンプレートもご用意したので、ぜひ参考にしてください。



返済計画書とは

返済計画書は、借入金返済計画書ともいい、借り入れた資金をどのように返済していくかを示す書類です。

例えば、個人でクレジットカードやローンで大きな買い物をしたとき、毎月の収入と照らし合わせて何回払いで返済する、というように支払いスケジュールを決めることがあります。

企業の場合も同じで、いつ・いくら返済するのか、健全な経済管理をするには事業と連動させた返済計画を立てる必要があります。

また、事業計画書を作成する際にも返済計画を盛り込むため、個人のみならず、企業にとっても返済計画書は欠かせない計画書のひとつです。

借入返済予定表
借入返済予定表


返済計画書を用意する意味

返済計画書の作成は、毎月の支出管理や事業計画を行ううえで欠かせません。以下では、経済管理と精神的負担の2つの観点から、返済計画書の意味を解説していきます。

借入先や契約条件などを含めた全容を把握できる

返済計画書を作成することで、借入先や契約条件などを把握でき、返済状況の管理がしやすくなります。

借入金額が大きい場合や、借入先が複数ある場合、毎月の支出は慎重に処理しなければなりません。借入時に返済計画書を作成しておくと、借入残高や返済スケジュールを常に意識して支出管理を行えるでしょう。

特に複数から借り入れしている場合は、返済額と返済日を間違えたり、借入先を混同したりするリスクがあります。そのため、毎月の返済と完済までの道のりを整理・把握する意味でも、返済計画書を作成し、それに沿った返済を続けることが重要です。

精神的な不安の軽減が期待できる

返済計画書の作成は、貸付側の信用を得るだけでなく、借入側の精神的不安を和らげる効果もあります。計画書なしでは、毎月の返済額や完済までの道のりが見えづらく、漠然としたまま返済を続けていくことになりがちです。

したがって、完済までのスケジュールを事前に設定しておくことで、ゴールが明確になる分、精神的な不安の軽減が期待できるでしょう。

また、毎月の返済に応じて、返済計画書上の借入残高と残りの返済回数が減少していきます。そのため、精神的負荷の軽減だけでなく、完済へのモチベーションを保つのにも効果的です。


返済計画書を作成するメリット

返済計画書を作成するのはひと手間かかるものですが、作成しておくことで得られるメリットも少なくありません。ここでは、返済計画書を作成するメリットを3つ紹介します。

毎月の返済額や完済予定日を把握できる

複数から借り入れていると、毎月の返済額や返済日を忘れてしまったり、他の返済と混同したりすることがあります。うっかり返済し忘れてしまうと、信用を失うことにもなりかねません。

返済計画書を作成しておけば、月々の返済日と返済額がわかるばかりでなく、それぞれの借入金がいつ完済できるかも一目で把握できます。

お金の流れを再認識できる

返済計画書を作成するには、毎月の収支を把握する必要があります。お金の流れを意識的に見るようになるため、経済状態を再確認できます。

例えば売掛金が未収になっていたり、無駄なところに人件費や経費を費やしていたりするところがあれば、絶好の節約ポイント。効率的な資金繰りが可能です。

新たに借り入れる場合に交渉しやすい

返済計画書は、借り入れをしている個人や企業の経理担当者が見るためだけのものではありません。

新たな借り入れをしたい場合に、具体的な数字を記載した返済計画書があれば、借り入れを申し込まれた金融機関も審査がしやすくなります。

また、遅滞なく月々の返済ができていることを示すことで、返済能力があることをアピールする材料にもなります。


返済計画書の書き方と記載すべき項目

返済計画書は、借り入れを検討した段階で作成するのがおすすめです。借り入れをしてから作っても、あとになって無理な契約だったことがわかってしまうと返済が困難になります。

借入前に現段階の経済状態をしっかりと把握し、そのうえで返済計画を立てるとよいでしょう。

借入金の総額を把握する

現段階でいくら借り入れているのかを把握することは非常に重要です。

とくに複数から借り入れている場合は、新たな借入金が発生したり、借入金を完済して余裕が生まれたりと、返済途中でも経済状況は変動します。かならず利息を含めた借入額の総額を計算しましょう。

勘に頼って「だいたいこのぐらいかな」とルーズな支出管理をしてしまうと、翌月から新たな返済が始まることになっていたり、他にも借入先があったことを忘れていたりと、資金繰りが困難になる可能性があります。

まずは正確な借入額の総額を把握し、そのうえで新たに借入可能な額を算出します。

月々の返済可能額を算出する

新たに借り入れる金額が決まったら月々の返済額を算出します。このとき気をつけたいのは、月々の支出を多めに計算し、余裕をもって見積もることです。

ギリギリで組んでしまうと、電気代の高騰や事故などの不測の事態が発生したときに返済が難しくなってしまう懸念があります。そのため、月々の支出は多めに設定しておくとよいでしょう。

借金の返済をシミュレーションしてみる

借り入れる総額と月々の返済額が決まったら、その計画に無理はないか、実際に借り入れる前にシミュレーションをして確認します。

綿密に計算したつもりでも、ボーナス払いがあったり、新たに支払が始まる月があったりと、毎月同じ額を支払っていけばよいとは限りません。

返済計画書に記載した月々の返済額を確認しながら、負担が大きな月がないかを確認しましょう。

返済計画書に記載すべき項目

返済計画書の書き方に厳密なきまりがあるわけではありませんが、次のような項目を記載すると返済計画がわかりやすくなります。

  • 借入日
  • 借入金額
  • 返済開始日
  • 返済回数
  • 利息の額
  • 毎月の返済額
  • 毎月の返済日
  • 金利の種別(固定・変動)
  • 返済方法(元利均等方式・元金均等方式)

これらの項目を横軸に記載し、縦軸に月ごとの返済日を記載すると、無理のない返済計画を立てやすくなります。

返済計画表の無料テンプレート

返済計画書は、利息の有無や返済方式によって、返済額や借入残高の計算方法が異なります。また、毎月の返済額の策定や借入残高の更新を手動で行うのは、面倒に感じることが多いでしょう。

ビズオーシャンでは、様々な形式の返済計画書のテンプレートを配布しています。ExcelとGoogleスプレッドシートの2種を無料でダウンロードすることが可能です。

借入金額を入力するだけで、返済額や借入残高などを自動で計算してくれます。返済計画書を策定する際は、ぜひご活用ください。

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返済計画書作成のポイント

返済計画書の作成にあたっては、いくつか覚えておきたいポイントがあります。無理なく返済するためにも、次の点を意識しましょう。

元利均等方式と元金均等方式の違いを理解する

元利均等方式と元金均等方式は、資金繰りをするうえでかならず覚えておきたい言葉です。このふたつを理解しないまま借り入れてしまうと、返済時に混乱しかねないため、あらかじめしっかりと理解しておきましょう。

元利均等方式とは、毎月一定の額を返済する方法を指します。返済計画を立てやすく、なるべく月々の返済額を抑えたい場合に便利です。
しかし、返済額が少ないと利息が貯まってしまうというデメリットもあるため、注意が必要です。また、支払総額は元金均等方式より多くなる傾向があります。

元金均等方式とは、借り入れた元金を支払回数で割り、そこに利息を足して支払う方法のことです。最初は元利均等方式より多く返済していく必要がありますが、徐々に月々の支払額は減少していきます。また、支払総額は元利均等方式より少なくなる傾向があります。

無理なく返済できる計画を立てる

返済計画書は借入金を計画的に返済するためのものです。収入をすべて返済にあてるのではなく、余裕を持った計画を立てることを推奨します。

また、利息を忘れて計算していないか、複数の支払いが重なったときに赤字にならないか、利息による支払額の変動に間違いはないか、などは重要なポイントです。繰り返し確認し、無理なく返済できる返済計画書を作成しましょう。

複数から借りている場合は金利が高いところを優先する

借金の返済は、金利を含めて考えましょう。複数の金融機関から借り入れた場合、元金が同じだったとしても、利息が高い方が最終的な支払額は多くなります。

そのため、返済計画を立てるときは、まず金利が高い借金を優先的に支払い、金利が安い借金は支払回数を増やすなどしてゆっくり払っていくと無駄な出費を抑えられます。


借入金返済のコツ

計画的に返済しようと努力を続けても、返済が難しくなってしまうことがあります。そのようなときはいくつかの対処方法があるので、返済が無理だと感じたらこちらの方法を試してみてください。

節約する

節約は借入金の返済の基本といっても過言ではありません。小さな節約でも、長期間続ければ大きな節約になります。

下記のように、日々の中で節約できるポイントはたくさんあります。

  • 照明や冷暖房の節電
  • 格安スマホに乗り換える
  • 外食を控える
  • 新聞を解約してネットで閲覧する

おまとめローンを活用する

おまとめローンとは、複数の借入先を1つにまとめることです。元の借入先にはいったん全額を返済しておいて、おまとめローンのみに返済していく形になります。

月々の返済額を抑えられるだけでなく、返済日が毎月1回になって管理しやすくなるというメリットもあります。

また、金利が低く設定されていることも多いです。おまとめローンは多くの業者で扱っているので、興味がある方は比較検討してみるとよいでしょう。

保険を解約する

生命保険などの保険は支出に大きく響きやすいものですが、解約すれば支払う必要がなくなるばかりでなく、解約払戻金を受け取れる可能性があります。なくても現在の生活に困らないようであれば、解約もひとつの選択肢です。

ただし、保険がなくなるということは、有事のときの保障が得られないことでもあります。解約にあたっては、慎重に検討したほうがよいでしょう。

退職金を返済にあてる

退職金は、勤続年数が長い人であれば、ある程度まとまった金額を受け取れる可能性があります。定年間近の方や転職を考えている方なら、退職金を返済にあてる方法も検討できます。

専門家に相談して債務整理をする

手を尽くしても返済が難しいような場合は、最終手段として、債務整理という方法があります。

債務整理とは、法的措置によって借金を減額したり免除したりする手続きのことです。債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があり、どのような債務整理をするかは、残った借金の額や収入によって異なります。

債務整理を考える場合は、弁護士に相談することをおすすめします。


企業の資金調達はHirameki7がおすすめ

Hirameki7(ヒラメキセブン)では、資金調達の支援サービスによって企業の返済計画をサポートしています。

具体的なサービス内容を紹介しますので、企業の資金調達にお困りの方はぜひご検討ください。

Hirameki7とは

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資金調達でお困りの方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

Hirameki7のフリープランは、初期費用も月額費用も0円で利用できます。まずは下記の公式サイトからサービス内容をご確認ください。

▼ホームページ
https://www.hirameki7.io/


導入前のご質問・ご相談も随時、受け付けています。下記のフォームからお問い合わせいただければ、担当者より折り返しご連絡いたします。

▼導入前のお問い合わせ
https://www.hirameki7.io/inquiry/


まとめ

返済計画書を作成することで、無理なく計画的に借金を返済できます。

また、返済計画書があれば借金の返済状況が一目でわかるので、借り入れ側が返済や収支の状況を再認識したり、新たな借金をしたい場合の参考資料として金融機関に提出したりするのにも役立ちます。

返済計画書を作成する場合は、借入金額の他に、利息の額や毎月の返済日、金利の返済方法などをしっかりと記載し、余裕を持った返済計画を立てましょう。


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